来週末は「三田手仕事展」に参加します。

各地から桜のたよりが届き始めました。

淡路でも随分とつぼみがふくらみ、なんとなく木全体がピンク色がかって見えています。

週明けに暖かくなったら、一気に花が開くのではないでしょうか。

工房の庭にも春のエネルギーがあふれています。

あんずの花が咲きました。
あんずの花が咲きました。

先週はつぼみだった ”あんず” の花がきれいに咲きました。

先週はまだつぼみだった”ひめこぶし”の花
先週はまだつぼみだった”ひめこぶし”の花

先週は、フサフサの厚手のコートを脱ぎかけたところで雨に濡れ、ちょっと寒そうにしていた ”ひめこぶし” のつぼみも、

開いた ”ひめこぶし” の花
開いた ”ひめこぶし” の花

元気に立派な花がこのとおり。

このほか、”ゆきやなぎ”、”つばき”、”こばいも” が花盛りを迎えているほか、いろいろな山野草や樹木に新芽が息吹いています。

この冬は、初めてサクランボとイチジクの剪定をしたのですが、こちらも無事に新芽をふくらませ始め、ひと安心です。

さて、こんな春のエネルギーに背中を押されながら、今年の展示会シーズンもスタートです。

来週末(4月2日,3日)は、今年で9回目を迎える『三田手仕事展』に参加します。

陶器、布、染め、皮、蔓、漆、パン、木工の16名の手づくり作家が三田の古民家に集まります。(大きな地図は、ホームページ『展示会案内』をご参照ください。)

2016年三田手仕事展のご案内
2016年三田手仕事展のご案内

今回、私たちは 「太田秀世の家具」 と、「太田久美子の木の小物」 の2つのブースに分かれて展示します。

例年は小物が中心でしたが、今回は椅子や本棚などの比較的大きな家具も数点展示する予定です。

おいしい自然酵母のパンも見逃せない楽しい展示会です。春の行楽も兼ねて是非脚をお運びください。(Ku)

小学生用の机と椅子の製作-②

今回は、前回の机と合わせてお作りした小学生用の椅子について紹介いたします。

椅子については、特に 「収納の際にはスタッキングできるものを」、とのご希望がございました。

また、「座面と背もたれのすき間は、子供さんが頭を突っ込んで抜けなくならないような間隔にすること」 など、子供さんたちと直接触れあう現場ならではの、具体的できめ細やかなアドバイスをいただきながら製作をすすめました。

小学生用の椅子
小学生用の椅子

ぶつかった際にケガをしないよう、角は優しい丸みを帯びており、机と同様、優しいシルエットの椅子に仕上がりました。

座面の下に持ち運び用のすき間を入れたところ、「たいへん便利」 と喜んでいただきました。

スタッキングした小学生用椅子
スタッキングした小学生用椅子

写真は3脚ですが、5脚くらいまでは安定してスタッキングできます。

たくさんたくさん子供さんたちに触れられて、どんどん色つやがよくなっていくのが今から楽しみです。

今回は、お客様の様々なご助言やご提案が、私たちの仕事の進め方ととてもうまくかみあい、机、椅子ともに、シンプルですが、木の質感を十分に活かした、優しくて丈夫な、使いやすいものに仕上がったと思います。

先日、使い勝手などのご意見をうかがったところ、職員さんの会議も今回の机と椅子で行うようになり (椅子も机も、大人でも十分お使い頂けるサイズです)、「それまでよりもよいアイデアが出るようになった」 とのたいへん嬉しいご感想をいただきました。

アンズにつぼみがつきました
アンズにつぼみがつきました

さてさて、一昨年、知り合いの方に杏の実を頂いてジャムにしたところ、とても美味しくて、その後苗を購入したのですが、その苗に蕾がつきました。

1本では実が着きにくいようで、もう1本種類の違うものを購入したいと考えているところです。

しばらくは 「 だんごより花 」 で我慢することになりそうです。(Ku)

 

小学生用の机と椅子の製作-①

今回は、先週の 「シンプルな学習机」 のデザインのもととなりました机を紹介させていただきます。

昨年の夏、児童発達支援施設を運営されている方から、小学生が食事時などに輪になって座ることのできる机と、それにあわせて使う木の椅子のご相談をいただきました(この椅子については次回に紹介させていただく予定です)。

机については、1つ1つは台形で、2つ合わせると一辺の長さが70cmくらいの六角形になり、各辺に子供さんがゆったりと座れるものを、自然素材のオイル仕上げで、というご希望でした。

通常、机やテーブル、椅子などの ”脚” で荷重を支える構造の家具(いわゆる ”脚物” 家具)では、強度をもたせるために、”脚” と ”脚” を水平につなぐ ”貫(ぬき)” という部材を配置するのですが、この ”貫” は、椅子の出し入れには邪魔になったり、足や膝に当たってしまうことがあります。

どの辺にも楽に椅子が出し入れできてゆったりと座ることができるようにするためには、脚まわりはできるだけすっきりしたものにする必要がありますが、強度を犠牲にするわけにもいかず、ここがいちばんの思案のしどころとなりました。

小学生用机-1
小学生用机-1

いろいろと悩んだ末、脚の取り付け部分に厚みと巾のある短い ”幕板” 状の補強材を取り付けることで、強度を確保することにしました。

小学生用机-2
小学生用机-2

脚まわりがすっきりとしているので、とてもシンプルな、でも柔らかい曲線をもつ優しいシルエットの机に仕上がりました。

小学生用机-3
小学生用机-3

2月初めに椅子と合わせてお納めしてまいりました。

子供さんたちに、木の優しくてあたたかい感触を楽しんでいただければ、と思っています。(Ku)