台風だ!!

非常に大きな台風12号がやっと通り過ぎました。各地で高潮や河川の氾濫など大きな被害が出たようです。被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げます。

特に、台風が直撃した岡山は知り合いも多く、被害の状況が気になります。また、先日”モビール展”でお世話になったギャラリーは宇野港のすぐ近くにあり、以前の台風で高潮による大きな被害に遭われたとのこと。今回も玉野市全域に避難勧告が出たことをニュースで知りましたが、テレビやインターネットで入手できる情報は限られており、正確なところが分からず心配です。

ここ淡路島では、幸い大きな被害は無かったようです。私たちの家の周辺にも特に変わった様子はありません。”台風”というよりも、「かなりまとまった大雨が降った」という印象です。雨が欲しい時には全く降らず、降り始めると徹底的という最近の雨の降り方には困ったものです。

工房の方は、雨が横殴りに降ると屋根のスレートのすき間から雨が吹き込んでくるので、金曜日の夕方に機械類にブルーシートを掛けてきました。

台風への備え
台風への備え

工房を開いて初めて台風を経験した数年前、吹き込んだ雨水によって機械の定盤などが見事に錆びてしまい、サビを落とすのにたいへん苦労しました。それからは台風への備えとして、外回りの片付けに加えて、機械の養生が必須となりました。状況確認は明日になりますが、思っていたよりも風は強くなかったので外回りも含め、大丈夫だと思います。

あ、前回の台風で傾いたサクランボの木がそのままでした。倒れていませんように。(Ku)

オクラの観察

オクラの花
オクラの花

花もきれいで実もおいしい”オクラ”を毎年育てていますが、うっかり収穫を忘れると次の日にはビックリするほど大きくなってしまうオクラの実。1日でどれくらい大きくなるのかと測ってみたところ、朝~夕方で1cmほど大きくなっていることが分かりました。

では、実のどの部分が伸びているのだろう、先端部分?それとも全体が均一に?そこでちょっと観察してみることにしました。
ちょうど4cmの測りやすそうな実がついていたので、マジックで1cm間隔にマークを付け、全体の長さとともにマークの間隔の変化も測ってみました。

測定開始時(8月25日8:46)
測定開始時(8月25日8:46)

【8月25日(曇りときどき小雨)、朝8時46分観察開始】
実の付いている茎の付け根から実の先端までちょうど70mm。実の長さが40mm、茎の部分は30mmということになります。この茎の付け根に定規の先端を合わせてその後の測定の基準とすることにしました。黒い点が10mm間隔のマークです。

25日14:36
25日14:36
25日17:35
25日17:35

【25日の夕方6時前】
実全体の長さは49mm、マークの間隔は上から15mm,12mm,12mm,10mm。茎の部分は伸びていません。
朝と比較して実全体で9mm伸びました。先端に近い部分ほどよく伸びたことが分かります。

26日8時43分
26日8:43

【翌26日(曇りのち晴れ)朝9時前】
実全体の長さは60mm、マークの間隔は上から17mm,16mm,15mm,12mm。茎の部分は伸びていません。
昨日の夕方から全体で11mm伸びました。やはり先端に近い部分ほど伸びる割合が大きいようですが、下部もわずかながら伸びていることが分かりました。

26日10:25
26日10:25
26日13:55
26日13:55
26日16:58
26日16:58

【26日夕方5時前】
実全体の長さは65mm、マークの間隔は上から19mm,17mm,16mm,13mm。茎の部分は伸びていません。
今朝からの伸びは全体で5mmでした。天気が良かったので昨日よりたくさん伸びるのではないかと思っていましたが、意外な結果でした。やはり先端に近い部分ほど伸びる割合が大きいようです。

収穫したオクラ
収穫したオクラ

たいへん雑な、しかも2日間だけの観察でしたが、全体が均一に伸びるのではなく、先端に近い部分ほど伸びる割合が大きいことが分かりました。
また、晴天の2日目より曇天の1日目の方が伸びが大きかったことから、太陽が照りつけているよりも、曇り空のもとでの方が実の生長が早いのかもしれません。

実の日齢によっても違うと思いますが、順調にいけば1日2cmのペースで大きくなるようで、やはり穫り忘れは禁物のようです。
収穫したマーク付きのオクラも、よく洗って私たちのお腹に収まりました。(Ku)

夏野菜の収穫

たいへん暑い日が続いています。山の上にある工房は下界の街なかよりも気温で2~3℃ほど低いのですが、それでも風がピタッと止む昼下がりは焼けたスレート葺きの屋根からの熱気がもろに伝わってきます。まるで粘りけのある熱い空気の中にいるようで、動きも緩慢になってしまいます。

そんな暑い中での楽しみは野菜の収穫。この夏はエダマメとズッキーニ,オクラ,坊ちゃんかぼちゃ,はやとうりなどを育てています。夏の野菜は実が大きいので収穫の実感もひとしおです。

収穫したかぼちゃとエダマメ
収穫したかぼちゃとエダマメ

金曜日にはかぼちゃ2個とエダマメを収穫しました。

20本ほど育てたエダマメは実の入ったものから2,3回収穫しました。もうそろそろ終わりのようです。坊ちゃんかぼちゃは3本に合わせて1ダースほどの実をつけました。今回が今年の初収穫です。まだかまだかとヘタや実の様子をチェックするのが毎朝の楽しみです。

今野菜を作っているのは、工房の脇の庭の一部を区切ったごく狭い畑です。食料自給率を高めるべく、もう少し畑の部分を拡げる予定です。涼しくなってからの話ですが…。

キンカンの花
キンカンの花
ギボウシのつぼみ
ギボウシのつぼみ

白い花は涼しげな感じがします。キンカンの花が咲き始め、ギボウシにはつぼみがつきました。(Ku)

楽しいモビール展

サンコアさん
サンコアさん

モビール展が始まりました。初日6日にはオープニングレセプション参加も兼ねて、会場となっているギャラリー”サンコア”さん(岡山県玉野市)に出掛けてきました。

ところ狭しと展示されたたくさんのモビール。出展者は40人を越え、しかも2点,3点と複数出品されている方もあり、作品数は60前後になっているのではないでしょうか。

天井から吊るタイプ以外にも、卓上型や床に置くモビール,湯飲みの中に入っているものや、なんと平面のモビールまで…。

モビール展-1
モビール展-1

手前に写っているのはアクロバットをしている女性の塑像のモビール。今回の企画実行委員の方の作品です。その向こうに私たちの『夜間飛行』と『かれい?なヒラメ?』が見えます。奥のテーブルの上は卓上型のモビールです。

現代アートの作家さんも多く、”日常の道具”である家具を作っている私たちにとっては素材や構成が非常に新鮮で、驚きの連続でした。木の実や空き缶,お菓子など、思いもしなかった素材も…。

モビール展-2
モビール展-2

こちらは私の『たまたま、お・さ・か・な』。

オープニングレセプションでは、普段ほとんどお会いする機会のない、アートの作家さんたちとお話しすることができ、貴重な刺激をいただきました。

”モビール展”は、8月19日(金)まで開催しております。是非、空気の流れを感じる楽しい空間にお立ち寄りください。(Ku)

いよいよモビール展

いよいよ今週末から、サンコアさん(岡山県玉野市)での”モビール展”が始まります。

2人とも、初めてつくるモビールに試行錯誤でしたがなんとか無事に完成し、昨日ギャラリーに発送いたしました。明日、実行委員の方が展示をしてくださるとのこと。

私たちも初日6日(土)の昼には会場に着く予定で出掛けます。40人もの作家さんのモビールが一堂に展示された様子は想像すらできず、今からワクワク楽しみです。

では、私たちが製作したモビールを簡単にご紹介させていただきます。写真に撮るとどうしても背景と入り交じってしまううえ、空気の流れで常に揺れ動いているのでなかなか全体をきれいに写すことができません。是非会場で実物をご覧ください。

『夜間飛行』
『夜間飛行』

拭漆仕上げの飛行機のモビール(製作:太田秀世)。下から見上げる形で写真を撮ってみました。

先日孵化したメダカの姿を見ていて飛行機本体の形をイメージしたそうです。大きめの”隊長機”と小さめの3機が月を目指して編隊飛行。不思議なことに、みな同じ方向を向いていることが多いです。翼の端にワンポイントで着色しました。

『たまたま、お・さ・か・な』
『たまたま、お・さ・か・な』

まーるい形の海のいきものたちのモビール(製作:太田久美子)。

以前からお風呂のおもちゃとして、魚やタコ,クジラなどを丸い形にデザインしたひのきの糸鋸細工を作っていました。今回、新しい形をいくつか考え、サイズの異なるものと組み合わせてモビールにしてみました。光が後ろから当たるとシルエットが浮かび上がり、ちょっとおとぼけなデザインとはまた趣の異なる姿を見せてくれます。

『かれい?なヒラメ?』
『かれい?なヒラメ?』

カレイとヒラメのモビール(製作:太田久美子)。

そもそも”モビール”って何?というところから入った私たち。調べてみると「動く彫刻の一種」とのこと。そこで一番に私の頭に浮かんだのが”干物”だったのです。港町などで風に揺れている魚やタコの干物…。これも立派なモビールでは?で、作ったのがこれ。カレイやヒラメの反った姿を表現したくて、ちょっと厚めの木から削り出しました。ちょうど木目が魚の模様のようです。眼のある側を変えてヒラメとカレイを取り混ぜてあります。是非実物でご確認を。

とにかく、考えるのも作るのも楽しくて楽しくて…。今回の企画にお声をかけていただいたことにとても感謝しています。

サンコア”モビール展”の会期は8月6日(土)~19日(金)です。

初日6日の午後は私たちも会場におります。会場でお会いしましょう!!(Ku)

収納棚の納品

本日、かねてより製作過程をご紹介していた”収納棚”を納品させていただきました。

お茶室に隣接する縁側に置き、水瓶や掛け軸などのお茶のお道具を収納する棚として製作させていただいたものです。設置後早速、お道具の一部を収納していただきました。

”収納棚”正面
”収納棚”正面

茶筅や茶杓などの小さなお道具類を収納される引き出しの上には、茶釜や水瓶を飾ってくださいました。

棚と後ろの壁の間には、衝立や、夏の間取り外した襖を収納したいとのご希望があり、襖が十分に隠れるよう高さは180cmあります。幅は縁側の幅とカーテンの関係から120cmとしました。

一番下のスペースは、お客様のお宅に昔からあった小さめの座卓を収納するためのものです。

収納棚に収めた座卓
収納棚に収めた座卓

座卓も上手く収まりほっとしました。使い込まれたお道具を収納していただくことで、棚も一気にお部屋に溶け込んだような感じがしました。

”収納棚”斜めから
”収納棚”斜めから

お客様がたいへん喜んでくださり、また、心配していたお天気にも恵まれ、とても幸せな納品でした。(Ku)