空梅雨が明けてまた酷暑の夏か、と覚悟したのも束の間、再び梅雨入りしたかのようなはっきりしないお天気が続いています。
また、各地で豪雨災害が起こり、土砂や泥水に埋まった各地の様子を連日のように目にし、心が痛むばかりです。
被害に遭われた方々には心よりお見舞い申し上げます。
昨今の雨の降り方は明らかに以前とは変化しており、もはやどこでどのような災害が起こるかは分かりません。
自然の力に対する人間の知恵には限界があり、自然に対してもっと謙虚にならなければいけないと痛感します。

曇りがちなお天気の工房の庭では、”高砂芙蓉” が可愛らしい花を咲かせました。
葉が長いくさび形で鏃(やじり)のような形をしていることから ”矢の根梵天花(やのねぼんてんか)” とも呼ばれるそうです。
(正しくは、”矢の根梵天花”が正式な名称で、”高砂芙蓉” は園芸用の別名のようです。)
これがちょっと不思議な花で、昨年は蕾がいくつもあったのに花がひとつも咲かず、でも秋になるとしっかりと種をつけていました。
調べてみると、別の花と受粉するのが難しい環境では、子孫を確実に残すためにあえて花を開かずに、つぼみの中で自家受粉をして種をつくるのだとか。
このように、花を開かずに種をつける花(?) を 「閉鎖花」 といい、ツユクサやスミレなどにもみられるのだそうです。
今年はきっと ”これなら他の花と受粉できるわ!”? と、花を咲かせてくれたのでしょう。
ただ、一見可憐な草花のようですが、実は「半低木」なのだそうで、成長と共に茎が太くなり、本来の ”低木” の姿に変わっていくとのこと。
また、南米原産の帰化植物で、繁殖力が旺盛なため、増え過ぎにも注意が必要なのだそうです。
以前、”ミント” を地植えにして 雑草化させてしまった失敗もあるので、注意して育てていきたいと思います。(Ku)