全国に大雨をもたらした台風15号!!今回は淡路島も大雨に見舞われ、一部の地域で浸水や土砂崩れも発生したようです。
本当に、ものすごい雨でした。”バケツの水をひっくり返したような…”というのはあんな雨をいうのでしょう。初めての経験でした。
そして工房は…。
油断していました。 2人とも。
まだまだ遠くでグズグズしているから、なんて思って何の対策もしていなかった18日の夜からあの大雨が降り始めたのです。「イヤな予感がする…」。
19日の朝、冠水した国道を走り、濁流と化した普段は小さな小川を横目に工房に着き、入り口を開けると、なんと工房の床が水浸しに…。
工房の裏はすぐ山の斜面になっています。斜面と建物までは約1.5m。雨が降るとこの通路上の地面に斜面からも雨水が流れ落ちてきます。通常は地面に染みこむ方が早くて、せいぜい小さな水たまりができる程度なのですが、年に1,2回あるかないかの豪雨時には地面への浸透が追いつかず、水たまりを溢れた水がシャッターのすき間から建物内部に入り込むことがあります。
台風など、あらかじめ予想できる時には土のうを積むなどして浸水を防いできましたが、今回はまさに不意打ちでした。これまではひどいときでも裏のシャッターから2~3mの範囲が濡れる程度でしたが、今回は表の出入り口付近まで水が来ていました。
裏のシャッターの下からは目を疑いたくなるような勢いで水が流れ込んでいるではありませんか。とにかく流入を止めないと、ということで土のうを積みに外へ出て裏へ回ろうとしたところでまたまたビックリ!!!
斜面の一部が崩れているではありませんか!
工房一帯は花崗岩地帯で地盤は非常に強固なのですが、風化した表土がボロボロと崩れやすくなっています。今回の雨で、草が生えたりしてもろくなっていた部分がまとめて崩落してしまったようです。表面的な崩れなので建物に被害を及ぼすようなパワーもなく、大きな危険はないのですが、やはりちょっと気持ち悪いのでしばらく近づかないことにしました。
反対側から裏にまわると、池のようになった水たまりが。2人でずぶ濡れになりながらなんとか土のうで応急の土手をつくりあげました。
雨は降り止む気配がなく、水たまりの水は増える一方です。たまった水を排水しなければ土のうを越えてしまうのは時間の問題のように思われ、急遽庭に排水溝を掘り、南側にある小さな崖地から流すことにしました。
溝のおかげで溜まっていた水はみるみる減り、普段の降雨時の水たまりのようになりひと安心。
あとは工房内の片付けです。
ほうきとちりとりで床にたまった水を掃き集め、バケツにためて外に捨てに行く。ひたすらこの作業をくり返して2時間ほどかかったでしょうか…。なんとか、”床が濡れている?”程度であとは扇風機や換気扇を使いながら自然乾燥に任せられる状態になりました。
若干の砂や泥が混じったただの雨水が少々入り込んだだけでもこれだけ大変なのに、下水や海水、土砂が混入した洪水や高潮、津波などの被害に遭われた方々のご苦労はいかばかりかと片付けをしながらつくづく思いました。
機械や作品などの大切な物は、普段から湿気やキズの防止のために角材などの上に置いて床に直接触れないようにしていたので被害は免れましたが、立て掛けて 置いてあった材木の端の方が濡れてしまったり(これは乾けば問題ありません)、薪ストーブ用の焚き付けをためていた袋が水浸しになったりしてしまいまし た。
ゲリラ豪雨のような降り方が増えつつある昨今、恒久的な排水溝を検討中です。
崩れた土砂は昨日撤去しました。斜面が後退して、裏の通路がちょっと広くなった感じがします。
さて、気分を換えて、今週末の10月1日,2日はいよいよ「アート・クラフトフェスティバルinたんば」です。これだけまとまって雨が降ったのですから、良いお天気になってほしいものです。”たんば”では会場にキャンプできるので、久しぶりのテント泊になり、こちらもちょっと楽しみです。
ブースの場所はあらかじめ決まっていないので、会場にお越しの際には、私たちのテントを探しあててください。青い屋根のテントとベージュ色のタープの下でみなさんをお待ちしております。(Ku)