”のじまスコーラ”に行ってきました

いつもお世話になっている姫路のギャラリーのオーナーさんが淡路にいらっしゃいました。ランチをどうしようかと迷った末、先月オープンした ”のじまスコーラ” に行ってみました。

のじまスコーラ
のじまスコーラ

ここは、昨年廃校になった”野島小学校”の校舎や敷地を活用した施設です。

周囲におしゃれなデッキやパラソル、軒が付けられていますが、窓の雰囲気や時計台など、学校の名残はそのままです。

のじまスコーラ駐車場
のじまスコーラ駐車場

運動場がそのまま広々とした駐車場となっており、片隅には遊具やプールがそのまま残されています。

採れたて野菜や焼きたてのパンを販売するマルシェ、ランチやティータイムを楽しめるカフェ、コース料理などのディナーをいただけるリストランテ、ミニコンサートなどが開かれるミュージックホールなどが、教室だった部屋を利用してつくられています。

カフェでのランチメニューは、メインとしてパスタ、カレー、ピッツァから1品選び、これに食べ放題の野菜バー(フォカッチャ付き)が付いています。今回はちょっと贅沢にコーヒーとデザートもセットに。

パスタとピッツァ
パスタとピッツァ

3人でそれぞれ違うものを注文し、少しずつ分け合って頂きました。

2種類のパスタ、”淡路玉葱とベーコンのトマトソース”と、上の写真の魚介類のたくさん入ったもの(メニューの名前は忘れました)と、淡路たまねぎのたくさんのった白いピッツァ(これも名前は忘れました)。

淡路たまねぎの甘みや魚介類の旨み、トマトのやさしい酸味など、どれも薄味で素材の味がよく分かり、とてもおいしかったです。

生野菜や、ボイルやソテーしただけのシンプルな野菜に好きなドレッシングをかけて好きなだけいただける”野菜バー”もよかったです。ただ、お腹がすいていたので、メインが出てくるまでひたすらこれを食べてしまい、全て食べ終わる頃には少々食べ過ぎの状態に…。

デザートは大きなティラミスでした(すみません、写真を撮る前に平らげてしまいました)。

工房から15分ほどで行くことができるので、またお客様がいらっしゃったときなどに行ってみようと思います。

器のふた-1
器のふた-1

先日、お茶をされるお客様から、切り子ガラスのコップを“なつめ”に見立てて使うための ”蓋” をご注文頂きました。

ご要望をお聞きしながら何種類か試作をさせていただいたうえで、2種類をお作りし、このたび納品させていただきました。

器のふた-2
器のふた-2

細かい木目がきれいに現れる ”せん” を使用し、涼しげな器に合うようにオイル仕上げとしました。

蓋を付けることでコップが立派な“なつめ”になるとのこと。”見立て”の楽しさを教えていただきました。(Ku)

こんなに近くにこんな場所が!!

秋の個展(今年は10月に、岡山県玉野市の『サンコア』さんと、倉敷市の『スペースみき』さんでの開催を予定しています)を控え、現在案内はがきの作製中です。

はがきの作製では、はがきの ”顔” となる作品写真が最大の悩みどころです。シンプルで分かりやすく、でもさりげなくインパクトがあり、”これは実物を見てみたい!!” と思って頂けるような写真になるよういろいろと思案します。

中でも大切なのが ”撮影場所” です。作品の特徴がはっきり分かるよう、できるだけ背景や床面がすっきりしている場所を選びたいのです。

昨日、『スペースみき』さんでの個展用の写真撮影をしました。

今回は、裏板が無く、背景がそのまま向こうに見えてしまう『四方棚』をはがきの ”顔” に選んだので、背景のシンプルさがポイントと考えました(広い壁の前とか、だだっ広い広場とか…)。サイズの関係で、作品とカメラとの距離もそこそこ必要なこともあり、なかなか ”ここぞ” という場所が思い浮かびませんでした。

そこで試しに、 ”県立淡路島公園” に行ってみました。ここは、工房から車で3分ほどのところにあり、公園の前の県道はしょっちゅう通っているのですが、近いが故か一度も行ったことがありませんでした。

とりあえず工房から一番近い、県道沿いの駐車場に車を駐めて公園内に歩いて行くと…。

県立淡路島公園の芝生広場
県立淡路島公園の芝生広場

なんと、ただただ広い芝生広場が目の前に拡がっているではありませんか!

こんなに近くにこんな素敵な場所があったなんて!!!

しかも芝もきちんと手入れされており、芝生の他に目に入るのはわずかな樹木と抜けるような青空のみ。

”今回の写真はここで!” と、2人の意見もまとまり、陽の当たり方も考えて翌朝早くに撮影を行いました。どんな写真になったかは後日、出来上がったDMで紹介させていただきます。

この芝生広場から、淡路インターのあるハイウエイオアシスまでの約5kmが公園として整備されているとのこと。こんどはお弁当と本を持ってゆっくり遊びに行きたいと思っています。

綿の花
綿の花

工房のプランターで”綿”が花を開きました。

昨年の倉敷での展示会で、毎回来て下さるお客様が”綿の実” をいくつか下さいました。「春に中の種を播くと芽が出るから」とのことで、5月に播いた数粒の種が無事に育ち、きれいな花を咲かせました。

種類などの詳しいことをお聞きするのを忘れたため、インターネットで調べてみると、アメリカの綿のようです。不思議なことに2日目に花の色がピンクに変わります。花が終わってから実をつけるまで約2ヶ月もかかるとのこと。「綿をためていつか布団をつくるんだ!」と言ったら笑われましたが、綿の実がはじけるのが待ち遠しいです。

夏野菜の収穫
夏野菜の収穫

昨日、この夏最初のカボチャを収穫しました(坊ちゃんかぼちゃです)。きゅうりはそろそろ終わりのようですが、7月初めの初収穫から、毎日2~3本の収穫がありました。なすは今頃になって葉や茎が茂り、花をたくさん付け始めました。”秋なす”としてしばらく楽しめそうです。

草むしりをすると小さなコオロギが飛び回り、ツクツクボウシも鳴き始めましたが、この暑さでは、まだまだ”残暑”という言葉はしっくりきません。もう少し昼間の暑さがゆるんで欲しいものです。(Ku)

銀世界の淡路

淡路島にも雪が積もりました。

金曜日(2月11日)、朝起きて外を見ると、車の上にうっすらと雪が積もっていました。自宅の裏の方にある山々は真っ白。ここまで真っ白になったのを見るのは、淡路に住むようになって初めてです。

雪景色を見ながら、さあ、仕事に出掛けようとしたそのとき、「工房へ行く道路には雪が積もっていて車が走れない」という一報が…。

工房と自宅との標高差は約300m、気温も2度は違います。予報では1日中雪とのことでしたので、無理をせず臨時休業としました。

自宅から見た雪景色
自宅から見た雪景色(2月11日)

翌土曜日は道路の雪もほとんど溶けており、無事に仕事場へ。

工房へ行く途中、「あわじ花さじき」に寄ってみました。駐車場などの一部では雪は溶けていましたが、公園内は一面の銀世界です。

まだ早い時間だったので、降り積もったままのきれいな雪景色を見ることができました。

銀世界の花さじき-2
銀世界の花さじき-1

こんな本格的な雪景色は小諸に住んでいたとき以来です。

雪の積もった花さじきの階段
銀世界の花さじき-2

階段にも雪が積もっており、滑って転ばないように用心して上がりました(小諸に住んでいた時はよく派手に転んでいました)。

雪に埋もれた鉢植え達
雪に埋もれた鉢植達

工房の周りももちろん真っ白です。裏庭にいくつか置いてある鉢植えも雪に埋もれてしまいました。先週の「ひば」の鉢もこの雪の中です。運命やいかに…。

待ち遠しい春ですが、こんな冬らしい景色もときにはよいものです。

ルーシー・リー展
ルーシー・リー展

今日は、午後から大阪で仕事の打合せがありました。午前中は空いていたので、東洋陶磁美術館で開かれていた「ルーシー・リー展」を見に行ってきました。最終日ということもあり、たくさんの見学者が訪れていました。

色鮮やかな釉薬、繊細な造りの器が数多く展示されていました。様々な形の「ボウル」が特に興味深く、深い味わいの白色には心を惹かれるものがありました。(Ku)

十日戎と四方棚

十日戎 遠景
仮屋のえべっさん 遠景

今日は十日戎の宵戎です。

私たちの地域の十日戎は、事代主神社(通称『仮屋のえべっさん』)で行われます。

『えべっさん』は私が通っていた小学校のすぐ近所にあって、図工の授業で校外での写生大会などがあると、みんなでさぼって鬼ごっこなどをした思い出の場所です。参道は真っ直ぐに仮屋港に向かって伸びていて、毎年秋には豊漁とまちの繁栄を願い、練り歩く御輿に水をかける勇壮な「水かけ祭り」が執り行われます。

今年一年、健康で、よい出逢いと商売繁盛に恵まれますようにと、家内と二人でお参りしてきました。

仮屋のえべっさん
仮屋のえべっさん

年が明けてから、倉敷の展示会でご注文頂いた「四方棚」の製作にとりかかっています。

四方棚 製作中
四方棚 製作中

李朝家具のシンプルさが好きで長野の谷進一郎さんの元に弟子入りさせて頂き、その修行中に作らせて頂いたものをもとに、自分なりに寸法や細部を変えて製作しました。倉敷の展示会でお客様に見ていただいたところ、『色合いを変えたものが欲しい』というご注文をいただき、今回の製作となりました。

四方棚
倉敷で展示した四方棚

修行中に教わったことをもとに、お客様お一人お一人のご要望をお聞きしながら新たなものを作っていくという作業は、毎度の事ながら、楽しさと不安が入り交じったような不思議な気持ちで緊張します。(Hi)

そばの白い花

そば畑
そば畑と『わらの家』

今日も一日、秋晴れの穏やかな日和でした。

午前中は展示会用の小物製作の追い込みで、額と小引出の金具取り付けを行い、午後は工房から車で30分ほど南へ下ったところにあるそば畑を見に行ってきました。

昨日、『そばの花祭り』というイベントが行われていたのですが、時間がとれずに行くことが出来ませんでした。そばの花が見頃ということでしたので今日、行ってきました。

海際の道をはずれて山の方へと進み、いくつかの峠を越えると、ぽっかりと山あいの集落が現れます。そこには、時間の流れが止まってしまったような、本当にのどかな田園風景が拡がっています。

あちらこちらの畑では、かわいらしいそばの白い花が緩やかな風に吹かれてゆれていました。

収穫を終えたばかりの田んぼには、今ではあまり見かけなくなった『わらの家』が点在していました。まだ小さかった頃は、家の周りは田んぼばっかりで、秋のこの時期になると『わらの家』が出現し、よく友達とよじのぼって鬼ごっこをしたものです。

写真奥の建物は、廃校になった小学校です。

そばの花
そばの白い花

今週末から岡山・玉野市のギャラリー・サンコアさんで展示会をさせていただきます。詳細は工房ホームぺージに掲載しておりますので是非ご覧ください。

今回は、『正座椅子』の製作を実演させて頂く予定です。

お近くの方は是非、足をお運び下さい。

心よりお待ちしております。(Hi)

もりのこのつぶやき

もりのこマグネット
もりのこマグネット

展示会でおなじみの、『もりのこマグネット』が今年もたくさんできました。

白い木、黒い木、黒い目、青い目、大きさも形もいろいろです。

強力磁石でバチッと気持ちよくくっつきます。

木目も様々で、木目を見ながらひとつひとつ目の位置を決めていくのが一番楽しい作業です。

家具を作る際に出る端材を使って、ペーパーウエイトや、カトラリーなどの小物を作るのですが、それらにも不十分な小さなカケラから生まれるのが、このマグネットたちです。

毎年、秋の展示会シーズンを前にしたこの時期に、それまでの1年間で集まったカケラでつくるので、木の種類はその1年間に作った家具の内容によって変わります。

今年は「クリ」の割合が多いのですが、これはクリのスツールをいくつか製作したためです。なぜかひとつだけある「ひのき」は、展示用の台の端材です。

よく言われるのは、「せめて木が育ってきたのと同じ年数は使えるものを作る」ということですが、それと同時に、出来るだけ無駄にしないということも大切です。

ヒビだらけなど、どうしても木工に使えない部分は冬の薪ストーブの薪に、かんなくずは焚き付けに使い、機械で出た細かい木くずは堆肥にして土に返します。りくがめの寝床にもなります。

いざなぎ神宮ライトアップ
いざなぎ神宮ライトアップ

毎月22日は、国生みの神様、『イザナギ』『イザナミ』がお祀りされている伊弉諾神宮が夜間ライトアップされているとのことで、水曜日に仕事を少しだけ早く切り上げて出かけてきました。

中秋の名月とも重なり、観月祭も予定されていたようですが、あいにくの雨でそちらは中止になってしまったようです。

雨のためか、参拝客もほとんどいない、静かな境内でした。本来ならば、参道には300個のろうそくが灯されているそうですが、雨でろうそくの火は消えてしまっていました。

静寂につつまれて、濡れた石畳とうっそうとした暗闇のなかに浮かび上がった本殿や拝殿がとても幻想的でした。

樹齢800年以上といわれる大楠も、明るい中で見るよりもいっそう神秘的でした。

さて、いよいよ来週の土曜日(10月2日)は、三田での『手仕事展』です。1日だけの開催ですが、染織や焼き物など、10人ほどの作家さんが集まる楽しい展示会です。

詳しい場所等は工房ホームページの「展示会案内」でご案内させていただいておりますので、ご覧のうえ、是非お出掛けください。

もりのこマグネットともども、心よりお待ちしております。(Ku)