欅の一枚板を使った拭き漆仕上げのローテーブル

先月、今年最後の展示会を終えてから、納品や後片づけなどでなんだかバタバタとしているうちに、あっという間にもう12月も半ばを過ぎてしまいました。

年賀状の準備や(大?)掃除などでもうしばらく落ち着きそうにもありませんが、なんとか穏やかに今年を締めくくれるよう、がんばっていきたいと思います。

さて、今回は、10月の終わりに少しだけ紹介しました、欅の一枚板を使ったローテーブルの納品の報告をさせていただきます。

今年3月にこのブログで紹介させて頂いた 「コート掛」 をご注文下さったお客様から、その後、ご自宅の洋間でお使いになる 「ローテーブル」 のご相談をいただきました。

一枚板を使った重厚感のあるテーブルをご希望とのことで、作業場にストックしている材木の中から、ご希望のサイズや雰囲気に合うものを選んで頂きました。

その結果、「コート掛」と同じ丸太から製材された、ちょうど隣り合う板を使用することになりました。

また、お部屋のダークブラウン系の家具に調和するよう、仕上げは拭き漆とすることになりました。

天板は板の自然なままの形を活かした ”耳付き” とし、脚の形状は、3種類ほどのデザインをご提案させて頂いたところ、たいへんありがたいことに、どっしりとした雰囲気であれば、細部はお任せ頂けることになりました。

ローテーブルの裏側
ローテーブルの裏側

上の写真は組立完了直後の状態で、天地が逆になっていますが、脚はタモの厚盤から切り出して製作しました。

ローテーブルの天板
ローテーブルの天板

全体的に木目の詰まったきれいな板で、それに加えて、先日のブログで紹介させて頂いたように、”耳” に近い部分には、非常に複雑できれいな木目が目を惹く、たいへん美しい天板に仕上がりました。

納品したローテーブル
納品したローテーブル

無理をお願いして11月の倉敷での展示会で展示させて頂いた後、先月無事に納品いたしました。

お部屋の雰囲気や、他の調度品にぴったりで、お客様にもたいへん喜んで頂くことができました。

年月の経過と共に木目の美しさもさらに引き立ち、味わいを増していくことと思います。(Ku)