ホジホジ君にも春が来た!

冬の間、ほとんどおがくずの中で眠っていた我が家のリクガメ ”ホジホジ君” 。

ここ数日の暖かさで、昨日やっと自主的におがくずの中から出て来ました。

ホジホジ君にも春が来たようです。

お食事中のホジホジ君
お食事中のホジホジ君

工房の畑で収穫したブロッコリーの葉っぱを入れてやると、冬の間とは見違えるような活発さで食べ始めました。

きっと、とってもお腹が空いていたのでしょう。

もう少し暖かくなったら、大好きなタンポポを入れてあげるね。(Ku)

「終い弘法」へ

金曜日21日は今年最後の京都東寺の弘法市 ”終い弘法(しまいこうぼう)” へ行ってきました。

弘法市へは年に一度のペースで出掛けているのですが、是非一度、一年で一番賑わうという12月の弘法市へ行ってみたかったのです。

お店も多く(普段の弘法市でも千軒を超えるといわれていますが…)、たしかにものすごい人出でした。通路の狭い箇所では人の流れに押されるばかりでお店を見る余裕も無く、ただ 「通過した」 という感じです。

東寺金堂のお参りの列
東寺金堂のお参りの列

金堂にはお参りの列が。私達も列に加わり、お参りをさせて頂きました(願い事は各自秘密…)。

私達の目当ては骨董やさん。それと、おいしいもの。

古い家具や金具、道具、それ以外にも何か掘り出し物が隠れていないか、皿のようになった目と、よいにおいに誘われた鼻に導かれるように人混みを歩き回りました。

弘法市で買ったもの
弘法市で買ったもの

今回私が買ったのは、古い木の箱(明治四年と墨で書かれています)と木の枕、干し芋(薪ストーブであぶって食べます)、それに参道に入る手前の道沿いで売っていた「東寺飴」です。

木の箱などは自分たちで作れるでしょう、と言われそうですが、日々使われてきたことによる140年分のこの深い味わいにかなうものは出来ません。願わくは私達の作品もこんなふうに長く人の手に触れ続けて欲しいものです。

この箱は、自宅の居間で駄菓子入れに使います。

木の枕は、枕としてはちょっと高いのですが、滑らかな曲線と、使われることによって浮き出た木目、深~い色合いがなんともいえません。上に座布団をのせると正座椅子代わりに使えます。

このほか、あんこたっぷりのアツアツの大判焼き、キャベツたっぷりのお好み焼き、弘法市名物の玉こんにゃくを頂きましたが、いつもパクッとしてから写真を撮るのを忘れたことに気が付く私達です。

ひなたぼっこでお昼寝中
ひなたぼっこでお昼寝中

ある晴れた日の ”ホジホジ君” 。日なたに出て熟睡してました。

気が付けば今年もあと8日。のんびりのホジホジ君がうらやましい…。(Ku)

暑さ寒さも彼岸まで

今週になってすっかり涼しくなり、朝晩は肌寒いくらいです。つい先日までのあの暑苦しかった日々がなんだか夢のようです。

まさに、”暑さ寒さも彼岸まで” です。

”秋の日はつるべ落とし” も文字どおり。日もすっかり短くなり、ちょっとグズグズしているとすぐに真っ暗になってしまいます。

昔の人の知恵や知識には敬服するばかりです。理屈ではなく、日々の生活の中で肌で感じ、実際に経験して得た知識を分かりやすい言葉でたくさん伝えてもらっていることに感謝し、もっと大事にしなければ、と思うのです。

ところで、工房には何匹かのヤモリが住み着いています。時々思わぬ所に潜んでいてびっくりさせられます。

昨日も、昼の間に組み立てた戸棚にかけていたクランプを外そうとするとその陰に…。

こんなところにヤモリが…
こんなところにヤモリが…

体長7cmほどのまだ小さいヤモリですが、あるときは床の上を木くずまみれになりながら走り抜け、またあるときは小物を入れた箱の隅に、としばしば姿を見せています。

”ヤモリ” は「家守」に通じ、家を守る縁起のよい生き物とされています。これも昔からの言い伝えですから、あながちでたらめでもないのでしょう。

つぶらな瞳と丸っこい優しそうな手、ちょっとずんぐり系の親近感のわく体。よく見るととてもかわいらしい、愛嬌のある姿です。私達は”やもっちゃん” と呼んで仲良く共生しています。

アート・クラフトフェスティバルinたんば2012
アート・クラフトフェスティバルinたんば2012

さて、来週末は『アート・クラフトフェスティバルinたんば2012』です。昨年に引き続いて2回目の参加になります。

広い芝生広場と、それを囲むたくさんの木々。自然いっぱいのとても素敵な会場です。会場でキャンプ泊できることもあり、昨年の参加で2人ともとても気に入ってしまいました。

太田秀世,太田久美子の2名でテントを2つ並べて展示します。是非お気軽に声をかけてください。この会場では、あらかじめ展示場所が決まっていませんので、会場に掲示される簡単な位置図などを手がかりにおいでください。お待ちしています。

よいお天気になりますように!!(Ku)

暑~い毎日!!

この夏も暑い日が続いています。

天気予報であのビカビカした”晴れマーク”がずらっと並んでいるのを見るだけでげっそりしてしまいます。せめてあの元気いっぱいの”晴れマーク”をちょっと涼しげにしてもらえると気分も変わるのでは、と思っているのは私だけでしょうか?

「夕立でも来てくれないかな~」なんて思うのですが、最近の雨は降り出すと半端ではないことも多いので、どうにも困ったものです。

ところで、我が家にはエアコンがありません(数年前に故障して取り外して以来、使わずに過ごしています)。”暑いときは汗をかくもの”、と少々ヘロヘロしながらも扇風機に頼ってなんとか夏を乗り越えています。

汗を流しながらヘロヘロしている私達を横目に、リクガメの”ほじほじくん”は、上手に暑さ避けをしているようです。

先日、おがくずを山のように足してやったところ、上に登ったり、中に潜り込んだりして喜んでいるように見えました。

おがくずの山を登る”ほじほじくん”
おがくずの山を登る”ほじほじくん”

そしてそれ以降、日中の暑い盛りは、そのおがくずの奥の方へ潜り込んで姿を隠すようになりました。もともと砂漠などに生息するカメなのですが、野生の状態で日中はじっと砂にもぐって暑さを避けるのと同じなのでしょう。狭いケージの中で、おがくずの奥が涼しいのかどうかは分かりませんが…。

おがくずの山から顔を出す”ほじほじくん”
おがくずの山から顔を出す”ほじほじくん”

日が暮れて少し涼しくなると、じわじわとおがくずの奥から出てきます。朝もこんな状態で2度寝(3度寝?)しているのをよく見かけます。ちょっとうらやましくなる姿です。

さて、毎年夏になると工房の中に毎日のようにトンボが入り込んで来ます。

風が通るように開けっ放しにした裏口から入って来るのですが、入った所から出て行けばいいのに、どうしても出口を見付けられず、窓や蛍光灯にぶつかりながらパニック状態で飛び回るトンボが必ず何匹かいます。

工房に入り込んだ”オオシオカラトンボ”
工房に入り込んだ”オオシオカラトンボ”

金曜日にもそんなトンボが2匹ほどいました。上の写真はそのうちの1匹なのですが、胴体全体が青い、こんなトンボを見るのは初めてでした。インターネットで調べてみたところ、”オオシオカラトンボ”という、丘陵地に住むトンボとのことでした。

写真を撮った後でつかまえて窓から出してやったのですが、「ありがとう」と出て行ったのか、「覚えてやがれ!!」と飛んで行ったのかは分かりません。

工房の周りでは最近、夕方にヒグラシの声を聞くようになりました。「ヒグラシの声は秋の足音」と思っていたので、”おやっ”と思い調べてみると、どうもそういうわけではなさそうです。実は6月終わり頃から鳴き始めているのだそうで、暑過ぎると鳴かないけれども、明るさに敏感で、秋の到来に関わらず薄暗くなれば鳴くのだとか。

ちょっともの寂しい、あの「カナカナカナ…」という鳴き声に、少しは涼しくなるのかな、なんて抱いた希望は、はかなく消えたのでした。(Ku)

梅雨明けの、その日に…

今日、7月22日は二十四節気の一つ『大暑』だそうです。

そういえば梅雨が明けたかと思うと、急に暑くなり、日差しも格段に厳しくなりました。

お風呂場に“あまがえる”が…
お風呂場に“あまがえる”が…

どこからともなくお風呂場に忍び込んだ“あまがえる”も暑さのせいなのかどことなく不機嫌そうな目つきをしています。

今年も、大きな災害のニュースが流れました。被害にあわれた九州地方の方々、本当にお気の毒です。ニュース映像での女性の方が“心が折れるねぇ”と話されていた姿がとても印象的で涙が流れそうになりました。今の私達には祈ることしかできませんが、1日も早い復興を心よりお祈りしています。

淡路では、大きな災害にはならなかったものの、来る日も来る日もどんよりとした曇り空に覆われ、いつもの年よりもお日様を見ることが少なかったように思います。また、時に急に激しく降る雨には特に神経質になりました。少しずつ気候が変わっているのではないかという思いが、身近な体験をとおして強くなっていきます。

最近車のトラブルが続いています。

1ヶ月ほど前に急に後ろの方から“ゴトゴト”音がし始めて、車屋さんに相談したところ、“ブレーキパッド”がすり減ってしまっていて交換が必要とのこと。早速修理してもらい、調子も良くなってご機嫌だったのですが、それも束の間、今度はエンジンがかからなくなってしまいました。

それは、工房での仕事を早めに切り上げて、お客様との小さな打合せを済ませ、ついでに買い物をして帰ろうと立ち寄ったホームセンターでの出来事です。

買い物を終え、さて帰ろうかと車に乗り込み何も考えずいつものようにエンジンキーを回したのですが、“ウン”とも“スン”とも言いません。本当に、気が抜けるほど“ウン”とも“スン”とも言わないのです。

何度試してみてもそれは同じで、“またバッテリーがあがったのかなぁ、急に暑くなったしなぁ…”などと考えてみたのですが、パワーウィンドゥは問題なく動くし警告灯もしっかり点灯しているので、バッテリーは大丈夫のよう。とすると…

兎にも角にも、いつもの車屋さんに連絡することにしました。

不幸中の幸いだったのが、そのホームセンターが車屋さんから車で10分程度の距離だったことです。すぐに軽トラで来てくれて、状況を確認。

“これはセルですね、とりあえず軽トラで引っ張りますので、ギアをサードに入れて、アクセルをふみながらクラッチをつないで下さい。ちょうど“押し掛け”の要領です。”

とのこと。

“では、いきますよぉ~”

あまり広いともいえない駐車場で、軽トラに引かれてゆっくりとレガシィが動き出します。

周りの視線を気にしながら、言われたとおり、恐る恐る試してみると、2回目で無事エンジンがかかり、そのまま工場へ直行、やはり“セル”の故障で交換が必要とのことで、とりあえず車を預けて代車で帰ってきました。

その帰宅途中、代車を運転しながら聞いたカーラジオからは“梅雨明け”を伝えるニュースが流れていたのでありました…

まだまだ頼りにしています…
まだまだ頼りにしています…

車は2日後に修理が完了し、無事に帰ってきました。

思わぬ出費にトトホの一週間でした。

工房では、小さなお仏壇の漆塗りの作業が終わり、サンコアさんでの企画展“夏が来た!”の出展作品の制作が大詰めを迎えています。この制作にもいろいろとおもしろいお話しがあるのですが、それはまた後日、詳しくご紹介する予定です。

とにかく、食事と睡眠をしっかりとって、元気で暑い夏を乗り切ろう!!(Hi)

梅雨空の下

ここしばらくは梅雨らしい天気が続くようです。

そんな梅雨空の下、工房の庭では紫陽花が花盛りを迎えています。

西洋アジサイの花
西洋アジサイの花

この西洋アジサイは、工房を立ち上げた頃に鉢植えで買って来たものです。もう1本工房の壁側にも植えてありますが、毎年大きな青い花を咲かせてくれます。

ヤマアジサイの花
ガクアジサイの花

こちらはガクアジサイ。額縁のように周りの花びらだけが開くのがこの名の由来だそうです。昨年の秋、よく陽の当たる場所に植え換えたところ元気に茂り始め、控えめながらきれいな花を今年はたくさん咲かせてくれています。

横から見ると3枚の花びらが同一平面上に揃い、まるでヘリコプターの羽根のようでとても美しいです。自然の神秘ですね。

そして足もとでは…。

小さなアカガエルがいっぱい
小さなアカガエルがいっぱい

庭で草むしりをしていると、なにやら小さなものがピョコピョコしているのに気が付きました。よく見ると小指の爪ほどの小さなカエルが何匹も…。”蛙ピョコピョコ3ピョコピョコ”どころではありません。

周囲を探してみると、どうも工房脇の側溝にカエルが卵を産んでいたらしく、そこで育ったオタマジャクシ達がカエルの姿になって上陸を始めたようです。

以前から赤っぽい小さめのカエルが数匹、庭に住み着いているのは知っていましたが、あのカエル達の卵でしょうか…。

調べてみると、”ニホンアカガエル”という森林や丘陵地で生活するカエルのようです。昔から日本にいるカエルなのですが、水路の整備などの影響を受けて減少しつつある種類とのこと。ヘビなどの天敵もいる庭ですが、無事に成長していって欲しいものです。

5月21日の金環日食(フィルムカメラ)
5月21日の金環日食(フィルムカメラ)

望遠レンズを使ってフィルムカメラで撮影した金環日食の写真の現像ができてきました。これは”金環”になる直前で、月のクレーターのでこぼこによる”ベイリービーズ”が写っています。望遠レンズを通して観たこの瞬間はとても感動的でした。

さて仕事の方は、先日の淡路での展示会でご注文頂いた小さめのお仏壇の製作中です。また折を見て製作過程を紹介させていただきます。(Ku)