芽が出ました!!

今月初めに種を播いた ”そらまめ” と ”えんどう” の芽がでました。

芽を出した豆たち
芽を出した豆たち

急に冷え込み始めたせいかなかなか芽を出さず、心配になって自宅の陽の当たる暖かい窓際においてやると、モコモコと芽を伸ばし始めました。やっぱり寒かったようです(ごめんよ~)。

写真手前が ”そらまめ”、奥が ”えんどう” です。

展示会などの都合で今年は播くのが少々遅くなってしまい、通りがかりの畑に植えられている苗やホームセンターなどで売られている苗にくらべるとかなり遅れ気味ですが、これからきっとスクスクと伸びていってくれると思います。

こちらも少々遅れ気味で心配していたのですが、やっと綿の実がはじけ始めました。

はじけた綿の実
はじけた綿の実

真っ白いきれいな綿がのぞいています。種をとってまた来年育てようと思っています。今年は10ほどの実が付きました。布団を作れるのはいつになることでしょうか…。

たくさん実を付けたキンカン
たくさん実を付けたキンカン

今年はキンカンもたくさん実を付けました。

去年は隣に生えていた ”はやとうり” の蔓や葉に邪魔されて枝や葉を充分に伸ばすことができず、かわいそうなことをしてしまいましたが、”はやとうり” に邪魔されない場所に植え替えてやった今年は、結構たくさんの実を付けてくれました。

ほんのり黄色がかってきはじめたところで、収穫したキンカンはコンポートにしようと思っています。あっ、鳥に気を付けなければ…。(Ku)

豆まき、種まき

今春のそら豆とスナップエンドウの、期待以上の収穫に気をよくした私達は、
「では今年も!!」と、土曜日に種まきをしました。

豆の種は ”豆” なので、つい ”豆まき” と言いたくなりますが、節分ではないのでこれは ”豆の種まき” ですね。

苗床にまいたそら豆
苗床にまいたそら豆

そら豆はひと粒ずつ、種の袋に書いてある説明のとおり、黒い筋(昔話で言うところの ”縫い目” ですね)を下にして、一部が地上に出るように苗床にまきます。

スナップエンドウは一か所に3粒ずつ。まく時は ”大草原の小さな家” のローラのように、「ひと粒は鳥たちに、ひと粒は虫たちに、そしてひと粒は私達のために」なんて のん気なのですが、実際に鳥や虫に食べられでもすれば、”なんちゅうことを!!”と鳥や虫を追い回すことになるのです…。

芽が出たら畑に移植します。これからしばらくは、 ”早く芽を出せ豆の種~” と苗床をチェックするのが楽しみです。

庭で紅葉した”ブナ”
庭で紅葉したブナ

8年程前に信州から淡路に来る際、途中の道の駅で ”ブナ”,”ナラ”,”ケヤキ” の3本の小さな苗木を買い求めました。ブナは鉢植えにして工房の庭に置いてあるのですが、今、紅葉しています。周りの木や草がまだ青々としているので、紅葉が際だってとてもきれいです。

ナラは気候が合わなかったのか枯らしてしまいましたが、庭に地植えにしたケヤキ は、枝を茂らして大きくなりました。現在 ハヤトウリ にツルを絡まれてしまっていますが、私達の食欲のためにちょっと辛抱してもらっています。

ハヤトウリのツルに絡まれたケヤキ
ハヤトウリのツルに絡まれたケヤキ(右側の木)

その ハヤトウリ 、植え替えなかったのがよかったのか、せっせと肥料をやったのがよかったのか、今年は本当にたくさんの実を付けてくれています。普段畑の野菜を収穫するときは、入れ物に小さな古い鍋を持って出るのですが、ハヤトウリの収穫には ”大きなタライ” です。

ある日のハヤトウリの収穫
ある日のハヤトウリの収穫

ハヤトウリは日持ちがするので、収穫した実は冬ごもりの前のリスのようにせっせと蓄えています。今年はいろいろな料理に挑戦したいと思っています(上手くできたら、そして食べる前に忘れずに写真を撮れたら、またご紹介したいと思います)。(Ku)

ブラックベリーのジャム(2012年)

7月半ばから少しずつ収穫していたブラックベリーの実も8月末で終わりました。

冷凍してためておいた実は1.8kgになり、今日ジャムにしました。ブラックベリーに占拠されつつあった冷凍庫も一気にスッキリしました。

冷凍保存してあったブラックベリーの実
冷凍保存してあったブラックベリーの実

まず、火にかけて煮ます。

お鍋の中のブラックベリー
お鍋の中のブラックベリー

10分ほど煮ると柔らかくなるので、ザルで漉して種を取り除きます。粒々した種が結構たくさん入っています。

種の漉し取り
種の漉し取り

そして、砂糖の投入です。

実の半分の重さの砂糖を入れるので、約900g。ボールに入れてみるとその量の多さを実感します。

ジャムに入れる大量の砂糖
ジャムに入れる大量の砂糖

そして再び煮込むこと約15分(意外と短いのです!)。

去年はここで煮詰め過ぎ、冷めたときには ”ジャム” というよりは、羊羹のような固いゼリー状になってしまったので、今年は「もうちょっとかな?」と感じるくらいの固さになったところで火を止めました。

瓶詰めしたジャム
瓶詰めしたジャム

保存のため、アルコール消毒したビンに煮上がったばかりのアツアツのジャムを入れてフタをし、逆さまにして冷まします。今年は大小合わせて6ビンできあがりました。これでまた1年楽しめます。

我が家では主に朝食のヨーグルトに入れて食べているのですが、現在ちょうど、昨年作った最後のビンが半分ほど無くなったところなので、ちょうどよいペースのようです。

出来たてほやほやのジャム
出来たてほやほやのジャム

今年は煮詰め具合もちょうどよかったようで、冷めてもトロトロのおいしいジャムに出来上がりました。

お昼ごはんに、クリームチーズを塗ったパンに出来たてのブラックベリージャムをのせていただきました(なんと贅沢!!)。

入っている砂糖の量を心に留めて食べ過ぎないようにしなければ!!

”サギ草”の花
”サギ草”の花

さて、工房の庭では、”サギ草”がきれいな純白の花を咲かせています。

”サギ”が翼を開いて飛んでいるような花の形は名前の通りで、その精巧さと不思議さに見とれてしまいます。(Ku)

こんなに近くにこんな場所が!!

秋の個展(今年は10月に、岡山県玉野市の『サンコア』さんと、倉敷市の『スペースみき』さんでの開催を予定しています)を控え、現在案内はがきの作製中です。

はがきの作製では、はがきの ”顔” となる作品写真が最大の悩みどころです。シンプルで分かりやすく、でもさりげなくインパクトがあり、”これは実物を見てみたい!!” と思って頂けるような写真になるよういろいろと思案します。

中でも大切なのが ”撮影場所” です。作品の特徴がはっきり分かるよう、できるだけ背景や床面がすっきりしている場所を選びたいのです。

昨日、『スペースみき』さんでの個展用の写真撮影をしました。

今回は、裏板が無く、背景がそのまま向こうに見えてしまう『四方棚』をはがきの ”顔” に選んだので、背景のシンプルさがポイントと考えました(広い壁の前とか、だだっ広い広場とか…)。サイズの関係で、作品とカメラとの距離もそこそこ必要なこともあり、なかなか ”ここぞ” という場所が思い浮かびませんでした。

そこで試しに、 ”県立淡路島公園” に行ってみました。ここは、工房から車で3分ほどのところにあり、公園の前の県道はしょっちゅう通っているのですが、近いが故か一度も行ったことがありませんでした。

とりあえず工房から一番近い、県道沿いの駐車場に車を駐めて公園内に歩いて行くと…。

県立淡路島公園の芝生広場
県立淡路島公園の芝生広場

なんと、ただただ広い芝生広場が目の前に拡がっているではありませんか!

こんなに近くにこんな素敵な場所があったなんて!!!

しかも芝もきちんと手入れされており、芝生の他に目に入るのはわずかな樹木と抜けるような青空のみ。

”今回の写真はここで!” と、2人の意見もまとまり、陽の当たり方も考えて翌朝早くに撮影を行いました。どんな写真になったかは後日、出来上がったDMで紹介させていただきます。

この芝生広場から、淡路インターのあるハイウエイオアシスまでの約5kmが公園として整備されているとのこと。こんどはお弁当と本を持ってゆっくり遊びに行きたいと思っています。

綿の花
綿の花

工房のプランターで”綿”が花を開きました。

昨年の倉敷での展示会で、毎回来て下さるお客様が”綿の実” をいくつか下さいました。「春に中の種を播くと芽が出るから」とのことで、5月に播いた数粒の種が無事に育ち、きれいな花を咲かせました。

種類などの詳しいことをお聞きするのを忘れたため、インターネットで調べてみると、アメリカの綿のようです。不思議なことに2日目に花の色がピンクに変わります。花が終わってから実をつけるまで約2ヶ月もかかるとのこと。「綿をためていつか布団をつくるんだ!」と言ったら笑われましたが、綿の実がはじけるのが待ち遠しいです。

夏野菜の収穫
夏野菜の収穫

昨日、この夏最初のカボチャを収穫しました(坊ちゃんかぼちゃです)。きゅうりはそろそろ終わりのようですが、7月初めの初収穫から、毎日2~3本の収穫がありました。なすは今頃になって葉や茎が茂り、花をたくさん付け始めました。”秋なす”としてしばらく楽しめそうです。

草むしりをすると小さなコオロギが飛び回り、ツクツクボウシも鳴き始めましたが、この暑さでは、まだまだ”残暑”という言葉はしっくりきません。もう少し昼間の暑さがゆるんで欲しいものです。(Ku)

よし、収穫だ!

今日(7/8)は朝から気持ちよく晴れています。

ビートルズの“Here comes the sun”のアコースティックギターのイントロが聞こえてきそうなほど、よく澄んだ青空です。朝からこんなに良い天気なのはとても久しぶりです。雨の季節にもそろそろ終わりが近づいているのでしょう。

ネムノキの赤い花
ネムノキの赤い花

作業場からの帰り道、ネムノキが赤い花をつけていました。その“赤い花”には前から気が付いていたのですが、名前までは知らず、先日新聞で紹介された写真を見て初めて名前と姿が一致しました。身近なことでもまだまだ知らないことばかりで、でも、そんな些細なことでもやはり“知る”ということは嬉しいものです。

ネムノキの写真を撮ろうと思い、いつもは通り過ぎるだけの道ばたに車をとめて何となく歩いていると、道の小脇に苔むした古い石灯籠をみつけました。

石灯籠に導かれて…
石灯籠に導かれて…

そのおおらかでゆったりとした姿に何となく引きつけられ、近くまでいってのぞき込んでみると、その石灯籠の奥にポッカリと薄暗い空間が拡がっており、そこにもかなり古びた五角形の石柱が建っていました。

『変わったお墓だなぁ』と思ながら近づいて見てみると、その石柱には“天照皇太神”という文字が刻まれていました。無知な私にはよくは分かりませんが、きっと昔からこのあたりの人達の間で大切に祀れてきたのでしょう。今でも近所の方が手入れをされているのか、その一角だけは下草もきれいに刈り取られています。思いがけず、とても静かで美しい空間に触れることができ、気持ちが洗われるようでした。

なす、きゅうり、初収穫
なす、きゅうり、初収穫

先週ご紹介した夏野菜、無事収穫することが出来ました。

せっかくの初物なので、まずは素材の味をたのしんでみよう、ということになり、なすは電子レンジで蒸した後、シンプルに“おかか”をかけて食べてみました。なすの甘みが“おかか”の香ばしい風味とよくあって、とても上品なお味でした。もちろん、美味しかったです。

きゅうりは軽く塩をまぶして薄味でいただきました。こちらは期待したほどの“青臭さ”はなく、ちょっとがっかりだったのですが、それでもやはり“もぎたて”なのでとてもみずみずしく、“大地の恵み”を堪能いたしました。

ともに、これから鈴なりになって、我が家の夏の食卓を潤してくれることでしょう。

毎日の天候を気にしながらほんの少しの野菜を育てる。こんな些細なことでも、自然の恵みの中で生かされていることを実感することが出来ます。

次はオクラです
次はオクラです
甘いカボチャになりますように…
甘いカボチャになりますように…

さて、次に期待するのはオクラとカボチャです。

夏の日照りにも負けず、大きくなぁれ。(Hi)

懐かしい出会い

気のせいか、今年はツバメの数が多いように感じます。

厚い雨雲に覆われた空の下、互いに鳴き声を交わしながら、勢いよくとび回っている姿をよく目にします。

田植えの終わった田んぼでは、灰色サギが水面に目をこらしながら、まさに“抜き足差し足”といった風情でゆったりと歩いています。

工房の脇の庭では今年も桔梗の花が開きました。

桔梗のつぼみは紙風船のようです
桔梗のつぼみは紙風船のようです

ある朝のこと、作業前に庭の様子を見回っていると、今にも開きそうなつぼみを見付けました。紙風船のような“まあるい”つぼみは今にもはじけそうで、中の様子を想像すると、なんだか年甲斐もなくワクワクします。

いつもは開ききってしまったあとに気が付き、開く様子を注意深く見たことがなかったので、そっと手で開いてみたい衝動を抑えつつ、今回はマメに観察してみることにしました(もちろん、作業の合間に…)。

中央から放射状に切れ目がひろがり…
中央から放射状に切れ目がひろがり…

昼前になると、つぼみの先端から放射状にひかれた五本の線に割れ目が入っており、中の様子をのぞき見ることが出来ました。

つぼみの中央に位置する“雌しべ”は何かのモニュメントのようで、厳かな感じがします。その一方で、花びらで柔らかく包み込まれたその外観からは、甘い上品なパイ生地の洋菓子を連想してしまいます。

生まれたての“青”
生まれたての“青”

お弁当を食べて、少しゆっくりしてから再び覗いてみると、花は既に開ききってしまった後でした。何の拍子にどのように開くのか、その瞬間は今回も観ることは出来ませんでしたが、初めて外気に触れた桔梗の“青”は、“みずみずしい”の一言に尽きます。

毎年決まった時期に芽を出し、そして花を咲かせるその健気な姿を眺めていると、小さな花一つにも自然の営みの偉大さを感じずにはいられません。めまぐるしく変化する私達の日々の暮らしの中で、時にはそんなものに目を向ける心のゆとりも大切にしたいものです。

先日の地元での初めての展示会では、いくつかの懐かしい出会いがありました。

高校まで一緒だった同級生。私達が子供だった頃は、年頃の特有の恥ずかしさもあり、異性と言葉を交わすことはあまり無かったように思います。なので、あんなにゆっくりと話しをしたのはもしかしたら初めてかもしれません。友達の近況や、すっかり変わってしまった故郷のことを、懐かしい言葉で話しました。

東京で活躍しているという同級生のお母さん。高校の時水泳部だった彼とは、大学2年の夏休み、帰省していた時に地元のプールへ一緒に通いました。

そして、中学1年生のときから高校1年生までの4年間、兄と2人で家庭教師をして頂いた方とも約27年ぶりに再会しました。

当時の私は、今思い返してもお世辞にも勉強が出来るとはいえず、飽きっぽい性格とめんどくさがり屋の性格が合わさって、何に対しても中途半端で短絡的な子供でした。

2歳年上の兄が勉強を見て頂いていたので、ついでに私も、ということになり、週2日、英語と数学を見て頂くことになりました。教科書を中心に、丁寧に教えて頂いた甲斐があり、その頃から、少しずつ“解る楽しさ”に触れることができるようになったと思います。そして、いろいろなところへ寄り道をしながら、今日に至るわけです。大げさに、なおかつ、かなり大胆に省略して言えば、勉強をして、大学へ行って、家内と出会い、今日のような生活をする土台を築いていただいた、といっても過言ではないかもしれません。

ナラの玄関椅子
ナラの玄関椅子

その方が、今回、玄関椅子をご注文下さいました。

ご自身で経営しておられるグループホームの玄関で使用されるとのこと。今までお使いになっていたものは、小さなアームがついたタイプのもので、当初はつかまったりするのに便利ではないかと考えておられたのですが、実際にお年寄りがお使いになると、何かのはずみでそのアームの部分に腰掛けることになったりして、かえって危険なことが多く、困っておられたとのこと。

今回の展示会でご覧頂いた玄関椅子の、座板の長さと奥行きを大きくし、オイル仕上げでお作りすることになりました。座板を長くしたことで、お年寄りのご夫婦に仲良く隣り合ってお座り頂くことも出来るようになりました。

樹種は、ナラで、木目が詰まった素直な材です。長く使い込んでいくことで、ツヤも上がり、きっと味わい深いものになると思います。ありがとうございました。

今回、いくつかの懐かしい出会いに恵まれ、改めて気がついたことがあります。

それは、私達は、今を“点”で生きているのではなく、過去から現在、そして未来へと続く“線”の上を生きているということです。今を生きる世界中の人達の70億の線の交わりが“出会い”ということになるのでしょうか…(Hi)