「積み木」のおはなし -その1-

私たちの定番のコモノに、「ちょっといびつな積み木」 というものがあります。

”いびつ” の文字通り、直方体などのきちんとした形ではなく、面が斜めになっていたりして、ちょっと工夫しないとうまく積むことができない、少し歪んだ形の “積み木” です。

3年ほど前、展示会へお越しくださったお客様から、「初孫のお祝いに、子供の創造力が育つような “木のおもちゃ” を何か。」 というご相談をいただきました。

どのようなものが良いのか、おもちゃ屋さんへ行ってみたりしたのですが、それはそれは様々な玩具があり、なかなかアイデアをまとめることができませんでした。

そこで保育のお仕事をしている方に相談にのって頂いたところ、「やっぱり “積み木” にかなうものはない。」 とのアドバイスを頂きました。

実際に保育施設で子供達が遊んでいる積み木を見せて頂いたところ、木の枝や小径の幹を切ったままのような変形のものがたくさん混ざっていることに驚きました。「子供達は、むしろこのような変わった形の積み木の方が楽しいようで、子供の遊びの創造力は大人の想像を越えている。」 という説明をして下さいました。

これが、「ちょっといびつな積み木」 を作り始めたきっかけです。

「ちょっといびつな積み木」入りの”積み木”
「ちょっといびつな積み木」入りの”積み木”

もちろん、”いびつな積み木” だけではうまく積み上げることができず、積み木遊びにはなりませんから、お孫さんへのお祝いとしては、”いびつな積み木” と、きちんとした形のものを混ぜた「積み木セット」をご提案し、これを納める木の箱をあわせてお作りすることになりました。

家具製作で出る端材を活用することで、木の種類も様々になり、色にもバリエーションが出ました。

手触りをよくするとともに、木の質感が出るよう、積み木の表面には滑らかな刃物の削り跡を残して仕上げました。

塗装には、食器にも使用されている自然素材のオイルを使用していますので、赤ちゃんが舐めても囓っても安心です。

木の箱に収めた積み木セット
木の箱に収めた積み木セット

積み木を納める箱は、見た目も手触りも柔らかな ”桂” を使用しました。底には車輪を付け、転がして運べるようになっています。

展示会では、”いびつな積み木” を展示販売させて頂いておりますが、これを通常のきちんとした形の積み木にいくつか混ぜて頂くと、”積み木の世界” が一気に広がるのではないかと考えています。(Ku)

ご無沙汰しておりました

じめじめした梅雨らしいお天気が続いており、そこらじゅうベトベトです。

先月の地元淡路での展示会も無事終了し、おかげさまで今年前半の展示会をすべて予定通り終えることができました。

その後、展示会のためにお待ち頂いていた納品やご注文品の製作などでバタバタしており、しばらくブログの更新をサボってしまっていました。スミマセン。

巣立ち直前のツバメ
巣立ち直前のツバメ

先日、納品で岡山のギャラリー “サンコア” さんに伺うと、軒下のツバメの巣では2羽のヒナが元気に育っていました。

数日前から親鳥が盛んに巣立ちを誘っているとのこと。

きっと今頃はもう大空を自由に飛び回っていることでしょう。

ヒラズゲンセイ
ヒラズゲンセイ

工房の近くでは珍しい虫を発見!

真っ赤で、カミキリムシによく似ているのですが、触角が短く、頭の形もなんだかちょっと違っています。

何よりもニオイが!!

なんと、ピーマンの臭いがするのです。

調べてみると「ヒラズゲンセイ」という昆虫の、メスであるらしいことが分かりました。

クマバチに寄生するちょっと珍しい甲虫とのこと。

いろいろな虫がいるものです。

さて、この土曜日(7月18日)から、南あわじ市の 「そらみどう」 さんで開催される夏のイベント 『ひまわり展』 に、私の製作したコモノを参加させていただきます。

「そらみどう」さんは、ストラップなど、私のコモノを普段販売して頂いている手作り雑貨のお店なのですが、オープン記念として、毎年この時期にテーマを決め、それに沿った作品を集めたイベントを行っているそうです。

今年のテーマは 『ひまわり』 とのことで、ひまわりをモチーフにしたブックマークやモビール、夏バージョンの鍋敷きなどを製作させていただきました。

様々な分野の作家さん達が夏を心地よく過ごせるように手作りしたいろいろな作品が、お店いっぱいに展示されるそうです。

おいしいコーヒーやケーキなどが頂ける喫茶コーナーもおすすめです。
(お店の場所や、イベントの詳細は、そらみどうさんのホームページ(外部リンク)をご覧ください。)

暑い夏を思いっきり楽しめるよう、是非脚をお運びください。(Ku)