皮革工芸をされるお客様から、以前製作された壁掛け時計の、金属の文字盤部分が壊れてしまったので、木で作ることはできないか、とのご相談を受けて製作させていただいたものです。
全体は腕時計型のデザインです。
ベルト部分は革でできていて、繊細な模様が丁寧に刻まれています。
文字盤とバックル部は栗材で、針はウォールナットでお作りしました。
革を縫うことは私たちには出来ないので、最終的な形に縫い合わせる工程はお客様にお任せすることにして、ベルトに合うようにお作りした文字盤とバックル部品をお納めしたところ、先日、出来上がった写真をお送りいただきました。
ご依頼の際にお話しをうかがったところ、思い出が詰まったとても大切な時計であることがひしひしと感じられました。
作品をお届けにあがり、出来上がったものを見ていただくまではとてもドキドキしましたが、とても気に入っていただけたご様子に、私たちもひと安心でとても嬉しかったです。
近くの公園で、黄色い彼岸花が咲いているのを見つけました。
赤やオレンジのものは見たことがあるのですが、黄色は初めてです。
調べてみると、彼岸花の親戚の「ショウキズイセン」という植物のようです。
間近で観ると、めしべが長く伸びていて、怪獣の顔のようにも見えるおもしろい形をしていました。(Ku)