風車のお話し~その2~

風力発電の風車の建設は順調に進んでいるようで、4基目もそろそろ完成です。

下の写真は工房の戸口を出たところから撮ったものです。左側、木の向こうに見えるのが3基目で、これは木の葉が茂ると見えなくなりそうですが、右側の4基目は遮る物がなく、工房から完全に見通すことができます。

建設中の4基目
建設中の4基目

工房は北淡路丘陵の尾根すじを通る県道から脇に100メートルほど離れています。1,2基目はその県道まで出ないと見ることができないので、工房へ行き来する朝と夕方しか作業の進み具合を見ることができませんでした。

あんなに大きな部品をどうやって組み立てていくのかとても興味があったのですが、そのために県道まで出てボーッと見ているわけにもいきません。

その点4基目は、作業の合間に戸口からちょっと首を出せば見ることができます。

支柱の吊り下げ
支柱の吊り下げ

これは、支柱を継ぎ足しているところです。写真ではよく分かりませんが、下の設置済みの支柱との間にまだすき間があり、継ぎ足す直前といったところです。

羽根の取り付け
羽根の取り付け

これは、1枚目の羽根を取り付けた直後のようです。支持具で水平に吊り上げて取り付けるようです。回転軸のモーター部分に、人影も小さく動いていました。

本当は、吊り上げていく途中も見たかったのですが、残念ながら見逃してしまいました。

この作業を見た前日、たまたま用事があって夜中に国道を走っていると、警備員さんに車を止められました。”今から50mのトレーラーが通るのでちょっと待つように”とのこと。

風車の部品は船で運ばれてきて、”大磯”にある、もとはフェリー乗り場だった広大な空き地に仮置きされているのですが、どうも今から何か長いものを建設現場へ搬入するようです。

しばらく待っていると、長い羽根を1本積んだトレーラーがゆっくりとやって来ました。すれ違うときは、あまりの大きさに2人とも”オ~ッ”と声が出るばかり。しかもこの”オ~”の長かったこと!!

いかなごのクギ煮
いかなごのクギ煮

さて、瀬戸内の春の風物詩、いかなご漁が解禁になり、あちこちからおいしそうなクギ煮を炊く香りが漂うようになりました。

早速、お隣のおばさんが初物を炊いておすそ分けしてくださいました。ホカホカの炊きたてご飯にのせれば、もうそれだけで春のご馳走です。

まだ魚が小さく、大きさも揃っていないので、上手にクギ煮にするには熟練の技が必要です。私たちは、もう少し魚が大きくなって炊きやすくなってから作る予定です。(Ku)

冬のごちそう

”ひと雨ごとの暖かさ”の言葉どおり、春は駆け足で近づいて来ているようです。瀬戸内の春の風物詩である”いかなご漁”も、大阪湾では2月27日に始まるようです。

でも、まだまだ冬。寒い日は温かい物がなによりのご馳走。

おいしそうな物を目の前にすると食い気が先に立って、写真を撮ることなどすっかり忘れてしまい、食べ終わってしまってから、”ああ、写真撮ってブログに載せればよかった!!”と後悔する私たちですが、今回はめずらしく食べ物特集です。

我が家の冬のメニュー、まずは『石焼きビビンバ』から。

湯気の立つ『石焼きビビンバ』
湯気の立つ『石焼きビビンバ』

もう十数年も前になりますが、初めて焼き肉店で『石焼きビビンバ』なるものを食べたとき、そのおいしさにそれはそれは感動したものです。その後、ホームセンターのチラシでこの”石鍋”を発見し、迷わず購入。それ以来の我が家のちょっとしたご馳走メニューです。ごはんの上にのせるものさえいくつか用意しておけばあとは簡単です。

アツアツの石鍋の中で、ご飯と具材、生卵、豆板醤をまぜこぜにし、底の方にできたごま油の効いたパリパリお焦げとあわせて食べればもう、”しあわせ~”な私たちです。もちろん、暑い中で汗を流しながら食べるのもおいしいです。

『なべやきうどん』
『なべやきうどん』

そして、冬はなんといっても『なべやきうどん』。何か青菜と、卵さえあれば、あとはある物を適当にのせてグツグツ煮込めば出来上がりです。この日は大きな角天が特売だったので、ドンッとのってます。

冷やご飯があれば、残ったダシで雑炊風にして食べるのも好きです。

薪ストーブで焼き芋
薪ストーブで焼き芋

作業場でのおやつには、薪ストーブで焼いた『焼き芋』。濡らした新聞紙で包んだお芋をさらにアルミホイルで巻き、薪ストーブに入れて焼きます。

『焼き芋』
『焼き芋』

熱いのは分かっているのですが、ついつい慌ててやけどしそうになりながらほおばります。ちょっと焦げ目が付いたくらいがおいしいですね。

このほか、我が家の冬の食卓に頻繁にあがるのはやっぱり”鍋”です。水炊き、味噌仕立て、中華風などなど。

なんて書くと立派そうですが、味付けがちょっと違うだけで、その日家にある食材を入れるだけの簡単メニューです。野菜もたくさん摂れるし、準備も後片付けも簡単です。シメは雑炊にして出汁の最後の一滴までおいしくいただきます。(Ku)

三日月と金星とほろふき大根

木曜日、仕事を終えて工房を出ると、目の前の空にきれいな三日月と明るい金星が並んで輝いていました。

並んだ三日月と金星
並んだ三日月と金星

工房の出入り口はちょうど西を向いているので、三日月の時期はいつも帰るときに月と向き合うことになります。

工房の周りは明かりもすくなく、星がとてもきれいなのですが、つい寒さに負けてバタバタと車に乗り込んで家路を急いでしまいます。

ここ数日は淡路も寒さが厳しく、暖かいおかずがなによりのごちそうです。冬といえば、おでん,おなべ,なべやきうどん,それに”ほろふき大根”。

ほろふき大根
ほろふき大根

知り合いにいただいた手づくりの柚子がたっぷり入った”柚子みそ”でハフハフ言いながらいただきます。(Ku)

ハヤトウリの収穫

ハヤトウリを初収穫しました。

まだかまだかと、実の成長具合は毎日チェックしていたつもりでしたが、屋根の狭い軒のような部分に隠れて見落としていた大きな実を2つ見付け、収穫しました。

初収穫したハヤトウリ
初収穫したハヤトウリ

大人のこぶしくらいの大きさで、もう少し大きくしてもよかったのですが、待ちきれなくて…。

早速ベーコンと炒めて頂きました(例によって調理後の写真はありません)。1年ぶりの味、おいしかったです。豚肉やベーコンなどといっしょに塩味で炒めるのが一番簡単で失敗もなくおいしいと思いますが、インターネットでレシピを調べると、ポタージュや酢漬け、サラダなどいろいろな調理方法が出てきます。今年はたくさん穫れそうなので、いろいろ挑戦してみたいと思います(食べてしまう前に写真を撮るよう努力します)。

工房の庭では”ツワブキ”の花が満開です。何度見ても豪快です。

ツワブキの花
ツワブキの花

あんなに暑かった夏もいつの間にか過ぎ去り、すっかり秋らしくなりました。お風呂や冬布団が心地よく、ついついどちらにも長居をしてしまいます。

秋晴れの昼間には、ツワブキの葉の上でカナヘビが日光浴をしていたり、大きくなったカマキリがハヤトウリの葉陰で獲物を待ち構えていたり…。なんとも平穏な時間があるかと思えば、工房周辺の森林はどうやらカラスの”集団ねぐら”になっているらしく、秋を迎えて集団化したカラスが騒々しく群れていたり。

そんなこんなでもう10月も終わりです。倉敷での個展まであと1ヶ月弱。現在、ご注文いただいた食器棚の製作が佳境をむかえています(お客様のご好意で、倉敷で展示させて頂けることになっています)。そのあと、小さめの文机の製作にかかる予定です。(Ku)

実りの秋

周りの田んぼでは稲刈りもほとんど終わり、工房へ通う道ばたには”栗ひろい”ののぼりが立ち並んでいます。実りの秋です。

工房の畑では、昨年の掘り残しの根っこから芽を出したハヤトウリにも実が着き始めました。今年はせっせと肥料をやったせいか、1株なのにこの茂りようです。

よく茂ったハヤトウリ
よく茂ったハヤトウリ

やはりハヤトウリの花にはスズメバチがやって来ます。ブーンブーンと音をたてて飛んで来ては小さな花の蜜を吸っていきます。刺激をしなければ襲ってくるこ とはありませんし、蔓の整理や草むしりなど、ハヤトウリの周りで作業をしているとあちらも遠慮しているのか近づいて来ないようです。お互いに(?)相手を尊重して安全にハヤトウリに近づ ことを心がけています。

ハヤトウリに来るスズメバチ
ハヤトウリに来るスズメバチ

先日の”アート・クラフトフェスティバルinたんば”に行く途中に立ち寄った道の駅で立派な”丹波栗”を買って来たのですが、大好きな栗ご飯だけでは食べきれず、”渋皮煮”にしました。

栗の渋皮煮
栗の渋皮煮

ネットいっぱい1.5kgほどあったうちの1kgを2人でせっせと皮むきし、湯がくこと数回。砂糖を入れて炊きあげ、仕上げにたっぷりのブランデーを。

皮をむくときに渋皮にもキズを付けてしまったためちょっと渋皮がむけてしまったものもありますが、おいしそうに炊きあがりました。瓶詰めにして保存食に。

”イワシャジン”の花
”イワシャジン”の花

秋の花も咲き始めました。”イワシャジン”の真っ白いきれいな花が見頃です。(Ku)

ブラックベリーのジャム

お盆を過ぎて、朝晩は急に過ごしやすくなりました。熱戦の続いた高校野球も終わり、工房の庭では大きくなったコオロギやキリギリス,クツワムシなどの秋の虫を見かけることが多くなりました。

さて、7月から始めたブラックベリーの収穫ですが、少しづつ穫って冷凍保存していた実も冷凍庫を占拠しそうなくらいの量になりました。

収穫もそろそろ終わりのようで、今日ジャムにしました。

ブラックベリーの実
ブラックベリーの実

全て解凍すると全部で3kgほどありました。丸っこい実が混じっているのは、やはり庭で穫れたブルーベリー。量が少ないので、いっしょにジャムにしました。

あらかじめインターネットで調べたレシピにしたがい、まず、実が柔らかくなるまでじっくりと火にかけます。

種等を取り除くため漉します
種等を取り除くため漉します

柔らかくなったら、種を取り除くためにザルで漉します。ブラックベリーは種が多いので、漉さないと舌触りが悪いそうです。種の周りにとろみ成分である”ペクチン”があるとのことで、小さな種から実をこそぎ落とすようにへらで念入りに漉すのが少々たいへんでした。

あとは砂糖を加えてゆっくり煮詰めるだけ。先日つくったビワのジャムと異なり、固形の果実分をほとんど含まないジェリー状のため、煮詰めの見極めが難しく、少々煮詰め過ぎてしまったようで、冷めるとちょっと固くなってしまいました。

出来上がったブラックベリーのジャム
出来上がったブラックベリーのジャム

でも、出来上がりには大満足。酸味の効いた味はヨーグルトにも合いそうです。瓶詰めにして約5本。ビワのジャムと合わせてしばらく楽しめそうです。(Ku)