新しい作品を紹介します-1

ここ数日、ジメジメとした暑さが続き、あわてて扇風機やタオルケットを引っ張り出しました。

比較的雨の少ない今年の梅雨ですが、このまま夏本番に突入していくのでしょうか…

さて、今年前半の展示会シーズンが一段落したところで、これまで紹介しきれていなかった新しい作品を順次とりあげていきたいと思います。

まずは「隅切りの棚」です。

これは、今年5月の淡路での展示会用に製作したものです。

「隅切りの棚」-1
「隅切りの棚」-1

材料はタモ。 軽やかな雰囲気を出すため、オイル仕上げとしました。

和室にも洋室にも合うシンプルな棚です。

「隅切りの棚」-2
「隅切りの棚」-2

寸法は、幅800mm×奥行420mm×高さ1,055mmです。

隅を切った台形のためか、サイズの割にコンパクトに見える、すっきりとした棚に仕上がりました。お部屋のコーナーにもすっきり収まります。

 

もうひとつ、コモノを。

「ごきげんなひょうろくだま」モビールです。

知り合いから頂いた柘植の枝を使ってモビールにしました。

「ごきげんなひょうろくだま」モビール
「ごきげんなひょうろくだま」モビール

これまで、手で触ったときに心地よいコロッとした形のマグネットやストラップを作ってきたのですが、それらをちょっと変形させてみたのが「ごきげんなひょうろくだま」の原型になりました。

”ひょうろくだま ”という言葉は、本来は「ちょっとのろまでマヌケ」などと、あまり良い意味では使われないのですが、その音感からか、私にはどちらかというと、憎めない楽しげな印象が強く、この手のひらサイズのごきげんな表情の ” シッポのはえた玉 ” に、「ごきげんなひょうろくだま」と名付けました。

「ごきげんなひょうろくだま」
「ごきげんなひょうろくだま」

「ごきげんなひょうろくだま」シリーズには、モビールの他、” 置くタイプ ”、” 卓上モビール型 ” などいくつかのタイプがあります。

これらは、手仕事品の販売サイト「iichi」(https://www.iichi.com/shop/G9406342)からもご購入いただけますので是非ごらんください。

(Ku)

淡路での展示会が終わりました。

おかげさまで、先週の地元淡路での展示会は無事に終了いたしました。

会場にお越し下さいました皆様、ありがとうございました。

2017年サンシャインホールでの展示
2017年サンシャインホールでの展示

今回は、長椅子や四方棚、積み重ね式の棚などの定番の家具に加え、今年に入って新たに製作しました「ゲートレッグ・テーブル」、「隅切りの棚」、「仏壇」などを展示しました。

これらの新作についての詳細は、今後このブログで順次紹介させていただく予定です。

2017年サンシャインホールでの展示-1
2017年サンシャインホールでの展示-1

定番の長椅子の前には、ケヤキの大きな一枚板をテーブルに見立てて展示しました。

材木屋さんから仕入れたままの、何も手を加えていない状態の板ですが、木目のきれいな、しかも存在感のある板で、たくさんのお客様が興味を持ってくださいました。

写真右側に写っているのは今回の展示会直前に完成した「隅切りの棚」です。

お部屋のコーナーにも置いていただける、コンパクトでシンプルな飾り棚です。

2017年サンシャインホールでの展示-2
2017年サンシャインホールでの展示-2

写真手前左側は、「ゲートレッグ・テーブル」です。

天板の広さを変えることができるテーブルですが、天板を折りたたんでしまうととてもコンパクトになり、飾り棚としてもお使い頂けます。

私たちの今年の春の展示会シーズンは、これで一段落を迎えます。

次は10月末の倉敷での展示会です。

現在お待ち頂いておりますご注文品の製作や、今回の展示会でご注文いただきましたものの製作を進めながら、また秋に向かって少しずつ準備していきたいと思います。

(Ku)

 

 

 

 

 

今週金曜日からは、淡路での展示会です。

今週金曜日(26日)からは、地元、東浦サンシャインホール2階ギャラリーでの展示会が始まります。

おかげさまで今回で6回目を迎えます。

 

展示会では毎回、注文製作のご相談も大歓迎なのですが、昨年は「リユース」での製作のご相談を2件いただきました。

1件は、建て直しのために取り壊した古い家のケヤキの「床板(とこいた)」を使って飾り棚を作りたいとのご相談でした。

「置き床の間」として使えるような違い棚風の飾り棚で、上には台に吊した明珍の風鈴を飾る予定であること。また、拭漆仕上げとし、大人が一人で抱えて持ち運びできるサイズにしたい、などのご希望をうかがい、図面作成のうえ打合せを行い、製作させていただきました。

”床板”を再利用した「違い棚」
”床板”を再利用した「違い棚」

もう1件は、古い模様ガラスの入った引き戸を再利用したいとのご相談でした。

取り壊したご実家に、壁一面の大きな造り付けの収納棚があり、その引き戸のガラスがあまりに綺麗なので、引き戸だけ取り外して持ち帰って来られたとのこと。

ご自宅に伺い、引き戸を見せていただいたのですが、ほんとうに綺麗なガラスで、引き戸自体も不具合なくたいへんしっかりしており、そのまま使用しても問題がなさそうでした。

窓の下、壁際に置く収納棚をご希望とのことで、引き戸をそのまま使った、引き出し付きの戸棚を製作することになりました。

古い引き戸を再利用した「収納戸棚」
古い引き戸を再利用した「収納戸棚」

引き戸の塗装(ラッカー塗装と思われます)はそのままで、躯体はタモのオイル仕上げです。

引き戸の暗めの濃い色と躯体の明るい色のコントラストがきれいな戸棚に仕上がりました。

使用した古い”引き戸”のガラスの模様
使用した古い”引き戸”のガラスの模様

この引き戸は、昭和初期もしくはもう少し古い時代のもののようで、細かく複雑な模様が全体に入ったガラスがとても綺麗でした。

こんなに味わい深い模様ガラスは、もうほとんど手に入らないのではないでしょうか…。たいへん貴重な仕事をさせていただいたと感謝しています。

 

これまでにも、古い箪笥の寸法直しや、テーブル天板の交換、家や家具から外した材木の再利用など、リメイク,リユースでの製作をさせていただいております。

昔の家や家具は、良質な材料で丈夫に丁寧につくられていてリメイク,リユースに適したものが多いので、今の生活では使いにくいとか、大き過ぎるなどということだけで処分してしまわずに、少し手を加えることを検討されることをおすすめします。

愛着や思い出のある家具や材木を、こらからまたさらに使い続けることができる家具などに生まれ変わらせるお手伝いも喜んでお引き受けいたしますので、お気軽にご相談ください。

 

さて、最後の追い込み製作や諸々の準備に追われる私たちを尻目に、工房の庭の季節はどんどん進んでいるようです。

以前、岡山玉野の展示会で飾って頂いた芍薬(牡丹かも…)の花がとっても綺麗だったので、工房の庭に芍薬を植えたところ、2つの蕾がつきました。

芍薬のつぼみ(5月17日)
芍薬のつぼみ(5月17日)

この水曜日の朝にやっと1つの蕾がほころびはじめ、

開いた芍薬の花(5月18日朝)
開いた芍薬の花(5月18日朝)

翌日木曜日の朝に花を開きました。

芍薬は夕方になると花は閉じ、また翌朝になると開くのですね。

それでは、サンシャインホールでは今年も充実した空間を楽しんで頂けるよう、新作も準備してお待ちしておりますので、是非、脚をお運びください。(Ku)

 

ナナフシの楽園?

かげさまで、先月のサンコア(岡山県玉野市)での展示会は無事に終了いたしました。

ご来場くださいました皆様、ありがとうございました。

展示会の準備に追われ、ちょうど雑草が元気になり始める時期に庭や畑を放置してしまったので、淡路に戻ってからここしばらくは、草むしりや夏野菜の植え付けなどに追われていました。

岡山に滞在していた10日ほどの間に、庭にはいろいろな変化があったようです。

ナナフシがいっぱい!
ナナフシがいっぱい!

すっかり茂ったブナの若葉には、ナナフシの幼生がいっぱい!

あっちの葉にもこっちの葉の裏側にも … 。

ざっと数えただけで10匹以上。まるでナナフシの楽園みたいです。

これまでも毎年何匹か姿を見ていましたが、こんなにたくさん同時に見つけたのは初めてです。

きっとブナの近くで卵が孵ったのでしょう。

その後、庭や裏山の他の草木へそれぞれ移って行ったようですが、また折々に姿を見せてくれることでしょう。

庭のきのこ
庭のきのこ

いつの間にか、こんなキノコも。

この朽ち木にはこれまで時々シイタケが生えていたのですが、これはどう見てもシイタケではなさそうです。

花さじきの「しあわせを運ぶ鳥」
花さじきの「しあわせを運ぶ鳥」

ところで、「淡路花さじき」では毎年、牧草を刈り取って、子供たちがデザインした地上絵が描かれるのですが、今年は『しあわせを運ぶ鳥』だそうです。

工房への行き帰り、この地上絵が目に入ります。

展示会前は ” 鳥 ” の周囲の草が伸びてしまってちょっと分かりにくくなっていたのですが、私たちが淡路を留守にしていた間に余分な草が刈り取られ、散髪したてのようにさっぱりした姿になっていました。

地上絵は、この  ” 散髪作業 ” を繰り返しながら、7月末まで楽しめるそうです。

サンシャインホールでの展示会のご案内
サンシャインホールでの展示会のご案内

5月の終わりには、今年で6回目となる、地元淡路市での展示会を予定しています(詳細はホームページの『展示会案内』をご参照ください)。

天板の広さを変えることができる「ゲートレッグ・テーブル」や、少し大きめの「仏壇」、机の上に立てても、壁に掛けてもお使い頂ける「鏡」など、新作を準備しております。

期日が近づきましたらまた改めてご案内いたします。(Ku)

 

いよいよです。

昨日の雨上がり、工房の庭の新芽がきれいな雨粒をまとっていました。

「ブナ」の新芽です
「ブナ」の新芽です

信州から連れてきた「ブナ」。

鉢植えですが、元気です。

「コデマリ」です
「コデマリ」です

「コデマリ」は、小さなつぼみをつけています。

「モミジ」の新芽は色鮮やか
「モミジ」の新芽は色鮮やか

「モミジ」の新芽は、色鮮やかです。

「マルベリー」の新芽
「マルベリー」の新芽

ご近所から頂いて鉢植えにしている「マルベリー」。

新芽の奥には、すでに小さな実が!!

今年は地植えにして大きく育てる予定です。

「スナップエンドウ」の花
「スナップエンドウ」の花

「スナップエンドウ」は、花盛り。

こちらは食欲。

シイタケくん
シイタケくん

「シイタケ」も、ポツポツ頭を出しています。

雨の後は「シイタケくん」がとても元気になります。

目も食欲も楽しませてくれる春の工房の庭です。

さて、今週23日(木) からは、いよいよ今年最初の展示会となる
「太田秀世  木工展 -つくること、つかいきること。- 」が始まります。

展示会のご案内
展示会のご案内

岡山県玉野市のギャラリー、「サンコア」さんでの2年ぶりでの展示会です。

タイトルの「つくること、つかいきること。」には、私たち作り手の側が丁寧な仕事をすることで使い勝手の良い、丈夫で飽きのこないものを「つくること」、また、それを受け取って下さった使い手の方々には、愛着をもって長く、その品が役割を果たせなくなるまでしっかりと「つかいきって」いただきたい、という思いを込めました。

自然とうまく調和した持続可能な暮らしについて考えていくことが、今、私たちひとりひとりに求められているのではないかと思います。

ささやかではありますが、自分たちの身の回りでできることから…

展示会のご案内
展示会のご案内

DM写真の『ゲートレッグ・テーブル』のほか、積み重ね式の棚、定番の椅子、お仏壇などの家具や、トレイ、額、木のスプーンなどのコモノを展示販売いたします。

端材を活かしたモビールなどの楽しいコモノもたくさんありますので、是非脚をお運びください。(Hi,Ku)

春なのに~

ここ数日は冬が逆戻りしたかのような冷え込みが続いていますが、標高の関係でちょっとだけ春の訪れが遅い工房の庭でも、着実に春の足音が聞こえています。

新芽を伸ばした「スズラン」
新芽を伸ばした「スズラン」

落ち葉の下から「スズラン」が芽を出し、

「ヒメコブシ」のつぼみがふくらみました
「ヒメコブシ」のつぼみがふくらみました

「ヒメコブシ」のつぼみも日ごとにふくらみ、

ちょっと遅い「しだれ梅」の花
ちょっと遅い「しだれ梅」の花

遅ればせながら、鉢植えにしている「しだれ梅」にも花が咲きました。

春です!!

淡路で春といえば、そう、「いかなごのくぎ煮」です!

ところが…

いつもなら、ご近所だけでなく、仕事の行き帰りの道沿いからも、どこからともなく、くぎ煮を炊く醬油の甘塩っぱいおいしそうな匂いが漂ってくるのですが、今年はそれが全くありません。

朝は海から、漁船のエンジン音や、スピーカーからの漁師さんの威勢のいい声がうるさいほど聞こえてくるはずなのに、静かなまま…。

この春は、例年にない不漁だとか。

早々に漁も打ち切られ、「いかなご」を入手することがほぼ不可能な状況です。

スーパーの店頭でも、材料のザラメや醤油などは山積みなのに、肝心の「いかなご」の姿は一匹も…。

当然価格も高騰し、この春は「くぎ煮」を断念せざるを得ませんでした。

” におい ” にも ” 魚の姿 ” にも全く触れることのできない、なんだか物足りない淡路の春を迎えています。

来年はどうなるのか、このまま「いかなご」が高級食材になってしまわないよう願うばかりです。

 

さて、気を取り直して、

春といえば、展示会シーズンの幕開けです。

今年は4月13日からの、サンコアさん(岡山県玉野市)での展示会からのスタートです。ホームページの「展示会情報」も更新しましたので、ご参照ください。

また後日改めて、このブログでもご案内させていただく予定です。

「いかなごのくぎ煮」がのっかったお弁当が食べられなくて寂しい春ですが、充実した展示会になるよう、あと少し、準備に励んでいきます。

(Ku)