メダカの孵化

メダカが孵化しました。

孵化したメダカ
孵化したメダカ

4年ほど前、工房の庭に使わなくなった火鉢を置いてメダカを飼い始めました。おととし初めて孵化させたのですが、なにぶん初めてのこと、とにかく見付けた卵のほとんどを保護してしまいました。当然、相当な数の小メダカが誕生することに…。ホームセンターで買った改良種なので自然に返すわけにもいかず、知り合いにむりやり里子に出したり、鉢の数を増やしたりとたいへんでした。

そんなわけで昨年はメダカの数が多く、自然にまかせました。その後初代のメダカたちが寿命を終え始めたため、今年は2年ぶりに卵を保護して孵化させることにしました。もちろん今度はほどほどの数を。

2週間ほど前、卵が産み付けられた水草の根を切り取ってプラスチックの容器に保護。少しずつ孵化し始め、金曜日にざっと数えたところ、30~40匹になっていました。今回もちょっと多過ぎたかも …。

小さいうちは親メダカに食べられてしまうので、親メダカの口に入らなくなる大きさに成長してから庭の火鉢に移します。

カマキリとの再会
カマキリとの再会

庭のツワブキの葉の上にカマキリを見付けました。場所といい、大きさといい、5月に孵化して放したカマキリの1匹ではないかと思います。よ~く見ると小さな羽虫のようなものをくわえてこちらを睨んでいます。無事に成長している姿を見ることが出来、安心しました。とはいってもまだ3cmくらいの羽のない幼虫の姿。立派に成虫になりますように。

もう一つのカマキリの卵も6月初めに孵化し、こちらはブラックベリーの茂みに放してやりました。カマキリ密度の異様に高い庭です。

ところで、ひとつ残念なご報告が。4月に飼い始めたカブトムシの幼虫の様子を確認したところ、死骸が見つかりました。うっかり乾燥させてしまったようです。幼虫たちに悪いことをしてしまいました。見付けた場所に残した幼虫たちが無事に成虫になることを祈っています。

ビワのジャム
ビワのジャム

ところで、先週収穫したビワの中に、未熟だったり熟れ過ぎのものなど、生で食べられないものがバケツに1杯くらいあったのでジャムを作ってみました。

皮をむき、種や内側の薄皮、傷んだ部分を取り除くのに2人で2時間ほどかかりました。柔らかくなるまで煮た後軽くジューサーにかけ、さらに煮詰めて出来上がりです。結構手間がかかりましたが、ビワと砂糖、レモン汁だけで作ったジャムはビワの風味たっぷりでとてもおいしく出来上がりました(手前味噌ですが…)。朝食のパンに付けたり、ヨーグルトに入れたりして食べています。瓶詰めにしたものが5本ほど出来たのでしばらく楽しめそうです。(Ku)

ビワの収穫

2年前から、夫の高校時代の恩師のビワ畑に3本ほどのビワの木をお借りしており、今年も4月に摘果と袋掛けの作業をしました。先日、「そろそろ採り頃」とのご連絡をいただき、本日収穫をしてきました。天候の加減で昨年よりも1週間遅い収穫です。

収穫したビワ
収穫したビワ

ビワ畑は自宅から車で1時間半ほどの、淡路島最南端の”灘”という所にあります。お天気が心配だったのですが、朝起きたときは鳥の声が聞こえ雨も降っていなかったので強行出発。洲本あたりで雨がぱらつき始め、ビワ畑へ着く頃には本降りに。用意していった雨合羽を着て収穫を始めました。

ビワ畑はかなりの傾斜地です。加えて粘土質の地盤が雨でとても滑りやすくなっており、一緒に収穫した4人全員が1回は盛大に滑り転びました。収穫が終わる頃には雨もほとんど降り止み、泥と汗にまみれながらもなんとか無事においしいビワをたくさん収穫することができました。ただ、今年は日照不足など天候の具合か、小粒のものが多かったように思います。

灘はビワの産地で、周りにもたくさんのビワ畑が拡がっています。この時期、ビワ農家さんたちは家族総出の収穫作業になるそうです。海に向かって傾斜しているビワ畑は景色もよく、沼島を正面に見ることができるのですが、今日はあいにく霧にかすんでいました。

ビワ畑から見た沼島
ビワ畑から見た沼島

工房では、私は今、モビールの試作をしています。昨年個展をさせて頂いたサンコアさん(岡山県玉野市)から、”夏の企画展”にお声を掛けていただきました。いろいろなジャンルの作家さんが製作したモビールを展示・販売するというイベントで、夫と私各々で参加させていただくことになりました。

”モビール”、見たことはありますが作るのは初めてです。木工屋ですから、素材としては「木」を使います。とにかく『作って楽しく、見て楽しいこと』を念頭に、小さくて少ない私のアイデアの引き出しの隅をつついたりひっくり返したりしておおまかなイメージをつかむことから始めました。1つ思いつくとそこからいろいろと考えが膨らんで楽しい空想に…。木でできること、できないこと,重さ,見え方など、試作をしながら今いろいろ確認している段階です。まだまだ全容を明らかにすることはできませんが、ごく一部をシルエットで。

モビールの試作中
モビールの試作中

完成した姿は、8月のイベントの様子とともにご報告させていただきます。乞うご期待!?

工房の庭で古い火鉢で飼っているメダカの産卵が始まりました。ほおっておくと親メダカがエサ代わりに食べてしまうので、一部の卵を保護し、孵化を待っているところです。来週は孵化がご報告できると思います。(Ku)

「ボビンレース」の額

玉ねぎ畑が水田に
玉ねぎ畑が水田に…

今まで玉ねぎ畑だったところにもしっかりと水が張られ、一晩であたり一面は水田風景に様変わり。夜半に、ふと目が覚めると遠くでカエルの鳴く声が聞こえ、つい、いろいろととりとめもなくもの思いにふけってしまい、上手く眠りに戻れないこともしばしばです。

雑草を抜いたり、定期的に肥料をあげたり、植え替えをしたり…

今年は春先から作業場の周りの庭の手入れを、私たちにしてはかなりマメに行ってきた甲斐あって、花や庭木がとても元気なので、毎朝、生まれたての小さな出来事を探して庭を眺めるのがこのごろの一番の楽しみになっています。この歳になっても、まだまだ新発見だらけで、「ブラックベリーに花芽が着いたね…」とか、「あじさいの新芽が毛虫でたいへん!」「バッタは何を食べてるの?」「新種のキノコ?」など、驚きの種はシンプルだけれども尽きることを知りません。

あじさいの花
あじさいの花

今週は、2年前に植えたあじさいにきれいな花が咲きました。去年はモグラの被害にあって大事な時期に元気が無くて花も殆ど咲かず、枯れる寸前にまで追い込まれていたので、喜びはひとしおです。葉陰では、脱皮を繰り返して少しずつ大きくなったバッタの子供達が元気よく飛び跳ねています。

さて、先日、あるお客様から「レースを飾る額」のご注文を頂きました。

まずは、だいたいの寸法と、全体の雰囲気などの大まかな希望をお聞きして、あとは中に飾る「レース」を私の手元までお送り頂いて、お任せ頂けるというご依頼でした。

届けられた「レース」の作品は、想像以上にとても繊細できめ細かく、初めて目にするものでしたので、電話でお聞きしたところ、ベルギーの「ボビンレース」とのこと。通常の「かぎ針編み」とは異なり、まず板の上に糸の端を固定し、ボウリングのピンのような形をした独特の「ボビン」をくぐらせ、くぐらせしながら、丁度蜘蛛の巣状に内側から外側へと編み上げていくのだそうで、ベルギーで求められたとのことでした。

「ボビンレース」と額
「ボビンレース」と額

いろいろと悩んだ末に、作品に奥行きを持たせてシンプルでしまりのあるデザインにすることで、白い繊細な「レース」を引き立たせようと製作しました。仕上げは落ち着いた拭漆です。納品させて頂いたあと、とても喜んで頂き、私達としてもとても嬉しい気持ちになり、ほっとしました。ありがとうございました。

余談ではありますが、そのお客様はご自分でもいろいろとこだわりのものを作られる方で、古布をもちいてカバンを作られたり、レースも編まれたり、小さくて遊び心をくすぐられる人形を作られたり…。私の手元にも、その方の作られた羊の人形がありまして、その羊は「羊の毛で出来ていて、さらに、その羊は一体一体、ある種(例えば、オーストラリアコリデールやニュージーランドドライスデイルなど)をその種の“毛”を用いて、さらにその羊が自分の体から糸を紡ぎ出しながら編み物をしている」という作品です。

自分の毛で編み物をする羊たち
自分の毛で編み物をする羊たち

いま、工房では時間のあるうちにと、花入れや短冊額、色紙額、小椅子、お盆などの定番の小物の集中製作に取りかかっています。家内は「モビール」の試作におおかたの目処が付いたようなのですが、その話はまた来週…(Hi)

小棚の完成

思いもしなかった早い梅雨入りに加え、台風の通過など、ぐずついた天気が続いた1週間でした。昨日は久しぶりに晴れ、遅れていた衣類の入れ替えなどをやっと済ませることができました。

台風2号は、淡路島では雨で川の水位が上昇した所があったほかは特に被害も無かったようですが、台風の通過に引き続いた強風が予想以上に激しく、普段は朝まで熟睡する私でさえ風の音で夜中に何回か目が覚めたくらいです。

台風接近を前に、飛びそうな物を片付けたりといったひと通りの準備はしてあったのですが、予想以上の強風に、思いも寄らぬ被害を恐れつつ工房へ向かいました。一見したところ特に被害は無いようでほっとしたのも束の間、コンポストにゴミを入れに行ってビックリ!!工房の裏に植えてある2本のサクランボの木が思いっきり傾いていたのです。

台風2号で傾いたサクランボの木
台風2号で傾いたサクランボの木

他に物が飛ぶでもなく、特に強風による変化は見あたらなかったのに、なぜかサクランボの木だけが根元から傾いていました。近日中に杭で支えをする予定です。

さて、昨年秋の展示会や先日のひめじクラフトアートフェアで『小棚』という収納棚を展示させていただきました。幅約80cm,高さ17cm,奥行き19cmの枠形の棚と、箱状の引出しを自由に組み合わせて使って頂けるものです(詳細はホームページの『作品紹介』 http://ohtahkobo.a.la9.jp/WorkCab.html をご参照ください)。

3本の棚と6個の引出しの組み合わせで展示をし、コンパクトなサイズとアレンジ性からご好評を頂きました。その際何人かのお客様から、「全部に引出しがあってもいいね。」というご意見をうかがい、なるほど、ということでこのたび3本の棚全てに引出しを入れたものを製作しました。

『小棚』の完成
全体に引出しを入れた『小棚』の完成

いかがでしょうか?これだけ引出しがあるといろいろな使用目的にかなうと思います。もちろん、棚や引出しは1本,1個単位で製作・販売いたしますので、いろいろな組み合わせも可能です。手づくりの真鍮の引き手を付けた引出しは、抜き出して収納箱として単独でもお使い頂けるように裏側も表と同様の材を使用して仕上げてあります。今後、展示会などでご覧いただく予定です。

シメジに似た謎のキノコ
シメジに似た謎のキノコ

またまた謎のキノコです。こんどはシメジ似。ポコポコと顔を出しました。食べていません。(Ku)