木の壁掛け時計

時計
壁掛け時計

皮革工芸をされるお客様から、以前製作された壁掛け時計の、金属の文字盤部分が壊れてしまったので、木で作ることはできないか、とのご相談を受けて製作させていただいたものです。

全体は腕時計型のデザインです。

ベルト部分は革でできていて、繊細な模様が丁寧に刻まれています。

文字盤とバックル部は栗材で、針はウォールナットでお作りしました。

革を縫うことは私たちには出来ないので、最終的な形に縫い合わせる工程はお客様にお任せすることにして、ベルトに合うようにお作りした文字盤とバックル部品をお納めしたところ、先日、出来上がった写真をお送りいただきました。

ご依頼の際にお話しをうかがったところ、思い出が詰まったとても大切な時計であることがひしひしと感じられました。

作品をお届けにあがり、出来上がったものを見ていただくまではとてもドキドキしましたが、とても気に入っていただけたご様子に、私たちもひと安心でとても嬉しかったです。

黄色い彼岸花
黄色い彼岸花

近くの公園で、黄色い彼岸花が咲いているのを見つけました。

赤やオレンジのものは見たことがあるのですが、黄色は初めてです。

調べてみると、彼岸花の親戚の「ショウキズイセン」という植物のようです。

間近で観ると、めしべが長く伸びていて、怪獣の顔のようにも見えるおもしろい形をしていました。(Ku)

もりのこのつぶやき

もりのこマグネット
もりのこマグネット

展示会でおなじみの、『もりのこマグネット』が今年もたくさんできました。

白い木、黒い木、黒い目、青い目、大きさも形もいろいろです。

強力磁石でバチッと気持ちよくくっつきます。

木目も様々で、木目を見ながらひとつひとつ目の位置を決めていくのが一番楽しい作業です。

家具を作る際に出る端材を使って、ペーパーウエイトや、カトラリーなどの小物を作るのですが、それらにも不十分な小さなカケラから生まれるのが、このマグネットたちです。

毎年、秋の展示会シーズンを前にしたこの時期に、それまでの1年間で集まったカケラでつくるので、木の種類はその1年間に作った家具の内容によって変わります。

今年は「クリ」の割合が多いのですが、これはクリのスツールをいくつか製作したためです。なぜかひとつだけある「ひのき」は、展示用の台の端材です。

よく言われるのは、「せめて木が育ってきたのと同じ年数は使えるものを作る」ということですが、それと同時に、出来るだけ無駄にしないということも大切です。

ヒビだらけなど、どうしても木工に使えない部分は冬の薪ストーブの薪に、かんなくずは焚き付けに使い、機械で出た細かい木くずは堆肥にして土に返します。りくがめの寝床にもなります。

いざなぎ神宮ライトアップ
いざなぎ神宮ライトアップ

毎月22日は、国生みの神様、『イザナギ』『イザナミ』がお祀りされている伊弉諾神宮が夜間ライトアップされているとのことで、水曜日に仕事を少しだけ早く切り上げて出かけてきました。

中秋の名月とも重なり、観月祭も予定されていたようですが、あいにくの雨でそちらは中止になってしまったようです。

雨のためか、参拝客もほとんどいない、静かな境内でした。本来ならば、参道には300個のろうそくが灯されているそうですが、雨でろうそくの火は消えてしまっていました。

静寂につつまれて、濡れた石畳とうっそうとした暗闇のなかに浮かび上がった本殿や拝殿がとても幻想的でした。

樹齢800年以上といわれる大楠も、明るい中で見るよりもいっそう神秘的でした。

さて、いよいよ来週の土曜日(10月2日)は、三田での『手仕事展』です。1日だけの開催ですが、染織や焼き物など、10人ほどの作家さんが集まる楽しい展示会です。

詳しい場所等は工房ホームページの「展示会案内」でご案内させていただいておりますので、ご覧のうえ、是非お出掛けください。

もりのこマグネットともども、心よりお待ちしております。(Ku)

フレミッシュ織り用の額

ホームページの、『最近の製作から』の中でご紹介した作品をこちらに移動させていただきます。

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今回は、7月15日にホームページに掲載した額です。

フレミッシュ織り用の額
フレミッシュ織り用の額

知り合いの『フレミッシュ織』の作家さんからのご依頼で作品を飾る額を製作しました。

作品の質感がよく分かる、ガラス無しの額です。

きはだをオイルステインで着色し、蜜蝋ワックスで仕上げました。

『フレミッシュ織り』とは、スウェーデンで古くから受け継がれてきた手工芸で、伝統的な模様や、風景などの図柄を織り込んでいく絵織物です。完成までにはたいへんな時間がかかるそうです。

ていねいに織り込まれた、素敵な作品を入れていただき、光栄です。(Ku)