価格について

価格は、「材料費」+「手間賃」+「諸経費」+「配達料」の合計です。
当工房では、これらの内訳が分かるお見積もり書を提示させていただいております。

材料費
材木、金具、ガラスなどの材料にかかる費用です。
材木の価格は、樹種、厚み、幅などによって異なります。
特殊な木目のものや、一般的な厚みを越えるもの、幅広の一枚板は価格が高くなります。
家具の材料に限ったことではありませんが、「価格」には理由があります。品質が劣る安価な材料は、不具合を生じやすく、耐久性にも劣ります。
当工房では、吟味して選んだ、品質が良く、家具に向いた適切な価格の材木をストックして使用しています。
手間賃
材料の加工や組み立て、塗装等の作業に要する費用です。
所要時間に応じた金額になります。
諸経費
製作に要する諸費用(電気代、刃物や機械の損耗費、通信費、消耗品代など)です。
「材料費」+「手間賃」の金額に、一定割合を掛けた金額を諸経費として頂いております。
配達料
配達のための交通費や、宅配便の送料の実費をご負担いただいています。


このうち、一番大きな割合を占めるのが「手間賃」です。
「材木を吟味し、材木のどの部分をどの部材にするかを考え、それぞれを適切な寸法に加工し、仮組みを繰り返しながら木組み加工を行い、シルエットや感触に注意しながら面を整え、表面を滑らかに仕上げ、組み立て、塗装する」という製作過程には想像以上の時間を要します。
「安い材木でいいから…」というご相談を頂くことがよくありますが、材木代を抑えても、全体としての価格はご期待ほど安くはなりません。
場合によっては、質の悪い材木をきちんと使えるようにするために余計な手間がかかり、その分の手間賃が必要になってしまうこともあります。
質の悪い材木は、完成後も使用に差し障りがあるような”反り”や"ねじれ"などを生じやすく、不具合の原因になりかねません。
コストの面からも、耐久性の面からも、適切な材料で製作することをおすすめしています。