やっと活動的になりました

先週末の雨のおかげもあってか、朝晩はちょっと肌寒いような日もあり、今週はぐっと過ごしやすくなりました。

私達もやっと活動的になりました。

まず火曜日、ちょっとずらした夏休みということで、ず~っと楽しみにしていた映画『スター・トレック イントゥダークネス』を観に三宮へ行ってきました。

映画館で映画を観るのは前作の「スター・トレック」から3年ぶりです。小学生の頃からのスタートレックファンである私にとっては見逃せない映画。大きなスクリーンと整った音響設備のなかで観る映画は格別です。約2時間の至福のひとときを過ごしました。”スタートレック”について書きだすと止まらなくなるのでやめておきます。次作はまた3年後?

金曜日は岡山へ。

まず、いつもお世話になっている玉野のギャラリー”サンコア”さんで開催されている夏の企画展「おいしい夏」をたのしみました。今年は”紙皿を使ったアート”ということで、様々な絵が描かれた紙皿や、紙皿を立体的に重ねたり曲げたりして製作された作品が所狭しと展示されており、とても楽しく、見応えがありました。

その後倉敷へ。こちらもいつもお世話になっているギャラリーさんなどにご挨拶に伺いました。「昨日くらいからみんな動き出したわ。」は、あるオーナーさんのお言葉。今年の暑さに参ってヘロヘロしていたのは私達だけではなかったようで、ちょっと安心しました。

雨の”倉敷民藝館”
雨の”倉敷民藝館”

最後に”倉敷民藝館”に寄って帰ってきました。雨にしっとりと濡れた民藝館も風情があってよいものです。

そして昨日は、ご注文いただいていた ”ローテーブル” を納品させていただきました。

ローテーブル
ローテーブル

展示会で ”ローテーブル” をご覧になったお客様が、もう少し幅を広くして書き物机としてご使用になりたいとのことで今回製作させていただきました。落ち着いた漆喰の壁に拭き漆の艶のある色合いが映え、とても喜んでいただけました。

”カナヘビ”の子供
”カナヘビ”の子供

工房の庭で水やりの最中、小さなものが動きました。

3~4cmほどの小さな”カナヘビ”の子供で、手に取っても慌てた様子もなく、じっとしていました。つぶらな瞳ですがなかなかの面構えで、この後口を大きく開けて威嚇されました。(Ku)

久しぶりの雨

淡路島では昨日、今日と久しぶりにまとまった雨が降っています。

調べてみると、7月30日以来とのことで、ほぼ1ヶ月の間まとまった雨が無かったことになります。猛暑に加えて極端な少雨。また、地方によっては突発的なゲリラ豪雨、今年だけの異常気象であることを願うばかりです。

ただ、お盆を過ぎたあたりから、夜には少し涼しげな風が吹き抜けるように成り、ようやく深い眠りにつくことができるようになってきました。

昼間の日差しはまだまだ厳しいものの、山の上にある工房のまわりでは赤とんぼの姿も見かけられるようになり、夏の終わりが近づいていることを実感させてくれます。本当に、今年に限っては、「やっと…終わる…」という安堵の気持ちでいっぱいです。

工房の隣の畑では、キュウリがそろそろ終わりです。

今年は苗がよかったのか、気象条件がよかったのかよく分からないのですが、とにかく豊作で、ほぼ2ヶ月の間、毎日3~5本ほど収穫出来たのでキュウリが大好きな私としてはとっても満足しています。

採れたての、まだ生暖かいキュウリを半分に割き、塩を振って食べると、何とも言えぬ甘みが口の中に拡がます。シンプルな食材のシンプルな食べ方なのですが、不思議と幸せな気持ちになります。(なんと安上がりな…)。少し曲がった不細工なキュウリなのですが、大地の養分と太陽のエネルギーをしっかりと蓄えているからなのでしょう。「自然の恵み」を実感できます。

綿の花
綿の花

庭では家内が育てている綿の木が鮮やかな薄黄色の花をつけました。

サギ草についた白い花
サギ草についた白い花

今年は咲かないものとあきらめかけていたサギ草も、見れば見るほど不思議な形の花を咲かせています。

暑さも一段落してきたところで、これからは、気合いを入れ直してバシバシ仕事に励まなければ!!(Hi)

誰の口に入るのかな?

昨年の玉野での展示会の際、ギャラリーのオーナーさんに 「嫌いでなかったらどうぞ」とすすめて頂いた ”日本イチジク”。

実は2人とも 「生のイチジク=青臭い」 というイメージが強く、私達にとっては数少ない苦手な食べ物の一つだったのですが、出して頂いたものを見ると、やや緑色がかった小ぶりな実で、それまで見慣れていた大きくて濃い紫色のイチジクと随分様子が違うことに気が付きました。

「嫌い」と思っていたものが、好みの変化や、鮮度、料理の仕方などで、改めて試してみると、じつはすごくおいしくって、逆に好物になったものも多い私は、苦手な食べ物も、人にすすめられるのは ”チャレンジのチャンス?” と考えてできるだけ頂くことにしています。もちろん「あっ、やっぱダメだぁ~」ということもありますが、そんなことを恐れておいしいものを一生食べ逃すのはもったいないと思うのです。

このときもそんな気持ちに加えて、今まで知っていた ”イチジク” との見かけの違いに背中を押され、皮をむいてほおばってみると、

「おいしい~!!」。

イチジクの香りはするものの、青臭さは全く無く、柔らかく、ほどよい甘みと酸味が口の中に拡がり、独特のプチプチする食感もたまりません。いつのまにか2人とも出して頂いた1パック分をペロリと平らげていました。

オーナーさんのお話しによると、”日本イチジク” は、昔から日本にあったイチジクで、私達が苦手な ”西洋イチジク” とは種類が違い、岡山では笠岡などで栽培されているのだそうです。

”イチジク”、手で簡単に皮がむけて、種が無いので皮をむけば大きな実のかたまり。調べてみると水さえしっかりやれば、育てるのも難しくないとのこと。

これがおいしいとなれば、育てずになんとしましょう!!

その後もういちど、岡山の道の駅で ”日本イチジク” を買って「やっぱりおいしい!」ことを確認し、「日本イチジク栽培計画」を実行することに決定。

今年の春、探してみると近くのホームセンターで普通に苗木を売っていることが分かりました。”西洋イチジク” と間違えないようしっかり確認して ”日本イチジク” を2本購入。

ただ、植える場所がすぐに準備できないので、しばらく鉢植えにしておくことにしました。

まだ1mほどの苗木。今年は実は着かないだろうと思っていたのですが、ある日、片方の苗の枝の脇に小さな突起が出来ていることに気が付きました。その後少~しずつ大きくなり、現在こんな状態です。

ひとつだけ着いたイチジクの実
ひとつだけ着いたイチジクの実

今、直径3cmくらい。

この実は誰の口に入るのかな?
この実は誰の口に入るのかな?

私達以外にも、鳥や虫が狙っているはず。

誰の口に入るのかな?早い者勝ちだけど、フライングは許しません!!(Ku)

残暑とはいうものの…

来る日も来る日もギラギラとした太陽が空に浮かび、「猛暑」と呼ぶにあまりある、体にまとわりつくようなこの暑さ。

夜になっても「ソヨッ」とも吹かぬ風。

今年の夏は、いつもにもまして身に堪え、かなり参っています。

かなりヘロヘロです
かなりヘロヘロです

にわか雨でも降らぬものか、とインターネットのお天気情報で「雨雲レーダー」を確認しては一喜一憂しているのですが、ほとんどは「ぬか喜び」に終わってしまいます。

「夏の陽の、熱気からだにためて生く」(NHKラジオより)

皆さん、どうかご自愛下さいますように。(Hi)

久しぶりに仕事のお話しを。

6月の展示会のご報告以降、野菜だ、ビワだ、アゲハチョウだ、などと、すっかり木工から離れた話題が続いていました (もちろん仕事はちゃんとしておりました) ので、今回はその間に納品させていただいた作品の中から2点をご紹介させていただきます。

まず、『コート掛』。

こちらは、今年の春先にご注文頂いていたものなのですが、無理をお願いして納品を遅らせ、6月の個展で展示させていただきました。

『コート掛』(サンシャインホールで展示)
『コート掛』(サンシャインホールで展示)

お客様からは、大まかな寸法と、分解できる、という条件のほかは、シンプルで力強いデザインであれば、あとの細かいことはお任せ下さるという、たいへんありがたいお話しをいただきました。

「分解できること」については、”クサビ” を用いて、柱2本と横木,幕板の4つの部材に分解できるようにしました。

幅のある幕板と、十分な厚みをとりどっしりとさせた脚部で安定感をもたせ、柱には緩やかな曲線で上下の太さにメリハリをつけるとともに、全体的に柔らかな面をとって、柔軟な力強さを表現できたと思っています。会場にも足を運んで下さったお客様もたいへん気に入ってくださいました。

もうひとつ、『額』を。

額

変型の色紙絵を購入されたお客様がご注文くださった額です。

着物姿の男の子が ”おくどさん” で火の番をしているというほのぼのした絵に合う額を、ということで、シンプルでやや幅の広い縁の拭き漆仕上げの額を作らせていただきました。

竈の絵なので、台所に飾られるそうです。

さて、淡路ではここしばらく、雨が降りそうで降らない、降っても雀の涙ほどで、工房の庭や畑に水を播こうかどうしようか、夕方ギリギリまで迷うようなお天気が続いていました。金曜日の午後も「雨だ!!」と喜んだのも束の間、濡れるのが気持ちよいくらいの一瞬で降り止んでしまいました。

しかたなく畑に水を播き始めると、水がかかったサツマイモの葉陰から何かがカボチャの葉に飛び移りました。

ちょっとコワイ ”カマキリ” の顔
かなりコワイ ”カマキリ” の顔

体長8cmほどのカマキリで、まだ翅が無く、成虫の一歩手前といったところでしょうか。

大きな眼の中の黒い点が瞳のようで、睨まれているみたいです。

カメラのレンズでクローズアップしてみると、ノコギリみたいな前肢のギザギザや、まるでニッパーにキバの生えたような鋭い口がはっきり見えて、かなりコワイです。

山の中で大きなカマキリに出会ってしまう…なんて想像はしたくありませんね。(Ku)

「猛暑」の上は?

これでもか!というように、むやみに暑い日が続いています。

先日発表された気象庁の3ヶ月予報では、「猛暑と見込まれる8月」 が 「さらに暑くなる」 と上方修正されたとか。 「猛暑」 の上ってなんていうのでしょう…。

こんなに暑いのは勘弁して欲しいのですが、夏に楽しみにしていることのひとつに、あるラジオ番組があります。

NHK第1放送の 『夏休み子ども科学電話相談』 という番組で、生き物や植物、宇宙など、科学に対する子供達の質問に、それぞれの分野の専門家が回答するというものです。

「果物や野菜にはなぜ ”ヘタ” があるの?」、「シマウマは白と黒とどっちが地の色?」などという、大人には思いつかないような質問がたくさん飛び出します。(ちなみにシマウマの地の色は黒なのだそうです。あ、シロクマも地肌は黒いそうです。)

それに対して先生方は、相手が子供だからといって誤魔化したりせずに、時には難しい専門用語も使ってきちんと、しかも噛み砕くように分かりやすく説明をしてくれます。

私が一番好きなのは、植物について、「”アントシアニン” って知ってる~?ちょっと難しい言葉やけど大切なんで覚えといてくれる~」なんていう柔らか~い調子の関西弁で説明してくれる先生です。説明がとても分かりやすく、私達も昨年の放送で ”アントシアニン” という言葉を覚えました。

初めて知ることも多く、また、子供ならではの目の付け所に感心したり、質問した小さな子供が先生の答えに「へェ~!!!」と大きな声で驚いたりといった電話ならではのやりとりも面白く、なかなか聞き応えのある番組です。

普段は作業中、FMを流していることが多いのですが、この時期はAMに替えて番組を楽しんでいます。

さて、もう一度だけアゲハチョウのお話しを。

7月22日の朝、幼虫君2号(ボブ)は無事にチョウになって旅立ちました。

21日夜に羽化の兆候を見せたボブ、幼虫君1号の時は羽化の瞬間を観察できなかったので、今度こそはと思い、22日は朝5時を過ぎた頃から、ボブの容器を置いた台所と布団を行ったり来たりしてうたた寝を交えながら何回となく様子を確認しました。

そして5時45分、ついにその時が訪れました。

羽化した直後のボブ(7月22日5:46)
羽化した直後のボブ(7月22日5:46)

サナギがピクピクしだしたな、と思った次の瞬間、まるでクシャクシャに丸めた服を担いで慌てて部屋から出掛けるかのように、あっという間に羽化が終わってしまいました。

もっとゴソゴソと時間がかかるものと思っていたので、あまりの簡単さにびっくりでした。

しわくちゃだった羽根は10分ほどでピンと伸び、その後もう20分ほどして旅立っていきました。

同じボブです
同じボブです

きっとこのアゲハの幼虫の観察でも、子供だったらもっといろいろ不思議に感じたり、気が付いたりすることがあるんだろうなあ、と『子供科学電話相談』を聞きながら、大人の目で見てしまっている自分に気付き、ちょっと寂しくなりました。(Ku)