秋の展示会の準備

11月に、今年で10回目となる倉敷での展示会を控え、工房近くの公園でDM用の写真撮影をしてきました。

秋晴れの公園
秋晴れの公園

秋晴れの、雲ひとつ無い青空の下、きれいに拡がった芝生と、紅葉が始まりかけた木々… 。

ごろんと昼寝をしたくなるような心地よい昼下がりのひととき、作品をかかえ、あっちだ、こっちだ、と撮影場所を探してウロウロするちょっと怪しげな私達2人組でしたが、なんとか満足する写真を撮ることができました。

DMが出来上がりましたら、またご報告させていただきます。

その公園の一角で、久しぶりに実の付いたイヌマキの生け垣を見つけました。

イヌマキの実
イヌマキの実

関西ではあまり見かけませんが、私の出身地である静岡県の遠州地方では、イヌマキのことを、”細葉(ほそば)”? といい、多くの家で生け垣にしています。

雌株にだけ実が付き、遠州弁ではこの実のことをなぜか ” やんぞうこんぞう ” といいます。

赤く熟した方は食べられるのですが、青い方はずっと青いままで、こちらは食べられません。

実家の生け垣にも実が付いていたなあ、と懐かしく思い出しました。

ハラビロカマキリの威嚇
ハラビロカマキリの威嚇

工房の庭のハヤトウリの葉の上に立派なハラビロカマキリが。

カメラを向けると威嚇されました。(Ku)

<追伸> このブログを書いている最中に、近くの温室でボヤがありました。
なんだかバチバチ大きな音がするなあと思っていたら、焦げ臭いニオイが…
そのうち外を黒い燃えかすがいっぱい飛び回りはじめました。
これはただ事ではない!と、外へ出てみると、住宅地から離れた向こうの丘の途中からモクモクと煙がわき上がっていました。
花などを育てている温室の一角でボヤがあったようで、その後消防車が到着し、無事に鎮火したようです。

夕焼け空

今週は、丸太で仕入れた材木の、製材や工房への搬入などで大わらわでした。

昨日も一日中、養生のための割れ止め処理や板の積み替えなどの作業をしてきました(今回の材木の仕入れについては、一連の作業終了後にまとめてご報告させていただく予定です)。

1日の作業を終えて工房から出ると…

夕焼け空と風車
夕焼け空と風車

うろこ雲やいわし雲が重なったような、いかにも秋らしい雲を透かして、きれいなあかね色の夕焼けが拡がっていました。

この何年も、9月はまだ残暑の真っ直中、という感じでしたが、今年はもうすっかり秋めいて、夜中に寒さで震えて慌てて毛布を引っ張り出すほどの涼しさです。

近くの神社から聞こえる祭り囃子の中、周囲の田んぼでは稲刈りも始まり、工房の畑では秋なすが鈴生りです。

そして、食欲の秋も…。

久しぶりの秋らしい秋を感じる今日このごろです。(Ku)

雪に埋もれたソラマメの運命やいかに…

先週末に続く大雪。

淡路でも金曜日未明から雪が降り始めました。

先週は明け方から雨になったようで、朝起きた時には家の周りの雪はほとんど溶けた状態だったのですが、今週はしっかり雪化粧をしていました。

ずっと雪は降り続いていましたが、道路に雪が残るほどではなく、いつも通り工房へ出掛けました。

ところが、市街地から山あいの道に入ったとたんに路面に雪が残りはじめ、尾根筋を通る県道はもはや ”雪道” 。途中2台ほど、スリップして動けなくなった車が乗り捨ててありました。

走行距離21万kmを越え、先日18年目を迎えた私達のレガシィは、ノーマルタイヤにもかかわらず、老体に鞭打ってなんとか無事に工房に到着。

丸太の上に積もった雪(朝)
丸太の上に積もった雪(朝)

工房の周りは”雪化粧”どころではありません。目隠しをして連れてこられたら、絶対にここが ”淡路島” だとは思わないでしょう。

朝の時点で7cmほどの積雪が。
朝の時点で7cmほどの積雪が。(朝8時頃)

地面の雪の深さを測ってみるとおよそ7cm。

雪に埋もれた畑
雪に埋もれた畑

畑も雪に埋もれてこのとおり。

霜よけの覆いをしてあるエンドウ(写真奥のモコモコした列)はまだしも、すっかり雪に埋もれてしまったソラマメの苗は大丈夫でしょうか!?

”霜に当てろ” とは書いてありますが、”雪に埋めろ” なんてどこにも書いてありません。

雪に埋もれたソラマメの運命や、いかに…

その後も雪はシンシンと降り続き、積雪は増える一方。

鉢に積もった雪
鉢に積もった雪

お昼頃には鉢に積もった雪もこんなに深くなっていました。

”このままじゃあ帰れなくなる!!!” とお昼で仕事を切り上げ、念のためにスコップやら長靴やらを車に積み込んで帰途についたのですが…

工房の敷地を出る緩やかな上り坂でタイヤがスリップし、どうにもこうにも進まなくなってしまいました。

ここで出番を迎えたのは、十数年前に購入し、新品のまま、一度も使う機会が無く、『もう使うことはないだろうな』とは思いながらも工房で保管していた樹脂製のチェーンです。

工房に戻り、棚の奥からケースを引っ張り出し、ビニールのパッケージを破って中身を確かめてみると、さいわいゴムの劣化もなく、使えそうなことが分かりました。

説明書を片手に無事装着。

初めてチェーンを装着したレガシィ
初めてチェーンを装着したレガシィ

もともとは長野で、冬用タイヤでも走れなくなるような状態になったときのために購入したものでしたが、まさか淡路で使うことになるとは思ってもいませんでした。

チェーンを装着したレガシィは、実に頼もしく雪道を進み、「まだまだいけまっせ!」とアピールしているようでした。

今回はたまたま工房を出てすぐだったので、チェーンを着けて帰ることができましたが、途中の山道でスタックしてしまったら大変な目に会うところでした。

これからは、雪のときはチェーンを車に積んでおこうと思います。(Ku)

大粒の雹が…

ここ数日、今日はいいお天気かな、と思っていても一天にわかにかき曇り、冷たい雨が降り出したかと思えば、また晴れ間が見えたり… と、なんだか落ち着かない空模様が続きました。

金曜日(20日)の9:30頃、急に ”バラバラバラッ” っと作業場の屋根を叩く大きな音が…。

何事かと思って外を見てみると、白いツブツブしたものが目の前が真っ白になるような勢いで降っていました。

霰と雹で、あたり一面真っ白に…
霰と雹で、あたり一面真っ白に…

雪と違って溶けにくいためか、一瞬のうちに辺り一面真っ白に。

大粒のものを手に取ってみると…。

こんな大粒の雹が降りました
こんな大粒の雹が降りました

直径が1cmほどもあってびっくりしました。

降っていたのは短い時間だったのでじきに溶けてしまいましたが、思わぬ雪景色にいっそう寒さを感じてストーブの前に駆け戻りました。

納品させて頂いた”棚”
納品させて頂いた”棚”

昨日は、展示会などのこちらの都合でずっとお待ち頂いていた収納棚を納品させていただきました。

固定式の棚板1枚と、可動式の棚板3枚というご希望をお聞きし、ご指定の寸法でオイル仕上げ、ということで製作させていただきました。

お客様が若いときに購入され、とても大切に使い込まれたこだわりの食器棚の隣に設置させていただきました。

この棚もきっと、大切に使われ、色つやが深まるとともにお部屋にしっかり溶け込んでいくことでしょう。(Ku)

今年の展示会は全て終了いたしました

おやっ?!

倉敷での個展に続き、”アイビーバザール” への出展と、準備と片付けを繰り返しながら、淡路と倉敷を行ったり来たりしているうちに、ブログの更新を3週間ほど怠ってしまいました。

失礼いたしました。

おかげさまで今年の展示会は全て無事に終了いたしました。

華やかさはありませんが、少しずつ手応えを感じながら着実に展示会を重ねることができました。

ご来場くださった皆様、また温かく見守って下さっている方々に感謝申し上げます。ありがとうございました。

”アイビーバザール”会場と立派な”メタセコイア”
”アイビーバザール”会場と立派な”メタセコイア”

ご報告が遅くなってしまいましたが、先週は倉敷アイビースクエア内で開催された”アイビーバザール” に出展してきました。

上の写真の左側に移っているツタで覆われたレンガづくりの建物「アイビー学館」が会場だったのですが、すぐ外に、それはそれは立派な木がきれいなオレンジ色に紅葉していました。

樹齢60年ほどの”メタセコイア” だそうです。

アイビースクエアの”メタセコイア”
アイビースクエアの”メタセコイア”

”アイビースクエア” は、倉敷の観光名所のひとつだけあって、びっくりするほどたくさんのお客様にご来場いただきました。

いつも は”観光ポイント” から少し離れた場所で展示会をしている私達にとって、観光も兼ねてご来場くださったお客様方とのお話しは、とても新鮮なものでした。

ご来場くださった皆様、また、この”アイビーバザール” を企画,運営してくださった実行委員会の方々、どうもありがとうございました。

アイビースクエア内の”銀杏の葉の絨毯”
アイビースクエア内の”銀杏の葉の絨毯”

さて、今年の「日本民藝館展」(外部リンク)では、『椅子』を入選,『スツール』を準入選としていただきました(作品の詳細につきましては、後日ホームページでご紹介させていただきます)。

「平成25年度 日本民藝館展」は、東京駒場の ”日本民藝館” にて12月23日(月)まで開催されております。お近くにお出掛けの機会がございましたら、是非、脚をお運びください。(Ku)

やっと活動的になりました

先週末の雨のおかげもあってか、朝晩はちょっと肌寒いような日もあり、今週はぐっと過ごしやすくなりました。

私達もやっと活動的になりました。

まず火曜日、ちょっとずらした夏休みということで、ず~っと楽しみにしていた映画『スター・トレック イントゥダークネス』を観に三宮へ行ってきました。

映画館で映画を観るのは前作の「スター・トレック」から3年ぶりです。小学生の頃からのスタートレックファンである私にとっては見逃せない映画。大きなスクリーンと整った音響設備のなかで観る映画は格別です。約2時間の至福のひとときを過ごしました。”スタートレック”について書きだすと止まらなくなるのでやめておきます。次作はまた3年後?

金曜日は岡山へ。

まず、いつもお世話になっている玉野のギャラリー”サンコア”さんで開催されている夏の企画展「おいしい夏」をたのしみました。今年は”紙皿を使ったアート”ということで、様々な絵が描かれた紙皿や、紙皿を立体的に重ねたり曲げたりして製作された作品が所狭しと展示されており、とても楽しく、見応えがありました。

その後倉敷へ。こちらもいつもお世話になっているギャラリーさんなどにご挨拶に伺いました。「昨日くらいからみんな動き出したわ。」は、あるオーナーさんのお言葉。今年の暑さに参ってヘロヘロしていたのは私達だけではなかったようで、ちょっと安心しました。

雨の”倉敷民藝館”
雨の”倉敷民藝館”

最後に”倉敷民藝館”に寄って帰ってきました。雨にしっとりと濡れた民藝館も風情があってよいものです。

そして昨日は、ご注文いただいていた ”ローテーブル” を納品させていただきました。

ローテーブル
ローテーブル

展示会で ”ローテーブル” をご覧になったお客様が、もう少し幅を広くして書き物机としてご使用になりたいとのことで今回製作させていただきました。落ち着いた漆喰の壁に拭き漆の艶のある色合いが映え、とても喜んでいただけました。

”カナヘビ”の子供
”カナヘビ”の子供

工房の庭で水やりの最中、小さなものが動きました。

3~4cmほどの小さな”カナヘビ”の子供で、手に取っても慌てた様子もなく、じっとしていました。つぶらな瞳ですがなかなかの面構えで、この後口を大きく開けて威嚇されました。(Ku)