馬刀貝の・・・?

真夏へ向けてまっしぐらの、このところの暑さです。

先週末は、親戚のいる新舞子の浜へ ” 馬刀貝(まてがい) ” を獲りに行ってきました。

今年で3回目。

だいぶ要領もつかんで「大漁、大漁」と喜んだのですが、その後、いくつかの小さな不運が私たちを見舞いました。

1.工房の畑のナスが丸坊主に
月曜日の朝、ナスの木に目をやると、葉っぱがほとんどありません。
代わりに大きな大きな、それは大きな緑色のイモムシが数匹。

大きいものは優に10cmを越え、ピンセットで枝からはぎ取ると、 “カチカチ…” と音を出すではありませんか!!!
鮮やかなグリーンのイモムシが、大きな黒い歯を見せながら、カチカチと音を出して威嚇するのです。

かなり不気味です。

家に帰って調べたところ、背中に人の顔のような模様がある「クロメンガタスズメ」という蛾の幼虫のようです。

イモムシ退治後、ナスはまた小さな葉っぱが出始め、なんとか復活の兆しを見せています。

2.ADSLのモデムが故障
木曜日、パソコンでネットを使っての作業中、突然モデムの電源が切れてしまいました。
コードをあっちこっち差し替えてもウンともスンとも…。

NTTさんに連絡したところ、故障ということで次の日に交換していただけましたが、ネットから遮断された約1日、かなり不便でした。

3.夏風邪をひく
めったに風邪をひかない私が夏風邪をひきました。
食欲も全く落ちず、たいした風邪ではないのですが、鼻水と咳と、ちょっと頭がボー~っとした日々を過ごしました。

最初は夏バテかな、と思ったのですが、家族にうつったので(ごめんよ~~)、やっぱり風邪みたいです。

 

どれも回復、または回復傾向にあるのでたいしたことではないのですが、たまたまこの1週間に重なるように起こったので、我が家では「馬刀貝の呪い」ということになっています。

さて、毎年、南あわじ市の手作り雑貨・生活雑貨のお店「そらみどう」さんで開催される夏のイベントに参加させていただいているのですが、今年もその時期が近づいて来ました。

今回のテーマは「野の花を摘みに」です。

野の花を摘みにDM
野の花を摘みにDM

「野の花」と「木工」。

さて、どんな作品になりましたでしょうか。

イベントはこの22日(土)から始まります。

是非、お店にて作品を手に取ってごらんください。
(イベントの詳細は、そらみどうさんのホームページ「 http://soramidou.com/index.html(外部リンク)」でご確認ください。)

(Ku)

 

久しぶりの雨

淡路島では昨日、今日と久しぶりにまとまった雨が降っています。

調べてみると、7月30日以来とのことで、ほぼ1ヶ月の間まとまった雨が無かったことになります。猛暑に加えて極端な少雨。また、地方によっては突発的なゲリラ豪雨、今年だけの異常気象であることを願うばかりです。

ただ、お盆を過ぎたあたりから、夜には少し涼しげな風が吹き抜けるように成り、ようやく深い眠りにつくことができるようになってきました。

昼間の日差しはまだまだ厳しいものの、山の上にある工房のまわりでは赤とんぼの姿も見かけられるようになり、夏の終わりが近づいていることを実感させてくれます。本当に、今年に限っては、「やっと…終わる…」という安堵の気持ちでいっぱいです。

工房の隣の畑では、キュウリがそろそろ終わりです。

今年は苗がよかったのか、気象条件がよかったのかよく分からないのですが、とにかく豊作で、ほぼ2ヶ月の間、毎日3~5本ほど収穫出来たのでキュウリが大好きな私としてはとっても満足しています。

採れたての、まだ生暖かいキュウリを半分に割き、塩を振って食べると、何とも言えぬ甘みが口の中に拡がます。シンプルな食材のシンプルな食べ方なのですが、不思議と幸せな気持ちになります。(なんと安上がりな…)。少し曲がった不細工なキュウリなのですが、大地の養分と太陽のエネルギーをしっかりと蓄えているからなのでしょう。「自然の恵み」を実感できます。

綿の花
綿の花

庭では家内が育てている綿の木が鮮やかな薄黄色の花をつけました。

サギ草についた白い花
サギ草についた白い花

今年は咲かないものとあきらめかけていたサギ草も、見れば見るほど不思議な形の花を咲かせています。

暑さも一段落してきたところで、これからは、気合いを入れ直してバシバシ仕事に励まなければ!!(Hi)

残暑とはいうものの…

来る日も来る日もギラギラとした太陽が空に浮かび、「猛暑」と呼ぶにあまりある、体にまとわりつくようなこの暑さ。

夜になっても「ソヨッ」とも吹かぬ風。

今年の夏は、いつもにもまして身に堪え、かなり参っています。

かなりヘロヘロです
かなりヘロヘロです

にわか雨でも降らぬものか、とインターネットのお天気情報で「雨雲レーダー」を確認しては一喜一憂しているのですが、ほとんどは「ぬか喜び」に終わってしまいます。

「夏の陽の、熱気からだにためて生く」(NHKラジオより)

皆さん、どうかご自愛下さいますように。(Hi)

「猛暑」の上は?

これでもか!というように、むやみに暑い日が続いています。

先日発表された気象庁の3ヶ月予報では、「猛暑と見込まれる8月」 が 「さらに暑くなる」 と上方修正されたとか。 「猛暑」 の上ってなんていうのでしょう…。

こんなに暑いのは勘弁して欲しいのですが、夏に楽しみにしていることのひとつに、あるラジオ番組があります。

NHK第1放送の 『夏休み子ども科学電話相談』 という番組で、生き物や植物、宇宙など、科学に対する子供達の質問に、それぞれの分野の専門家が回答するというものです。

「果物や野菜にはなぜ ”ヘタ” があるの?」、「シマウマは白と黒とどっちが地の色?」などという、大人には思いつかないような質問がたくさん飛び出します。(ちなみにシマウマの地の色は黒なのだそうです。あ、シロクマも地肌は黒いそうです。)

それに対して先生方は、相手が子供だからといって誤魔化したりせずに、時には難しい専門用語も使ってきちんと、しかも噛み砕くように分かりやすく説明をしてくれます。

私が一番好きなのは、植物について、「”アントシアニン” って知ってる~?ちょっと難しい言葉やけど大切なんで覚えといてくれる~」なんていう柔らか~い調子の関西弁で説明してくれる先生です。説明がとても分かりやすく、私達も昨年の放送で ”アントシアニン” という言葉を覚えました。

初めて知ることも多く、また、子供ならではの目の付け所に感心したり、質問した小さな子供が先生の答えに「へェ~!!!」と大きな声で驚いたりといった電話ならではのやりとりも面白く、なかなか聞き応えのある番組です。

普段は作業中、FMを流していることが多いのですが、この時期はAMに替えて番組を楽しんでいます。

さて、もう一度だけアゲハチョウのお話しを。

7月22日の朝、幼虫君2号(ボブ)は無事にチョウになって旅立ちました。

21日夜に羽化の兆候を見せたボブ、幼虫君1号の時は羽化の瞬間を観察できなかったので、今度こそはと思い、22日は朝5時を過ぎた頃から、ボブの容器を置いた台所と布団を行ったり来たりしてうたた寝を交えながら何回となく様子を確認しました。

そして5時45分、ついにその時が訪れました。

羽化した直後のボブ(7月22日5:46)
羽化した直後のボブ(7月22日5:46)

サナギがピクピクしだしたな、と思った次の瞬間、まるでクシャクシャに丸めた服を担いで慌てて部屋から出掛けるかのように、あっという間に羽化が終わってしまいました。

もっとゴソゴソと時間がかかるものと思っていたので、あまりの簡単さにびっくりでした。

しわくちゃだった羽根は10分ほどでピンと伸び、その後もう20分ほどして旅立っていきました。

同じボブです
同じボブです

きっとこのアゲハの幼虫の観察でも、子供だったらもっといろいろ不思議に感じたり、気が付いたりすることがあるんだろうなあ、と『子供科学電話相談』を聞きながら、大人の目で見てしまっている自分に気付き、ちょっと寂しくなりました。(Ku)

やっと梅雨らしいお天気になりました

”梅雨” とは名ばかりの真夏を思わせるお天気が続き、「このまま夏に突入?」なんて思っていたら、やっと雨らしい雨が降りました。

ここ数年、”降らない”となればぜんぜん降らない、”降る” となったら徹底的に降るといった極端なお天気が多く、軽はずみに「雨、降らないかなあ」なんて言えない気分ですが、それでも梅雨に雨が降らないのは困ります。

梅雨のさなかのはずなのに猛暑日が続き、私達も夏バテ気味だったのですが、工房の庭の草木たちも少々弱っていたようです。

雨の中、元気を取り戻したアジサイ
雨の中、元気を取り戻したアジサイ

満開を迎えているアジサイは、ションボリと首をおとしたようにカンカン照りの暑さに耐えていましたが、今週の雨でやっと首をもたげて元気になったようです(下の方の花はまだちょっとしょんぼりしています)。

線香花火のような”ヤマアジサイ”の花
線香花火のような”ヤマアジサイ”の花

急な暑さのせいで、花をゆっくり眺める気分にならなかったのですが、久しぶりにゆっくりと、雨で涼しくなった庭を観察しました。

”綿”のふたば
”綿”のふたば

暑い中播いた ”綿” もちゃんと芽を出してくれていました。去年収穫した実にたくさん種ができていたので、今年はちょっと場所を増やして種を播きました。「いつかフカフカの布団を作るんだ!!」と言ったら、「今時布団は羽毛でしょ」と返されてしまいました。じゃあ、座布団を…。

夏野菜の収穫
夏野菜の収穫

夏野菜も順調です。実のなる野菜は収穫が楽しいです。

”なす”の花
”なす”の花

雨に濡れた”なす”の花。光が透ける紫色の薄い花びらがきれいです。

でも、前から見てみると

前から見た”なす”の花
前から見た”なす”の花

なんだかマントを大きく拡げて襲いかかってくる吸血鬼みたいに見えて思わずたじろいでしまいました。(Ku)

『夏が来た!!』展、始まりました。

8月11日土曜日、岡山県玉野市のギャラリー”サンコア”さんにて、今年も ”夏祭り企画展” が始まりました。今年は『夏が来た!!』がテーマです。

初日11日の夕方にはオープニングレセプションが開かれました。サンコアさんが用意してくださったり、各々が持ち寄ったりした料理に舌鼓を打ちながら、普段あまり交流することの無い分野の作家さん達と、とても楽しく刺激的な時間を過ごさせていただきました。

膨大な数の作品を展示してすばらしい空間をつくりあげてくださった実行委員の方々や、ギャラリーのオーナー、スタッフのみなさんにとても感謝しています。ありがとうございました。

「夏が来た!!」というお題は、日常的な道具としての家具を製作している私達にとってはかなり漠然としており、何をつくろうか2人とも相当悩みました(とても楽しくですが…)。

で、できあがったのがこちらです。

『夏器』(太田秀世)
『夏器』(太田秀世)

『夏器』(製作:太田秀世)。
”花器” をもじった題のとおり、お花を活けていただくための器です。叩いて凹ませた銅板を内側に沿わせてありますのでお水を張って頂けます。今回の展示では、中に小石やちりめん細工の金魚を入れて金魚鉢に見立てています。

材料は”楠”です。実は以前に薪用として頂いた伐木の中に、燃やしてしまうのはあまりにもったいないような立派な楠が何本か紛れ込んでいました。これらは薪にしてしまうのはやめて、コモノなどの材料にすることにしたのですが、その一部を使用しています。

先週のブログ”古いナタのお話し”に出てきたナタは、この鉢の外側を削り出すのに使ったのです。

外側や内側の荒削りにはチェーンソーも使っていましたが、部屋中に木くずが飛び回り、横で別の作業をしていた私も木くずまみれになりました。楠は樟脳を含んでいるので、工房に樟脳の香りが充満し、しばらくの間2人とも衣替え直後の服のようなにおいをプンプン漂わせておりました。

『桂のなべしき 夏バージョン』(太田久美子)
『桂のなべしき 夏バージョン』(太田久美子)

こちらは私の『なべしき (夏バージョン)』(製作:太田久美子)。
普段から桂材でなべしきを作っているのですが、今回は私が”夏”から連想することを図案にしてみました。”夏”といえば、太陽,入道雲,海,ひまわり,ゴーヤ,うなぎなどなど…。全12種類になりました。

全部並べるとこうなります。

全12種類のなべしき
全12種類のなべしき

展示スペースの関係で、一部を壁に掛けて展示していただいています。

岡山周辺をはじめNY在住のアーティストさんまで、計82人の作品が展示された空間は圧巻です。1人で2,3点出品されている方もいらっしゃるので、作品数は優に100点を超えていると思います。

昨年は”モビール”ということで、ある程度の形の制限があったのですが、今年はそれが無いためか、実にさまざまな”夏”がギャラリーいっぱいにはじけている、という印象です。絵,写真,焼き物,彫刻,映像など、そんなくくり方が無意味に思えるような”夏”の空間を是非ご堪能いただければと思います。

2012年サンコア夏祭り企画『夏が来た!!展』は、8月11日(土)~27日(月)です(14日と24日は定休日)。詳細はホームページよりご確認ください。

さて、話は変わりますが、倉敷市の児島という所に、私達が学生の頃からよく買いに行っていた、”甘月堂”という、いちご大福で有名な和菓子やさんがあります。

ほどよい量のあんをまとった大きくて甘酸っぱい苺が薄く柔らかいおもちに包まれたそのいちご大福は、”大福”というよりも、フルーティーな洋菓子に近い感覚で、2人とも大好きなのです。今でも、倉敷や玉野方面に出掛けて時間に余裕のあるときは必ず買いに行くのですが、今回も、もちろん行ってきました。

大好きな”甘月堂のいちご大福”
大好きな”甘月堂のいちご大福”

餡は基本の”赤あん(小豆の普通の餡)”や”白あん”のほか、”トマトあん”、”チョコあん”などがあり、中のフルーツも、いちごだけではなく、キウイ、バナナや季節限定のマスカットなど種類もいろいろです。

今回は、赤あん、トマトあんのほか、季節限定のマスカット入りを購入してきました。売り切れ御免、支店も通販もホームページも無いという小さなお店ですが、そんなところも気に入っている私達です。これからも機会を見付けてはあの”いちご大福”を買いに行くことでしょう。(Ku)