鉄人28号

所用で神戸市の新長田駅の近くに出掛けてきました。”新長田”といえばそう、『鉄人28号』のモニュメントです。

高さ約16mにもなる巨大なモニュメントは迫力満点。躍動感あふれるポーズの”鉄人”は今にも動き出しそうです。”鉄人”の名の通り鋼鉄製で、なんと50tもの重さがあるのだとか。

”鉄人28号”のモニュメント
”鉄人28号”のモニュメント

神戸市長田区は、阪神・淡路大震災では大規模な火災が発生し、特に被害の大きかった地域のひとつです。このモニュメントは、震災からの復興のシンボルとして2009年に完成したものです。

長田は、『鉄人28号』,『三国志』,『バビル2世』,『魔法使いサリー』などの作者である漫画家”横山光輝”の出身地ということで、『鉄人28号』と『三国志』を街おこしの柱にしており、登場人物の石像や看板、のぼりなどをいたる所で見ることができます。

『三国志』”関羽”の石像
『三国志』”関羽”の石像

これは、『三国志』の”関羽”の石像です。このほか、”孫権”,”孔明”などの石像があるそうです。

動かせる”鉄人”
動かせる”鉄人”

これは、腕を動かすことの出来る”鉄人”。大きさは人の身長くらいですが、手前にあるコントローラーで、腕の上げ下げなどの”操縦”をすることができます。

そして、長田といえば”ぼっかけ”(牛すじを甘辛く煮込んだもの)。

揚げたての、名物”ぼっかけコロッケ”をホゴホゴいいながらほおばりましたが、またもや写真を撮ることを忘れて平らげてしまいました。ホクホクのじゃがいもと、甘辛く、こってりコクのあるお肉のハーモニー。また機会があれば是非食べたいと思うおいしさでした。(Ku)

春が来た~2012~

暖かくなったと思えば急に冷え込んだり。週の初めには雪が舞ったりもしましたが、工房の庭はどんどん春の装いに変わりつつあります。

”おきな草”の新芽
”おきな草”の新芽

”おきな草”の新芽はふわふわの綿毛をまとっていてとても柔らかそうです。

つぼみの付いた”アマナ”
つぼみの付いた”アマナ”

チューリップに似た花を咲かせる”アマナ”は、もう根元から花芽が顔を出しています。

”ブルーベリー”の新芽
”ブルーベリー”の新芽

”ブルーベリー”は新芽を膨らませ、準備万端といったところです。昨年までは1本しか植えておらず、あまり実をつけなかったので、秋にもう1本若木を近くに植えました。実がたくさん成るとよいのですが…。

このほかにも、あじさい,桔梗,ホタルブクロ,ヤマブキ,ヒメウツギ,フジバカマ,一才桜などなど、いろいろな植物が芽を出し始めています。

”春”といえば、信州で迎えた春を思い出します。

私たちが4年ほど住んだ長野県小諸市は、雪は比較的少ない地域ですが、冬は-15℃くらいまで冷え込みます。雪で真っ白になった浅間連山と氷に覆われた千曲川。道ばたや木々の根元には雪が溶けずに残り、洗濯物を干せば凍ってしまうような寒い日が3月いっぱいは続きます。

そして、春。

待ち焦がれていたように、梅,桃,桜がいっせいに花を咲かせます。それと同時に、心の底からわき上がるような喜びを感じるのです。理屈ではなく、とにかく嬉しいのです。踊り出したいくらいに…。あんな気持ちになったのは初めてのことでした。

信州から離れ、あのときのような”春の喜び”を感じることはなくなってしまいましたが、春が来る度にあの感覚を懐かしく思い出すのです。

薪に生えたシイタケ
薪に生えたシイタケ

そして、いつもの”薪に生えるシイタケ”。今年はなんだかたくさん生えてきています。ナメクジやダンゴムシに食べられないうちに収穫せねば…。(Ku)

薪づくり

春の雨の合間の木曜日、薪ストーブ用の薪づくりをしました。

工房の手作業場の暖房は薪ストーブなのですが、朝から晩まで部屋を暖かく保とうとすると、結構たくさんの薪を使います。

家具製作で出る端材のうち、ボタンやマグネットなどの小物にも使えないような部分ももちろん薪として使いますがそれらは量も少なく、焚き付けくらいにしかなりません。そこで近くで出た廃材や伐採された雑木などを頂いて薪をつくります。

まず、チェーンソーでストーブに入る長さに玉切りし、太いものは斧で割っていきます。

薪割り
薪割り

伐採された雑木にはいろいろな種類があります。芯が鮮やかな黄色のもの(これは”山ハゼ”のようです)、樹皮がさつまいもの皮のようなもの(私は勝手に”サツマイモの木”と呼んでいます)、象の足のような樹皮のもの(これは、”ゾウの木”)などなど。木の名前は分からないのですが、近くの山にこんなにたくさんの種類の木があるのかと驚くばかりです。

作った薪は、工房の壁際に積み上げます。

枝分かれして叉のあるもの、ねじ曲がったもの、そして比較的真っ直ぐなもの。うまく組み合わせて崩れないように積み上げていきます。

積み上げた薪
積み上げた薪

上の写真で黒っぽくなっているのは、一昨年作った薪です。今回の薪は手前の一番白っぽいものです。きれいに積み終わったら、トタン板で雨よけをする予定です。

一気にするとなかなか大変な作業ではありますが、欲しい時に廃材や伐木が手に入るとは限らないので、頂けたときに薪にしてストックしておかないと、いつか寒い冬を過ごすことになってしまいます。

私は薪割りは苦手なのでもっぱら、薪を運んで積み上げる作業をします。薪の一本一本はそんなに重くはないのですが量が多いので、翌日の金曜日は体中が筋肉痛でした。

さて、淡路の春の風物詩、イカナゴ漁も最盛期。魚も私たちがクギ煮にしやすい大きさになったので、この週末、自宅はクギ煮工場と化しました。

できあがった「クギ煮」と「釜揚げ」
できあがった「クギ煮」と「釜揚げ」

毎日のお弁当用と、知人へのちょっとしたおすそ分けに自分たちで作るようになって3年目になります。”できるだけ新鮮な魚を使った方が上手にできる”などのコツも少しずつつかめてきたこともあってか、今年は手前味噌ながらなかなか上出来だと思います。

家の中は、甘辛い佃煮の香りが充満し、おかずがなくてもご飯が食べられそうです。

クギ煮の他、一部はこの時期しか食べられない”釜揚げ”にしていただきます。(Ku)

風車のお話し~その2~

風力発電の風車の建設は順調に進んでいるようで、4基目もそろそろ完成です。

下の写真は工房の戸口を出たところから撮ったものです。左側、木の向こうに見えるのが3基目で、これは木の葉が茂ると見えなくなりそうですが、右側の4基目は遮る物がなく、工房から完全に見通すことができます。

建設中の4基目
建設中の4基目

工房は北淡路丘陵の尾根すじを通る県道から脇に100メートルほど離れています。1,2基目はその県道まで出ないと見ることができないので、工房へ行き来する朝と夕方しか作業の進み具合を見ることができませんでした。

あんなに大きな部品をどうやって組み立てていくのかとても興味があったのですが、そのために県道まで出てボーッと見ているわけにもいきません。

その点4基目は、作業の合間に戸口からちょっと首を出せば見ることができます。

支柱の吊り下げ
支柱の吊り下げ

これは、支柱を継ぎ足しているところです。写真ではよく分かりませんが、下の設置済みの支柱との間にまだすき間があり、継ぎ足す直前といったところです。

羽根の取り付け
羽根の取り付け

これは、1枚目の羽根を取り付けた直後のようです。支持具で水平に吊り上げて取り付けるようです。回転軸のモーター部分に、人影も小さく動いていました。

本当は、吊り上げていく途中も見たかったのですが、残念ながら見逃してしまいました。

この作業を見た前日、たまたま用事があって夜中に国道を走っていると、警備員さんに車を止められました。”今から50mのトレーラーが通るのでちょっと待つように”とのこと。

風車の部品は船で運ばれてきて、”大磯”にある、もとはフェリー乗り場だった広大な空き地に仮置きされているのですが、どうも今から何か長いものを建設現場へ搬入するようです。

しばらく待っていると、長い羽根を1本積んだトレーラーがゆっくりとやって来ました。すれ違うときは、あまりの大きさに2人とも”オ~ッ”と声が出るばかり。しかもこの”オ~”の長かったこと!!

いかなごのクギ煮
いかなごのクギ煮

さて、瀬戸内の春の風物詩、いかなご漁が解禁になり、あちこちからおいしそうなクギ煮を炊く香りが漂うようになりました。

早速、お隣のおばさんが初物を炊いておすそ分けしてくださいました。ホカホカの炊きたてご飯にのせれば、もうそれだけで春のご馳走です。

まだ魚が小さく、大きさも揃っていないので、上手にクギ煮にするには熟練の技が必要です。私たちは、もう少し魚が大きくなって炊きやすくなってから作る予定です。(Ku)