ここ数日は冬が逆戻りしたかのような冷え込みが続いていますが、標高の関係でちょっとだけ春の訪れが遅い工房の庭でも、着実に春の足音が聞こえています。

落ち葉の下から「スズラン」が芽を出し、

「ヒメコブシ」のつぼみも日ごとにふくらみ、

遅ればせながら、鉢植えにしている「しだれ梅」にも花が咲きました。
春です!!
淡路で春といえば、そう、「いかなごのくぎ煮」です!
ところが…
いつもなら、ご近所だけでなく、仕事の行き帰りの道沿いからも、どこからともなく、くぎ煮を炊く醬油の甘塩っぱいおいしそうな匂いが漂ってくるのですが、今年はそれが全くありません。
朝は海から、漁船のエンジン音や、スピーカーからの漁師さんの威勢のいい声がうるさいほど聞こえてくるはずなのに、静かなまま…。
この春は、例年にない不漁だとか。
早々に漁も打ち切られ、「いかなご」を入手することがほぼ不可能な状況です。
スーパーの店頭でも、材料のザラメや醤油などは山積みなのに、肝心の「いかなご」の姿は一匹も…。
当然価格も高騰し、この春は「くぎ煮」を断念せざるを得ませんでした。
” におい ” にも ” 魚の姿 ” にも全く触れることのできない、なんだか物足りない淡路の春を迎えています。
来年はどうなるのか、このまま「いかなご」が高級食材になってしまわないよう願うばかりです。
さて、気を取り直して、
春といえば、展示会シーズンの幕開けです。
今年は4月13日からの、サンコアさん(岡山県玉野市)での展示会からのスタートです。ホームページの「展示会情報」も更新しましたので、ご参照ください。
また後日改めて、このブログでもご案内させていただく予定です。
「いかなごのくぎ煮」がのっかったお弁当が食べられなくて寂しい春ですが、充実した展示会になるよう、あと少し、準備に励んでいきます。
(Ku)