コンセプト

普段の暮らしの中で、長く、じっくりと使い込んでいただける家具づくりをしています。
そのために、『 シンプルにすること、丈夫につくること、丁寧につくること 』を心掛けています。


材料へのこだわり

しっかりと乾燥し、よく詰まった素直な木目の材木を選んでいます。
乾燥が不十分だと、大きなネジレや反りなどの狂いが生じ、出来上がった家具に悪影響がでます。
木目がよく詰まった材木は、じっくりと時間をかけて成長した木なので、見た目がきれいなだけでなく、強度があります。
素直な木目の木は、伸縮が均一で、ネジレや割れなどが起きにくい材料です。

丈夫で、長く使っていただける家具をつくるためには、用途に合った材木を選ぶことも必要です。
力がかかりやすい椅子の脚などには粘り強い材を、テーブルの天板には素直で狂いが出にくい木目の材を、など「適材適所」を考えます。

また、作品が出来上がったときに、全体としてまとまりがあり、木目がきれいに見えるよう、材木を一枚一枚選んで使用しています。
全体としてのまとまりには、木味(きあじ:色や木目の様子などの木の雰囲気)をそろえることが大切です。
そのうえで木目の流れを吟味し、木目を活かす木取り(材木のどの部分をどこに使うか)を考えています。

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木組みへのこだわり

腐食や、木の伸縮を妨げることで傷みの原因となりやすいネジや釘、金具類はできるだけ使用せず、昔からの木組みを用いた家具作りを基本としています。
木組みの方法は多様です。
どんなに乾燥した材木を使用しても、木は周囲の湿度変化によって呼吸(湿気を吸ったり吐いたりすること)を続け、いつまでも伸縮や反りを繰り返します。
木がどのように変化するかを予想し、それを無理に妨げず、かつ使用に支障がでない程度に防ぐような木組みを用いることが大切です。


塗装へのこだわり

「拭漆仕上」または「オイル仕上」を基本としています。
これらは一般的な化学系塗料と異なり、木の呼吸を妨げず、時間とともに艶や深みを増し、木の家具をより味わい深いものにしてくれます。 
特に「拭漆仕上」は、深い色つやとともに木目が際立ち、とても美しい仕上がりになります。また、塗膜が丈夫でシミ汚れが付きにくいという長所を併せ持っており、是非おすすめしたい塗装です。
「オイル仕上」につきましても、環境性が高く、食器への使用も許可されている安全な塗料を使用しております。オイル仕上げでは、材料固有の色調や、時と共に深まる色つやをお楽しみいただけます。

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デザインへのこだわり

日常の暮らしの中で長く使い続けていただくために、シンプルなデザインを心がけています。
シンプルなデザインは飽きがこないだけでなく、"丈夫さ"にもつながります。
シンプルな中にも、こまかなデザインにはこだわりを持っています。
直線と曲線の組み合わせ方、面の取り方ひとつで作品の雰囲気は大きく変わります。
木目の見せ方もデザインの大きな要素です。