原寸図作成中

姫路のお客様から収納棚製作のご相談をいただきました。先々週、実際に設置される場所を見せて頂き、寸法や使い方、収納される物の大きさなど具体的なご希望をうかがってきました。その後、作製した1/10縮尺の図面をもとにFAXと電話でやりとりをさせて頂き、先日デザイン等が決定しました。

現在原寸図を作成中です。

原寸図製作中
原寸図製作中

今回は直線的なデザインで形としてはシンプルなのですが、引き出しもあり、木組みの部分については正確な製作のために1/1の原寸大の図面が欠かせません。

図面にはなんとかめどがつき、製作に取りかかれそうです。まずは材木選びからですが、今回は天気のよい日を見計らって久しぶりに材木の仕入れに行く予定です。

桔梗のつぼみ(6月21日)
桔梗のつぼみ(6月21日)

 

工房の庭ではいま、桔梗の花盛りです。先週くらいからつぼみがふくらみ初め、今週に入って少しずつ花が開き始めました。あざやかな紫がきれいです。

咲き始めた桔梗(6月28日)
咲き始めた桔梗(6月28日)

まるで”ポンッ”と音を立てて開きそうな桔梗のつぼみ。

開ききる直前の桔梗の花(7月1日)
開ききる直前の桔梗の花(7月1日)

あとちょっとで開ききる花は、ついつい開くのを手伝ってあげたくなります。

庭で見付けた玉虫
庭で見付けた玉虫

昨年掘り残した根から芽が出て茂り始めたハヤトウリの葉の上に玉虫を見付けました。毎年庭で1,2匹見かけるのですが、何度見てもきれいです。昔は「玉虫厨子」と聞いてもピンとこなかったのですが、実際にきれいな玉虫を見ると、装飾に使われるのがよく分かります。(Ku)

メダカの孵化

メダカが孵化しました。

孵化したメダカ
孵化したメダカ

4年ほど前、工房の庭に使わなくなった火鉢を置いてメダカを飼い始めました。おととし初めて孵化させたのですが、なにぶん初めてのこと、とにかく見付けた卵のほとんどを保護してしまいました。当然、相当な数の小メダカが誕生することに…。ホームセンターで買った改良種なので自然に返すわけにもいかず、知り合いにむりやり里子に出したり、鉢の数を増やしたりとたいへんでした。

そんなわけで昨年はメダカの数が多く、自然にまかせました。その後初代のメダカたちが寿命を終え始めたため、今年は2年ぶりに卵を保護して孵化させることにしました。もちろん今度はほどほどの数を。

2週間ほど前、卵が産み付けられた水草の根を切り取ってプラスチックの容器に保護。少しずつ孵化し始め、金曜日にざっと数えたところ、30~40匹になっていました。今回もちょっと多過ぎたかも …。

小さいうちは親メダカに食べられてしまうので、親メダカの口に入らなくなる大きさに成長してから庭の火鉢に移します。

カマキリとの再会
カマキリとの再会

庭のツワブキの葉の上にカマキリを見付けました。場所といい、大きさといい、5月に孵化して放したカマキリの1匹ではないかと思います。よ~く見ると小さな羽虫のようなものをくわえてこちらを睨んでいます。無事に成長している姿を見ることが出来、安心しました。とはいってもまだ3cmくらいの羽のない幼虫の姿。立派に成虫になりますように。

もう一つのカマキリの卵も6月初めに孵化し、こちらはブラックベリーの茂みに放してやりました。カマキリ密度の異様に高い庭です。

ところで、ひとつ残念なご報告が。4月に飼い始めたカブトムシの幼虫の様子を確認したところ、死骸が見つかりました。うっかり乾燥させてしまったようです。幼虫たちに悪いことをしてしまいました。見付けた場所に残した幼虫たちが無事に成虫になることを祈っています。

ビワのジャム
ビワのジャム

ところで、先週収穫したビワの中に、未熟だったり熟れ過ぎのものなど、生で食べられないものがバケツに1杯くらいあったのでジャムを作ってみました。

皮をむき、種や内側の薄皮、傷んだ部分を取り除くのに2人で2時間ほどかかりました。柔らかくなるまで煮た後軽くジューサーにかけ、さらに煮詰めて出来上がりです。結構手間がかかりましたが、ビワと砂糖、レモン汁だけで作ったジャムはビワの風味たっぷりでとてもおいしく出来上がりました(手前味噌ですが…)。朝食のパンに付けたり、ヨーグルトに入れたりして食べています。瓶詰めにしたものが5本ほど出来たのでしばらく楽しめそうです。(Ku)

「ボビンレース」の額

玉ねぎ畑が水田に
玉ねぎ畑が水田に…

今まで玉ねぎ畑だったところにもしっかりと水が張られ、一晩であたり一面は水田風景に様変わり。夜半に、ふと目が覚めると遠くでカエルの鳴く声が聞こえ、つい、いろいろととりとめもなくもの思いにふけってしまい、上手く眠りに戻れないこともしばしばです。

雑草を抜いたり、定期的に肥料をあげたり、植え替えをしたり…

今年は春先から作業場の周りの庭の手入れを、私たちにしてはかなりマメに行ってきた甲斐あって、花や庭木がとても元気なので、毎朝、生まれたての小さな出来事を探して庭を眺めるのがこのごろの一番の楽しみになっています。この歳になっても、まだまだ新発見だらけで、「ブラックベリーに花芽が着いたね…」とか、「あじさいの新芽が毛虫でたいへん!」「バッタは何を食べてるの?」「新種のキノコ?」など、驚きの種はシンプルだけれども尽きることを知りません。

あじさいの花
あじさいの花

今週は、2年前に植えたあじさいにきれいな花が咲きました。去年はモグラの被害にあって大事な時期に元気が無くて花も殆ど咲かず、枯れる寸前にまで追い込まれていたので、喜びはひとしおです。葉陰では、脱皮を繰り返して少しずつ大きくなったバッタの子供達が元気よく飛び跳ねています。

さて、先日、あるお客様から「レースを飾る額」のご注文を頂きました。

まずは、だいたいの寸法と、全体の雰囲気などの大まかな希望をお聞きして、あとは中に飾る「レース」を私の手元までお送り頂いて、お任せ頂けるというご依頼でした。

届けられた「レース」の作品は、想像以上にとても繊細できめ細かく、初めて目にするものでしたので、電話でお聞きしたところ、ベルギーの「ボビンレース」とのこと。通常の「かぎ針編み」とは異なり、まず板の上に糸の端を固定し、ボウリングのピンのような形をした独特の「ボビン」をくぐらせ、くぐらせしながら、丁度蜘蛛の巣状に内側から外側へと編み上げていくのだそうで、ベルギーで求められたとのことでした。

「ボビンレース」と額
「ボビンレース」と額

いろいろと悩んだ末に、作品に奥行きを持たせてシンプルでしまりのあるデザインにすることで、白い繊細な「レース」を引き立たせようと製作しました。仕上げは落ち着いた拭漆です。納品させて頂いたあと、とても喜んで頂き、私達としてもとても嬉しい気持ちになり、ほっとしました。ありがとうございました。

余談ではありますが、そのお客様はご自分でもいろいろとこだわりのものを作られる方で、古布をもちいてカバンを作られたり、レースも編まれたり、小さくて遊び心をくすぐられる人形を作られたり…。私の手元にも、その方の作られた羊の人形がありまして、その羊は「羊の毛で出来ていて、さらに、その羊は一体一体、ある種(例えば、オーストラリアコリデールやニュージーランドドライスデイルなど)をその種の“毛”を用いて、さらにその羊が自分の体から糸を紡ぎ出しながら編み物をしている」という作品です。

自分の毛で編み物をする羊たち
自分の毛で編み物をする羊たち

いま、工房では時間のあるうちにと、花入れや短冊額、色紙額、小椅子、お盆などの定番の小物の集中製作に取りかかっています。家内は「モビール」の試作におおかたの目処が付いたようなのですが、その話はまた来週…(Hi)

小棚の完成

思いもしなかった早い梅雨入りに加え、台風の通過など、ぐずついた天気が続いた1週間でした。昨日は久しぶりに晴れ、遅れていた衣類の入れ替えなどをやっと済ませることができました。

台風2号は、淡路島では雨で川の水位が上昇した所があったほかは特に被害も無かったようですが、台風の通過に引き続いた強風が予想以上に激しく、普段は朝まで熟睡する私でさえ風の音で夜中に何回か目が覚めたくらいです。

台風接近を前に、飛びそうな物を片付けたりといったひと通りの準備はしてあったのですが、予想以上の強風に、思いも寄らぬ被害を恐れつつ工房へ向かいました。一見したところ特に被害は無いようでほっとしたのも束の間、コンポストにゴミを入れに行ってビックリ!!工房の裏に植えてある2本のサクランボの木が思いっきり傾いていたのです。

台風2号で傾いたサクランボの木
台風2号で傾いたサクランボの木

他に物が飛ぶでもなく、特に強風による変化は見あたらなかったのに、なぜかサクランボの木だけが根元から傾いていました。近日中に杭で支えをする予定です。

さて、昨年秋の展示会や先日のひめじクラフトアートフェアで『小棚』という収納棚を展示させていただきました。幅約80cm,高さ17cm,奥行き19cmの枠形の棚と、箱状の引出しを自由に組み合わせて使って頂けるものです(詳細はホームページの『作品紹介』 http://ohtahkobo.a.la9.jp/WorkCab.html をご参照ください)。

3本の棚と6個の引出しの組み合わせで展示をし、コンパクトなサイズとアレンジ性からご好評を頂きました。その際何人かのお客様から、「全部に引出しがあってもいいね。」というご意見をうかがい、なるほど、ということでこのたび3本の棚全てに引出しを入れたものを製作しました。

『小棚』の完成
全体に引出しを入れた『小棚』の完成

いかがでしょうか?これだけ引出しがあるといろいろな使用目的にかなうと思います。もちろん、棚や引出しは1本,1個単位で製作・販売いたしますので、いろいろな組み合わせも可能です。手づくりの真鍮の引き手を付けた引出しは、抜き出して収納箱として単独でもお使い頂けるように裏側も表と同様の材を使用して仕上げてあります。今後、展示会などでご覧いただく予定です。

シメジに似た謎のキノコ
シメジに似た謎のキノコ

またまた謎のキノコです。こんどはシメジ似。ポコポコと顔を出しました。食べていません。(Ku)

ナナフシは意外に速く歩く

ブラックベリーの葉の上にナナフシのこどもを見つけました。体長2.5cmほどですが、ナナフシ独特の、まるで前に進むのを戸惑っているかのようなあのユラユラと左右に揺れながら歩く姿はもう一人前です。

意地悪しておしりの辺りをちょっと突っついてみるとびっくり!!ゆっくりゆっくり揺れながら歩いていたのがウソのような速さで、トトトト・・・と逃げ出すではありませんか。ナナフシは意外に速く歩くのです。

しばらくしてからまた見に行くと、そこは擬態の名人。再び見つけることはできませんでした。

ナナフシのこども
ナナフシのこども

実は今、モグラとクワゴマダラヒトリの幼虫(毛虫です)に庭を荒らされて困っています。モグラはミミズなどを食べるたのトンネルを掘って根を傷めます。音の出る風車を立てたり、モコモコと土が盛り上がったトンネルの形跡を見付けるたびに光が入るように穴を開けたり、臭いの強い防虫剤を入れたりといろいろ工夫してはいるのですが、それをあざ笑うかのように縦横無尽にルートを変えて庭に入り込んで来るのです。

毛虫は草花や野菜の新芽やつぼみ,花などの大切な部分を食べてしまいます。ブラックベリーもつぼみの状態で食べてしまうので大迷惑です。せっかく咲いたシランの花も無残な姿に…。毎日100匹くらい退治するのですが、周りの雑木林から際限なくやってくるのでどうしようもありません。

モグラも毛虫も悪気があって庭を荒らしているのではないのでしょう。ミミズも新芽もおいしいのでしょう。私が毛虫でもきっと新芽や花やつぼみを食べるでしょう。でも、困るのです。周りにいくらでもある雑草地や雑木林で暮らして欲しいだけなのですが…。

庭に生えた謎のきのこ
庭に生えた謎のきのこ

お話はかわりますが、庭に置いた切り株の陰に、短めのエノキダケのカサにヒダをつけたような小さなきのこがびっしりと生えているのを発見しました。押し合いへし合い生えている様子がかわいらしいです。

ここで頭をもたげるのが私の”食い気”。ちょっと調べてみたところ、”毒キノコではないが食べる価値はないきのこ”のようです。食べるのはやめておきます。

食べ頃のいちご
食べ頃のいちご

ブラックベリーの側に植えてあるいちごが実をつけ始めました。私たちと鳥や蟻,ダンゴムシの中で早い者勝ち。今回は私たちの勝ちでした。ブルーベリーやブラックベリーも少しずつ実をふくらませており、毎朝様子をチェックするのが楽しみです。(Ku)

ブラックベリーは花盛り

先日、お客様お手持ちのひのきの一枚板を別荘の看板にしたいとのご相談を受け、整形と反り止め,吊り金具の取り付けをしてお納めしました。その後、書家である妹さんが揮毫され、設置も済まされたとのことで写真を撮りにお邪魔させていただきました。

完成した看板
完成した看板

『知足庵』という名は、老子の「足を知る」からとられたそうです。これは私たちにとっても、日々生活していくうえでの戒めに心に留めておきたい言葉です。力強い筆によってぐっと引き締まった看板が玄関口に堂々と掛かっているのを拝見し、とてもうれしく思いました。

バッタのこども
バッタのこども

工房の庭でバッタの卵がかえったようです。よく分かりませんがトノサマバッタではないでしょうか。数㎜くらいの小さなバッタがあちらこちらにとまっています。小さい躰ですが跳躍力は一人前で、びっくりするような距離を跳ねていきます。ただ、中にはまだ方向のコントロールが上手くいかないのか、どう見てもあさっての方向へ跳んで行ってしまっているバッタもいて笑ってしまいます。

工房の庭のブラックベリー
工房の庭のブラックベリー

5月は花の季節。工房の庭でもいろいろな花が咲きます。こでまり,シラン,風鈴おだまき,畑わさび,いぶきじゃこう草などなど。

中でも実がなるものはまた別の楽しさがあります。実の食べられるものとしては、いちご,ブルーベリー,ブラックベリーが今花盛りです。

ブラックベリーの花
ブラックベリーの花

昨年植えたブラックベリーはとても元気に枝が茂り、たくさんの花が咲いています。今年はジャムにするくらい穫れるのではないかと期待を膨らませています。

ただ、私たちの他にも虫や鳥たちが食べ頃を狙っており、油断はできません。(Ku)