家具工房として独立してから今日まで、実家の空き倉庫に居候させてもらってきましたが、いよいよ私たちも独り立ちしなければならない時が来たようです。
「 思い切って岡山へ行こうか … 」
そんなひとことで始まった私たちの岡山移住計画。
住居と工房のための家・土地探しから、改修工事(現在進行中)、そして、これからの引っ越しと岡山での新しい生活 … 。
これから少しずつ、このブログでご報告させていただきたいと考えています。
ちょっとへそ曲がりな2人が、どんなふうに計画を遂行するのか … 。末長くお楽しみいただければさいわいです。
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岡山。
そこは私たちにとって「第二のふるさと」です。
岡山は、大学に進学し、家を出て(羽を伸ばして?)初めて一人暮らしを始めた土地であり、その後の会社員時代も含めれば、12年ほど住んだことのある思い出深い場所なのです。
よく、「岡山の人はよそ者に冷たい」なんてことを聞きますが、さいわいにして私たちにはそのような経験はなく、たいへん居心地のよい場所でした。
今も展示会を毎年倉敷で行っているのは、その頃の友人・知人が多いことに加え、岡山の方々や、街の雰囲気の穏やかさをとても心地よく感じているからです。
お米や果物など、おいしいものも淡路に負けずにたくさんあります。
仕事の面でも、材料の仕入れなど、岡山の方が都合が良くなることも多いのです(今も、岡山の業者さんから仕入れている材料がいくつかあります)。
そんなわけで、「さて、どこへ行こう」と考えたときに、候補として「岡山」が挙がるのは、私たちにとってごく自然なことだったのです。
でも、やみくもに「岡山へ行けばいい」、というわけではありません。
これまで、学生時代から、結婚し、サラリーマン生活を経て現在にいたるまで、必要に応じて何回か転居をしてきましたが、今回はこれまでとはわけが違います。
なんてったって「工房」がくっついています。
工房の移転はかなりの大仕事です。
重くて大きな機械の移動があるから、だけではなく、時間をかけて、作業のしやすいようにつくりあげた配置や造作をバラし、移動し、新しい場所でまた再構築していかなければなりません。
そして、私たちのことを気にかけてくださっているお客様の ” 信用 ” もいっしょに運んでいかなければいけません。
体力的にも精神的にも経済的にも、 ” もう1回 ” は考えられません。失敗は許されないのです。
そこで改めて、「岡山移住」の目的を明確にすることにしました。
” 仕事と私生活をより充実させ、岡山で人生を穏やかに全うする ”
ひとくちに「岡山」といっても広いです。

次回は、この目的を達成するためには何が必要なのかを考え、そしてそれを手がかりに始めた家・土地探しについてお話ししたいと思います。
(Ku)