『木工展』~スペースみき~

外観
外観

28日に、今年の倉敷での個展も無事に終わりました。会期中は比較的暖かで、天候にも恵まれました。

たくさんのお客様から、いろいろと貴重なご意見やご感想をうかがうことができ、とても充実した1週間でした。ありがとうございました。

会場の様子-1
会場の様子-1

今年の新作としては、大きな物では四方棚,収納棚,丸スツール,長椅子,胡座椅子など、小さな物では小引出,額,鏡,トレイなどを展示させて頂きました。

会場の様子-2
会場の様子-2

来年も、『スペースみき』さんで11月22日~27日の会期で個展を行います。またみなさんにお会いできるのを楽しみに1年間創作活動に励みたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。

搬出の翌日(29日)は玉野へ向かい、先月のサンコアさんでの個展でご注文頂いた棚などを納品させて頂きました。そして材木の仕入れをするために宇野港からフェリーに乗って四国へ。

宇高フェリーに乗ったのは10年ぶりくらいです。とても懐かしい思いで、うどんを食べながら約1時間の船旅を楽しみました。(Ku)

てんてこまいの1日

ポスター製作
ポスター製作

いよいよ明日は、「スペースみき(倉敷)」での『木工展』の搬入です。

今日も朝から棚の扉の調整や小椅子の仕上げ作業などに追われました。

午後からはいつものようにトラックへの積み込み作業。

「スペースみき」さんは、土間や床の間、坪庭などがある長屋づくりの和の空間です。建物全体を展示スペースとして使うことができるので、たくさんの作品を展示することができます。

なので、いつもより大きい3tトラックでの搬入になります(お世話になっているレンタカー屋さんでは、1tの次が3tなのです)。

積み込み終了後、自宅へ戻ってから、ギャラリーの前に張り出すポスターの製作。新聞紙によくよく練習をしてから清書です。出来上がりは当日のお楽しみということで…

なんやかやと細かい準備がいろいろあり、毎度のことですが、作業の完了は夜遅くになってしまいます。

それでは、1週間、ギャラリーでお待ちしておりますので、お近くにお越しの際には是非お気軽にお立ち寄りください。(Ku)

はやとうり

小さなハヤトウリ
小さなハヤトウリ

工房で育てているハヤトウリの実がつき始めました。まだ3cmほどですが、じわじわと育っています。

まだ岡山に住んでいた頃に、友人に分けてもらって初めて食べたのですが、豚肉やベーコンなどと炒めるととてもおいしく、2人の好物になりました。

工房を構えてから栽培に挑戦しましたが、台風で潮風にやられたり、植えた場所が悪かったり、支えをしっかりしてやらなかったりして、なかなかうまく育てることができませんでした(育て方は特に難しいわけではないのですが…)。昨年は私の実家の畑に植えてもらって立派に育ったのですが、ハヤトウリの花はなぜかスズメバチに好かれるらしく、そのせいで今年は畑に植えるのを断られてしまいました。

そんなこともあって、今年は、近くのホームセンターで売っている、海苔の養殖で使えなくなった網を工房の壁に張りめぐらせて、他の蔓性の植物(ホップやブラックベリー)といっしょに、ちょっと気合いを入れて育てました。

その甲斐あってか順調に育ち、最近になって実をつけ始めました。大人のコブシよりも大きくなるので、収穫にはもうしばらくかかりそうです。ただ、今年は暑さが長びき、しかも急に寒くなったためか、実のつくのが遅く、数も期待していたよりもやや少ないようです。

でも、2人で食べるには十分な数の実がプラプラとぶら下がっています。収穫するのがとても楽しみです。朝、実の育ち方をチェックするのが最近の私の日課です。

ハヤトウリの花
ハヤトウリの花

はやとうりの花は小さくて目立たない地味な花ですが、よく見ると真っ白できれいです。やはりスズメバチに好かれているようで、日中は蜜を吸いに来ているので、注意して近づかないといけません。

作業中
作業中

さて、いよいよ23日からは、倉敷「スペースみき」さんでの個展です。今年で6回目になります。回を重ねるごとにお馴染みのお客様も増え、貴重なご意見などを直接うかがえるたいへん楽しみな1週間です。

現在、この展示会に向けて収納棚を製作中です。本棚、食器棚などいろいろな用途にお使い頂けるシンプルな収納棚です。ギャラリーの場所など、詳細は工房のホームページに掲載しておりますので、是非お気軽にお立ち寄りください。(Ku)

たこフェリー

玉野での個展も無事に終わり、ちょっと一息ついた一週間でした。

さて、存続が危ぶまれていた、淡路島と明石を結ぶ「たこフェリー」が、11月15日をもって運行を休止することになりました。

他の航路が次々と廃止される中、便数を減らしたり、船を売却したりとさまざまな経営努力がなされ、淡路島で最後に残ったフェリーだったのですが、やはりこれ以上の存続は困難なのだそうです。

私たちも、時間や料金の関係で、どうしても高速道路を使うことが多くなっていましたので、あまり強いことを言えた立場ではないのですが、明石海峡大橋が出来るまでは、欠かせない重要な交通手段だったわけですし(昭和29年にカーフェリーが初就航したそうです)、今まで普通にそこにあったものが無くなってしまうのですから、とても寂しいです。

また、島を出る手段が橋のみになる、ということには不安も感じます。橋が通行止めになるような強風の中でも、たこフェリーは堂々と運行できていることが多いのです。

一応、「廃止」ではなく、「休止」ということですので、いつの日か、また航路が復活することを願っています。

そんなこともあり、3日の文化の日、たこフェリーに乗って、明石に「明石焼き」を食べに行ってきました。

岩屋入港
岩屋入港

岩屋港へ着くと、フェリーは出た直後でした。切符を買って次の便を待つこと約1時間、シゴセンジャーやたこのイラストが描かれた「あさかぜ丸」が入港してきました。

岩屋港出港
岩屋港出港

私たち同様、最後のお別れに乗船しようという人たちや車がたくさん乗り込み、出港です。

明石海峡大橋をこえて
明石海峡大橋をこえて

当日はたいへんおだやかな良い天気で、行き、帰りともデッキに出て、海の景色を楽しみました。船跡がとてもきれいに見えました。

明石港到着
明石港到着

明石に着くと、やはり大勢の乗客と車が乗船を待っていました。いつもこうだとよいのですが…。

明石では、魚の棚の「たこ磯」へ。

口の中をやけどしそうになりながら、おいしい明石焼きをハフハフとほおばりました。

本屋さんへ寄った後、帰路につきました。乗客が普段より多いためか、フェリーの発着は時刻表どおりではなく、「随時発着」となっていましたので、港近くの堤防に座って船が来るのを待ちました。

明石港入港
明石港入港

この便にも、デッキに人がぎっしり乗っていました。このあさかぜ丸は、運行休止に伴って、売却されることが決まっているそうなので、この姿を見ることができるのもあとわずかです。

岩屋到着
岩屋到着

約20分で岩屋港へ到着です。

次の、倉敷での展示会に向けて、よい気分転換にはなったのですが、これでこのフェリーの乗るのも最後だと思うと、ちょっと寂しい船旅でした。(Ku)

淡路で育った私にとって、たこフェリー(昔は明石フェリーと呼んでいました)はとても思い出深いものです。父の故郷が姫路ですので、子供の頃には正月とお盆の季節には必ず船に乗って島から出掛けていました。

時代の流れと共に、古い町並みが姿を消して、人の流れが変わってしまうのはしょうがないことなのかもしれませんが、思い出深い大切なものが一つ一つ幻のように消えいくのには、何か言いようのない寂しさを感じます。(Hi)