雪に埋もれたソラマメの運命やいかに…

先週末に続く大雪。

淡路でも金曜日未明から雪が降り始めました。

先週は明け方から雨になったようで、朝起きた時には家の周りの雪はほとんど溶けた状態だったのですが、今週はしっかり雪化粧をしていました。

ずっと雪は降り続いていましたが、道路に雪が残るほどではなく、いつも通り工房へ出掛けました。

ところが、市街地から山あいの道に入ったとたんに路面に雪が残りはじめ、尾根筋を通る県道はもはや ”雪道” 。途中2台ほど、スリップして動けなくなった車が乗り捨ててありました。

走行距離21万kmを越え、先日18年目を迎えた私達のレガシィは、ノーマルタイヤにもかかわらず、老体に鞭打ってなんとか無事に工房に到着。

丸太の上に積もった雪(朝)
丸太の上に積もった雪(朝)

工房の周りは”雪化粧”どころではありません。目隠しをして連れてこられたら、絶対にここが ”淡路島” だとは思わないでしょう。

朝の時点で7cmほどの積雪が。
朝の時点で7cmほどの積雪が。(朝8時頃)

地面の雪の深さを測ってみるとおよそ7cm。

雪に埋もれた畑
雪に埋もれた畑

畑も雪に埋もれてこのとおり。

霜よけの覆いをしてあるエンドウ(写真奥のモコモコした列)はまだしも、すっかり雪に埋もれてしまったソラマメの苗は大丈夫でしょうか!?

”霜に当てろ” とは書いてありますが、”雪に埋めろ” なんてどこにも書いてありません。

雪に埋もれたソラマメの運命や、いかに…

その後も雪はシンシンと降り続き、積雪は増える一方。

鉢に積もった雪
鉢に積もった雪

お昼頃には鉢に積もった雪もこんなに深くなっていました。

”このままじゃあ帰れなくなる!!!” とお昼で仕事を切り上げ、念のためにスコップやら長靴やらを車に積み込んで帰途についたのですが…

工房の敷地を出る緩やかな上り坂でタイヤがスリップし、どうにもこうにも進まなくなってしまいました。

ここで出番を迎えたのは、十数年前に購入し、新品のまま、一度も使う機会が無く、『もう使うことはないだろうな』とは思いながらも工房で保管していた樹脂製のチェーンです。

工房に戻り、棚の奥からケースを引っ張り出し、ビニールのパッケージを破って中身を確かめてみると、さいわいゴムの劣化もなく、使えそうなことが分かりました。

説明書を片手に無事装着。

初めてチェーンを装着したレガシィ
初めてチェーンを装着したレガシィ

もともとは長野で、冬用タイヤでも走れなくなるような状態になったときのために購入したものでしたが、まさか淡路で使うことになるとは思ってもいませんでした。

チェーンを装着したレガシィは、実に頼もしく雪道を進み、「まだまだいけまっせ!」とアピールしているようでした。

今回はたまたま工房を出てすぐだったので、チェーンを着けて帰ることができましたが、途中の山道でスタックしてしまったら大変な目に会うところでした。

これからは、雪のときはチェーンを車に積んでおこうと思います。(Ku)

干し芋づくりのもうひとつのお楽しみ

先週作った干し芋は、その後、イタチやネズミに食べられることなく無事に干し上がってきています。

ただ、雨や雪の日もあり、乾燥状態はあと一押しといったところで、もう1日晴天の日に干して出来上がりにしたいと思っています。

さて、先週ちらっと書いた「干し芋づくりのもうひとつのお楽しみ」。

それは、”芋飴” づくりです。

たくさんのお芋を蒸していくと、お芋から蒸気の中に溶け出たでんぷんやら甘みが蒸し鍋の底に溜まり、これを煮詰めると芋飴になるのです。

だいぶ煮詰まった”芋飴”
だいぶ煮詰まった”芋飴”

お芋を蒸かし終えたとき、鍋の底に、お芋のよい香りがする茶色っぽい液体が1.5リットルほど溜まっていました。

これを水あめ状になるまで鍋でゆっくり煮詰めます。

”飴” としては甘みが薄く感じたので、砂糖と少しの塩で味をととのえたうえ、”はったい粉” を投入(”きなこ” でもおいしいようです)。

”はったい粉”を投入した芋飴
”はったい粉”を投入した芋飴

パン生地のようにまとまるまで、適当にはったい粉を追加しながら練り上げます。

練り上がった芋飴
練り上がった芋飴

これを棒状に伸ばし、はったい粉をまぶしながら食べやすい大きさに切り分けたら出来上がり。

出来上がった芋飴
出来上がった芋飴

お芋のほっこり甘い香りと、はったい粉の香ばしい風味の ”げんこつ飴” がたくさん出来上がりました。

なんと素敵な副産物でしょう!おやつがたくさん出来て大満足の干し芋づくりでした。

年が明けてから、なんだかおやつを作ってばかりいるようですが、仕事もちゃんと進めておりますのでご安心を。(Ku)

”干し芋作戦” は終盤を迎えました

昨年、芋作りから始めた ”干し芋作戦” は静かに着々と進行し、終盤を迎えました。

10月に収穫した干し芋用のさつまいも 「タマユタカ」達 は、ネズミの襲撃を避けるべく、オーバーハング状に設置したコンテナの中で約3ヶ月の熟成期間を過ごしました。

この間、自宅の台所で2回ほど、少しのお芋で試作をし、ほどよい蒸し時間や芋の厚さなどを探っておりました。

そして、晴天が2,3日続くと見込まれたこの月曜日、いよいよ干し芋への加工に踏み切りました。

土をしっかり洗い流すとともに、傷んだ部分を取り除き、蒸し器へ。

いもを蒸しています
お芋を蒸しています

普段家で使っている鍋ではとても追いつかないので、餅つきのときに使う大きな蒸し器とコンロを実家から借りてきました。

2段のセイロにおいもを詰め込んで、じっくり蒸すこと約2時間。

蒸し上がったおいも
蒸し上がったお芋

竹串がスッと通るようになったら蒸し上がり。

アツアツのうちに皮をむきます。

それはそれは熱いので、2人で 「熱っ!熱~っ!」 と大騒ぎ…

皮をむいたお芋
皮をむいたお芋

熱い間はきれいに切れないので、冷めるまで待ちます(この日はできるだけホコリが出ない作業をしました)。

切ってザルに並べたお芋
切ってザルに並べたお芋

冷めたら、1cmほどの厚さに切って、ザルに並べます。

切って並べているだけのはずなのに、なぜかときどき口が動き、お腹がふくれます。

2段のセイロで2回分のお芋は、おおきなザル6枚と、3段の干し網と、2人分のお腹いっぱいになりました。

お芋、干しています
お芋、干しています

あとはときどき裏返しながら、晴れた日に7日ほど干すだけ。

でも、山の中ならではのたくさんの敵が狙っているので油断大敵です。

干している間はカラスやノラネコにいたずらされないよう、しっかり網をかけて。夜間部屋に取り込んでいる間はネズミやイタチに食べられないよう扉や窓をしっかり閉めて。

順調にいけば来週早々においしい干し芋がたくさんできあがるはずです。

実はこの干し芋作りにはもうひとつおまけの楽しみが…。

それはまた後日ということで。(Ku)