収納棚の納品

本日、かねてより製作過程をご紹介していた”収納棚”を納品させていただきました。

お茶室に隣接する縁側に置き、水瓶や掛け軸などのお茶のお道具を収納する棚として製作させていただいたものです。設置後早速、お道具の一部を収納していただきました。

”収納棚”正面
”収納棚”正面

茶筅や茶杓などの小さなお道具類を収納される引き出しの上には、茶釜や水瓶を飾ってくださいました。

棚と後ろの壁の間には、衝立や、夏の間取り外した襖を収納したいとのご希望があり、襖が十分に隠れるよう高さは180cmあります。幅は縁側の幅とカーテンの関係から120cmとしました。

一番下のスペースは、お客様のお宅に昔からあった小さめの座卓を収納するためのものです。

収納棚に収めた座卓
収納棚に収めた座卓

座卓も上手く収まりほっとしました。使い込まれたお道具を収納していただくことで、棚も一気にお部屋に溶け込んだような感じがしました。

”収納棚”斜めから
”収納棚”斜めから

お客様がたいへん喜んでくださり、また、心配していたお天気にも恵まれ、とても幸せな納品でした。(Ku)

謎の足跡

工房の掃除をさぼった翌朝、積もっていた木の粉の上に謎の足跡が…。

謎の足跡
謎の足跡

足跡をたどるとあっちに行ったり、こっちに戻ったり。かなりうろうろしたことがうかがわれます。

足跡の主は虫のようですが、すでに現場に姿はありませんでした。作業場内で普段見かける脚のある虫といえば、コオロギ,カミキリムシ,便所コオロギ(本当は”カマドウマ”というのですね),ゲジゲジくらいでしょうか。

正体は不明のままです。

夕陽に映える雲
夕陽に映える雲

台風が過ぎ去った20日の夕方、播磨灘に沈む夕陽に雲の下面がオレンジ色に照らされているのが見えました。

”台風一過”とはならなかっただけに、印象的な風景でした。

”iichi”のページ
”iichi”のページ

さて、このたび手仕事品の販売サイト『iichi』(http://www.iichi.com/)で私(久美子)の小物の販売を始めました。現在、カトラリーや木のボタン,もりのこマグネットなどを出品しています。是非ごらんください(「木工・漆」のジャンルです)。

現在製作中の”収納棚”は、引き出しの取っ手の取り付けと天板の組立を残すのみです。近日中に完成のご報告ができる予定です。(Ku)

夏真っ盛り

梅雨が明けたとたん、夏真っ盛りといった暑い日が続いています。月曜日(11日)の工房からの帰り道、大阪湾上空にかなり大きな入道雲が見えました。

あまりの立派さに「花さじき」の近くに車を駐めて写真撮影。

まるで「天空の城ラピュタ」に出てくる”竜の巣”のようです。

かなとこ雲(2011.7.11)
かなとこ雲(2011.7.11)

調べてみると、”かなとこ雲”というそうで、積乱雲が成長しきると上部が平らになるとのこと。平らな面がちょうど対流圏と成層圏の境目になるらしく、高度はおよそ11kmだとか。壮大なスケールですね。

積乱雲の前を飛ぶ飛行機
積乱雲の前を飛ぶ飛行機

よく見ると、雲を避けるように飛行機が飛んでいました。神戸空港行きでしょうか?

収納棚の部材
収納棚の部材

さて、現在製作中の収納棚は、外枠についての主な部材の加工が終わりました。

写真手前の長い部材は棚の四隅の柱となるものです。棚ダボ孔の加工も済みました。真ん中あたりに立ててある板は、左右の側板になる部材です。ペーパーがけ前の「水引き」を済ませて乾燥中。これから引き出し,棚板などの製作にとりかかります。

熟睡中のカメ
熟睡中のカメ

こんなに暑い中でも、”ほじほじ君”はしっかり熟睡です。朝、ケージの置いてある部屋のカーテンを開けに行くと、完全に脱力して首の伸びた姿で熟睡しています。まるで行き倒れたかのようなこの姿。カメも夢を見るのでしょうか…(Ku)

材木の仕入れ

”梅雨明け”の声とともに青空が戻り、また暑い夏がやってきました。

青空と入道雲
青空と入道雲

もくもくとわき出るような入道雲を見ると、”夏”を実感します。

梅雨明け直前の水曜日に、四国に材木の仕入れに行ってきました。

仕入れてきた材木
仕入れてきた材木

今回は、以前から材木屋さんにすすめられていた製材済みのタモの丸太を購入してきました。一部を今ご注文頂いている収納棚の材料として使用します。

材木の長さは4m、一番重い1枚は厚さ約7cm、幅60cmあり、ざっと重さを計算すると100kg近いことになります。積むときは材木屋さんにフォークリフトで積んでもらえるのですが、降ろすときは人力です(今回借りたトラックにはユニックが付いているのですが、私たちはそれを使う資格を持っていないので…)。仮置き台を置いたり、いろいろ工夫をしながらなんとか2人で荷下ろしをしました。桟積みをし、あとは出番待ちです。

熟れたブラックベリー
熟れたブラックベリー

工房の庭のブラックベリーを初収穫しました。写真のように真っ黒に熟れたら採り頃です。初収穫は3粒でしたが、これから順次熟れていくはずです。採った分はとりあえず冷凍し、ある程度量がまとまったらジャムにする予定です。

大きくなったバッタ
大きくなったバッタ

5月に見付けたバッタの子供達も順調に成長しているようです。そこかしこに1~2cmほどに大きくなったバッタを見かけます。他のものは食べてもいいけど、ブラックベリーは食べないでね!!(Ku)

原寸図作成中

姫路のお客様から収納棚製作のご相談をいただきました。先々週、実際に設置される場所を見せて頂き、寸法や使い方、収納される物の大きさなど具体的なご希望をうかがってきました。その後、作製した1/10縮尺の図面をもとにFAXと電話でやりとりをさせて頂き、先日デザイン等が決定しました。

現在原寸図を作成中です。

原寸図製作中
原寸図製作中

今回は直線的なデザインで形としてはシンプルなのですが、引き出しもあり、木組みの部分については正確な製作のために1/1の原寸大の図面が欠かせません。

図面にはなんとかめどがつき、製作に取りかかれそうです。まずは材木選びからですが、今回は天気のよい日を見計らって久しぶりに材木の仕入れに行く予定です。

桔梗のつぼみ(6月21日)
桔梗のつぼみ(6月21日)

 

工房の庭ではいま、桔梗の花盛りです。先週くらいからつぼみがふくらみ初め、今週に入って少しずつ花が開き始めました。あざやかな紫がきれいです。

咲き始めた桔梗(6月28日)
咲き始めた桔梗(6月28日)

まるで”ポンッ”と音を立てて開きそうな桔梗のつぼみ。

開ききる直前の桔梗の花(7月1日)
開ききる直前の桔梗の花(7月1日)

あとちょっとで開ききる花は、ついつい開くのを手伝ってあげたくなります。

庭で見付けた玉虫
庭で見付けた玉虫

昨年掘り残した根から芽が出て茂り始めたハヤトウリの葉の上に玉虫を見付けました。毎年庭で1,2匹見かけるのですが、何度見てもきれいです。昔は「玉虫厨子」と聞いてもピンとこなかったのですが、実際にきれいな玉虫を見ると、装飾に使われるのがよく分かります。(Ku)