誰の口に入るのかな?

昨年の玉野での展示会の際、ギャラリーのオーナーさんに 「嫌いでなかったらどうぞ」とすすめて頂いた ”日本イチジク”。

実は2人とも 「生のイチジク=青臭い」 というイメージが強く、私達にとっては数少ない苦手な食べ物の一つだったのですが、出して頂いたものを見ると、やや緑色がかった小ぶりな実で、それまで見慣れていた大きくて濃い紫色のイチジクと随分様子が違うことに気が付きました。

「嫌い」と思っていたものが、好みの変化や、鮮度、料理の仕方などで、改めて試してみると、じつはすごくおいしくって、逆に好物になったものも多い私は、苦手な食べ物も、人にすすめられるのは ”チャレンジのチャンス?” と考えてできるだけ頂くことにしています。もちろん「あっ、やっぱダメだぁ~」ということもありますが、そんなことを恐れておいしいものを一生食べ逃すのはもったいないと思うのです。

このときもそんな気持ちに加えて、今まで知っていた ”イチジク” との見かけの違いに背中を押され、皮をむいてほおばってみると、

「おいしい~!!」。

イチジクの香りはするものの、青臭さは全く無く、柔らかく、ほどよい甘みと酸味が口の中に拡がり、独特のプチプチする食感もたまりません。いつのまにか2人とも出して頂いた1パック分をペロリと平らげていました。

オーナーさんのお話しによると、”日本イチジク” は、昔から日本にあったイチジクで、私達が苦手な ”西洋イチジク” とは種類が違い、岡山では笠岡などで栽培されているのだそうです。

”イチジク”、手で簡単に皮がむけて、種が無いので皮をむけば大きな実のかたまり。調べてみると水さえしっかりやれば、育てるのも難しくないとのこと。

これがおいしいとなれば、育てずになんとしましょう!!

その後もういちど、岡山の道の駅で ”日本イチジク” を買って「やっぱりおいしい!」ことを確認し、「日本イチジク栽培計画」を実行することに決定。

今年の春、探してみると近くのホームセンターで普通に苗木を売っていることが分かりました。”西洋イチジク” と間違えないようしっかり確認して ”日本イチジク” を2本購入。

ただ、植える場所がすぐに準備できないので、しばらく鉢植えにしておくことにしました。

まだ1mほどの苗木。今年は実は着かないだろうと思っていたのですが、ある日、片方の苗の枝の脇に小さな突起が出来ていることに気が付きました。その後少~しずつ大きくなり、現在こんな状態です。

ひとつだけ着いたイチジクの実
ひとつだけ着いたイチジクの実

今、直径3cmくらい。

この実は誰の口に入るのかな?
この実は誰の口に入るのかな?

私達以外にも、鳥や虫が狙っているはず。

誰の口に入るのかな?早い者勝ちだけど、フライングは許しません!!(Ku)