「猛暑」の上は?

これでもか!というように、むやみに暑い日が続いています。

先日発表された気象庁の3ヶ月予報では、「猛暑と見込まれる8月」 が 「さらに暑くなる」 と上方修正されたとか。 「猛暑」 の上ってなんていうのでしょう…。

こんなに暑いのは勘弁して欲しいのですが、夏に楽しみにしていることのひとつに、あるラジオ番組があります。

NHK第1放送の 『夏休み子ども科学電話相談』 という番組で、生き物や植物、宇宙など、科学に対する子供達の質問に、それぞれの分野の専門家が回答するというものです。

「果物や野菜にはなぜ ”ヘタ” があるの?」、「シマウマは白と黒とどっちが地の色?」などという、大人には思いつかないような質問がたくさん飛び出します。(ちなみにシマウマの地の色は黒なのだそうです。あ、シロクマも地肌は黒いそうです。)

それに対して先生方は、相手が子供だからといって誤魔化したりせずに、時には難しい専門用語も使ってきちんと、しかも噛み砕くように分かりやすく説明をしてくれます。

私が一番好きなのは、植物について、「”アントシアニン” って知ってる~?ちょっと難しい言葉やけど大切なんで覚えといてくれる~」なんていう柔らか~い調子の関西弁で説明してくれる先生です。説明がとても分かりやすく、私達も昨年の放送で ”アントシアニン” という言葉を覚えました。

初めて知ることも多く、また、子供ならではの目の付け所に感心したり、質問した小さな子供が先生の答えに「へェ~!!!」と大きな声で驚いたりといった電話ならではのやりとりも面白く、なかなか聞き応えのある番組です。

普段は作業中、FMを流していることが多いのですが、この時期はAMに替えて番組を楽しんでいます。

さて、もう一度だけアゲハチョウのお話しを。

7月22日の朝、幼虫君2号(ボブ)は無事にチョウになって旅立ちました。

21日夜に羽化の兆候を見せたボブ、幼虫君1号の時は羽化の瞬間を観察できなかったので、今度こそはと思い、22日は朝5時を過ぎた頃から、ボブの容器を置いた台所と布団を行ったり来たりしてうたた寝を交えながら何回となく様子を確認しました。

そして5時45分、ついにその時が訪れました。

羽化した直後のボブ(7月22日5:46)
羽化した直後のボブ(7月22日5:46)

サナギがピクピクしだしたな、と思った次の瞬間、まるでクシャクシャに丸めた服を担いで慌てて部屋から出掛けるかのように、あっという間に羽化が終わってしまいました。

もっとゴソゴソと時間がかかるものと思っていたので、あまりの簡単さにびっくりでした。

しわくちゃだった羽根は10分ほどでピンと伸び、その後もう20分ほどして旅立っていきました。

同じボブです
同じボブです

きっとこのアゲハの幼虫の観察でも、子供だったらもっといろいろ不思議に感じたり、気が付いたりすることがあるんだろうなあ、と『子供科学電話相談』を聞きながら、大人の目で見てしまっている自分に気付き、ちょっと寂しくなりました。(Ku)