倉敷の風景~2011~

今年も、倉敷に滞在中に撮ってきた倉敷の風景をご紹介します。

倉敷民藝館
倉敷民藝館

滞在中に必ず行くのが、『倉敷民藝館』です。”普段使いの道具”として昔の人がしっかりした技術で丁寧につくった数々の展示品は、派手さはないのに存在感があり、シンプルで穏やかな色・形をもち、しかも使いやすく工夫されたものばかりです。私たちの目指すものづくりに通じることでもあり、とてもよい勉強になります。

軒の通り
軒の通り

民藝館からギャラリーへ向かうのに通る路地です。心地よい狭さの路地に沿って長い軒がず~っとつながっており、2人とも大好きな路地です。白壁と黒っぽい柱や窓枠,軒の垂木のコントラストが絶妙です。

グラデーションのきれいなツタ
グラデーションのきれいなツタ

路地の先で、紅葉しかけてきれいなグラデーションになったツタが軒から1本たれ下がっているのを見付けました。ギャラリーのオーナーさんのお話しでは、今年は秋になっても暑い日が続いたため、美観地区周辺の紅葉はいまひとつとのことでした。この時期にまだ緑の部分が残ったこんなきれいなツタが見られたのもその気候の影響かもしれません。

倉敷からの帰路、『閑谷学校』に立ち寄りましたが、ここではモミジがきれいに紅葉していました。閑谷学校についてはまた日を改めてご紹介します。

薪に生えた大きなシイタケ
薪に生えた大きなシイタケ

倉敷に出掛けている間に、工房の薪に大きなシイタケが生えていました。直径15cmほどもあってびっくり!!晩ご飯のお鍋に入れていただきました。(Ku)

スペースみき『木工展<2011>』

会場のギャラリー”スペースみき”
会場のギャラリー”スペースみき”

倉敷での個展が無事終了しました。急に寒くなりましたが、おかげさまでお天気にも恵まれました。

寒い中お越しくださった皆様、本当にありがとうございました。

写真左手に写っている緑のカーテンは、ギャラリーのオーナーさんが毎年育てていらっしゃる”チョウマメ”という豆科の植物です。いつもはこの時期になると既に枯れて片付けられてしまっているのですが、今年は秋になっても暖かい日が続いたため、まだ青々と葉を繁らせていました。

展示の様子-1
展示の様子-1

正面の床の間には、以前このブログでご紹介させて頂いた、『引き出しを入れた”小棚”』を展示しました。

展示の様子-2
展示の様子-2

畳の上には食器棚,文机,四方棚,お膳などのほか、トレイなどの卓上小物を。

展示の様子-3
展示の様子-3

写真奥の窓の手前に展示してあるのが、先日13日のブログで触れた”あともうひとつ”の作品、『おこた』、そう、”こたつ”です。

自宅では冬の暖房はもっぱら石油ストーブで、こたつは10年ほど前に手放して以来使っていませんでした。ただ、節電を考えるとやっぱりこたつは効率がよさそうですし、独特のくつろぎ感も懐かしく、また使いたいなあと思い、こういう仕事をしているのだから”自分達で作ろう!!”ということになりました。

参考のためにホームセンターや電器店をのぞいてみたのですが、四季を通じて”座卓”としても使うことを考えるとなかなかコレというものを見付けることが出来ませんでした。同じように、既製の”こたつ”に満足のいかない方もいらっしゃるのではないか、と今回展示させていただいたところ、特に若いお客様にご好評をいただきました。

今回はご注文で製作した食器棚と文机の納品を遅らせて頂いて展示できたこともあり、いつもより多くの初めての作品を展示することができました。これらの作品の詳細は、ホームページの方で順次ご紹介させて頂きます。

倉敷での個展は今回で7回目になります。これからもじっくりと回を重ねていきたいと思っております。来年は10月23日からを予定しております。また1年間健康でがんばっていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。(Ku)

明日は搬入

いよいよ明日は倉敷での個展『木工展<2011>』の搬入です。

昨日までに小物の梱包,荷造りは済ませておいたので、今日は一部の作品の仕上げと、トラックへの積み込みを行いました。

梱包済みの小物
梱包済みの小物

今回はいろいろな作業が比較的順調に進み、明るいうちに積み込み作業を終えることができました。こんなときは何か重大な忘れ物(戸棚の棚板とか、扉とか…)をしていそうで、2人で何回も確認をしました。

今から、ポスター書き,1週間分の着替えの用意などをして準備完了です。

心配していたお天気もよさそうです。お近くにお越しの際はお気軽にお立ち寄りください。

楽しい、充実した1週間になりますように!!(Ku)

倉敷の風景

今週は、先月の倉敷の展示会の際に撮影してきた倉敷の風景をご紹介します。

板壁の通り
板壁の通り

私の大好きな板壁の通りです。向こう正面に見えるのが倉敷川沿いの通り、左側は大原美術館です。展示会場の『スペースみき』さんは、この通りのもう少し手前になります。

渋い板塀と真っ直ぐに打たれた釘、上部の白壁や瓦と調和して倉敷の町並みに溶け込んでいます。宿泊しているホテルから、毎朝この通りを通ってギャラリーに通います。

新渓園の庭
新渓園の庭

大原美術館の敷地の中にある「新渓園」という施設の庭です。紅葉した木々がライトアップされていてとてもきれいでした。この庭園公開は、今年初めて知りました。

観光地として有名な倉敷川沿いよりも、一本奥まった通りや、建物の間の狭い路地などに趣を感じます。そんな所を通ると、今だに新しい発見があります。まだまだ行ったことのない場所もあるはず。毎年少しづつ探索できたら、と思っています。

展示が終了してホテルへ帰る時間になると、人影がまばらになった倉敷川沿いの柳や、大原美術館がきれいにライトアップされています。これも私の好きな倉敷の風景のひとつです。

倉敷川の白鳥
倉敷川の白鳥

朝の倉敷川を2羽の白鳥が元気そうに泳いでいました。白壁の建物が映った川面がきれいでした。(Ku)

『木工展』~スペースみき~

外観
外観

28日に、今年の倉敷での個展も無事に終わりました。会期中は比較的暖かで、天候にも恵まれました。

たくさんのお客様から、いろいろと貴重なご意見やご感想をうかがうことができ、とても充実した1週間でした。ありがとうございました。

会場の様子-1
会場の様子-1

今年の新作としては、大きな物では四方棚,収納棚,丸スツール,長椅子,胡座椅子など、小さな物では小引出,額,鏡,トレイなどを展示させて頂きました。

会場の様子-2
会場の様子-2

来年も、『スペースみき』さんで11月22日~27日の会期で個展を行います。またみなさんにお会いできるのを楽しみに1年間創作活動に励みたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。

搬出の翌日(29日)は玉野へ向かい、先月のサンコアさんでの個展でご注文頂いた棚などを納品させて頂きました。そして材木の仕入れをするために宇野港からフェリーに乗って四国へ。

宇高フェリーに乗ったのは10年ぶりくらいです。とても懐かしい思いで、うどんを食べながら約1時間の船旅を楽しみました。(Ku)