新舞子の海

先日、『新舞子』に行ってきました。

『新舞子』は姫路の南西に位置する潮干狩りや海水浴で有名な海辺の集落で、父の故郷です。

浜に出てみると、夕暮れの中、丁度潮が引きかけているときで、思いがけずとてもきれいな干潟を見ることが出来ました。干潟が現れる時間や潮の引き具合は暦によって大きく違うので、いつ行っても大きな干潟が見られる訳ではありません。この日はたまたまよい潮の日と時間に当たったというわけです。家内は大きな干潟を見るのは初めてだったので、とても喜んでくれました。

干潟の夕暮れ
干潟の夕暮れ

幼かった頃、夏は決まってお盆の時期に家族みんなで帰省し、兄や従兄弟たちと海水浴をして遊びました。遠浅の海なので、沖へ沖へと歩いていき、泳ぎの苦手だった私でも安心して浜遊びが出来ました。ゴムくさい水中めがねをして海の中をのぞき込むと、砂の上に波が作り出す不思議な『紋様』が見え、小魚が泳ぎ回っていたのをついこの間の出来事のように思い出します。

潮が引くのにあわせ、カモメたちがエサを求めて新しく現れる干潟を散策していました。

干潟の足跡
カモメの足跡

お隣のおばさんから水仙の花を頂きました。散歩の途中、陽当たりの良いあぜ道に咲いていたのを摘んできたとのこと、寒い寒い毎日ですが、季節は少しづつ春に向かって進んでいるのだと思うと、なんだか暖かい気持ちになります。早速、試作で作った『竹花筒』に活けて楽しんでいます。部屋一杯に水仙の香りが立ちこめています。(Hi)

水仙と竹花筒
水仙と竹花筒

いつもの散歩道で

木工は肉体労働なので、普段の仕事で十分に運動しているのではないかとよく言われるのですが、意外と座り仕事が多く、思ったほど体を動かさないものです。

運動不足解消のために(できるだけ)毎朝歩くようにしています。

散歩道では四季折々、いろいろな発見があります。今朝はすごい「つらら」を見つけました。

つらら
つらら

いつもわき水がしたたり落ちている所なのですが、今日は長さが60cmくらいのつららが何本も出来ていました。下の方で水がかかっている草も面白い形に凍り付いていました。淡路に来てこんな立派なつららを見るのは初めてです。

紀淡海峡をのぞむ
紀淡海峡をのぞむ

散歩道のUターンポイントから見た大阪湾です。向こう側は紀伊半島、右端が紀淡海峡にあたり、友ヶ島の島影がうっすらと見えます。

大阪湾は、北側の明石海峡と南側の紀淡海峡に挟まれた豊かな漁場で、「茅渟(ちぬ)の海」とも呼ばれているそうです(クロダイの別名「チヌ」はここからきているそうです)。

海と言えば太平洋、魚と言えばカツオやマグロという広大な遠州平野で育った私にとって、海や島,山などが入り組んで変化に富んだ地形や、淡路で食べる磯の魚のおいしさはまだまだ新鮮です。

風呂上がりの”ほじ”です。
風呂上がりの”ほじ”です。

お風呂上がりの我が家のリクガメ”ほじ”です。ペットのカメは冬眠させない方がよいとのことで、冬も、ケージをヒヨコ電球で保温してホカホカと暮らしています。ただ、水分補給など、体調を保つためにときどき温浴させる必要があり、お風呂に入るときに一緒に入浴させます。私たちと同じで、やはり暖かいお湯につかると気持ちがよいらしく、お湯の中でウトウトしています(またそのうち写真を載せたいと思っています)。

お風呂上がりにちょっと散歩させるのですが、やっぱり暖かいところがよいようで、ストーブの近くに陣取ってウトウトしてしまいます。

ストーブの横でウトウト
ストーブの横でウトウト

体が温まると食欲もわくので、この後ケージに戻すと大好物のブリッコリーやチンゲンサイなどをバリバリ食べます。(Ku)

十日戎と四方棚

十日戎 遠景
仮屋のえべっさん 遠景

今日は十日戎の宵戎です。

私たちの地域の十日戎は、事代主神社(通称『仮屋のえべっさん』)で行われます。

『えべっさん』は私が通っていた小学校のすぐ近所にあって、図工の授業で校外での写生大会などがあると、みんなでさぼって鬼ごっこなどをした思い出の場所です。参道は真っ直ぐに仮屋港に向かって伸びていて、毎年秋には豊漁とまちの繁栄を願い、練り歩く御輿に水をかける勇壮な「水かけ祭り」が執り行われます。

今年一年、健康で、よい出逢いと商売繁盛に恵まれますようにと、家内と二人でお参りしてきました。

仮屋のえべっさん
仮屋のえべっさん

年が明けてから、倉敷の展示会でご注文頂いた「四方棚」の製作にとりかかっています。

四方棚 製作中
四方棚 製作中

李朝家具のシンプルさが好きで長野の谷進一郎さんの元に弟子入りさせて頂き、その修行中に作らせて頂いたものをもとに、自分なりに寸法や細部を変えて製作しました。倉敷の展示会でお客様に見ていただいたところ、『色合いを変えたものが欲しい』というご注文をいただき、今回の製作となりました。

四方棚
倉敷で展示した四方棚

修行中に教わったことをもとに、お客様お一人お一人のご要望をお聞きしながら新たなものを作っていくという作業は、毎度の事ながら、楽しさと不安が入り交じったような不思議な気持ちで緊張します。(Hi)

新年あけましておめでとうございます

新年あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

年賀状
年賀状

我が家の今年の年賀状です。

普段は月でお餅つきをしているうさぎが、このお正月だけはひと休みして月を眺めている、という場面を想像して版画にしてみましたが、いかがでしょうか?

毎年、図案を考える際に、思いつくままいろいろと絵を描いてみるのですが、絵ごころの無い私の描く絵は、しばしば得体の知れないモノになってしまいます。今回も、「ツル」を描いたつもりが、我ながら「これは…!!」空飛ぶレジ袋?羽を持った目刺し?涙を流しながらしばし大爆笑。もちろん、年賀状には不採用です。

ところで、この年賀状には大きな間違いが!刷り始めてしばらくしてから気が付きました。「1本足らないくらいがちょうどいい。べっちゃない、べっちゃない。」ということで。

今年も、みなさんに喜んで頂けるようなものづくりを目指して一歩一歩がんばっていきますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

みなさん、元気な笑顔でお会いしましょう!!(Ku)

テーブルの納品

昨日は、倉敷のお客様宅にテーブルの納品をさせていただきました。

テーブル
テーブル

先日のサンコアさんでの個展の際に、トールペイントやステンドグラスの製作などをされるお客様から作業用テーブルのご相談をいただきました。

概ねの寸法のほか、シンプルで丈夫であること、立ち作業・椅子に座っての作業の両方に使用できること、天板の下に物を収納できること(引出しまたは棚板)、大きなひとつのテーブルではなく、正方形に近いものを2つ並べて使いたいことなどのご希望をお聞きしました。

その後、図面を作成して打合せを行ったうえでご自宅にうかがい、実際のご使用場所を見せていただいて最終的な寸法の調整とデザインの決定を行いました。

設置場所が、ロフト状の2階であることから、搬入時や将来の移動の際に取り回ししやすいよう、天板と脚部は取り外し可能な構造としました。

テーブル天板
テーブル天板

110cm×110cmのテーブルを2つ並べると、十分な広さになります。

天板、脚材などすべて栗材を使用し、オイルを塗って仕上げました。使い込んで頂いてツヤが深まっていくのが楽しみです。床も栗材なので、お部屋に溶け込んでとても落ち着いた雰囲気になりました。

テーブル棚板
テーブル棚板

天板の下には、道具や材料等が収納できるように、棚板を設置しました。どの方向からも物が取り出せるので、いろいろな方向から使用する作業テーブルの収納としては、引出しよりも使い勝手がよいと思います。

搬入作業中には雪がちらつく寒い1日でしたが、無事に納品ができ、お客様にも喜んでいただけて、とてもよいクリスマスになりました。(Ku)

倉敷の風景

今週は、先月の倉敷の展示会の際に撮影してきた倉敷の風景をご紹介します。

板壁の通り
板壁の通り

私の大好きな板壁の通りです。向こう正面に見えるのが倉敷川沿いの通り、左側は大原美術館です。展示会場の『スペースみき』さんは、この通りのもう少し手前になります。

渋い板塀と真っ直ぐに打たれた釘、上部の白壁や瓦と調和して倉敷の町並みに溶け込んでいます。宿泊しているホテルから、毎朝この通りを通ってギャラリーに通います。

新渓園の庭
新渓園の庭

大原美術館の敷地の中にある「新渓園」という施設の庭です。紅葉した木々がライトアップされていてとてもきれいでした。この庭園公開は、今年初めて知りました。

観光地として有名な倉敷川沿いよりも、一本奥まった通りや、建物の間の狭い路地などに趣を感じます。そんな所を通ると、今だに新しい発見があります。まだまだ行ったことのない場所もあるはず。毎年少しづつ探索できたら、と思っています。

展示が終了してホテルへ帰る時間になると、人影がまばらになった倉敷川沿いの柳や、大原美術館がきれいにライトアップされています。これも私の好きな倉敷の風景のひとつです。

倉敷川の白鳥
倉敷川の白鳥

朝の倉敷川を2羽の白鳥が元気そうに泳いでいました。白壁の建物が映った川面がきれいでした。(Ku)