いよいよです。

昨日の雨上がり、工房の庭の新芽がきれいな雨粒をまとっていました。

「ブナ」の新芽です
「ブナ」の新芽です

信州から連れてきた「ブナ」。

鉢植えですが、元気です。

「コデマリ」です
「コデマリ」です

「コデマリ」は、小さなつぼみをつけています。

「モミジ」の新芽は色鮮やか
「モミジ」の新芽は色鮮やか

「モミジ」の新芽は、色鮮やかです。

「マルベリー」の新芽
「マルベリー」の新芽

ご近所から頂いて鉢植えにしている「マルベリー」。

新芽の奥には、すでに小さな実が!!

今年は地植えにして大きく育てる予定です。

「スナップエンドウ」の花
「スナップエンドウ」の花

「スナップエンドウ」は、花盛り。

こちらは食欲。

シイタケくん
シイタケくん

「シイタケ」も、ポツポツ頭を出しています。

雨の後は「シイタケくん」がとても元気になります。

目も食欲も楽しませてくれる春の工房の庭です。

さて、今週23日(木) からは、いよいよ今年最初の展示会となる
「太田秀世  木工展 -つくること、つかいきること。- 」が始まります。

展示会のご案内
展示会のご案内

岡山県玉野市のギャラリー、「サンコア」さんでの2年ぶりでの展示会です。

タイトルの「つくること、つかいきること。」には、私たち作り手の側が丁寧な仕事をすることで使い勝手の良い、丈夫で飽きのこないものを「つくること」、また、それを受け取って下さった使い手の方々には、愛着をもって長く、その品が役割を果たせなくなるまでしっかりと「つかいきって」いただきたい、という思いを込めました。

自然とうまく調和した持続可能な暮らしについて考えていくことが、今、私たちひとりひとりに求められているのではないかと思います。

ささやかではありますが、自分たちの身の回りでできることから…

展示会のご案内
展示会のご案内

DM写真の『ゲートレッグ・テーブル』のほか、積み重ね式の棚、定番の椅子、お仏壇などの家具や、トレイ、額、木のスプーンなどのコモノを展示販売いたします。

端材を活かしたモビールなどの楽しいコモノもたくさんありますので、是非脚をお運びください。(Hi,Ku)

さ、さむい~

今朝目が覚めて、一番初めに思ったこと。

「さ、寒い!!」

あわてて押入から長袖のトレーナーを引っ張り出して着込みました。

一昨日の晩は、お風呂上がりに扇風機をまわしていたのに …。

ここで衣替えや扇風機の片付をしてしまうと、また暑い日があるかもしれないし、悩ましいところです。

こんなふうに日々の暑さ、寒さに右往左往する私たちと違って、植物はちゃんと季節を追っているようです。

工房の日本イチジクの木に、今年も実が着きました。

イチジクに実が着きました
イチジクに実が着きました

昨年の初収穫の後、見よう見まねで剪定をしたので、今年はどうなるかちょっと心配だったのですが、なんとか無事にいくつかの実を着けてくれました。

収穫したイチジクの実
収穫したイチジクの実

収穫出来るのは1日に1つか2つくらいですが、しばらく楽しめそうです。

さて、今年も倉敷での展示会が近づいてきました。

倉敷での展示会のご案内-1
倉敷での展示会のご案内-1

今回は、新しく引出付きの棚を加え、よりアレンジ性を高めた 『積み重ね式の棚』 を中心に、定番のダイニングチェアやベンチ、ローテーブルなどの展示を予定しています。

(過去の展示会場の様子など、詳細はホームページ「展示会案内」をご参照ください。)

倉敷での展示会のご案内-2
倉敷での展示会のご案内-2

あと約3週間、充実した空間を楽しんでいただけるよう、イチジクを食べながらがんばります。(Ku)

 

大きなテーブルの納品

今回は、8月の初めに納品しました、大きなダイニングテーブルを紹介します。

淡路でご自宅を新築中のお客様から、ダイニングテーブルのご相談を頂きました。

知り合いを招いてのパーティーもされるとのこと。できるだけたくさんの人数で使えるよう、大きくて存在感のあるテーブルにしたいとのご希望でした。

お家の設計図を見ながら打合せを行い、テーブルを置くリビングダイニングの広さと、10人ほどで使える大きさということから、巾1m、長さ2m20cm とすることになりました。

「どっしりした感じで」 というご希望もありましたので、天板の厚みは40mmとしました。

実はこのサイズは、これまで私たちがお納めしてきたテーブルの中で最大になります。

部材ごとに加工してから最後に組み立てて完成させる棚などと異なり、テーブルは、製作過程の初期の段階で天板用の材木が完成サイズになりますから、初めから大きな板を加工していくことになります。

鉋がけ、整形、反り止めを入れるための溝の加工、ペーパーがけなどの作業の中で、何度も何度もを裏表を返したり、立てたり、寝かしたり、方向転換をしたりする必要があります。

重量のある大きな板を、限られた作業空間の中で2人であっちに運んだり、こっちに向けたりと、取り回しにはかなり苦労したのですが、その分存在感のあるしっかりとしたテーブルに仕上がりました。

お引っ越し直前の新築のお部屋に無事、間に合いました。

大きなダイニングテーブル-1
大きなダイニングテーブル-1

材料はタモ、仕上げはオイル塗装、サイズは1000×2200×700mmです。

大きなダイニングテーブル-2
大きなダイニングテーブル-2

工房ではあんなに取り回しに苦労した大きなテーブルも、広いリビングダイニングに納めると、ちょうどよいサイズです。

大きなダイニングテーブル-3
大きなダイニングテーブル-3

脚まわりはすっきりと(人が座った際にテーブルの脚が邪魔にならないよう、2本脚のデザインをご希望でした)。

”貫” のウォールナットのクサビがワンポイントです。

後日、ご家族みなさんがたいへん気に入って下さったとうかがいました。

加えて、笑い話として、テーブルをお納めしたその夜、板がきしむような音がしてちょっと驚いたというお話しもうかがいました(それ以降は静かになったそうです)。

お部屋の環境に馴染むように天板が伸縮して音がしたのだと思いますが、これから色つやも少しずつ変化して、さらにお部屋に溶け込んでいくと思います。(Ku)

 

 

 

 

 

いつのまにか、もう7月

今年は、梅雨らしい梅雨となり、じめじめと雨空が続いています。

ここしばらく、5月の展示会の際に頂いたご注文の打合せや、展示会のためにお待ちいただいていたテーブルなどの製作に追われ、ついついブログの更新を後回しにしていたら、いつの間にか7月に入ってしまいました。

そして今日、5月8日にこのブログで紹介しました、洲本沖の巨大風車の曳航が開始されたというニュースを目にしました。

今日(7月2日)午前中に出発し、8日夜には福島沖に到着する予定なのだそうです。

あの後、6月半ばに洲本方面へ出向く機会があり、風車の付いたほぼ完成形の姿を見ることができました。

洲本沖の巨大風車(6月13日)
洲本沖の巨大風車(6月13日)

高さが約150メートルということで、たしかに大きいです。

大きいのですが、実は5月に土台部分だけを見て勝手に想像していた姿が相当な巨大さだったので、「予想よりもこぢんまりしてる…」 というのが正直な感想でした(それはそれは大きな風車が、天にそびえ立っているという、ありえない姿を思い描いていたのですが…)。

あとは、無事に福島に到着することを願うばかりです。

さて、先日、1人用の小さめのテーブルを納品させていただきました。

「一人で食事をしたり、書き物などの作業をするためのテーブルで、できるだけシンプルなものを」、というご相談でしたので、以前製作しました、『児童発達支援施設の小学生用の机(ブログ掲載:2016年3月6日)』 や、『シンプルな学習机(ブログ掲載:2016年2月28日)』 と同様の構造のテーブルを提案させていただきました。

1人用のシンプルなテーブル
1人用のシンプルなテーブル

天板、脚ともにタモ材で製作し、オイルで仕上げました。

木をふんだんに使って新築されたお部屋にしっくりと馴染み、「部屋の雰囲気がとてもよくなった」 とたいへん喜んでいただけました。

ありがとうございました。(Ku)

 

 

 

小学生用の机と椅子の製作-②

今回は、前回の机と合わせてお作りした小学生用の椅子について紹介いたします。

椅子については、特に 「収納の際にはスタッキングできるものを」、とのご希望がございました。

また、「座面と背もたれのすき間は、子供さんが頭を突っ込んで抜けなくならないような間隔にすること」 など、子供さんたちと直接触れあう現場ならではの、具体的できめ細やかなアドバイスをいただきながら製作をすすめました。

小学生用の椅子
小学生用の椅子

ぶつかった際にケガをしないよう、角は優しい丸みを帯びており、机と同様、優しいシルエットの椅子に仕上がりました。

座面の下に持ち運び用のすき間を入れたところ、「たいへん便利」 と喜んでいただきました。

スタッキングした小学生用椅子
スタッキングした小学生用椅子

写真は3脚ですが、5脚くらいまでは安定してスタッキングできます。

たくさんたくさん子供さんたちに触れられて、どんどん色つやがよくなっていくのが今から楽しみです。

今回は、お客様の様々なご助言やご提案が、私たちの仕事の進め方ととてもうまくかみあい、机、椅子ともに、シンプルですが、木の質感を十分に活かした、優しくて丈夫な、使いやすいものに仕上がったと思います。

先日、使い勝手などのご意見をうかがったところ、職員さんの会議も今回の机と椅子で行うようになり (椅子も机も、大人でも十分お使い頂けるサイズです)、「それまでよりもよいアイデアが出るようになった」 とのたいへん嬉しいご感想をいただきました。

アンズにつぼみがつきました
アンズにつぼみがつきました

さてさて、一昨年、知り合いの方に杏の実を頂いてジャムにしたところ、とても美味しくて、その後苗を購入したのですが、その苗に蕾がつきました。

1本では実が着きにくいようで、もう1本種類の違うものを購入したいと考えているところです。

しばらくは 「 だんごより花 」 で我慢することになりそうです。(Ku)

 

小学生用の机と椅子の製作-①

今回は、先週の 「シンプルな学習机」 のデザインのもととなりました机を紹介させていただきます。

昨年の夏、児童発達支援施設を運営されている方から、小学生が食事時などに輪になって座ることのできる机と、それにあわせて使う木の椅子のご相談をいただきました(この椅子については次回に紹介させていただく予定です)。

机については、1つ1つは台形で、2つ合わせると一辺の長さが70cmくらいの六角形になり、各辺に子供さんがゆったりと座れるものを、自然素材のオイル仕上げで、というご希望でした。

通常、机やテーブル、椅子などの ”脚” で荷重を支える構造の家具(いわゆる ”脚物” 家具)では、強度をもたせるために、”脚” と ”脚” を水平につなぐ ”貫(ぬき)” という部材を配置するのですが、この ”貫” は、椅子の出し入れには邪魔になったり、足や膝に当たってしまうことがあります。

どの辺にも楽に椅子が出し入れできてゆったりと座ることができるようにするためには、脚まわりはできるだけすっきりしたものにする必要がありますが、強度を犠牲にするわけにもいかず、ここがいちばんの思案のしどころとなりました。

小学生用机-1
小学生用机-1

いろいろと悩んだ末、脚の取り付け部分に厚みと巾のある短い ”幕板” 状の補強材を取り付けることで、強度を確保することにしました。

小学生用机-2
小学生用机-2

脚まわりがすっきりとしているので、とてもシンプルな、でも柔らかい曲線をもつ優しいシルエットの机に仕上がりました。

小学生用机-3
小学生用机-3

2月初めに椅子と合わせてお納めしてまいりました。

子供さんたちに、木の優しくてあたたかい感触を楽しんでいただければ、と思っています。(Ku)