新舞子へのドライブ、そして…

先週の写真の長~く伸びた影。

日の出直後の新舞子の干潟で撮った私たちの影です。

兵庫県たつの市御津町の「新舞子海岸」は、干潮の際には500mほども潮が引き、広大な干潟が拡がることで知られています。

特に冬の大潮の時期にはちょうど干潮と日の出の時間が重なり、幻想的な風景が見られるとのことで、2月の初めにその風景の写真が新聞に掲載されていました。

以前にもこのブログに書きましたが、新舞子海岸から歩いて1分ほど(1分もかからないかも…)のところに叔父夫婦が住んでおりますので、久しぶりの挨拶も兼ねて ”見に行こう!!” ということになりました。

大潮に近く、干潮と日の出時刻が重なった2月21日、がんばって早起きをして出掛けました。

干潟全体が見渡せる海際の高台に到着したのが、ほぼ日の出時刻の6時40分。

そこはシャッタースポットにもなっており、すでに最前列にはズラ~~っと三脚とカメラマンが並び、入り込む余地はありませんでした。(見た事もないような背の高い三脚や、ごっつい望遠レンズを付けたカメラが並んでいる様は、それはそれで見ものではありました。)

人の頭越しにはなりましたが、砂の部分と水面が織りなす不思議な模様を朝日が照らし出す風景は、まさに幻想的でした。

高台から見た干潟
高台から見た干潟

その後、高台から降りて干潟の中へ。

干潟の砂紋
干潟の砂紋

干潟には一面、さざ波を型に取ったような、細かくきれいな ”砂紋” が拡がっており、歩いて足跡を付けるのが申し訳ないような気持ちになりました。

魚やタコなんかが取り残されていないかな、とか、この海藻は食べられるのかな、なんて欲張りな気持ちで干潟を散策していると、ふと自分たちの影がビックリするほど長く伸びていることに気が付きました。

脚ばっかり異様に長く、まるで異星人か何かみたい。

面白かったので撮ったのが前回のブログの写真です。

この他にも、不思議な砂の模様が…。

砂に残っていた不思議な模様
砂に残っていた不思議な模様

水の流れた跡でしょうか? 自然の不思議です。

その後、叔父宅で楽しいおしゃべりをした後、帰途につきました。

私たちのレガシィ、とてもいい車でした
私たちのレガシィ、とてもいい車でした

実はこのドライブにはもうひとつ大きな意味がありました。

まだ岡山でサラリーマンをしていた時に乗り始めた私たちの ”レガシィ”。

エンジンの調子はまだまだ良いのですが、ここ数年は足まわりや細かい部分の故障が多くなり、修理して乗り続けていくことが困難になってきました。

愛着もあり、修理すればまだ使える車を処分することはとても心苦しかったのですが、今回の車検切れを期にやむなく手放すことにしました。

レガシイでの最後の遠出ということで、丸19年目になる2月26日を前に、今回のドライブに出掛けたのです。

積算走行距離222,773km
積算走行距離222,773km(平成27年2月26日)

スキーやカヤック、キャンプ、車中泊での貧乏旅行、工房を開いてからは、配達や展示会への搬入などなど、私たちのこれまでの生活は、この ”レガシィ” 無しには考えられません。

まだ買いたての頃に岡山の本屋さんの駐車場で当て逃げをされた以外、事故らしい事故もなく、雨の日も、雪の日も、私たちを力強く運んでくれました。

初度登録平成8年2月27日の私たちの ”レガシィツーリングワゴン” は、丸々19年、私達を乗せて222,773kmを走ってくれました。

ありがとう。

ご苦労さまでした。 (Ku)

雪に埋もれたソラマメの運命やいかに…

先週末に続く大雪。

淡路でも金曜日未明から雪が降り始めました。

先週は明け方から雨になったようで、朝起きた時には家の周りの雪はほとんど溶けた状態だったのですが、今週はしっかり雪化粧をしていました。

ずっと雪は降り続いていましたが、道路に雪が残るほどではなく、いつも通り工房へ出掛けました。

ところが、市街地から山あいの道に入ったとたんに路面に雪が残りはじめ、尾根筋を通る県道はもはや ”雪道” 。途中2台ほど、スリップして動けなくなった車が乗り捨ててありました。

走行距離21万kmを越え、先日18年目を迎えた私達のレガシィは、ノーマルタイヤにもかかわらず、老体に鞭打ってなんとか無事に工房に到着。

丸太の上に積もった雪(朝)
丸太の上に積もった雪(朝)

工房の周りは”雪化粧”どころではありません。目隠しをして連れてこられたら、絶対にここが ”淡路島” だとは思わないでしょう。

朝の時点で7cmほどの積雪が。
朝の時点で7cmほどの積雪が。(朝8時頃)

地面の雪の深さを測ってみるとおよそ7cm。

雪に埋もれた畑
雪に埋もれた畑

畑も雪に埋もれてこのとおり。

霜よけの覆いをしてあるエンドウ(写真奥のモコモコした列)はまだしも、すっかり雪に埋もれてしまったソラマメの苗は大丈夫でしょうか!?

”霜に当てろ” とは書いてありますが、”雪に埋めろ” なんてどこにも書いてありません。

雪に埋もれたソラマメの運命や、いかに…

その後も雪はシンシンと降り続き、積雪は増える一方。

鉢に積もった雪
鉢に積もった雪

お昼頃には鉢に積もった雪もこんなに深くなっていました。

”このままじゃあ帰れなくなる!!!” とお昼で仕事を切り上げ、念のためにスコップやら長靴やらを車に積み込んで帰途についたのですが…

工房の敷地を出る緩やかな上り坂でタイヤがスリップし、どうにもこうにも進まなくなってしまいました。

ここで出番を迎えたのは、十数年前に購入し、新品のまま、一度も使う機会が無く、『もう使うことはないだろうな』とは思いながらも工房で保管していた樹脂製のチェーンです。

工房に戻り、棚の奥からケースを引っ張り出し、ビニールのパッケージを破って中身を確かめてみると、さいわいゴムの劣化もなく、使えそうなことが分かりました。

説明書を片手に無事装着。

初めてチェーンを装着したレガシィ
初めてチェーンを装着したレガシィ

もともとは長野で、冬用タイヤでも走れなくなるような状態になったときのために購入したものでしたが、まさか淡路で使うことになるとは思ってもいませんでした。

チェーンを装着したレガシィは、実に頼もしく雪道を進み、「まだまだいけまっせ!」とアピールしているようでした。

今回はたまたま工房を出てすぐだったので、チェーンを着けて帰ることができましたが、途中の山道でスタックしてしまったら大変な目に会うところでした。

これからは、雪のときはチェーンを車に積んでおこうと思います。(Ku)

梅雨明けの、その日に…

今日、7月22日は二十四節気の一つ『大暑』だそうです。

そういえば梅雨が明けたかと思うと、急に暑くなり、日差しも格段に厳しくなりました。

お風呂場に“あまがえる”が…
お風呂場に“あまがえる”が…

どこからともなくお風呂場に忍び込んだ“あまがえる”も暑さのせいなのかどことなく不機嫌そうな目つきをしています。

今年も、大きな災害のニュースが流れました。被害にあわれた九州地方の方々、本当にお気の毒です。ニュース映像での女性の方が“心が折れるねぇ”と話されていた姿がとても印象的で涙が流れそうになりました。今の私達には祈ることしかできませんが、1日も早い復興を心よりお祈りしています。

淡路では、大きな災害にはならなかったものの、来る日も来る日もどんよりとした曇り空に覆われ、いつもの年よりもお日様を見ることが少なかったように思います。また、時に急に激しく降る雨には特に神経質になりました。少しずつ気候が変わっているのではないかという思いが、身近な体験をとおして強くなっていきます。

最近車のトラブルが続いています。

1ヶ月ほど前に急に後ろの方から“ゴトゴト”音がし始めて、車屋さんに相談したところ、“ブレーキパッド”がすり減ってしまっていて交換が必要とのこと。早速修理してもらい、調子も良くなってご機嫌だったのですが、それも束の間、今度はエンジンがかからなくなってしまいました。

それは、工房での仕事を早めに切り上げて、お客様との小さな打合せを済ませ、ついでに買い物をして帰ろうと立ち寄ったホームセンターでの出来事です。

買い物を終え、さて帰ろうかと車に乗り込み何も考えずいつものようにエンジンキーを回したのですが、“ウン”とも“スン”とも言いません。本当に、気が抜けるほど“ウン”とも“スン”とも言わないのです。

何度試してみてもそれは同じで、“またバッテリーがあがったのかなぁ、急に暑くなったしなぁ…”などと考えてみたのですが、パワーウィンドゥは問題なく動くし警告灯もしっかり点灯しているので、バッテリーは大丈夫のよう。とすると…

兎にも角にも、いつもの車屋さんに連絡することにしました。

不幸中の幸いだったのが、そのホームセンターが車屋さんから車で10分程度の距離だったことです。すぐに軽トラで来てくれて、状況を確認。

“これはセルですね、とりあえず軽トラで引っ張りますので、ギアをサードに入れて、アクセルをふみながらクラッチをつないで下さい。ちょうど“押し掛け”の要領です。”

とのこと。

“では、いきますよぉ~”

あまり広いともいえない駐車場で、軽トラに引かれてゆっくりとレガシィが動き出します。

周りの視線を気にしながら、言われたとおり、恐る恐る試してみると、2回目で無事エンジンがかかり、そのまま工場へ直行、やはり“セル”の故障で交換が必要とのことで、とりあえず車を預けて代車で帰ってきました。

その帰宅途中、代車を運転しながら聞いたカーラジオからは“梅雨明け”を伝えるニュースが流れていたのでありました…

まだまだ頼りにしています…
まだまだ頼りにしています…

車は2日後に修理が完了し、無事に帰ってきました。

思わぬ出費にトトホの一週間でした。

工房では、小さなお仏壇の漆塗りの作業が終わり、サンコアさんでの企画展“夏が来た!”の出展作品の制作が大詰めを迎えています。この制作にもいろいろとおもしろいお話しがあるのですが、それはまた後日、詳しくご紹介する予定です。

とにかく、食事と睡眠をしっかりとって、元気で暑い夏を乗り切ろう!!(Hi)

愛車はレガシィ

朝日新聞朝刊の天声人語から、今日は二十四節気のひとつ、『雨水』だそうです。『雪が雨に変わる候』とのことなのですが、淡路では昨日からの雪が日影にうっすらと残り、まだまだ冬の様相です。

寒さに負けぬ、“つくし”のこ
寒さに負けぬ、“つくし”のこ

いつまでこの寒さが続くのかしら…と心配していたところ、今朝、思いがけず、自宅の裏の陽だまりに“つくし”をみつけました。春はちゃんとすぐそこまで来ているようで、ほっとひと安心です。

先日愛車の点検通知が届きました。我が家の車は銀色の『レガシィ』です。まだ岡山で会社勤めをしているときに買ったもので、年式は平成8年、16年間のつきあいになります。走行距離ももうすぐ200,000㎞。車の運転が全く苦にならない私たち夫婦が、日本列島北から南、西から東へと車中泊を重ねながら旅をして回った思い出のいっぱい詰まった愛車です。

まだまだ走れます。
まだまだ走れます。

乗り始めたときにはこんなに長いつきあいになるとは思ってもみなかったのですが、走っていてもストレスを感じないし、荷物もたくさん積める。適度に丸みを帯びた形や特徴的なテールランプもとても気に入っていて…

テールランプも気に入ってます。
テールランプも気に入ってます。

それにまだまだ十分に走れるのに乗り換えるなんてもったいない。

幸いにして今までに大きな事故に巻き込まれたことは無いのですが、大小、さすがにあちらこちらと故障はありました。

大きなモノでは、ラジエータータンクの亀裂。走行中にボンネットの中から霧が吹き出したかと思うと水温計がみるみる振り切れてしまい、何が起こったのか全く分からず頭の中が真っ白に。いつもお世話になっている整備工場の方に連絡して引き取りに来て頂き、事なきを得たのですが、高速走行中だとエンジンが焼き付いて間違いなく廃車になっていたそうです。

さらに、燃料ポンプのモーターの故障(走行中に急に元気が無くなり、エンジンが止まってしまいました)、マフラーの亀裂(室内に何となく排気ガスの臭いが…今までに2度ありました)、コンピューターチップの不具合などなど…。幸い近所で腕が良くてとても親切な整備士さんと知り合えたので、いつも助けていただいてます。

私たちの懐事情もよく理解してくださっていて、交換部品はほとんど廃車からの“パーツ取り”で済ませてくれます。この前のエコカー減税の時にも、同じ型のレガシーで程度の良いものが廃車になるとのことで声をかけてくださり、部品の“パーツ取り”をしていただいたところです。

新車の時は小さなキズも気になったものですが、さすがに16年も乗っているとあちらこちらと愛嬌のように“えくぼ”が増え、塗装もところどころで薄くなってきましたが、エンジンと足回りはまだまだ元気です。

安易な買い換えをすすめる華やかな“エコ”ブーム。

“モノを大切に、長く使う” そんな形の貢献もあると思うのですが…(Hi)