実りの秋

2012年の秋、それまで2人ともが ”食わず嫌い” だったイチジクのおいしさに目覚め、翌年春に日本イチジクの苗を購入したことまでは、以前にこのブログでご報告させていただいたと思います。

その後、草むらだった空き地を開墾し、鉢植えだったイチジクの苗を地植えにしたのですが、先日初めて収穫することができました。

イチジク初収穫!
イチジク初収穫!

ポコポコと小さな実を付けていることには気づいていたのですが、そのうちのひとつが、いつの間にか大きく赤く熟れていたのです。

日本イチジクは秋果なのでちょっとフライング気味ですが、収穫は大歓迎です。

収穫したイチジク
収穫したイチジク

大人の拳ほどもある大きな実。

夕食のデザートに2人で半分ずつ頂きましたが、甘く優しい味でした。

次はいつかな、と日々のチェックは怠りませんが、残りの実が熟れるにはもうしばらくかかりそうです。

カラスに突かれないよう、近日中に網を掛ける予定です。

工房の裏庭には山栗が
工房の裏庭には山栗が

そして、工房の裏庭には山栗が!!

工房の裏庭は、切崖を経て丘陵の雑木林につながっているのですが、以前から毎年、山栗のイガがいくつか落ちてきていました。

いろいろな木がよく茂っていて姿は見えないのですが、奥の方に何本か栗の木があるようです。

なんと、今年は落ちてきたイガのいくつかに、栗の実も!!!

ぽろん、と実だけが落ちていることも。

落ちてきた栗
落ちてきた栗

もうちょっとためてから、やっぱり裏庭で穫れる ”ムカゴ” といっしょにご飯に炊き込もうと画策しています。

カマキリは眼がコワイ
カマキリは眼がコワイ

鉢植えの ”しだれ梅” の木に、立派な成虫のカマキリが。

眼がコワイ…。

(Ku)

初めてホテイアオイに花が咲きました

工房の庭では、古い火鉢を睡蓮鉢代わりにしてメダカを飼っています。

もう7,8年になるでしょうか。(もちろんメダカは、繁殖させたり買い足したりで何度も代替わりしています。)

メダカ達の隠れ場所として、毎年春先にホテイアオイを買ってきて鉢に浮かべるのですが、今年初めて花が咲きました。

ホテイアオイの花
ホテイアオイの花

陽当たりが悪いと花が咲かないとのことですが、今年はたまたま周りの植物の茂り方の具合でよく陽が当たったのでしょうか…。

ホテイアオイ というと、爆発的な繁殖力をもつ外来種で、自然界では ”迷惑な水草” という印象が強いのですが、こんなにきれいな花を咲かせるのですね。

ホテイアオイの花(アップ)
ホテイアオイの花(アップ)

よく見ると、花びらの一枚一枚に特徴があることが分かります。

ホテイアオイの蕾
ホテイアオイの蕾

隣の株には蕾も。

1日で終わる、はかない命の花だそうです。

花言葉は、恋の悲しみ、恋の楽しみ、揺れる想い…。

その一方で、「世界の侵略的外来種ワースト100」なんて顔も…。
(余談ですが、あのおいしい ”わかめ” も、この 「ワースト100」の1つと知ってびっくりしました。日本近海から拡がったそうですが、日本と朝鮮半島以外では食べないので、ただのはた迷惑な ”害藻” なのだそうです。)

庭の片隅でひっそり楽しむに限ります。

ハラビロカマキリに睨まれました
ハラビロカマキリに睨まれました

柚の木で、羽化の観察にほどよい成長段階のアゲハの幼虫を捕獲していたら、ハラビロカマキリに睨まれました。

さてさて、ようやく朝晩は少し涼しくなり、工房の周りでは赤とんぼが飛び始め、秋の虫の声も大きくなってきました。

秋の声が聞こえ始めたら、ご注文品の製作に加え、秋の展示会の準備も本格的にスタートです。

今年も充実した展示会になるよう、これから “もりもり” とがんばっていきたいと思います。(Ku)

サクランボが!!!!!

サクランボ食べ放題の野望を抱いて数年前に工房の裏手に植えた2本のサクランボの木。

台風で傾いても、毛虫に葉っぱを食い荒らされてもすくすくと育ち、春にはちゃんと花を咲かせるのに、一向に実を付けなかったサクランボの木。

「もう切ってしまおうか」 なんて相談も幾度となく…

今年も昨年に引き続いて発生した、葉っぱを丸坊主になるまで食い荒らす大きな緑色の毛虫 ”クスサン” を、目を凝らして探していたところ、葉の陰に赤いものを見付けました。

サクランボがなった!!
サクランボがなった!!

緑の葉の奥に、ツヤツヤの赤いサクランボが生っているではありませんか!!

2本の木にそれぞれ3,4個でしたが、初めてサクランボが実を付けたのです!

自家製フルーツ盛り合わせ
自家製フルーツ盛り合わせ

その日の夕食のデザートは、真っ赤な「自家製フルーツ盛り合わせ」(イチゴ、サクランボ、グミ)。

サクランボは、ちゃんとサクランボの味がして(当たり前ですが…)大満足。

実が生ると分かれば、「サクランボ食べ放題の野望」を実現すべく、剪定の仕方などを調べ、「この冬はしっかり手入れをしてあげよう!」と固く誓った現金な私たちでした。

地元淡路での展示会のご案内
地元淡路での展示会のご案内

さて、今週金曜日からは、今回で4回目となる、地元淡路での展示会が始まります。
(詳細はホームページ、『展示会案内』をご確認ください。)
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【太田秀世 木工展】 2015年6月12日(金)~15日(月) 10:00~18:00

場所 : 淡路市サンシャインホール2階ギャラリー
(新神戸,三ノ宮,舞子を発着している淡路島行き高速バス 「大磯号」 終点東浦バスターミナルに近接する会場です)

李朝の雰囲気を感じさせるチェストや、積み重ね式の本棚、定番の椅子やスツールなどの家具を中心に、額や花入、モビールなどのコモノを展示販売いたします。
注文製作も承りますので、お気軽にご相談下さい。
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現在、最後の追い込み中です。

充実した空間をたのしんで頂けるよう、あと少しがんばりたいと思いますので、是非脚をお運びください。(Ku)

今年はベリー類が!

5月だというのに台風が来たり、真夏日があったりして、これから夏に向かってどうなっていくのかが少々不安な毎日です。

春先も、日照時間が短い割に暖かくなるのが随分早かったように記憶しています。

こんな、私たちにはちょっと困ったような気候ですが、それがよかったのかどうなのか、今年は工房の庭の ”ベリー類” が例年になくたわわに実を付けています。

たわわに実を付けたブルーベリー
たわわに実を付けたブルーベリー

工房に庭をつくって間もない頃に植えたブルーベリー。

自家受粉で1本でも実を付けるということだったので、1本だけ植えたのですが、ほとんど実を付けることがなく、それならばと、3年程前に同系異種の苗を近くに植えてみました。

新しい苗が若かったためか、昨年までは開花の時期がうまく合わず、実の付き方は全く変わらず、こんなものかな、と半ばあきらめていたところ、今年は2本が同時に花を咲かせ、気が付けば2本とも、それはそれはたくさんの実を付けているのです!!

まだまだ実が熟すには時間がかかりそうですが、今年はしっかり味わうことができそうです。

イチゴも実がたくさん!
イチゴも実がたくさん!

今年はイチゴも実をたくさん付けています。

こちらも、これまでせっかく実が付いても、アリやダンゴムシに先に食べられてしまうことがほとんどだったので、ついつい放置してしまい、半ば雑草と化してきていたものです。

ブラックベリーの下草のような状態になっているので、昨年ブラックベリー用に与えた肥料が効いたのかもしれません。

少しでもキズが付くとニオイにつられてアリやダンゴムシが寄ってきます。

いったん標的になると、あっという間に写真右上のイチゴようなひどい状態になってしまうので、できるだけ周りと擦れないように実の位置を調整するのがこのところの日課です。

ブラックベリーはもうしばらく
ブラックベリーはもうしばらく

ブラックベリーは、今年もたくさんの実を付けています。

収穫出来るようになるまでにはもうしばらく時間がかかりそうです。

以前、グループ展でご一緒した園芸家の方から、「西洋では、実のなるものをなんでもかんでも ” ベリー ” という名をつけてしまった」 というお話しをお聞きしたことがあります。

ストロベリー、ブルーベリー、ブラックベリー、ラズベリー、マルベリーなど、どう見ても同じ種類とは思えない植物に同じ ” ベリー ” という名前が付いていることは不思議に思っていたので、その説明でスッキリした覚えがあります。

とはいうものの、今年のようにいろいろな甘酸っぱい実がいっぺんに実を付けると、やっぱり ” ベリー類 ” とひとまとめにしてしまうのも分かるような気がします。

ある日の収穫と夏野菜の苗
ある日の収穫と夏野菜の苗

”そらまめ” の収穫も最盛期を過ぎ、次は夏野菜の出番です。

先日、ナス、キュウリ、オクラ、かぼちゃの苗を植えましたが、今のところ順調に育っているようです。

そろそろ ”そらまめ” を片付けて、サツマイモの植え付けです。(Ku)

来週末は「三田手仕事展」です。

工房へ向かう山道では、ところどころで山桜の花がほころび始めているのが目にとまるようになりました。

辿々しかったウグイスの鳴き声もやっとなめらかになって、今年も春がきました。

工房の庭では、「トサコバ」 が花を咲かせています。

ほとんど放置状態なのに、春になると毎年律儀に1本だけ芽を出し、花を咲かせてくれます(花が終わると、いつの間にか地上部分は消えています)。

これ以上ないような地味~な花なのですが、なんともいえない風情と存在感を感じます。

「トサコバ」の花が咲きました
「トサコバ」の花が咲きました

展示会シーズンの幕開も目前です。

次の週末 (4月4日,5日) は、今回で8回目を迎える 『三田手仕事展』 に参加します。

染め、織り、皮、焼き物、自然酵母のパン屋さんなど14名が三田の古民家に集まり、自分の作品を展示・販売する楽しいグループ展です (詳細およびご案内の大きな画像は、ホームページ「展示会案内」をご覧ください)。

『第8回三田手仕事展』のご案内-1
『第8回三田手仕事展』のご案内-1
『第8回三田手仕事展』のご案内-2
『第8回三田手仕事展』のご案内-2

歴史の街、三田の散策も兼ねて是非脚をお運び下さい。(Ku)

めでたし、めでたし

干し芋、出来上がりました!!

去年は 「とにかく干す! 全部が乾くまでとにかく干す!」 ということだけ考えていたので、干し過ぎてちょっと硬い干し芋になってしまいました。

作りたいのは、表面はちゃんと乾いているけど、内部はしっとりしている、もちもちした食感の干し芋です。

乾燥不足だと保管中に傷んでしまうし、干し過ぎだと硬くなってしまうのが難しいところです。今年は、1枚1枚状態を確認しながら干し加減を調整しました。

そして…

出来上がった干し芋
出来上がった干し芋

ひっくり返したり、いったん缶にしまったり、また出して干したりと試行錯誤の末、どうにか、もっちりしっとりの、私たちの理想に近い干し芋が出来上がりました。

今年はお芋の出来もよかったのか、去年のものよりもずいぶん甘く柔らかく、おいしい干し芋になったような気がします。

ただ、まだ2年目で、上手にできた要因が特定しきれない(そもそもお芋の出来が良かっただけ?蒸し方を少し変えたのが良かった?などなど…)ので、来年また今年のような干し芋を再現できるかどうかがポイントです。

それはさておき、ここしばらくの私たちの ”おいしいおやつ”? が確保できて、めでたし、めでたし、です。

ストーブで焼いて
ストーブで焼いて

ストーブでちょっと焦げ目が付く位に焼いて食べるのが私たちのお気に入りです (あんまりお腹が空いたときは、私は焼かずにむしゃむしゃ食べてしまいますが…)。

もちろん”芋飴”も
もちろん”芋飴”も

もちろん、今年も芋飴も。

今年はお正月のお餅用の ”きなこ” がたくさん余っていたので、きなこを使いました。

煮詰める時の私の辛抱が足らなかったようでちょっと軟らかめですが、おいしい? 『げんこつ飴』 になりました。

今年も”春の足音”が。
今年も”春の足音”が。

私たちがお芋を蒸したり干したりつまみ食いをしたりしている間もちゃんと季節は進んでいたようで、今年も工房の庭の片隅に ”スノードロップ” が咲きました。

春もそう遠くはないようです。

葉っぱは鳥が、蕾は私たちが
葉っぱは鳥が、蕾は私たちが

工房の畑のブロッコリー。

どうも鳥が葉っぱをつつきに来ているようです。

さいわい鳥さん達は、私たちが食べる ”蕾” の方には興味が無いようです。

葉っぱは鳥さん達が、蕾は私たちが食べればみんな満足で、これも 『めでたし、めでたし』 です。(Ku)