さ、さむい~

今朝目が覚めて、一番初めに思ったこと。

「さ、寒い!!」

あわてて押入から長袖のトレーナーを引っ張り出して着込みました。

一昨日の晩は、お風呂上がりに扇風機をまわしていたのに …。

ここで衣替えや扇風機の片付をしてしまうと、また暑い日があるかもしれないし、悩ましいところです。

こんなふうに日々の暑さ、寒さに右往左往する私たちと違って、植物はちゃんと季節を追っているようです。

工房の日本イチジクの木に、今年も実が着きました。

イチジクに実が着きました
イチジクに実が着きました

昨年の初収穫の後、見よう見まねで剪定をしたので、今年はどうなるかちょっと心配だったのですが、なんとか無事にいくつかの実を着けてくれました。

収穫したイチジクの実
収穫したイチジクの実

収穫出来るのは1日に1つか2つくらいですが、しばらく楽しめそうです。

さて、今年も倉敷での展示会が近づいてきました。

倉敷での展示会のご案内-1
倉敷での展示会のご案内-1

今回は、新しく引出付きの棚を加え、よりアレンジ性を高めた 『積み重ね式の棚』 を中心に、定番のダイニングチェアやベンチ、ローテーブルなどの展示を予定しています。

(過去の展示会場の様子など、詳細はホームページ「展示会案内」をご参照ください。)

倉敷での展示会のご案内-2
倉敷での展示会のご案内-2

あと約3週間、充実した空間を楽しんでいただけるよう、イチジクを食べながらがんばります。(Ku)

 

大きなテーブルの納品

今回は、8月の初めに納品しました、大きなダイニングテーブルを紹介します。

淡路でご自宅を新築中のお客様から、ダイニングテーブルのご相談を頂きました。

知り合いを招いてのパーティーもされるとのこと。できるだけたくさんの人数で使えるよう、大きくて存在感のあるテーブルにしたいとのご希望でした。

お家の設計図を見ながら打合せを行い、テーブルを置くリビングダイニングの広さと、10人ほどで使える大きさということから、巾1m、長さ2m20cm とすることになりました。

「どっしりした感じで」 というご希望もありましたので、天板の厚みは40mmとしました。

実はこのサイズは、これまで私たちがお納めしてきたテーブルの中で最大になります。

部材ごとに加工してから最後に組み立てて完成させる棚などと異なり、テーブルは、製作過程の初期の段階で天板用の材木が完成サイズになりますから、初めから大きな板を加工していくことになります。

鉋がけ、整形、反り止めを入れるための溝の加工、ペーパーがけなどの作業の中で、何度も何度もを裏表を返したり、立てたり、寝かしたり、方向転換をしたりする必要があります。

重量のある大きな板を、限られた作業空間の中で2人であっちに運んだり、こっちに向けたりと、取り回しにはかなり苦労したのですが、その分存在感のあるしっかりとしたテーブルに仕上がりました。

お引っ越し直前の新築のお部屋に無事、間に合いました。

大きなダイニングテーブル-1
大きなダイニングテーブル-1

材料はタモ、仕上げはオイル塗装、サイズは1000×2200×700mmです。

大きなダイニングテーブル-2
大きなダイニングテーブル-2

工房ではあんなに取り回しに苦労した大きなテーブルも、広いリビングダイニングに納めると、ちょうどよいサイズです。

大きなダイニングテーブル-3
大きなダイニングテーブル-3

脚まわりはすっきりと(人が座った際にテーブルの脚が邪魔にならないよう、2本脚のデザインをご希望でした)。

”貫” のウォールナットのクサビがワンポイントです。

後日、ご家族みなさんがたいへん気に入って下さったとうかがいました。

加えて、笑い話として、テーブルをお納めしたその夜、板がきしむような音がしてちょっと驚いたというお話しもうかがいました(それ以降は静かになったそうです)。

お部屋の環境に馴染むように天板が伸縮して音がしたのだと思いますが、これから色つやも少しずつ変化して、さらにお部屋に溶け込んでいくと思います。(Ku)

 

 

 

 

 

暑い、熱い、夏です。

連日のオリンピックの、熱戦につぐ熱戦。

高校野球も大詰めを迎え、暑いうえに熱~い、今年の夏です。

工房では、作業中はラジオを流しているのですが、朝から昼前にかけてのオリンピック中継が終わるやいなや高校野球中継に切り替わり、もう耳が大忙しです。

さて、今回もコモノですが、作品の紹介をさせていただきます。

 

5月の淡路での展示会で、お寿司やさんで使う、「板うに」用のスプーンのご相談をいただきました。

実は淡路島は、知る人ぞ知るウニの名産地で(私たちもしばらく前にテレビ番組で初めて知りました)、「板うに」を看板メニューとしているお店も多いようです。

「” うに ” がすくいやすく、また、口当たりもよいように、先端は直線的で、できるだけ薄くすること。」「主役の ” うに ” を引き立てるよう、シンプルなデザインで、木目も目立たない方がよい。」 などのご希望をお聞きし、まずは試作をすることになりました。

ここで大きな問題が…。

そう、「板うに」 を食べたことがない!!

それでも、” うに ” がちょこんと乗っかっている軍艦巻きは食べたことがありますから、” うに ” の食感は分かりますし、魚屋さんの店頭などで「板うに」を見た事はあります。

あとは想像力でカバーです。

アイスクリームや、そぎ切りにして並べた、柔らかい桃や熟れたアボガドがうまく食べられるようなスプーンになるよう、指で触ったり、口に含んだりしながら試作を行いました。

柄の部分については、持ち心地がよく、でも、シャープなデザインとなるように工夫しました。

試行錯誤の末に製作した何本かの試作品をもとにお客様と再度打合せを行い、最終的なデザインを決定しました。

「板うに」用スプーン
「板うに」用スプーン

材料は、木目が目立たず、緻密で丈夫な「ハードメープル」(” メープルシロップ ” がとれる木です)です。

「板うに」用スプーン
「板うに」用スプーン

柄は、微妙に非対称な曲線的なデザインとしましたが、重いものを掬うわけではないので、右利きでも左利きでも支障なくお使い頂けると思います。

今回は ” うに用 ” としてお納めしましたが、アイスクリームやプリンなどにも使える新しいスプーンになりましたので、お客様のご了解をいただき、今後も定番のスプーンの1つとして製作していく予定です。

是非展示会などでお手にとってご覧ください。 (Ku)

 

夏、本番ですね。

今日から8月。

日中は毎日蒸し暑く、しなびたキュウリみたいになっている私たちですが、今年は夜は過ごしやすく、ありがたいことに ”寝苦しさ” からはほぼ解放されています(今のところは…)。

さて、ここしばらくご注文品の製作に励んでおりましたが、それらの作品について順次紹介させていただきます。

今回はコモノです。

私の定番の作品に、「熱っ」、「風」などの文字や、カメ、エビなどの絵柄の鍋敷きがあるのですが、それらをご覧になったお客様から、「ヨット」と「イカリ」というお題で、鍋敷きのご注文をいただきました。

デザイン画での打合せを経て、先日納品させていただきました。

ヨットのなべしき
「ヨット」のなべしき

海を進むヨットの躍動感が出るように、曲線を使って船体と波を表現しました。

「錨」の鍋敷き
「錨」の鍋敷き

「イカリ」については、「ロープまたは鎖付きで」というご要望でしたので、ロープがイカリに巻き付く角度と、質感の違いを出すことに工夫をしました。

私の製作している鍋敷きは、円の中に文字や絵柄を残すデザインなので、強度を保つために、きちんと周囲と接する部分を作る必要があります。

自然とデザインに制約が生じ、その中で、形や、部分的な質感の違いをしっかり出していくのが工夫のしどころです。

名前や家紋、お好きな花や物など、ご要望に応じたデザインで製作いたしますので、お気軽にご相談ください。

「ソライロ」展
「ソライロ」展

さて、この夏も、南あわじ市の「そらみどう」さんで開催されている夏のイベントに参加させて頂いております。

今年のテーマは「ソライロ」。

「ソライロ」は、そらみどうさんのロゴにも使われているテーマカラーで、今年で10周年を迎える記念のイベントでもあります。

空の青、海の碧…。

できるだけ色を使わずに「ソライロ」を表す工夫をして製作したモビールや鍋敷きなどを出品させて頂いています。

先日会場に伺ったところ、お店全体が「ソライロ」に染まり、とても素敵な雰囲気でした。

「ソライロ」展は、8月16日(火)までです。

お休みや場所など、そらみどうさんのホームページ(外部リンク)をご覧のうえ、是非脚をお運びください。

喫茶コーナーのコーヒーやケーキもオススメです。(Ku)

 

いつのまにか、もう7月

今年は、梅雨らしい梅雨となり、じめじめと雨空が続いています。

ここしばらく、5月の展示会の際に頂いたご注文の打合せや、展示会のためにお待ちいただいていたテーブルなどの製作に追われ、ついついブログの更新を後回しにしていたら、いつの間にか7月に入ってしまいました。

そして今日、5月8日にこのブログで紹介しました、洲本沖の巨大風車の曳航が開始されたというニュースを目にしました。

今日(7月2日)午前中に出発し、8日夜には福島沖に到着する予定なのだそうです。

あの後、6月半ばに洲本方面へ出向く機会があり、風車の付いたほぼ完成形の姿を見ることができました。

洲本沖の巨大風車(6月13日)
洲本沖の巨大風車(6月13日)

高さが約150メートルということで、たしかに大きいです。

大きいのですが、実は5月に土台部分だけを見て勝手に想像していた姿が相当な巨大さだったので、「予想よりもこぢんまりしてる…」 というのが正直な感想でした(それはそれは大きな風車が、天にそびえ立っているという、ありえない姿を思い描いていたのですが…)。

あとは、無事に福島に到着することを願うばかりです。

さて、先日、1人用の小さめのテーブルを納品させていただきました。

「一人で食事をしたり、書き物などの作業をするためのテーブルで、できるだけシンプルなものを」、というご相談でしたので、以前製作しました、『児童発達支援施設の小学生用の机(ブログ掲載:2016年3月6日)』 や、『シンプルな学習机(ブログ掲載:2016年2月28日)』 と同様の構造のテーブルを提案させていただきました。

1人用のシンプルなテーブル
1人用のシンプルなテーブル

天板、脚ともにタモ材で製作し、オイルで仕上げました。

木をふんだんに使って新築されたお部屋にしっくりと馴染み、「部屋の雰囲気がとてもよくなった」 とたいへん喜んでいただけました。

ありがとうございました。(Ku)

 

 

 

みのむし、ミノムシ、、、

おかげさまで、淡路での展示会は先日無事に終了いたしました。

サンシャインホールでの展示の様子(2016)
サンシャインホールでの展示の様子(2016)

今回もたくさんのお客様にご来場いただき、充実した時間を過ごすことができました。

ありがとうございました。

さて、展示会の準備や片付けなどに追われていた間に、工房の庭のブルーベリーが今年もたくさんの実を付けてくれました。

毛虫なんかが葉っぱを食い散らかしていないだろうか、と毎日チェックをするのですが、先日、枝にミノムシを見付けました。

ブルーベリーの枯れ枝で作られた、丈夫そうな蓑をまとっています。

ブルーベリーのミノムシ(晴れた日)
ブルーベリーのミノムシ(晴れた日)

ミノムシも葉っぱを食べる害虫のようですが、面白いので放置して様子をみることにしました(1匹くらいは養えそうですし… )。

ブルーベリーのミノムシ(雨の日)
ブルーベリーのミノムシ(雨の日)

翌々日の雨の日、ミノムシの様子を見てみると、雨の当たりにくい葉の陰にしっかり移動していました。移動するところを見てみたかったのですが、その後いなくなってしまいました。

ところが一昨日、思いがけず、ミノムシが移動する様子を見ることができました。

地を這うミノムシ
地を這うミノムシ

朝、工房へ出掛けるため家を出ると、1匹のミノムシが 地面を ” 這って ” いたのです!!

このミノムシは、「よしず」か、「すだれ」の破片を材料にしたようで、なかなか趣のある様子です。

近くでよく見てみると、”蓑” の上部から頭を出し、前方にある脚でまず上半身(?)を前に進め、次に蓑を頭まで引きずり上げ、また上半身を前に進めて、蓑を引きずりあげ・・・、といった方法で前進していることが分かりました。

その後、車にぶら下がりそうだったので、優しく保護して移動しておきました。無事に目的地に行けたかな? (Ku)