来週から、倉敷での展示会です。

汗ばむような暑い日があったり、肌寒いような日があったりで、まだまだ大活躍の半袖Tシャツに加えて長袖トレーナーを慌てて引っ張り出したりと、衣替えのタイミングに悩んでいます。

そのためタンスに収まりきらない衣類が何枚かあり、なんだか少々乱雑な感じがする我が家です。

そうこうしているうちに、早いもので、もう10月も半ばを迎えました。

お知らせが少々遅くなりましたが、来週24日(火)からは倉敷での展示会です。

おかげさまで、今年で13回目を迎えます。

倉敷での展示会のご案内-1(2017年)
倉敷での展示会のご案内-1(2017年)

DMの写真は、このブログで7月にも紹介しました「隅切りの棚」です。

このほか、天板の広さを変えることができる「ゲートレッグテーブル」や、新たに製作した中サイズの仏壇(完成間近です)、定番の椅子、スツール(スツールは昨年から少々改良を加えました)などを展示する予定です。

倉敷での展示会のご案内-2(2017)
倉敷での展示会のご案内-2(2017年)

いつものように、家具に加えて、額、トレイや、ボタン、モビールなどのコモノも展示販売いたします。

注文製作や、お持ちの家具の修理・リフォーム等も承りますので、お気軽にご相談ください。

まだポスターの制作などの細かい準備や、梱包作業などが残っています。

これからの1週間は、準備で少々ハードになりそうですが、会場でたくさんの方々にお会い出来ることを楽しみにしてがんばりたいと思っています。

それでは、会場にてお待ちしております!!

(Ku)

 

新しい作品を紹介します-1

ここ数日、ジメジメとした暑さが続き、あわてて扇風機やタオルケットを引っ張り出しました。

比較的雨の少ない今年の梅雨ですが、このまま夏本番に突入していくのでしょうか…

さて、今年前半の展示会シーズンが一段落したところで、これまで紹介しきれていなかった新しい作品を順次とりあげていきたいと思います。

まずは「隅切りの棚」です。

これは、今年5月の淡路での展示会用に製作したものです。

「隅切りの棚」-1
「隅切りの棚」-1

材料はタモ。 軽やかな雰囲気を出すため、オイル仕上げとしました。

和室にも洋室にも合うシンプルな棚です。

「隅切りの棚」-2
「隅切りの棚」-2

寸法は、幅800mm×奥行420mm×高さ1,055mmです。

隅を切った台形のためか、サイズの割にコンパクトに見える、すっきりとした棚に仕上がりました。お部屋のコーナーにもすっきり収まります。

 

もうひとつ、コモノを。

「ごきげんなひょうろくだま」モビールです。

知り合いから頂いた柘植の枝を使ってモビールにしました。

「ごきげんなひょうろくだま」モビール
「ごきげんなひょうろくだま」モビール

これまで、手で触ったときに心地よいコロッとした形のマグネットやストラップを作ってきたのですが、それらをちょっと変形させてみたのが「ごきげんなひょうろくだま」の原型になりました。

”ひょうろくだま ”という言葉は、本来は「ちょっとのろまでマヌケ」などと、あまり良い意味では使われないのですが、その音感からか、私にはどちらかというと、憎めない楽しげな印象が強く、この手のひらサイズのごきげんな表情の ” シッポのはえた玉 ” に、「ごきげんなひょうろくだま」と名付けました。

「ごきげんなひょうろくだま」
「ごきげんなひょうろくだま」

「ごきげんなひょうろくだま」シリーズには、モビールの他、” 置くタイプ ”、” 卓上モビール型 ” などいくつかのタイプがあります。

これらは、手仕事品の販売サイト「iichi」(https://www.iichi.com/shop/G9406342)からもご購入いただけますので是非ごらんください。

(Ku)

今週金曜日からは、淡路での展示会です。

今週金曜日(26日)からは、地元、東浦サンシャインホール2階ギャラリーでの展示会が始まります。

おかげさまで今回で6回目を迎えます。

 

展示会では毎回、注文製作のご相談も大歓迎なのですが、昨年は「リユース」での製作のご相談を2件いただきました。

1件は、建て直しのために取り壊した古い家のケヤキの「床板(とこいた)」を使って飾り棚を作りたいとのご相談でした。

「置き床の間」として使えるような違い棚風の飾り棚で、上には台に吊した明珍の風鈴を飾る予定であること。また、拭漆仕上げとし、大人が一人で抱えて持ち運びできるサイズにしたい、などのご希望をうかがい、図面作成のうえ打合せを行い、製作させていただきました。

”床板”を再利用した「違い棚」
”床板”を再利用した「違い棚」

もう1件は、古い模様ガラスの入った引き戸を再利用したいとのご相談でした。

取り壊したご実家に、壁一面の大きな造り付けの収納棚があり、その引き戸のガラスがあまりに綺麗なので、引き戸だけ取り外して持ち帰って来られたとのこと。

ご自宅に伺い、引き戸を見せていただいたのですが、ほんとうに綺麗なガラスで、引き戸自体も不具合なくたいへんしっかりしており、そのまま使用しても問題がなさそうでした。

窓の下、壁際に置く収納棚をご希望とのことで、引き戸をそのまま使った、引き出し付きの戸棚を製作することになりました。

古い引き戸を再利用した「収納戸棚」
古い引き戸を再利用した「収納戸棚」

引き戸の塗装(ラッカー塗装と思われます)はそのままで、躯体はタモのオイル仕上げです。

引き戸の暗めの濃い色と躯体の明るい色のコントラストがきれいな戸棚に仕上がりました。

使用した古い”引き戸”のガラスの模様
使用した古い”引き戸”のガラスの模様

この引き戸は、昭和初期もしくはもう少し古い時代のもののようで、細かく複雑な模様が全体に入ったガラスがとても綺麗でした。

こんなに味わい深い模様ガラスは、もうほとんど手に入らないのではないでしょうか…。たいへん貴重な仕事をさせていただいたと感謝しています。

 

これまでにも、古い箪笥の寸法直しや、テーブル天板の交換、家や家具から外した材木の再利用など、リメイク,リユースでの製作をさせていただいております。

昔の家や家具は、良質な材料で丈夫に丁寧につくられていてリメイク,リユースに適したものが多いので、今の生活では使いにくいとか、大き過ぎるなどということだけで処分してしまわずに、少し手を加えることを検討されることをおすすめします。

愛着や思い出のある家具や材木を、こらからまたさらに使い続けることができる家具などに生まれ変わらせるお手伝いも喜んでお引き受けいたしますので、お気軽にご相談ください。

 

さて、最後の追い込み製作や諸々の準備に追われる私たちを尻目に、工房の庭の季節はどんどん進んでいるようです。

以前、岡山玉野の展示会で飾って頂いた芍薬(牡丹かも…)の花がとっても綺麗だったので、工房の庭に芍薬を植えたところ、2つの蕾がつきました。

芍薬のつぼみ(5月17日)
芍薬のつぼみ(5月17日)

この水曜日の朝にやっと1つの蕾がほころびはじめ、

開いた芍薬の花(5月18日朝)
開いた芍薬の花(5月18日朝)

翌日木曜日の朝に花を開きました。

芍薬は夕方になると花は閉じ、また翌朝になると開くのですね。

それでは、サンシャインホールでは今年も充実した空間を楽しんで頂けるよう、新作も準備してお待ちしておりますので、是非、脚をお運びください。(Ku)

 

さ、さむい~

今朝目が覚めて、一番初めに思ったこと。

「さ、寒い!!」

あわてて押入から長袖のトレーナーを引っ張り出して着込みました。

一昨日の晩は、お風呂上がりに扇風機をまわしていたのに …。

ここで衣替えや扇風機の片付をしてしまうと、また暑い日があるかもしれないし、悩ましいところです。

こんなふうに日々の暑さ、寒さに右往左往する私たちと違って、植物はちゃんと季節を追っているようです。

工房の日本イチジクの木に、今年も実が着きました。

イチジクに実が着きました
イチジクに実が着きました

昨年の初収穫の後、見よう見まねで剪定をしたので、今年はどうなるかちょっと心配だったのですが、なんとか無事にいくつかの実を着けてくれました。

収穫したイチジクの実
収穫したイチジクの実

収穫出来るのは1日に1つか2つくらいですが、しばらく楽しめそうです。

さて、今年も倉敷での展示会が近づいてきました。

倉敷での展示会のご案内-1
倉敷での展示会のご案内-1

今回は、新しく引出付きの棚を加え、よりアレンジ性を高めた 『積み重ね式の棚』 を中心に、定番のダイニングチェアやベンチ、ローテーブルなどの展示を予定しています。

(過去の展示会場の様子など、詳細はホームページ「展示会案内」をご参照ください。)

倉敷での展示会のご案内-2
倉敷での展示会のご案内-2

あと約3週間、充実した空間を楽しんでいただけるよう、イチジクを食べながらがんばります。(Ku)

 

秋の展示会まであと約2週間

今年もあっという間に秋の展示会が近づいてきました。

” 暑い、暑い” とか、” 食欲の秋” とか言っている間にも、静かに、でも確実に時間は過ぎているのですね。

日にちを数えてみれば、あと約2週間。

現在は、最後の追い込み製作中ですが、その他にも、トラックや宿の手配、ご案内ハガキの準備、ポスターの製作などなど、やらないといけないことが山ほどあります。

回を重ね、初めの頃よりも落ち着いて準備ができるようにはなってきましたが、それでも小さなうっかりや、思わぬ予定のずれなどでどうしてもアタフタしてしまう部分がでてきます。

あともうひといき、”アタフタ” ができるだけ少なくなるよう、そして、より充実した展示会になるようにがんばりたいと思います。

今回は、定番の椅子や棚などのほか、新作として、大、小の「櫃(ひつ)」(収納家具です)や、ケヤキの一枚板を使った拭き漆仕上げのローテーブルの展示を予定しております。

今年の倉敷での展示会のご案内-1
今年の倉敷での展示会のご案内-1
今年の倉敷での展示会のご案内-1
今年の倉敷での展示会のご案内-2

昨年の展示会の様子などを、ホームページ中の「展示会案内」からご覧頂けます。是非ご参照ください。

イトトンボ-工房の庭で-
イトトンボ-工房の庭で-

すっかり秋も深まった工房の庭で、「イトトンボ」 を何匹も見かけるようになりました。

緑色っぽいトンボや青みがかったものなど、何種類かがいるようですが、こんなにたくさんのイトトンボを見るのは初めてです。

繊細な躰がまとう金属的な美しい色合いにしばし見入ってしまいました。

秋になると繁殖のために水辺に集まってくるとのことですが、工房の庭にはメダカを飼っている睡蓮鉢代わりの火鉢が2つあるだけです。

知らない間に火鉢でイトトンボが繁殖していたのでしょうか…

さて、来年は?(Ku)

岡山での展示会も無事終了いたしました

おかげさまで、4月の岡山県玉野市での個展も無事終了いたしました。

遅くなりましたが、ギャラリーに脚をお運びくださいました皆様に厚く御礼申し上げます。

今回お世話になったギャラリー ”サンコア” さんでは、3年ぶり3回目の展示会でしたが、開催の間隔が長いだけに、サンコアさんでは初めて展示する作品が自然と多くなります。

展示した空間を眺めて、このブログでご紹介できていない作品が随分たくさんあることに気が付きました。

そんなわけで、そのような作品について、これから何回かに分けてご紹介させて頂きたいと思います。(納品済みのものや、既に展示会等でご覧頂いているような、ちょっと前の作品も含めてご紹介させていただきます。)

ペイシェントチェア
ペイシェントチェア

こちらは、『ペイシェントチェア』です。
(たも,拭漆仕上、幅320mm×奥行495mm×高さ1,055mm,座面高405mm
平成25年度日本民藝館展入選作品)

展示会では、「”ペイシェント” って?」と尋ねられることが多いのですが、”患者” ではなく、”忍耐” の意味での ”ペイシェント” です。

昔、ヨーロッパで ”糸繰り” 作業の際に使用されていた椅子がこのような形をしており、その ”糸繰り” がたいそう忍耐を要する作業だったために ”ペイシェントチェア” と呼ばれるようになったそうです。

糸繰り作業では腕を前後に大きく動かす必要があるために、背もたれが邪魔にならないよう狭い幅となっており、持ち運びも楽なように全体的に小ぶりなつくりが特徴です。

現在 “糸繰り” をされる方はほとんどいらっしゃらないと思いますが、コンパクトなデザインの椅子は、ダイニングチェアなど、通常の椅子としてのご使用以外にも、玄関での来客用や、飾り台など臨機応変にご使用いただけると考え、製作するようになりました。

腕の動きを邪魔しないので、椅子に腰掛けての体操にもご利用いただけるのではないでしょうか。見た目よりもかなり軽いので、持ち運びも楽です。

積み重ね式本棚
積み重ね式本棚

こちらは、『積み重ね式本棚』です。
(たも,拭漆仕上、4段重ねた状態で幅890mm×奥行280mm×高さ1,400mm
平成26年度日本民藝館展入選作品)

同じ形の棚を4段積み重ねてありますので、1段ずつバラバラにしてもお使い頂けます。

また、前後を逆にしても同じ形に積み重ねることもできますので、お部屋の間仕切りにもなります。

上下が重なる部分では側板に溝を付けるなどして、前後・左右にきちんと組み合わさるよう工夫してありますので、簡単に積み重ねていただくことができます。

この2点は、6月に予定しております地元淡路での展示会にも展示する予定ですので、是非会場で実物をご覧ください。(Ku)