木の壁掛け時計

時計
壁掛け時計

皮革工芸をされるお客様から、以前製作された壁掛け時計の、金属の文字盤部分が壊れてしまったので、木で作ることはできないか、とのご相談を受けて製作させていただいたものです。

全体は腕時計型のデザインです。

ベルト部分は革でできていて、繊細な模様が丁寧に刻まれています。

文字盤とバックル部は栗材で、針はウォールナットでお作りしました。

革を縫うことは私たちには出来ないので、最終的な形に縫い合わせる工程はお客様にお任せすることにして、ベルトに合うようにお作りした文字盤とバックル部品をお納めしたところ、先日、出来上がった写真をお送りいただきました。

ご依頼の際にお話しをうかがったところ、思い出が詰まったとても大切な時計であることがひしひしと感じられました。

作品をお届けにあがり、出来上がったものを見ていただくまではとてもドキドキしましたが、とても気に入っていただけたご様子に、私たちもひと安心でとても嬉しかったです。

黄色い彼岸花
黄色い彼岸花

近くの公園で、黄色い彼岸花が咲いているのを見つけました。

赤やオレンジのものは見たことがあるのですが、黄色は初めてです。

調べてみると、彼岸花の親戚の「ショウキズイセン」という植物のようです。

間近で観ると、めしべが長く伸びていて、怪獣の顔のようにも見えるおもしろい形をしていました。(Ku)

秋の「三田手仕事展」

三田手仕事展会場
三田手仕事展会場

昨日、10月2日は、秋の『三田手仕事展』に参加しました。

春に続いて2回目の参加です。

会場の、三田ほんまち交流館 “縁”は、三田本町通りに面する古くからの秤屋さんを改築した多目的利用スペースです。

むき出しの太い梁と広い土間、縁側のある中庭など、古民家の雰囲気が強く残った、とても落ち着いた空間です。

今回は裂き織り、焼き物、縫い物、漆、山野草、焼き菓子など、総勢10名が参加し、手塩にかけた手仕事の数々を展示・販売しました。

心配されたお天気もなんとかもち、偶然重なったお祭りの山車が会場の前を通るというおまけ付きでした。

たくさんのお客様においでいただき、ありがとうございました。

三田手仕事展

私たちは、この秋の展示会シーズンに向けて製作した引出や棚、小さめの長椅子、丸スツール、子供いすなどをメインにして展示をさせていただきました。

また、主催者の方から声をかけていただき、今回初めてワークショップを行いました。

写真右端で壁に掛かっている小さな飾り棚を作っていただきましたが、ご好評をいただき、おかげさまで用意した10セット全てをお客様の元にお引き渡しすることができました。

なにぶん初めての経験で、金槌で予想以上の大きな音が出てしまったり、釘抜きを忘れたりなど、不十分な点がありました。

参加頂いた方にはご迷惑をお掛けしたと思いますが、次回も、より楽しい企画を用意したいと思っておりますので、これに懲りずにまたご参加ください。

この手仕事展を皮切りに、今月23日からの岡山県玉野市での個展、11月23日からの倉敷での個展と、秋の展示会シーズンに突入です。たくさんのお客様とお会いできるのを楽しみに、がんばって用意を進めていきたいと思っています。

個人的には、今回の手仕事展で購入した山野草(ヒバとシクラメンの原種)を無事に育てるのが当面の目標です。枯らすのは得意なのですが…。(Ku)

 

わたしたちの運命やいかに
わたしたちの運命やいかに…

もりのこのつぶやき

もりのこマグネット
もりのこマグネット

展示会でおなじみの、『もりのこマグネット』が今年もたくさんできました。

白い木、黒い木、黒い目、青い目、大きさも形もいろいろです。

強力磁石でバチッと気持ちよくくっつきます。

木目も様々で、木目を見ながらひとつひとつ目の位置を決めていくのが一番楽しい作業です。

家具を作る際に出る端材を使って、ペーパーウエイトや、カトラリーなどの小物を作るのですが、それらにも不十分な小さなカケラから生まれるのが、このマグネットたちです。

毎年、秋の展示会シーズンを前にしたこの時期に、それまでの1年間で集まったカケラでつくるので、木の種類はその1年間に作った家具の内容によって変わります。

今年は「クリ」の割合が多いのですが、これはクリのスツールをいくつか製作したためです。なぜかひとつだけある「ひのき」は、展示用の台の端材です。

よく言われるのは、「せめて木が育ってきたのと同じ年数は使えるものを作る」ということですが、それと同時に、出来るだけ無駄にしないということも大切です。

ヒビだらけなど、どうしても木工に使えない部分は冬の薪ストーブの薪に、かんなくずは焚き付けに使い、機械で出た細かい木くずは堆肥にして土に返します。りくがめの寝床にもなります。

いざなぎ神宮ライトアップ
いざなぎ神宮ライトアップ

毎月22日は、国生みの神様、『イザナギ』『イザナミ』がお祀りされている伊弉諾神宮が夜間ライトアップされているとのことで、水曜日に仕事を少しだけ早く切り上げて出かけてきました。

中秋の名月とも重なり、観月祭も予定されていたようですが、あいにくの雨でそちらは中止になってしまったようです。

雨のためか、参拝客もほとんどいない、静かな境内でした。本来ならば、参道には300個のろうそくが灯されているそうですが、雨でろうそくの火は消えてしまっていました。

静寂につつまれて、濡れた石畳とうっそうとした暗闇のなかに浮かび上がった本殿や拝殿がとても幻想的でした。

樹齢800年以上といわれる大楠も、明るい中で見るよりもいっそう神秘的でした。

さて、いよいよ来週の土曜日(10月2日)は、三田での『手仕事展』です。1日だけの開催ですが、染織や焼き物など、10人ほどの作家さんが集まる楽しい展示会です。

詳しい場所等は工房ホームページの「展示会案内」でご案内させていただいておりますので、ご覧のうえ、是非お出掛けください。

もりのこマグネットともども、心よりお待ちしております。(Ku)

レタスの花が咲いている

レタスの花
レタスの花

レタスの花が咲いている~

この春に、レタスの種をまきました。

もちろん、自分たちで食べるためにまき、毎日食卓にのぼる予定でとても楽しみにしていました。

ところが、この夏の猛暑と害虫のために、ひょろひょろと数枚の力ない葉っぱがついただけで食べられるようになるまでは育ちませんでした。

抜いてしまうのもかわいそうだったのでそのままにしておいたところ、素朴な黄色い花がつきました。

レタスはとても身近な野菜なのに、レタスの花を見たのは生まれて初めてだったので、少し感動しました。

小豆島と夕日
小豆島と夕日

『秋の日はつるべ落とし』

夏の猛暑も一段落し、気が付けば秋の気配がそこここに感じられるようになりました。

工房からの帰り道、西の空を眺めると今にも夕日が海に沈みそうだったので、車を道ばたに駐め、慌てて写真を撮りました。

まるで海に吸い込まれていくように、みるみる沈んでいく太陽、ほんの5分ほどで音もなく日没を迎えました。

左手に移っている島影は、小豆島です。

工房では、秋の展示会シーズンを前に、額やペン立てなどの小物の製作に追われています。『ゲゲゲの女房』も、いよいよ今週で終わり。少し寂しい今日このごろです。(Hi)

2つの訪問者

コクワガタ
コクワガタ

6日の晩、自宅の居間にどこからか虫が飛び込んで来ました。

ブンブンと羽音を立てて蛍光灯の周りを飛び回るので、カナブンかと思ったのですが、畳に降りた姿を見てびっくり!!

クワガタムシでした。

コクワガタとしてはかなり大きいそうです。

たまたま直前に食べたスイカの皮の上にのせると、おいしそうに汁を吸いました。

しばらく観察したり写真を撮ったりした後で、外に返しました。

この夏は、工房の周りでメスのクワガタを2匹ほど見かけたのですが、オスは初めてです。

赤とんぼ
赤とんぼ

先週も書きましたが、工房の周りは赤とんぼが飛び回るようになりました。

工房の中には、オニヤンマやギンヤンマなどいろいろなトンボが入り込んで来ますが、今週は赤とんぼが入ってきました。

真っ赤な体がとてもきれいです。

秋が深まるにつれ、里へおりていきます。

涼しくなって赤とんぼが家の周りで見られるようになるのが待ち遠しいです。(Ku)

秋の気配?

西洋ススキ
西洋ススキ

自宅から工房へ通う途中の山道に、今年も西洋ススキの穂が開き始めました。

猛暑日が続いてはいますが、少しづつ季節は秋に近づいているようです。

いつごろからここに生えているのかは分かりませんが、私たちが工房を開いて毎日ここを通るようになったときから生い茂っており、秋毎に盛大に穂を開いています。

西洋ススキの穂
西洋ススキの穂

優しい薄緑色をした穂を近くで見ると、ふさふさと柔らかそうで気持ちよさそうに風になびいています。

工房の周りには赤とんぼが飛び始め、夜には自宅の周りで鈴虫の声も聞こえ始めました。そういえば、いつの間にかツバメの姿を見かけなくなりました。

秋の足音は確実に近づいているようです。(Ku)