オクラの観察

オクラの花
オクラの花

花もきれいで実もおいしい”オクラ”を毎年育てていますが、うっかり収穫を忘れると次の日にはビックリするほど大きくなってしまうオクラの実。1日でどれくらい大きくなるのかと測ってみたところ、朝~夕方で1cmほど大きくなっていることが分かりました。

では、実のどの部分が伸びているのだろう、先端部分?それとも全体が均一に?そこでちょっと観察してみることにしました。
ちょうど4cmの測りやすそうな実がついていたので、マジックで1cm間隔にマークを付け、全体の長さとともにマークの間隔の変化も測ってみました。

測定開始時(8月25日8:46)
測定開始時(8月25日8:46)

【8月25日(曇りときどき小雨)、朝8時46分観察開始】
実の付いている茎の付け根から実の先端までちょうど70mm。実の長さが40mm、茎の部分は30mmということになります。この茎の付け根に定規の先端を合わせてその後の測定の基準とすることにしました。黒い点が10mm間隔のマークです。

25日14:36
25日14:36
25日17:35
25日17:35

【25日の夕方6時前】
実全体の長さは49mm、マークの間隔は上から15mm,12mm,12mm,10mm。茎の部分は伸びていません。
朝と比較して実全体で9mm伸びました。先端に近い部分ほどよく伸びたことが分かります。

26日8時43分
26日8:43

【翌26日(曇りのち晴れ)朝9時前】
実全体の長さは60mm、マークの間隔は上から17mm,16mm,15mm,12mm。茎の部分は伸びていません。
昨日の夕方から全体で11mm伸びました。やはり先端に近い部分ほど伸びる割合が大きいようですが、下部もわずかながら伸びていることが分かりました。

26日10:25
26日10:25
26日13:55
26日13:55
26日16:58
26日16:58

【26日夕方5時前】
実全体の長さは65mm、マークの間隔は上から19mm,17mm,16mm,13mm。茎の部分は伸びていません。
今朝からの伸びは全体で5mmでした。天気が良かったので昨日よりたくさん伸びるのではないかと思っていましたが、意外な結果でした。やはり先端に近い部分ほど伸びる割合が大きいようです。

収穫したオクラ
収穫したオクラ

たいへん雑な、しかも2日間だけの観察でしたが、全体が均一に伸びるのではなく、先端に近い部分ほど伸びる割合が大きいことが分かりました。
また、晴天の2日目より曇天の1日目の方が伸びが大きかったことから、太陽が照りつけているよりも、曇り空のもとでの方が実の生長が早いのかもしれません。

実の日齢によっても違うと思いますが、順調にいけば1日2cmのペースで大きくなるようで、やはり穫り忘れは禁物のようです。
収穫したマーク付きのオクラも、よく洗って私たちのお腹に収まりました。(Ku)

ブラックベリーのジャム

お盆を過ぎて、朝晩は急に過ごしやすくなりました。熱戦の続いた高校野球も終わり、工房の庭では大きくなったコオロギやキリギリス,クツワムシなどの秋の虫を見かけることが多くなりました。

さて、7月から始めたブラックベリーの収穫ですが、少しづつ穫って冷凍保存していた実も冷凍庫を占拠しそうなくらいの量になりました。

収穫もそろそろ終わりのようで、今日ジャムにしました。

ブラックベリーの実
ブラックベリーの実

全て解凍すると全部で3kgほどありました。丸っこい実が混じっているのは、やはり庭で穫れたブルーベリー。量が少ないので、いっしょにジャムにしました。

あらかじめインターネットで調べたレシピにしたがい、まず、実が柔らかくなるまでじっくりと火にかけます。

種等を取り除くため漉します
種等を取り除くため漉します

柔らかくなったら、種を取り除くためにザルで漉します。ブラックベリーは種が多いので、漉さないと舌触りが悪いそうです。種の周りにとろみ成分である”ペクチン”があるとのことで、小さな種から実をこそぎ落とすようにへらで念入りに漉すのが少々たいへんでした。

あとは砂糖を加えてゆっくり煮詰めるだけ。先日つくったビワのジャムと異なり、固形の果実分をほとんど含まないジェリー状のため、煮詰めの見極めが難しく、少々煮詰め過ぎてしまったようで、冷めるとちょっと固くなってしまいました。

出来上がったブラックベリーのジャム
出来上がったブラックベリーのジャム

でも、出来上がりには大満足。酸味の効いた味はヨーグルトにも合いそうです。瓶詰めにして約5本。ビワのジャムと合わせてしばらく楽しめそうです。(Ku)

夏野菜の収穫

たいへん暑い日が続いています。山の上にある工房は下界の街なかよりも気温で2~3℃ほど低いのですが、それでも風がピタッと止む昼下がりは焼けたスレート葺きの屋根からの熱気がもろに伝わってきます。まるで粘りけのある熱い空気の中にいるようで、動きも緩慢になってしまいます。

そんな暑い中での楽しみは野菜の収穫。この夏はエダマメとズッキーニ,オクラ,坊ちゃんかぼちゃ,はやとうりなどを育てています。夏の野菜は実が大きいので収穫の実感もひとしおです。

収穫したかぼちゃとエダマメ
収穫したかぼちゃとエダマメ

金曜日にはかぼちゃ2個とエダマメを収穫しました。

20本ほど育てたエダマメは実の入ったものから2,3回収穫しました。もうそろそろ終わりのようです。坊ちゃんかぼちゃは3本に合わせて1ダースほどの実をつけました。今回が今年の初収穫です。まだかまだかとヘタや実の様子をチェックするのが毎朝の楽しみです。

今野菜を作っているのは、工房の脇の庭の一部を区切ったごく狭い畑です。食料自給率を高めるべく、もう少し畑の部分を拡げる予定です。涼しくなってからの話ですが…。

キンカンの花
キンカンの花
ギボウシのつぼみ
ギボウシのつぼみ

白い花は涼しげな感じがします。キンカンの花が咲き始め、ギボウシにはつぼみがつきました。(Ku)

楽しいモビール展

サンコアさん
サンコアさん

モビール展が始まりました。初日6日にはオープニングレセプション参加も兼ねて、会場となっているギャラリー”サンコア”さん(岡山県玉野市)に出掛けてきました。

ところ狭しと展示されたたくさんのモビール。出展者は40人を越え、しかも2点,3点と複数出品されている方もあり、作品数は60前後になっているのではないでしょうか。

天井から吊るタイプ以外にも、卓上型や床に置くモビール,湯飲みの中に入っているものや、なんと平面のモビールまで…。

モビール展-1
モビール展-1

手前に写っているのはアクロバットをしている女性の塑像のモビール。今回の企画実行委員の方の作品です。その向こうに私たちの『夜間飛行』と『かれい?なヒラメ?』が見えます。奥のテーブルの上は卓上型のモビールです。

現代アートの作家さんも多く、”日常の道具”である家具を作っている私たちにとっては素材や構成が非常に新鮮で、驚きの連続でした。木の実や空き缶,お菓子など、思いもしなかった素材も…。

モビール展-2
モビール展-2

こちらは私の『たまたま、お・さ・か・な』。

オープニングレセプションでは、普段ほとんどお会いする機会のない、アートの作家さんたちとお話しすることができ、貴重な刺激をいただきました。

”モビール展”は、8月19日(金)まで開催しております。是非、空気の流れを感じる楽しい空間にお立ち寄りください。(Ku)

いよいよモビール展

いよいよ今週末から、サンコアさん(岡山県玉野市)での”モビール展”が始まります。

2人とも、初めてつくるモビールに試行錯誤でしたがなんとか無事に完成し、昨日ギャラリーに発送いたしました。明日、実行委員の方が展示をしてくださるとのこと。

私たちも初日6日(土)の昼には会場に着く予定で出掛けます。40人もの作家さんのモビールが一堂に展示された様子は想像すらできず、今からワクワク楽しみです。

では、私たちが製作したモビールを簡単にご紹介させていただきます。写真に撮るとどうしても背景と入り交じってしまううえ、空気の流れで常に揺れ動いているのでなかなか全体をきれいに写すことができません。是非会場で実物をご覧ください。

『夜間飛行』
『夜間飛行』

拭漆仕上げの飛行機のモビール(製作:太田秀世)。下から見上げる形で写真を撮ってみました。

先日孵化したメダカの姿を見ていて飛行機本体の形をイメージしたそうです。大きめの”隊長機”と小さめの3機が月を目指して編隊飛行。不思議なことに、みな同じ方向を向いていることが多いです。翼の端にワンポイントで着色しました。

『たまたま、お・さ・か・な』
『たまたま、お・さ・か・な』

まーるい形の海のいきものたちのモビール(製作:太田久美子)。

以前からお風呂のおもちゃとして、魚やタコ,クジラなどを丸い形にデザインしたひのきの糸鋸細工を作っていました。今回、新しい形をいくつか考え、サイズの異なるものと組み合わせてモビールにしてみました。光が後ろから当たるとシルエットが浮かび上がり、ちょっとおとぼけなデザインとはまた趣の異なる姿を見せてくれます。

『かれい?なヒラメ?』
『かれい?なヒラメ?』

カレイとヒラメのモビール(製作:太田久美子)。

そもそも”モビール”って何?というところから入った私たち。調べてみると「動く彫刻の一種」とのこと。そこで一番に私の頭に浮かんだのが”干物”だったのです。港町などで風に揺れている魚やタコの干物…。これも立派なモビールでは?で、作ったのがこれ。カレイやヒラメの反った姿を表現したくて、ちょっと厚めの木から削り出しました。ちょうど木目が魚の模様のようです。眼のある側を変えてヒラメとカレイを取り混ぜてあります。是非実物でご確認を。

とにかく、考えるのも作るのも楽しくて楽しくて…。今回の企画にお声をかけていただいたことにとても感謝しています。

サンコア”モビール展”の会期は8月6日(土)~19日(金)です。

初日6日の午後は私たちも会場におります。会場でお会いしましょう!!(Ku)