いよいよです。

今度の金曜日、いよいよ地元淡路での展示会が始まります。

現在は新作の仕上げに入っており、ギリギリではありますがなんとか順調に準備が進んでいます。

先日の金曜日、展示会に先立ち、朝日新聞の方が工房へ取材に来て下さいました。

工房での取材は初めてで、当日の会場での取材と異なり、時間的にも精神的にも落ち着いて取材をして頂くことができました。

それに加えて記者の方がさすがに聞き上手で、ついつい話があっちこっちに逸れてしまってなんだかちょっと申し訳なかったのですが、翌日の朝刊では、私たちの仕事や考え方について、とても分かりやすく、素敵な記事にまとめて下さっていました (記事の一部は「朝日新聞デジタル」(外部リンク)でご覧頂くことができます)。

「太田秀世 木工展」は、この27日(金曜日)からです。

会場でお待ちしておりますので、どうぞお気軽に脚をお運びください。

頂いたバラの花
頂いたバラの花

先日、お隣の方が、お庭できれいに、それこそ ” たわわに ” 咲き乱れているバラの花を切り花にして下さいました。

みっしりと花びらが複雑に重なり合って、なんともきれいです(花びらを数えてみたら、なんと83枚ありました)。

名前もお聞きしたのですが、カタカナの呪文のようで何度聞いても覚えられません…。

私たちの自宅には、鉢植えや盆栽しかありませんが、実はお庭のきれいな家に囲まれていて、バラやクレマチス、梅、洋蘭などの花々が季節毎に咲き、レモンやブドウ、リンゴ、柿、桑などの果実が実り、ゴーヤが風になびき、トマトが赤く実り…。

こんな素敵な借景(時には味も)をいつも楽しませて頂いています。(Ku )

 

淡路での展示会まであと約3週間となりました。

今年で5回目となる、地元淡路での展示会が着々と近づいています。

今日は、先日出来上がった展示会ご案内のハガキを、島内の図書館や公民館などに置いて頂くようお願いに行ってまいりました。

洲本方面に向かって車を走らせていると、洲本市街地にほど近い海上に、大きな大きな起重機船が、これまた巨大な黄色い物体を吊っている様子が見えてきました。

橋を架けるような場所でもないし、わざわざ海上に建物を建てるような所でもありません。なんだろう…???

しかも、こんな時に限ってカメラを持っておらず、やむなくガラケーのカメラで写真に収めておきました。

大きな起重機船が…
大きな起重機船が…

家に帰ってインターネットで調べてみると、なんと、福島県沖に設置される「浮体式の洋上風力発電設備」ということです。

堺市でいくつかに分けて製作された装置が、大阪湾対岸の洲本沖まで運ばれてきて、ここで組み立てられてから福島まで曳航されていくとのこと。

今はまだ土台となる部分だけですが、これからこの上に直径100mを越える風車が取り付けられ、最高点の高さは水面から150mにも及ぶのだそうです。

背の高い風車の形にしてからはるばる福島沖まで運ぶなんてびっくりです。

7月1日に福島に向けて出発予定ということなので、是非そのころにもう一度見てみたいものです。

展示会のお話しから大きくそれてしまいましたが、本日、ホームページの展示会案内に、詳しいご案内を掲載いたしましたので、是非ご覧下さい。

展示会まであと約3週間。

充実した空間を楽しんでいただけるよう、じっくりがんばっていきたいと思います。

サンシャインホールでの展示会のご案内
サンシャインホールでの展示会のご案内

工房の庭で、小さな小さなナナフシのこどもを見付けました。

小さな小さなナナフシのこども
小さな小さなナナフシのこども

体長1cmくらいでしょうか。

脚なんて、剛毛の私の髪の毛よりよっぽど細くて、なんとも頼りない限りですが、ユラユラ揺れながら移動する姿はやっぱりナナフシ。

無事に大きく育ってくれるよう願いながらそっと庭に返しました。(Ku)

拭漆仕上げのタオル掛け

昨年の玉野での展示会で知り合ったお客様から、お寺の御手洗いの 『タオル掛け』 のご相談を頂きました。

数年前に新築された、たいへん立派な寺院建築の客殿の御手洗いに樹脂製のタオル掛けが設置されており、せっかくの木造建築の空間にそぐわないので、木製のものに取り替えたいとのお話しでした。

設置状況を確認しながらお聞きしたご希望は、「タオルを掛ける棒も含めて木製とし、拭き漆仕上げとすること」、「元のタオル掛けを取り付けてあったビス穴が隠れるようにすること」 、「タオルを縦半分に折って掛ける巾で」 という内容でした。

拭漆仕上げのタオル掛け
拭漆仕上げのタオル掛け

壁のビス穴が隠れるように ”座板” のあるデザインとし、座板と側板は ”セン”、棒は ”ウォールナット” を使いました。

今回使用したセンには ”縮み杢” という珍しい模様が見られ、拭き漆仕上げにすることでその模様が浮き立ち、たいへんきれいに仕上がりました。

ウォールナットはもともと焦げ茶色の木なのですが、きめが細かいので、漆を塗ると、とてもツヤのある滑らかな仕上がりになります。

拭き漆仕上げのタオル掛け
拭き漆仕上げのタオル掛け

タオルを掛ける棒は八角形としましたが、見た目がシャープになることに加え、タオルを掛けた際に滑りにくくなる効果もあります。

壁に取り付けたタオル掛け
壁に取り付けたタオル掛け

 

タオル掛けのご使用状況
タオル掛けのご使用状況

手前の ”フック” は 『荷物掛け』 です。

元のタオル掛けの巾が広く、今回お作りしたものでは一方のビス穴しか隠れないため、もう片方のビス穴隠しとして、タオル掛けと同様の台座の付いたフックをご提案し、タオル掛けとセットで製作させていただきました。

漆喰の白い壁や板壁の明るい空間に漆の色合いが引き立ち、よい空間になったとたいへん喜んで頂けました。

ありがとうございました。(Ku)