ナナフシは意外に速く歩く

ブラックベリーの葉の上にナナフシのこどもを見つけました。体長2.5cmほどですが、ナナフシ独特の、まるで前に進むのを戸惑っているかのようなあのユラユラと左右に揺れながら歩く姿はもう一人前です。

意地悪しておしりの辺りをちょっと突っついてみるとびっくり!!ゆっくりゆっくり揺れながら歩いていたのがウソのような速さで、トトトト・・・と逃げ出すではありませんか。ナナフシは意外に速く歩くのです。

しばらくしてからまた見に行くと、そこは擬態の名人。再び見つけることはできませんでした。

ナナフシのこども
ナナフシのこども

実は今、モグラとクワゴマダラヒトリの幼虫(毛虫です)に庭を荒らされて困っています。モグラはミミズなどを食べるたのトンネルを掘って根を傷めます。音の出る風車を立てたり、モコモコと土が盛り上がったトンネルの形跡を見付けるたびに光が入るように穴を開けたり、臭いの強い防虫剤を入れたりといろいろ工夫してはいるのですが、それをあざ笑うかのように縦横無尽にルートを変えて庭に入り込んで来るのです。

毛虫は草花や野菜の新芽やつぼみ,花などの大切な部分を食べてしまいます。ブラックベリーもつぼみの状態で食べてしまうので大迷惑です。せっかく咲いたシランの花も無残な姿に…。毎日100匹くらい退治するのですが、周りの雑木林から際限なくやってくるのでどうしようもありません。

モグラも毛虫も悪気があって庭を荒らしているのではないのでしょう。ミミズも新芽もおいしいのでしょう。私が毛虫でもきっと新芽や花やつぼみを食べるでしょう。でも、困るのです。周りにいくらでもある雑草地や雑木林で暮らして欲しいだけなのですが…。

庭に生えた謎のきのこ
庭に生えた謎のきのこ

お話はかわりますが、庭に置いた切り株の陰に、短めのエノキダケのカサにヒダをつけたような小さなきのこがびっしりと生えているのを発見しました。押し合いへし合い生えている様子がかわいらしいです。

ここで頭をもたげるのが私の”食い気”。ちょっと調べてみたところ、”毒キノコではないが食べる価値はないきのこ”のようです。食べるのはやめておきます。

食べ頃のいちご
食べ頃のいちご

ブラックベリーの側に植えてあるいちごが実をつけ始めました。私たちと鳥や蟻,ダンゴムシの中で早い者勝ち。今回は私たちの勝ちでした。ブルーベリーやブラックベリーも少しずつ実をふくらませており、毎朝様子をチェックするのが楽しみです。(Ku)

ブラックベリーは花盛り

先日、お客様お手持ちのひのきの一枚板を別荘の看板にしたいとのご相談を受け、整形と反り止め,吊り金具の取り付けをしてお納めしました。その後、書家である妹さんが揮毫され、設置も済まされたとのことで写真を撮りにお邪魔させていただきました。

完成した看板
完成した看板

『知足庵』という名は、老子の「足を知る」からとられたそうです。これは私たちにとっても、日々生活していくうえでの戒めに心に留めておきたい言葉です。力強い筆によってぐっと引き締まった看板が玄関口に堂々と掛かっているのを拝見し、とてもうれしく思いました。

バッタのこども
バッタのこども

工房の庭でバッタの卵がかえったようです。よく分かりませんがトノサマバッタではないでしょうか。数㎜くらいの小さなバッタがあちらこちらにとまっています。小さい躰ですが跳躍力は一人前で、びっくりするような距離を跳ねていきます。ただ、中にはまだ方向のコントロールが上手くいかないのか、どう見てもあさっての方向へ跳んで行ってしまっているバッタもいて笑ってしまいます。

工房の庭のブラックベリー
工房の庭のブラックベリー

5月は花の季節。工房の庭でもいろいろな花が咲きます。こでまり,シラン,風鈴おだまき,畑わさび,いぶきじゃこう草などなど。

中でも実がなるものはまた別の楽しさがあります。実の食べられるものとしては、いちご,ブルーベリー,ブラックベリーが今花盛りです。

ブラックベリーの花
ブラックベリーの花

昨年植えたブラックベリーはとても元気に枝が茂り、たくさんの花が咲いています。今年はジャムにするくらい穫れるのではないかと期待を膨らませています。

ただ、私たちの他にも虫や鳥たちが食べ頃を狙っており、油断はできません。(Ku)

第11回ひめじクラフトアートフェア

14日(土),15日(日)は、『第11回ひめじクラフトアートフェア』に参加してきました。

2日間とも、週前半のぐずついたお天気がウソのような快晴に恵まれました。たくさんのお客様にご来場いただき、とてもにぎやかなクラフトフェアでした。おかげさまでとても楽しい時間を過ごさせていただきました。

2011年ひめじクラフト-1
2011年ひめじクラフト-1

総勢164組の参加者それぞれが建てた色とりどりのテントが公園いっぱいに並ぶ光景はなかなか見応えがあります。中にはそのまま住めそうな展示用の小屋を建ててしまう方もいて、びっくりしてしまいます。

上の写真は私たちのテントです。今回は、椅子,スツール,棚などの家具の他、額や鏡,花入れ,トレイなどを展示しました。今年は「夫婦枠」で出展させて頂いたので、私が作っている「もりのこマグネット」やストラップ,糸鋸細工などの小物も展示させていただきました。

テントの後ろの方に見えるのは、大修理中の姫路城の後ろ姿です。後ろ側にはお城の絵は無いのですが…。

ひめじクラフトご案内
ひめじクラフトご案内

4m×4mという限られたスペースで、いかに見やすく展示をするかが思案のしどころです。今年は額や鏡などを飾る「壁」を用意し、昨年よりもちょっと進化しました。

2日間を通してたくさんのお客様ととても楽しくお話しをさせていただきました。ありがとうございました。昨年に引き続いて来て下さったお客様もおられ、とても嬉しかったです。

また来年も出展できるよう、1年間精進したいと思います。

2日目の昼食には、食のコーナーに出店されていて気になっていた『揚げピザカルツォーネ』をいただきました。揚げたてアツアツの生地の中にチーズやトマトソースが詰まっていてとてもおいしかったです。写真を撮る間もなくハフハフ言いながらぺろっと平らげてしましました。

もみじのトンネル
もみじのトンネル

会場は姫路城の裏側ですが駐車場は表側にありますので、朝晩の会場への行き来にはお城の内堀に沿った遊歩道を歩くことになります。ちょうど天守の横くらいになるのでしょうか、立派なモミジ並木があり、苔むした土手の幹から枝が雲のように拡がり、まるでトンネルのようです。新緑の葉の隙間から夕陽が差し込み、とてもきれいでした。(Ku)

5月の風景とひめじクラフトのご案内

5月に入り、淡路島では玉ねぎの収穫の真っ盛りです。

収穫の始まった玉ねぎ畑
収穫の始まった玉ねぎ畑

工房へ通う道沿いの玉ねぎ畑でも収穫が始まりました。農家さんが家族総出で収穫し、コンテナへ詰めています。この付近ではコンテナで保管しているところが多いようですが、もう少し南の方へ行くと、玉ねぎを吊して保管する「タマネギ小屋」が畑のかたわらに建っているのがそこここで見られます。

畑のタマネギ
畑のタマネギ

収穫が終わると、玉ねぎ畑が今度は田んぼに変わり、田植えが始まります。それまで青々と玉ねぎの葉が茂っていた所が水田に変わるのでちょっとびっくりです。

淡路島の玉ねぎは、肉厚で甘みが強いのが特徴です。道ばたで袋詰めにされた玉ねぎが売られているのは淡路島ならではの風景ではないでしょうか。

窓から外を眺めるカメ
窓から外を眺めるカメ

暖かくなったので、我が家のリクガメ、”ほじほじ君”も活動的です。食欲も旺盛で、先日も「これは食べれんじゃろう」とちょっと意地悪気分で入れてやった巨大なブロッコリーをぺろっと平らげてしまい、びっくりしました。狭いケージにとじ込められているのが気に入らないのか、ケージの隅を掘ろうとゴトゴト(甲羅がガラスに当たって音がします)始めるので、休みで私が家にいる日はときどきケージから出して家の中を自由に散歩させてやります。

窓が開いていると、必ずそこでじっと外を眺めます。何を見ているのでしょうか…。物思いにふけっているような後ろ姿が好きです。

姫路クラフト・アートフェアのポスター
姫路クラフト・アートフェアのポスター

さて、来週末は『ひめじクラフト・アートフェア』が開催されます。姫路城のすぐ裏手にある公園で、木工,焼き物,ガラス,金属,布,皮革など、様々な分野のクラフトマンが各自テントを並べて自作の作品を展示・販売するイベントです。

昨年初めて参加させて頂いたのですが、青空の下でのお客様とのふれ合いや、他の作家さん達とのお話しなどとても楽しい2日間でした。今年も応募させて頂いたところ、無事に審査を通り参加できることになりました。

パンやお弁当などの食べ物屋さんの出店も楽しみです。今年はピザもあるとか。お天気の心配や、砂ぼこり,直射日光をいかに避けるかなど、野外ならではの工夫は必要ですが、来場者も出展者もお祭り気分で楽しめるのが野外クラフトフェアの良いところだと思います。

14日(土曜日)の10:00~17:00,15日(日曜日)の9:00~16:00、123番ブースにて2人でお待ちしておりますので、是非お出掛けください。雨天決行です!!

会場へのアクセスなど、詳しくは『ひめじクラフト・アートフェア』のホームページ(http://wood-top.com/craft/index.html)をごらんください。(Ku)

カマキリの孵化

いま、工房の庭では「ハルリンドウ」が小さな青い花を咲かせています。

ハルリンドウ
ハルリンドウ

先日の「三田手仕事展」の際に買い求めたものを工房の庭の片隅に置いているのですが、朝日を浴びるとくるくると巻いていた小さなつぼみが開花し、青い花びらを気持ちよさそうにひろげ、夕方、日がかげりはじめると花を閉じて店じまい。毎朝毎夕、健気にそれを繰り返し、静かに私たちの目を楽しませてくれています。(Hi)

そして、カマキリの卵が孵化しました。

昨秋工房の庭で見つけ、鳥に食べられないようにプラスチック容器に保護していたものです。昨年は6月に孵化を観察しており、まだまだ先のことと思っていたのですが、金曜日の朝、虫の知らせ(?)でふと容器を見ると、もじゃもじゃと小さなカマキリがところ狭しと動き回っているではありませんか。

カマキリは生まれたときから弱肉強食。共食いを始めるのであわてて庭に放してやりました。

カマキリの孵化
カマキリの孵化

カマキリは脚や触角の無い幼生の姿で卵から出、直後に最初の脱皮をして羽のないカマキリの姿に変わります。上の写真で、卵の下にぶら下がっているフワフワしたものが脱皮した抜け殻です。この後、脱皮を繰り返しながら成長し、最後に羽化をして成虫になり、数ヶ月後に次世代に命を引き継いで一生を終えるようです。

一人前のカマキリ
一人前のカマキリ

1cmにも満たない小さな躰ですが、ちょっかいをだすと一人前に威嚇のポーズをとります。狭い庭でも小さなカマキリ達にとっては脅威だらけの世界。このうち何匹が立派な成虫に育つのでしょうか。アブラムシや蚊、アオムシなどを食べてくれる益虫として私たちの庭で元気に成長してほしいものです。

実はもうひとつ卵を保護しているので、孵化の瞬間が観察できれば、と思っています。(Ku)