雪が積もりました

このたびの寒波、各地で雪が積もったようですが、ここ建部も。

雪が降ったり止んだりの26日の建部
雪が降ったり止んだりの26日の建部

昨日(26日)は、雪が降ったり止んだりの一日でした。

昼間は、ちょっと屋根が白っぽくなったかナ、と思っても、すぐに溶けてしまって積もることはなかったのですが … 。

27日朝の雪景色
27日朝の雪景色

一夜明ければ雪景色。

屋根の上もこのとおりです。

屋根に積もった雪
屋根に積もった雪

積雪量1~2cmといったところでしょうか。

庭の南天も雪化粧
庭の南天も雪化粧

庭の南天もきれいに雪化粧していました。

そして・・・

何の足跡?
何の足跡?

裏庭に点々と足跡が …

明らかに、” ひづめ ” ではなく ” 肉球 ” の足跡。

猫でしょうか? それとも・・・?

庭をぐるっと一周して出ていったようです。

 

近年は、ここ建部で雪が積もることは少なくなったとのこと。

ご近所の方によれば、「今年の冬はまだ冷え込んでいない方」とのことですが、初めての建部の冬を迎えている私たちにとってはなかなか強力な寒さです。

冷蔵庫の中の方が「温かい!」と感じたり、台所のごま油やオリーブオイルが冷えて容器から出にくくなったり、携帯電話などの充電に時間がかかるようになったり、新聞をめくる時に出る” 微風 ” をとっても冷たく感じたり … 。

そういえば、建部では「ゴキブリ」を見ていません。

ひょっとしたら冬が越せないのかも(以前住んでいた ” 信州小諸 ” がそうでした)。

そんな寒さの中で、リクガメの「ホジホジ君」はどうしているかって?

新しく導入した強力保温ヒーターの効果で今までよりも元気です。

エサを食べては昼寝して、我が家で一番快適な冬を過ごしています。

(Ku)

 

【岡山移住顛末】-番外編①-

おかげさまで、先月末の倉敷での展示会は無事終了いたしました。

その後、工房の改築などでお世話になっている景山建設さんのイベントに参加させていただいたり、工房の薪ストーブの設置などをしているうちに、いつの間にか師走がもう目前です。

朝晩はかなり冷え込むようになり、先日は氷点下まで気温が下がったようです(まだ氷が張るほどではありませんが … )。あんなに暑かった夏がウソのようです。

十数年ぶりに準備した ” おこた ”(居間に、ず~っと憧れていた「掘り炬燵」があるのです)から離れられなくなりそうです。

さて、しばらくぶりの【岡山移住顛末】、移住先を決めるまでのお話で少し長引いてしまっておりますので、ここで番外編として、岡山へ引っ越してきて今日までに体験したことを少しご報告したいと思います。

まず、なんといっても7月の豪雨です。

おかげさまで私たちの家の周辺は被害を受けることはなかったのですが(たくさんの方にご心配をいただきました。ありがとうございました。)、今回の岡山での水害はかなり大きな出来事でした。

ニュースにはなならなかった土砂崩れや浸水地域も数多く、痛々しく崩れた山肌や、通行止めの道路、仮復旧の堤防などがまだそこかしこにみられます。「晴れの国、岡山」でこんな光景を目にするとは思ってもみませんでした。

雨が一段落した7月7日夕方の旭川
雨が一段落した7月7日夕方の旭川

自宅から、道路とお向かいの敷地をはさんで、目の前が旭川の堤防です。

上の写真は、雨が一段落した7月7日夕方の旭川の様子です(6日深夜が水位のピークで、その時よりかなり水量が減った状態です)。

当時、引越し作業の都合で建部に滞在しており、川の増水や大雨特別警報など、経験したことのない事態にやや緊張しましたが、ご近所の方が何かと気にかけてくださり、落ち着いて過ごすことができました。

9月初めから建部での生活を本格的にスタートさせたのですが、ご近所をはじめ、周りの方々がみなさん親切に、たいへんあたたかく私たちを迎え入れてくださいました。

通りがかりの方が気さくに話しかけてくださったり、穫れたてのおいしい野菜をおすそわけして下さったり、新聞屋さんや郵便屋さんなどが地域の情報を教えてくださったりと、とても楽しく毎日を過ごしています。

9月後半、桜並木のある堤防の土手は彼岸花が咲き乱れて真っ赤になりました。

彼岸花が咲き乱れる土手
彼岸花が咲き乱れる土手

10月には秋祭り。

私たちの住む地区では、10月の第2週の週末に「建部まつり」が行われます。地区内にある7つの神社から御神輿が集まり、神楽(獅子舞)も奉納される盛大なお祭りです。

建部まつり(2018)で集まった御神輿
建部まつり(2018)で集まった御神輿

家内安全を願って御神輿と神楽は地区を廻り、家々の前で神楽が舞われます。

秋祭りの神楽(獅子舞)
秋祭りの神楽(獅子舞)

家の前に立って神楽を迎えるのですが、なにぶん私たちにとっては初めてのことなので、 見ているだけなのにとても緊張してしまいました。

秋晴れの秋祭り
秋晴れの秋祭り

偶然、宵祭りの朝に立ち寄られた前のご当主さんが、「この家にもまだお祭り用の提灯があるのよ」と、倉庫から出してくださった提灯。

玄関前に提げて初めての秋祭りを楽しみました。

敷地内に建てていた両親の家も先日完成し、来月初めには両親も岡山に引っ越して来ます。

もう少し作業場関連の工事が残っていますが、「岡山へ行こう!」と決意した当初は、1年半でここまでこぎつけることができるとは思ってもいませんでした。

たくさんの方々のお力添え、応援に感謝の気持ちでいっぱいです。(Ku)

木曜日から、倉敷での展示会です。

今週の木曜日、10月18日より、倉敷での展示会が始まります。

2018年倉敷での展示会のお知らせ
2018年倉敷での展示会のお知らせ

DMの写真は、新居の縁側で撮影したものです。

写真の作品は、倉敷では初めての展示となるコンパクトなバタフライテーブルとスツールです。

このスツールは、脚を旋盤加工で製作しており、見た目が軽やかなだけでなく、重さも抑えた持ち運びやすい椅子になっています。

このほか、積み重ね式の棚、ダイニングチェアなどの家具や、額、トレイなどのコモノの展示販売をいたします。

注文製作や家具のリフォーム、修理なども承りますのでお気軽にご相談ください。

2018年倉敷での展示会のご案内
2018年倉敷での展示会のご案内

昨年まで展示会を行っていた『スペースみき』はリニューアルし、『滔々ギャラリー』になりました。

展示室は大原美術館寄りの鉄筋コンクリート造の方へ変わりますが、ギャラリーの場所は変わりません。岡山市民になった以外は何も変わらない私たち2人がお待ちしておりますので、安心してお越しください。(Ku)

【岡山移住顛末】-その3-「偶然が重なって …」

本格的な移転作業の開始から早3ヶ月が過ぎました。

まだまだ工房の整備は未完了ですが、なんとか作業ができる状態になったところで、中断していた【岡山移住顛末】の再開です。

昨年6月に始動した岡山移住計画。

引っ越し先を探すうえで分からないことがいろいろと出てきたため、「とにかくいちど現地へ行こう!」と、岡山へ出掛けたのは7月終わりのことでした。

まずは、岡山市の ” 移住・定住支援室 ” を訪ね、「都市計画」や「市街化調整区域」、「農地法」など、私たちが引っ越し先を決めるのに関係がありそうな事項について教えていただきました。

たいへん親切に分かりやすく説明してくださいましたが、結論としては、私たちが土地や建物を購入して家具工房を立ち上げるには、「市街化区域」および「市街化調整区域」を避ける必要があることが分かりました(新築・増改築や、建物の用途、営業できる業種などに制限があるそうです)。また、私たちが「農地」を入手することは原則不可能であることも分かりました。

都市機能を集約させる方針の岡山県の都市計画では、県南部では「市街化区域」および「市街化調整区域」がかなり広く設定されています。

私たちがおおまかに決めた『吉井川より西、高梁川より東で、国道2号バイパスより北、津山までは北にあがらない』範囲で、「市街化区域」でもなく「市街化調整区域」でもない地域となると非常に限られます。

淡路で地図などを眺めながら「このあたりがいいね」と考えていた地域が岡山市北部の『建部町』だったのですが、偶然、この『建部町』は、「市街化区域」や「市街化調整区域」の区分がされていない地域であることが分かりました。

そして、移住・定住支援室の方がもうひとつアドバイスを下さいました。「住みたい地域が決まったら、具体的な物件探しには現地の不動産屋さんを訪ねるのがいちばんです。」

善は急げ、『たけべ』へ Go!!

まずは岡山市役所の建部支所へ。

岡山への移住を考えており、建部町周辺で物件を探したい旨を伝えたところ、なんと …

「建部町には不動産屋は一軒もありません。」

「この先に商工会があるので、そちらで相談すれば何か情報がつかめるかもしれません。」とのアドバイスを頼りに ” 建部町商工会館 ” へ。

「確かに建部町には不動産屋はありません。」

!!

「でも、このあたりの不動産物件に詳しい建設業者さんがいらっしゃいますから、そちらに相談してみたらいかがですか? 連絡をとってみましょうか?」

お願いします!!!

そこで紹介していただいたのが、地元で木造注文住宅を手がける『景山建設』さんでした。

事務所にお邪魔し、家具工房を併設できる家・土地を探していることをお伝えしたところ、「ここはどう?」と案内していただいたのが、こちらのお家。

家の外観
家の外観

これぞ古民家、というような堂々とした構えに圧倒されつつ中を案内していただきましたが、詳しいことはこの次に。

実は、景山建設さんの事務所で出していただいたお茶のガラスのコップが、偶然、私たちも知っている作家さんのもので、そのお話をきっかけにさらに偶然、私たちが倉敷でたいへんお世話になっている民芸店さんが共通の知り合いであることが分かりました。

この件、何かと偶然が重なり、なんだか不思議なご縁を感じたのでした。(Ku)

淡路での展示会が始まりました

岡山移転を前に、淡路でお世話になった皆様へのご挨拶を兼ねた展示会が始まりました。

2012年に初めて開催した地元での展示会も今回で7回目となります。

淡路での展示会はとりあえず今回で一区切りとなりますが、岡山へ移転した後も、何年かごとには淡路で展示会を行っていきたいと考えておりますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

今回の展示の様子を紹介いたします。

2018年淡路での展示会の様子-1
2018年淡路での展示会の様子-1

今回は、大きな家具を中心に、できる限りたくさんの作品を展示しています。

2018年淡路での展示会の様子-2
2018年淡路での展示会の様子-2

大きな桂のダイニングテーブルは、淡路では初めての展示になります。

2018年淡路での展示会の様子-3
2018年淡路での展示会の様子-3

積み重ね式の棚や、四方棚は、定番の作品です。

2018年淡路での展示会の様子-4
2018年淡路での展示会の様子-4

花入れやトレイ、スプーンなどのコモノもたくさん展示しています。

6月3日(日)18:00まで、淡路市サンシャインホール2階ギャラリーにてお待ちしております。

現品の販売以外にも、注文製作も承りますので、お気軽にご相談ください。

(Ku)

追伸:本日付の「神戸新聞」で、今回の展示会について紹介していただいております。

ちょっと恥ずかしいのですが、ネットでの記事をご参照ください。

 

あんなに寒かったのに、春はちゃんと来るものですね。

新年のご挨拶以来の投稿です。

淡路島も今年の冬は例年にない冷え込みでした。

雪こそほとんど降らなかったものの、日陰に張った氷は数日間凍りっぱなしという光景を、淡路に住むようになって初めて目にしました。

自宅の湯沸かし器にも寒さの影響が …

夜中に凍結してしまったのか、お湯が十分に出ず、「凍えそうな風呂上がり」を2,3回経験しました(しかも寒い日に限って…)。

これも初めてです。

今日の新聞の解説記事によれば、今年の冬の冷え込みは、地球規模の温暖化の影響なのだとか … 。暑くなるだけが  ” 温暖化 ” ではないことに、環境の複雑さ、繊細さを感じます。

そんな寒さに負けて冬ごもりをしていたわけではないのですが、気がつけば春はもう目の前に来ていたのですね。

しいたけ(3月13日)
しいたけ(3月13日)

工房の裏手に置いてある椎茸のホダ木。

火曜日に、「おいしそうだけど、まだ小さいね」と、とりあえず記念撮影。

それが2日後の木曜日には …

しいたけ(3月15日)
しいたけ(3月15日)

おお、食べ頃!!

早速、晩ご飯に頂きました。

しだれ梅も花盛り
しだれ梅も花盛り

工房の庭の「しだれ梅」も花盛りです(剪定の具合で、しだれていないのはご愛敬)。

 

さてここで、春の訪れを機にお知らせがあります。

太田秀世家具工房は、今年6月末に岡山へ移転することになりました。

岡山市北区建部町という場所に、自宅と工房を構えます。

早くお知らせをしなくては、という思いの一方で、いろいろと親切にしていただいているご近所の方々に、引っ越すことをなかなか言い出せなくて、ブログの更新もついつい後まわしにしてしまいました。

でも気がつけばもう3月も半ば。

あと3ヶ月ほどで本格的な移転作業に入らなければなりません。

先週末にご近所にご報告とご挨拶をし、本日このブログでもみなさんにお知らせすることにいたしました。

これまでも淡路~岡山は、仕事でよく行き来していましたから、逆に岡山に工房を移動しても、淡路や関西圏のお客様のご相談にもこれまでとほとんど変わらずに対応させていただけると考えております。

また、岡山へ移転後も、淡路や神戸近辺での展示会を定期的に行っていく予定です。

ご注文、ご購入品のメンテナンス等、これまでどおり遠慮なくご相談ください。

岡山への移住の経緯については、今後、少しずつこのブログでお伝えしていく予定です。

場所の選定、土地・家探し、改築工事の計画などなど、なにもかも初めてのことばかり、知らないことばかりでした。

情報を集め、戸惑いながら、無い知恵をしぼりながら、そしていろいろな人の力を借りて、どのように私たちが移住計画を進めてきたのか、そして今後、どんなふうに岡山での生活始めるのかをお伝えしていきたいと考えています。

長いお話になるかもしれませんが、どうぞご笑覧下さい。(Ku)