芽が出ました!!

今月初めに種を播いた ”そらまめ” と ”えんどう” の芽がでました。

芽を出した豆たち
芽を出した豆たち

急に冷え込み始めたせいかなかなか芽を出さず、心配になって自宅の陽の当たる暖かい窓際においてやると、モコモコと芽を伸ばし始めました。やっぱり寒かったようです(ごめんよ~)。

写真手前が ”そらまめ”、奥が ”えんどう” です。

展示会などの都合で今年は播くのが少々遅くなってしまい、通りがかりの畑に植えられている苗やホームセンターなどで売られている苗にくらべるとかなり遅れ気味ですが、これからきっとスクスクと伸びていってくれると思います。

こちらも少々遅れ気味で心配していたのですが、やっと綿の実がはじけ始めました。

はじけた綿の実
はじけた綿の実

真っ白いきれいな綿がのぞいています。種をとってまた来年育てようと思っています。今年は10ほどの実が付きました。布団を作れるのはいつになることでしょうか…。

たくさん実を付けたキンカン
たくさん実を付けたキンカン

今年はキンカンもたくさん実を付けました。

去年は隣に生えていた ”はやとうり” の蔓や葉に邪魔されて枝や葉を充分に伸ばすことができず、かわいそうなことをしてしまいましたが、”はやとうり” に邪魔されない場所に植え替えてやった今年は、結構たくさんの実を付けてくれました。

ほんのり黄色がかってきはじめたところで、収穫したキンカンはコンポートにしようと思っています。あっ、鳥に気を付けなければ…。(Ku)

オーディオ棚の納品とコアラ

本日、南あわじのお客様からご注文いただいておりましたオーディオ用の収納棚を納品してきました。

オーディオ棚
オーディオ棚

春の淡路での展示会においで頂いたお客様なのですが、9月に工房へお越し下さり、オーディオ用の棚のご相談をいただきました。

その際にお聞きした
①本体を納める上部は使いやすさを優先させて扉,裏板なしの棚とする
②下部は雑誌などの雑多な物を収納したいので扉を付ける
③横に置くスピーカーとバランスの良いサイズとする
などのご希望をもとに3パターンほどの図面を作成し、10月半ばにご自宅にうかがってお部屋の雰囲気を確認するとともに、デザインの決定をさせていただきました。

また、スピーカーを直に床に置きたくないとのことで、「ヰ型」の簡単な台もつくって納めさせていただきました。

「ヰ型」のスピーカー台
「ヰ型」のスピーカー台

リフォームされたばかりの、木をたくさん使ったお部屋にとてもよく合い、とても喜んでいただけてほっとしました。

そして、”イングランドの丘” へ。

お客様のお宅から帰る途中にある農業公園 ”イングランドの丘” 。今日は 淡路島民は入場料が無料となる ”島民デー” だったこともあって初めて行ってみました。

ここは、”イングランド” なのになぜかコアラがいるので有名です。2人とも本物のコアラを見たことがなかったので、まずは「コアラ館」へ。

木の上でじっとしているコアラ
木の上でじっとしているコアラ

ちょうどコアラの昼食どきだったようで、エサのユーカリを黙々と食べているコアラが多かったのですが、木の上でじっと動かないコアラもいました。

上の写真のコアラはまるで木の枝に挟まってしまったぬいぐるみのようで、なんだか面白かったです。

コアラのほかにも馬やロバ、羊、プレーリードッグ、ペリカンなどのいろいろな動物がいてちょっとした動物園気分でした。大きなリクガメもいるようですが、もう冬のお休みに入ったとのことでちょっと残念でした。

思っていたよりも広くて楽しいものがいっぱいで、子供連れの知り合いが遊びにきたら案内するといいな、と思いました。ただし、そこかしこからおいしそうなニオイも漂って来るので、誘惑に負けないようにしないと…。(Ku)

豆まき、種まき

今春のそら豆とスナップエンドウの、期待以上の収穫に気をよくした私達は、
「では今年も!!」と、土曜日に種まきをしました。

豆の種は ”豆” なので、つい ”豆まき” と言いたくなりますが、節分ではないのでこれは ”豆の種まき” ですね。

苗床にまいたそら豆
苗床にまいたそら豆

そら豆はひと粒ずつ、種の袋に書いてある説明のとおり、黒い筋(昔話で言うところの ”縫い目” ですね)を下にして、一部が地上に出るように苗床にまきます。

スナップエンドウは一か所に3粒ずつ。まく時は ”大草原の小さな家” のローラのように、「ひと粒は鳥たちに、ひと粒は虫たちに、そしてひと粒は私達のために」なんて のん気なのですが、実際に鳥や虫に食べられでもすれば、”なんちゅうことを!!”と鳥や虫を追い回すことになるのです…。

芽が出たら畑に移植します。これからしばらくは、 ”早く芽を出せ豆の種~” と苗床をチェックするのが楽しみです。

庭で紅葉した”ブナ”
庭で紅葉したブナ

8年程前に信州から淡路に来る際、途中の道の駅で ”ブナ”,”ナラ”,”ケヤキ” の3本の小さな苗木を買い求めました。ブナは鉢植えにして工房の庭に置いてあるのですが、今、紅葉しています。周りの木や草がまだ青々としているので、紅葉が際だってとてもきれいです。

ナラは気候が合わなかったのか枯らしてしまいましたが、庭に地植えにしたケヤキ は、枝を茂らして大きくなりました。現在 ハヤトウリ にツルを絡まれてしまっていますが、私達の食欲のためにちょっと辛抱してもらっています。

ハヤトウリのツルに絡まれたケヤキ
ハヤトウリのツルに絡まれたケヤキ(右側の木)

その ハヤトウリ 、植え替えなかったのがよかったのか、せっせと肥料をやったのがよかったのか、今年は本当にたくさんの実を付けてくれています。普段畑の野菜を収穫するときは、入れ物に小さな古い鍋を持って出るのですが、ハヤトウリの収穫には ”大きなタライ” です。

ある日のハヤトウリの収穫
ある日のハヤトウリの収穫

ハヤトウリは日持ちがするので、収穫した実は冬ごもりの前のリスのようにせっせと蓄えています。今年はいろいろな料理に挑戦したいと思っています(上手くできたら、そして食べる前に忘れずに写真を撮れたら、またご紹介したいと思います)。(Ku)

和箪笥のリフォーム

9月末のたんばクラフトから10月末の倉敷での個展まで、” 準備 → 搬入 → 在廊 → 搬出” の繰り返しに追われた約1ヶ月の秋の展示会シーズンが終わり、ちょっと一息つきました。現在、展示会のためにお待ち頂いていた収納棚の製作に取りかかったところです。

今回は、展示会のご案内やご報告などで遅くなってしまいましたが、9月にお納めした和箪笥のリフォームのご報告をさせていただきます。

春のサンシャインホール(淡路市)での展示会をご覧いただいたはしもと住宅工房さま(淡路市志筑)から、和箪笥のリフォームのご相談を頂きました。

80年ほど前のものと思われる古い和箪笥をお持ちとのこと。現在は使用していないが、まだまだしっかりしていて使えそうなので、少し形を変えて、今年6月に完成したモデルハウスを兼ねた事務所でご使用になりたいというお話しでした。

リフォーム前の和箪笥
リフォーム前の和箪笥

早速現物を見せて頂くと、上中下と3分割できるタイプで、前面は縞黒檀張りの立派な和箪笥です。造りがしっかりしているうえにていねいに使われてきたようで、確かにまだまだ使えそうです。

リフォームのご希望は次のような内容でした。

上置き・・・玄関の飾り台として使いたい。ただし、現状のままだと奥行きがあり過ぎるので、奥行きを詰め、裏板を新たに作り直す。また玄関にふさわしいきれいな天板(杉板を着色塗装)をのせ、台輪も付ける。

下置き(2段分)・・・2階の部屋で収納に使いたい。奥行きはそのままでよいが、窓の前に置くので窓にかからないよう台輪の高さを調整する。また、天板(杉板を着色塗装)をのせる。

そのほか天板の色具合などの細かい点をご相談したうえで実際の作業に取りかかりました。

上置き、着手前-1
上置き、着手前-1

まずは、薄めた中性洗剤等を使ってクリーニングです。ほこりや汚れを取り除くだけでもかなりすっきりした感じになります。

写真には写っていませんが、上の引き戸を開けると棚と小さな引出しがあります。それも含めて後ろ側を切断し、奥行きを短くします。

下の引出しを引くと、” ファァ~ ” と優しいハーモニカの音がします。本来は引出しが開けられたことを知らせる防犯目的のようですが、” 防犯 ” とは思えないのんびりした優しい音色に笑顔が誘われます。残念ながら、今回は奥行きを詰めることで仕込んであったハーモニカが取り除かれてしまうので、リフォーム後はこの音色は出なくなってしまいます。

上置き、着手前-2
上置き、着手前-2

元が大きな箪笥で通常は上部が見えないので、天板は縁をまわしてあるだけです。この縁の内側にきれいな天板をのせることになります。

上置き、背面
上置き、背面

上置きの後ろ部分を切断して引出しを調整後、着色前の天板をのせたところです。奥行きを詰めたので、引出しも短くなります。これに裏板を付けて塗装をして仕上げます。

完成した上置き-1
リフォーム後の上置き-1

完成後の飾り台です。天板はご希望の色具合と他の部材とのバランスから杉板に漆を塗りました。棹通しの金具は側板の中央になるよう位置を調整しました。

完成した上置き-2
リフォーム後の上置き-2

新しい建物に古い家具はとてもよく合い、落ち着いた雰囲気を醸しだします。

リフォーム後の下置き部分
リフォーム後の下置き部分

こちらは下置きだった部分(2段分)です。玄関の飾り台にした上置きと同様に、漆を塗った杉の天板をのせ、窓の高さに合うよう台輪を切断して高さを調整しました。台輪の切断した残りの部分は玄関の飾り台の台輪に活用しました。

昔の木の家具はしっかりとした材料を使ってていねいに作られているので、修理やリフォームができるものがほとんどです。今回のように箪笥を分けて使ったり、本来の用途と違う利用の仕方を工夫するのも楽しいと思います。

私達の家具もいつかそんな風に修理やリフォームをされながら長く使って頂ければと願いながら、納得のいく材料でていねいに作ることを心掛けています。そんなことからも、昔の家具を使い続けるお手伝いができればと考えています。

本当はまだ使いたいけれど、古いからとか壊れているからなどとあきらめずに、まずはお気軽にご相談ください。状態によってはお力になれない場合もあると思いますが、出来る限りの知恵をしぼってがんばってみたいと思っています。(Ku)