スペースみき『木工展<2011>』

会場のギャラリー”スペースみき”
会場のギャラリー”スペースみき”

倉敷での個展が無事終了しました。急に寒くなりましたが、おかげさまでお天気にも恵まれました。

寒い中お越しくださった皆様、本当にありがとうございました。

写真左手に写っている緑のカーテンは、ギャラリーのオーナーさんが毎年育てていらっしゃる”チョウマメ”という豆科の植物です。いつもはこの時期になると既に枯れて片付けられてしまっているのですが、今年は秋になっても暖かい日が続いたため、まだ青々と葉を繁らせていました。

展示の様子-1
展示の様子-1

正面の床の間には、以前このブログでご紹介させて頂いた、『引き出しを入れた”小棚”』を展示しました。

展示の様子-2
展示の様子-2

畳の上には食器棚,文机,四方棚,お膳などのほか、トレイなどの卓上小物を。

展示の様子-3
展示の様子-3

写真奥の窓の手前に展示してあるのが、先日13日のブログで触れた”あともうひとつ”の作品、『おこた』、そう、”こたつ”です。

自宅では冬の暖房はもっぱら石油ストーブで、こたつは10年ほど前に手放して以来使っていませんでした。ただ、節電を考えるとやっぱりこたつは効率がよさそうですし、独特のくつろぎ感も懐かしく、また使いたいなあと思い、こういう仕事をしているのだから”自分達で作ろう!!”ということになりました。

参考のためにホームセンターや電器店をのぞいてみたのですが、四季を通じて”座卓”としても使うことを考えるとなかなかコレというものを見付けることが出来ませんでした。同じように、既製の”こたつ”に満足のいかない方もいらっしゃるのではないか、と今回展示させていただいたところ、特に若いお客様にご好評をいただきました。

今回はご注文で製作した食器棚と文机の納品を遅らせて頂いて展示できたこともあり、いつもより多くの初めての作品を展示することができました。これらの作品の詳細は、ホームページの方で順次ご紹介させて頂きます。

倉敷での個展は今回で7回目になります。これからもじっくりと回を重ねていきたいと思っております。来年は10月23日からを予定しております。また1年間健康でがんばっていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。(Ku)

小松菜の発芽

先週の文化の日に種まきした小松菜が発芽しました。

小松菜の発芽
小松菜の発芽

夏にエダマメを育てていた場所ですが、何をつくろうかと迷った末に小松菜にしました。ホームセンターで種を買ったのですが、小松菜にもいろいろな種類があるのですね。これまた迷った末、”サラダ小松菜”という、少し柔らかめの葉の小松菜にしました。

エダマメのときはマルチを張っていたので、それをはがして肥料や薪ストーブで出た灰などを入れて耕し、2列にすじ播きしました。

収穫はもちろんうれしいのですが、種から芽が出るときが一番楽しいです。

”文机”の木地
”文机”の木地

製作中のクリの文机の木地が出来上がりました。オイルを塗って組み立てて完成です。お客様にご注文いただいたものですが、ご好意により倉敷で展示させて頂く予定です。

倉敷での展示会のご案内
倉敷での展示会のご案内

今年も倉敷での個展が近づいてきました。初めての個展から毎年同じギャラリーで展示会をさせていただいていますが、早いもので今回で7回目になります。

今年もたくさんの方に楽しんでいただけるよう、あと2週間がんばります。

倉敷”スペースみき”での個展の詳細は、ホームページ『展示会案内』をご覧ください。(Ku)

アート・クラフトフェスティバルinたんば2011

一昨日,昨日は『アート・クラフトフェスティバルinたんば2011』に参加してきました。

搬入時(9月30日)と、1日の明け方に少し雨が降りましたが、会期中はお天気にも恵まれたいへん楽しい2日間となりました。

会場の”丹波年輪の里”の芝生広場はただ広いだけではなく、池や水路,築山など地形の変化にも富み、また、周回する通路に沿って木がたくさん植えられているので、とても落ち着いた気持ちのよい環境でした。

”たんば”は出展場所はあらかじめ決められておらず、好きな場所に出展できるシステムになっています。出展場所を考えながら公園内を歩いていると、『マムシに注意』の看板を見付けてビックリ!”草むら”というわけではないので、木から落ちてくるのでしょうか…

今回が初参加の私たちは迷った末、レストランと臨時の駐車場となるグランドの間の通路沿いに出展することにしました。

”たんば”全景
”たんば”全景

2人各々での参加なので、2区画分、テントとタープを張り、写真左のタープを”太田秀世”右のテントを”太田久美子”のスペースとしました。木立の間にテントを張ることになるので木陰になり、日差しが柔らかくとてもよい雰囲気になりました。

奥の緑色の屋根のスクリーンテントは居住用です。”たんば”は会場内にキャンプできるので、久しぶりにテント泊をしました。約10年ぶりのキャンプ。今回はもちろん本格的な炊事などはできず、お湯を沸かしてコーヒーを淹れたりする程度でしたがそれでも十分楽しく、リフレッシュにもなりました。長い間しまったままになっていたテント。破れていないかちょっと心配でしたが無事に設営できました(事前に確認すべきですよね…)。

卓上小物の展示
卓上小物の展示

タープには、座卓などの天板に使えるきれいな”タモ”の一枚板を、普段使っている作業台の脚にのせてテーブルに見立て、トレイやカトラリー,小箱,花入れなどを展示しました。

椅子,棚の展示
椅子,棚の展示

大きなものは、椅子,スツール,四方棚を展示しました。今回はすべて拭漆仕上げの作品で統一しました。野外での展示では、ほこりや雨、強い日差しが心配なのですが、それでも拭漆独特の美しい深みのある仕上がりを多くの方に見て頂きたく、できるだけたくさんの拭漆の作品を展示することを心がけています。

テントの方
テントの方

テントには、マグネット,ストラップなどの小物を前に、後ろの展示台には小さめの棚,小椅子,額や鏡などを展示しました。

今回もたくさんのお客様とお話しができました。新しいアイデアを下さったり、ご感想をうかがったり、また遠路わざわざ訪ねて来てくださった知り合いのお客様もいらっしゃってとても楽しい時間を過ごすことができました。本当にありがとうございました。いろいろな準備、会場の設営や運営などをしてくださった実行委員の方々にも深く感謝しています。

また来年も参加できればと思っています。出展できるよう精進しなければ。(Ku)

台風15号!!

全国に大雨をもたらした台風15号!!今回は淡路島も大雨に見舞われ、一部の地域で浸水や土砂崩れも発生したようです。

本当に、ものすごい雨でした。”バケツの水をひっくり返したような…”というのはあんな雨をいうのでしょう。初めての経験でした。

そして工房は…。

油断していました。  2人とも。

まだまだ遠くでグズグズしているから、なんて思って何の対策もしていなかった18日の夜からあの大雨が降り始めたのです。「イヤな予感がする…」。

19日の朝、冠水した国道を走り、濁流と化した普段は小さな小川を横目に工房に着き、入り口を開けると、なんと工房の床が水浸しに…。

台風後の工房の裏
台風後の工房の裏

工房の裏はすぐ山の斜面になっています。斜面と建物までは約1.5m。雨が降るとこの通路上の地面に斜面からも雨水が流れ落ちてきます。通常は地面に染みこむ方が早くて、せいぜい小さな水たまりができる程度なのですが、年に1,2回あるかないかの豪雨時には地面への浸透が追いつかず、水たまりを溢れた水がシャッターのすき間から建物内部に入り込むことがあります。

台風など、あらかじめ予想できる時には土のうを積むなどして浸水を防いできましたが、今回はまさに不意打ちでした。これまではひどいときでも裏のシャッターから2~3mの範囲が濡れる程度でしたが、今回は表の出入り口付近まで水が来ていました。

裏のシャッターの下からは目を疑いたくなるような勢いで水が流れ込んでいるではありませんか。とにかく流入を止めないと、ということで土のうを積みに外へ出て裏へ回ろうとしたところでまたまたビックリ!!!

斜面の一部が崩れているではありませんか!

崩れた斜面
崩れた斜面

工房一帯は花崗岩地帯で地盤は非常に強固なのですが、風化した表土がボロボロと崩れやすくなっています。今回の雨で、草が生えたりしてもろくなっていた部分がまとめて崩落してしまったようです。表面的な崩れなので建物に被害を及ぼすようなパワーもなく、大きな危険はないのですが、やはりちょっと気持ち悪いのでしばらく近づかないことにしました。

反対側から裏にまわると、池のようになった水たまりが。2人でずぶ濡れになりながらなんとか土のうで応急の土手をつくりあげました。

雨は降り止む気配がなく、水たまりの水は増える一方です。たまった水を排水しなければ土のうを越えてしまうのは時間の問題のように思われ、急遽庭に排水溝を掘り、南側にある小さな崖地から流すことにしました。

庭に掘った溝
庭に掘った溝

溝のおかげで溜まっていた水はみるみる減り、普段の降雨時の水たまりのようになりひと安心。

あとは工房内の片付けです。

ここから水が入り込みました
ここから水が入り込みました

ほうきとちりとりで床にたまった水を掃き集め、バケツにためて外に捨てに行く。ひたすらこの作業をくり返して2時間ほどかかったでしょうか…。なんとか、”床が濡れている?”程度であとは扇風機や換気扇を使いながら自然乾燥に任せられる状態になりました。

若干の砂や泥が混じったただの雨水が少々入り込んだだけでもこれだけ大変なのに、下水や海水、土砂が混入した洪水や高潮、津波などの被害に遭われた方々のご苦労はいかばかりかと片付けをしながらつくづく思いました。

機械や作品などの大切な物は、普段から湿気やキズの防止のために角材などの上に置いて床に直接触れないようにしていたので被害は免れましたが、立て掛けて 置いてあった材木の端の方が濡れてしまったり(これは乾けば問題ありません)、薪ストーブ用の焚き付けをためていた袋が水浸しになったりしてしまいまし た。

ゲリラ豪雨のような降り方が増えつつある昨今、恒久的な排水溝を検討中です。

土砂撤去後
土砂撤去後

崩れた土砂は昨日撤去しました。斜面が後退して、裏の通路がちょっと広くなった感じがします。

アート・クラフトフェスティバルinたんば 2011
アート・クラフトフェスティバルinたんば 2011

さて、気分を換えて、今週末の10月1日,2日はいよいよ「アート・クラフトフェスティバルinたんば」です。これだけまとまって雨が降ったのですから、良いお天気になってほしいものです。”たんば”では会場にキャンプできるので、久しぶりのテント泊になり、こちらもちょっと楽しみです。

ブースの場所はあらかじめ決まっていないので、会場にお越しの際には、私たちのテントを探しあててください。青い屋根のテントとベージュ色のタープの下でみなさんをお待ちしております。(Ku)

秋を見つけて

台風が過ぎ、やっと秋らしい涼しさになったなと思ったのも束の間、ここ2,3日は蒸し暑さがぶり返しています。

でも、雲の様子や空の高さはやっぱり秋を感じさせます。

夕暮れ時
夕暮れ時

自宅近くの小学校ももうすぐ運動会のようです。練習のためか、校庭に”大玉転がし”の玉などが出ていました。

セミの声もアブラゼミやクマゼミなどのちょっとやかましいような声から、ツクツクボウシの声に変わってきました。夕方になるとヒグラシと、スズムシなどの秋の虫の声が競い合うように聞こえてきます。工房は虫の出入り自由なので、ときどき建屋内に響くコオロギの声にびっくりさせられます。

ニラの花
ニラの花

プランターで育てている”ニラ”に花がつきました。雑草かと思い引き抜こうとしたのですが、雑草にしてはきれいなのでよくよく見たところニラの花だと気づきました。株を弱らせないためには切り取った方がよいようですが、きれいな花が咲きそうなので、そのままにしておきます。

工房では今、秋の展示会や公募展に向けてひたすら製作中です。新作については試作と試用をくり返し、納得のいくものにつくりあげていきます。そのせいで作業場はスツールだらけになってしまいました…

まずは、10月1,2日の『アート・クラフト・フェスティバルinたんば』です。クラフト展は基本的に個人参加なので、今回は太田秀世,太田久美子の2名各々で申し込んだところ、おかげさまで両名とも参加できることになりました。

あと約3週間。長いようであっという間に過ぎてしまうのでしょう。楽しんでいただける空間になるよう、がんばります。(Ku)

アート・クラフトフェスティバルinたんばのご案内
アート・クラフトフェスティバルinたんばのご案内

楽しいモビール展

サンコアさん
サンコアさん

モビール展が始まりました。初日6日にはオープニングレセプション参加も兼ねて、会場となっているギャラリー”サンコア”さん(岡山県玉野市)に出掛けてきました。

ところ狭しと展示されたたくさんのモビール。出展者は40人を越え、しかも2点,3点と複数出品されている方もあり、作品数は60前後になっているのではないでしょうか。

天井から吊るタイプ以外にも、卓上型や床に置くモビール,湯飲みの中に入っているものや、なんと平面のモビールまで…。

モビール展-1
モビール展-1

手前に写っているのはアクロバットをしている女性の塑像のモビール。今回の企画実行委員の方の作品です。その向こうに私たちの『夜間飛行』と『かれい?なヒラメ?』が見えます。奥のテーブルの上は卓上型のモビールです。

現代アートの作家さんも多く、”日常の道具”である家具を作っている私たちにとっては素材や構成が非常に新鮮で、驚きの連続でした。木の実や空き缶,お菓子など、思いもしなかった素材も…。

モビール展-2
モビール展-2

こちらは私の『たまたま、お・さ・か・な』。

オープニングレセプションでは、普段ほとんどお会いする機会のない、アートの作家さんたちとお話しすることができ、貴重な刺激をいただきました。

”モビール展”は、8月19日(金)まで開催しております。是非、空気の流れを感じる楽しい空間にお立ち寄りください。(Ku)