今年もお世話になりました。

ついこの間まで 「暑い!暑い!!」 と言っていたような気がするのですが、秋が来てあっという間にクリスマスソングが流れ出し、いつの間にか今日は大晦日。

新しい年を迎える時には、また1年、滞りなく製作活動を続けられるだろうかと不安になり、 「がんばらなきゃ!」 と自分を奮い立たせるのですが、1年が終わる今頃には、展示会などでバタバタしたことはあったものの、なんとか無事に過ごせたことをなんだか夢の中の出来事だったように思うのです。

とはいうものの、年末はやることが目白押し。

先週の後半は年賀状づくりでした。

年賀状、製作中。
年賀状、製作中。

数年前から版画で年賀状を作るようになりました。2人でなんやかやと図案を考えて今年は初めての2色刷。ただし、図案はいたってシンプルです。

ストーブで干し芋をあぶって…
ストーブで干し芋をあぶって…

年賀状づくりのおやつは、先日弘法市で買ってきた ”干し芋” 。薪ストーブであぶって頂きます。

ちょっと濃いめの焦げ目が付く位の香ばしさが好きです。部屋中に ”おいも” のよい香りが漂います。

28日を仕事納めとし、29日は家の大(小?)掃除。昨日30日はお餅つきと、お正月の間に食べる料理の準備をしました。

お正月の準備
お正月の準備

たたきゴボウ,大根のゆずこしょうあえ,肉巻きゴボウ,親芋の煮物,カズノコ少々,れんこんのきんぴら,そしてカレーライスが我が家の定番のお正月料理。

今年はこれ以外にハヤトウリのポタージュ(写真右奥)も。

2人で手分けして無事終了。積み重なったタッパーを前に冬ごもりの前のリスのような幸せな気分の大晦日です。お菓子もたっぷり買い込みました。

これから年越しそばなどの買い物に出掛ければ準備完了です。お正月はゆっくり過ごし、新たな1年への鋭気を養いたいと思います。

今年もたくさんの出会いに恵まれ、多くの方々にお世話になりました。ほんとうにありがとうございました。

来年もよろしくお願いいたします。

それではみなさま、よいお年を。(Ku)

「終い弘法」へ

金曜日21日は今年最後の京都東寺の弘法市 ”終い弘法(しまいこうぼう)” へ行ってきました。

弘法市へは年に一度のペースで出掛けているのですが、是非一度、一年で一番賑わうという12月の弘法市へ行ってみたかったのです。

お店も多く(普段の弘法市でも千軒を超えるといわれていますが…)、たしかにものすごい人出でした。通路の狭い箇所では人の流れに押されるばかりでお店を見る余裕も無く、ただ 「通過した」 という感じです。

東寺金堂のお参りの列
東寺金堂のお参りの列

金堂にはお参りの列が。私達も列に加わり、お参りをさせて頂きました(願い事は各自秘密…)。

私達の目当ては骨董やさん。それと、おいしいもの。

古い家具や金具、道具、それ以外にも何か掘り出し物が隠れていないか、皿のようになった目と、よいにおいに誘われた鼻に導かれるように人混みを歩き回りました。

弘法市で買ったもの
弘法市で買ったもの

今回私が買ったのは、古い木の箱(明治四年と墨で書かれています)と木の枕、干し芋(薪ストーブであぶって食べます)、それに参道に入る手前の道沿いで売っていた「東寺飴」です。

木の箱などは自分たちで作れるでしょう、と言われそうですが、日々使われてきたことによる140年分のこの深い味わいにかなうものは出来ません。願わくは私達の作品もこんなふうに長く人の手に触れ続けて欲しいものです。

この箱は、自宅の居間で駄菓子入れに使います。

木の枕は、枕としてはちょっと高いのですが、滑らかな曲線と、使われることによって浮き出た木目、深~い色合いがなんともいえません。上に座布団をのせると正座椅子代わりに使えます。

このほか、あんこたっぷりのアツアツの大判焼き、キャベツたっぷりのお好み焼き、弘法市名物の玉こんにゃくを頂きましたが、いつもパクッとしてから写真を撮るのを忘れたことに気が付く私達です。

ひなたぼっこでお昼寝中
ひなたぼっこでお昼寝中

ある晴れた日の ”ホジホジ君” 。日なたに出て熟睡してました。

気が付けば今年もあと8日。のんびりのホジホジ君がうらやましい…。(Ku)

未来を信じて…

昨日、工房の周りの庭の植え込みの中に水仙の新芽を見つけました。

落ち葉の積もる庭の土を押しのけるように、“ツンツン”と頭をもたげたその姿は、冬の寒さに健気に立ち向かっていこうとする“力”そのもののようで、“頑張っていこうよ!”と励まされているような気になりました。

今日は総選挙。

これから多難な時代を生き抜いて行かなければならない私達の、大きな大きな“船”の舵取りを任せる人達を選ばなければならない大切な選挙です。

いろいろと争点が多くなりすぎて、何を優先すればよいのか、正直、迷いの尽きないところです。私達夫婦の間でも、折に触れて、様々な問題について議論の絶えない2週間でした。

ただ、耳あたりの良い言葉や勇ましいかけ声、具体性に乏しいキャッチコピーなどには惑わされずに、どのような社会になって欲しいのかをじっくりと考えて、貴重な一票を投じたいものだと考えています。

それにしても、ここに来てにわかに新しい政党が乱立し、いいようもない違和感を感じています。

このブログのタイトルを“未来を信じて…”といたしましたが、決して“日本未来の党”を信じて…、という意味ではありません。言葉のまま、素直に私達の目の前に拡がっている“未来”を信じたいという思い以外の何ものでもございませんので、くれぐれも誤解されませぬように。

先週は、民藝館展の講評のために東京へ行ってきました。

深夜バスを用いた2泊1日?の強行軍だったので、体力的には少々きつかったのですが、審査委員の方々の講評はどれも、真摯にものづくりに取り組んでいる人達の背中を力強く支えて下さる姿勢が一貫していて、とても励みになりました。

私の今回の出品作は“朝鮮棚”とよばれる李朝のものを参考にした飾り棚とスツール2種の計3作だったのですが、いずれも準入選でした。入選作品並びに準入選作品は東京駒場の日本民藝館にて12月23日まで公開されていますので、お近くの方、ご興味のおありの方は是非足を運んでみて下さい。

あまり時間の取れない東京行だったのですが、開業当初の姿が復元されたという東京駅舎を見学してきました。

東京駅舎
東京駅舎

東京駅舎は1914年に開業したのですが、1945年の東京大空襲によりその大部分が焼け落ちてしまい、いろいろと復旧工事をくり返して近年の姿になったそうです。このたび改めて、鉄筋レンガ造り3階建てへの大規模な復元工事が完了し、開業当初の姿が復元されたということです。

東京駅舎-夜景-
東京駅舎-夜景-

第一印象は、“気品の高さと優雅さ”でしょうか。日本の歴史的建造物、というとやはり木造建築の“質実剛健”という印象が強いのですが、レンガ造りの洋館建築を通して、西洋の技術や思想へ向かう登り坂を勢いよくのぼっていく当時の日本の姿を感じました。

ただ、駅舎の周囲には近代的で無表情なビルが立ち並び、その中に埋没してしまっているという感じで、さらには信号機や道路標識、ガードレール等が雑多に配置されていて、やむを得ないことなのは承知しているのですが、すこし残念な気がしました。

ホクホクの焼き芋です
ホクホクの焼き芋です

工房ではいま、秋の展示会でご注文頂きました椅子などの漆塗りの作業を進めながら、テーブルの製作に入ったところです。薪ストーブも大活躍で、こんな美味しそうな(実際に美味しかったのですが!!)焼き芋もおやつに楽しんでいます。(Hi)

淡路島の雲海

よく晴れてぐ~んと冷え込んだ月曜日の朝、工房へ向かう道すがら、雲海が拡がっているのが見えました。

2人とも淡路でこんな風景を見るのは初めてで、景色の良い場所に車を駐めて写真を撮りました。

拡がる雲海
拡がる雲海

冷え込んではいるものの、この季節にしては珍しく風の無い穏やかな天候で、凹んだ地形に霧が留まり、このような景色になったようです。

毎朝通る県道157号はちょうど尾根筋を通る格好になるので、高い所からの景色が楽しめます。

この写真は県道を北に向かって「中持」を過ぎたあたりから、南南西の方向を見ています。

雲海の上にはお月様が
雲海の上にはお月様が

向こうの空の雲がなんだか雪を頂いた山脈のようで、淡路島とは思えないような風景でした。空にはお月様がぽっかり浮いていました。

霜が降りてすっかり冬景色
霜が降りてすっかり冬景色

その朝の気温は約2℃。

外に置いてある丸太に霜が降り、すっかり冬景色になっていました(Ku)。

動物の写真

現在工房では、個展でご注文いただいた椅子やスツールなどを製作中です。

芽を出したそら豆などは順調に育っていますが大きな変化は無く、リクガメのほじほじ君も寒さのためにほとんどの時間をおがくずの中に埋もれて過ごしています。

加えてこの季節には珍しく曇りがちのお天気で、庭に出る時間も短く、なんだか変化の少ない淡々とした1週間を過ごしました。

そんなわけで今週は、先日 ”イングランドの丘” で撮ってきた動物たちの写真を何枚かご紹介したいと思います。

餅菓子みたいなモモイロペリカン
餅菓子みたいなモモイロペリカン

”ワラビー広場” のモモイロペリカン。

翼や首をぴったりと折りたたんで座り込んだ姿がまるで餅菓子のよう。

こうしているとおとなしそうですが、エサの時間に他の動物が近づくと大声で威嚇するのだそうです。

お休み中のワシミミズク
お休み中のワシミミズク

夜行性のワシミミズクはお休み中でした。

じっと目を閉じている姿はまさに「森の哲学者」。実は人間の知恵をはるかに上回ってたりして…。

つぶらな瞳のモルモット
つぶらな瞳のモルモット

モルモットってこんなに大きかったんですね。体の割に小さな手足がかわいいです。

ほとんど空になったエサ入れに手をかけ、つぶらな瞳で見つめられました。ごめんね、何もしてあげられなくて…。

見張り中のプレーリードッグ
見張り中のプレーリードッグ

プレーリードッグは巣穴の近くでお馴染みの立ち姿。

アメリカでは害獣とされているようで、以前テレビで見た掃除機のような機械で ”スポッ,スポッ” と捕獲されていた姿を思い出しました。

ヒツジさん
ヒツジさん

”ひつじのくに” のヒツジさんです。

エサを購入して与えることができるのですが、エサを持っていない私が近づいてもそっぽを向くだけです。

羊の黒目が横長だってことにこの写真で気づきました。

さて、来週はどんな1週間になるのでしょうか。

そろそろ焼き芋がおいしい季節ですね。(Ku)