テーブルの納品

昨日は、倉敷のお客様宅にテーブルの納品をさせていただきました。

テーブル
テーブル

先日のサンコアさんでの個展の際に、トールペイントやステンドグラスの製作などをされるお客様から作業用テーブルのご相談をいただきました。

概ねの寸法のほか、シンプルで丈夫であること、立ち作業・椅子に座っての作業の両方に使用できること、天板の下に物を収納できること(引出しまたは棚板)、大きなひとつのテーブルではなく、正方形に近いものを2つ並べて使いたいことなどのご希望をお聞きしました。

その後、図面を作成して打合せを行ったうえでご自宅にうかがい、実際のご使用場所を見せていただいて最終的な寸法の調整とデザインの決定を行いました。

設置場所が、ロフト状の2階であることから、搬入時や将来の移動の際に取り回ししやすいよう、天板と脚部は取り外し可能な構造としました。

テーブル天板
テーブル天板

110cm×110cmのテーブルを2つ並べると、十分な広さになります。

天板、脚材などすべて栗材を使用し、オイルを塗って仕上げました。使い込んで頂いてツヤが深まっていくのが楽しみです。床も栗材なので、お部屋に溶け込んでとても落ち着いた雰囲気になりました。

テーブル棚板
テーブル棚板

天板の下には、道具や材料等が収納できるように、棚板を設置しました。どの方向からも物が取り出せるので、いろいろな方向から使用する作業テーブルの収納としては、引出しよりも使い勝手がよいと思います。

搬入作業中には雪がちらつく寒い1日でしたが、無事に納品ができ、お客様にも喜んでいただけて、とてもよいクリスマスになりました。(Ku)

倉敷の風景

今週は、先月の倉敷の展示会の際に撮影してきた倉敷の風景をご紹介します。

板壁の通り
板壁の通り

私の大好きな板壁の通りです。向こう正面に見えるのが倉敷川沿いの通り、左側は大原美術館です。展示会場の『スペースみき』さんは、この通りのもう少し手前になります。

渋い板塀と真っ直ぐに打たれた釘、上部の白壁や瓦と調和して倉敷の町並みに溶け込んでいます。宿泊しているホテルから、毎朝この通りを通ってギャラリーに通います。

新渓園の庭
新渓園の庭

大原美術館の敷地の中にある「新渓園」という施設の庭です。紅葉した木々がライトアップされていてとてもきれいでした。この庭園公開は、今年初めて知りました。

観光地として有名な倉敷川沿いよりも、一本奥まった通りや、建物の間の狭い路地などに趣を感じます。そんな所を通ると、今だに新しい発見があります。まだまだ行ったことのない場所もあるはず。毎年少しづつ探索できたら、と思っています。

展示が終了してホテルへ帰る時間になると、人影がまばらになった倉敷川沿いの柳や、大原美術館がきれいにライトアップされています。これも私の好きな倉敷の風景のひとつです。

倉敷川の白鳥
倉敷川の白鳥

朝の倉敷川を2羽の白鳥が元気そうに泳いでいました。白壁の建物が映った川面がきれいでした。(Ku)

木のボタン

昨年の倉敷の展示会で、バッグなどの袋物を作られる方から木のボタン製作のご相談を頂きました。その後試作を行い、それをもとにご提案やアドバイスを頂いて、平ボタンと山高タイプのボタンを何種類か製作させていただきました。

先日の倉敷での展示会の際に、そのボタンを使用した作品を見せて頂くことができました。

手提げバッグ
手提げバッグ

スエード生地の手提げバッグです。ループの留めボタンとして、ウォールナットの平ボタンをご使用頂いています。

手提げバッグのボタン
手提げバッグのボタン

バッグの開閉の際に必ず手に触れる留めボタンとしてご使用頂いていますので、使い込んでいただくほどにツヤがでて、バッグとともに味わいが深まっていくと思います。

ショルダーバッグ
ショルダーバッグ

こちらは、ショルダーバッグです。こちらも、ループの留めボタンとして、ウォールナットの平ボタンをご使用頂きました。

ショルダーバッグのボタン
ショルダーバッグのボタン

どちらも、とてもしっかりとしたつくりの、落ち着いた雰囲気のバッグで、ボタンを引き立てていただいています。

実際に自分の作ったボタンが作品の中で使われているのを見るのは、とても嬉しいものです。お納めした他のボタンを使った作品も追い追い見せて頂くのが楽しみです。

恥ずかしながら、私は縫い物や編み物が大の苦手で、試作の際には自分の持っている服のボタンを参考にしたのですが、サイズや厚さはもとより、糸穴の大きさや間隔,裏側は平らでよいのか、凸状になっていた方がよいのかなど、作り手ならではのご助言をいろいろと頂き、とても勉強になりました。

ボタンをご覧頂いた他のお客様からも、いろいろなアイデアを教えて頂きました。

ヘアゴムに付ける(これは髪を伸ばしたことの無い私には思いもつかなかったことです),既製品の服のボタンを取り替える(なるほど!),服やバッグのアクセントに、などなど。

サイズなど、ご要望に応じて1つから製作いたしますので、お気軽にお問い合わせください。(Ku)

4,000t海上起重機船の見学

起重機船
起重機船

昨日、神戸ポートターミナルで行われた大型起重機船の一般公開に行ってきました。先月半ばに参加者の募集があり、応募していたイベントです。

神戸の港湾土木会社の新造起重機船で、4,000t吊りなのだそうです。この規模は世界有数とのことで、こんな船に乗ることが出来る機会はそうそう無いと、興味津々で出掛けました。

最寄りのポートライナーの駅に着いた時点であまりの大きさにまずびっくり。資料によると、船体の長さ120m,幅44mで、吊り上げ高さは最大で約128mとのこと。写真を撮ろうにも、近くでは船全体が収まりません。隣接するポートターミナルのデッキの端まで歩いてなんとか全体の写真を撮ることができました。

船体
船体

周囲の見学者と比較すると、クレーンの大きさがよく分かります。

ジブ
ジブ

船上からジブ(前方の、物を吊り上げる部分)を見上げると、たくさんのワイヤーにつながったフックが4つ見えます。1つあたり1,000tで、4つで4,000tということになるそうです。なんと、3tクレーンを扱う免許があれば、資格上はこのクレーンを操作できるのだそうです。

ジブを起伏させる装置や、船体の位置を保持するためのアンカーなどから、とにかくたくさんのワイヤーが出いることも印象的でした。

このような大型起重機船が2台,3台と並んで、大きな橋桁やケーソンなどを吊って作業している写真が掲示されていましたが、実際の迫力は想像すらできません。

晴天にもめぐまれ、貴重な体験をした1日でした。(Ku)