カマキリの孵化

いま、工房の庭では「ハルリンドウ」が小さな青い花を咲かせています。

ハルリンドウ
ハルリンドウ

先日の「三田手仕事展」の際に買い求めたものを工房の庭の片隅に置いているのですが、朝日を浴びるとくるくると巻いていた小さなつぼみが開花し、青い花びらを気持ちよさそうにひろげ、夕方、日がかげりはじめると花を閉じて店じまい。毎朝毎夕、健気にそれを繰り返し、静かに私たちの目を楽しませてくれています。(Hi)

そして、カマキリの卵が孵化しました。

昨秋工房の庭で見つけ、鳥に食べられないようにプラスチック容器に保護していたものです。昨年は6月に孵化を観察しており、まだまだ先のことと思っていたのですが、金曜日の朝、虫の知らせ(?)でふと容器を見ると、もじゃもじゃと小さなカマキリがところ狭しと動き回っているではありませんか。

カマキリは生まれたときから弱肉強食。共食いを始めるのであわてて庭に放してやりました。

カマキリの孵化
カマキリの孵化

カマキリは脚や触角の無い幼生の姿で卵から出、直後に最初の脱皮をして羽のないカマキリの姿に変わります。上の写真で、卵の下にぶら下がっているフワフワしたものが脱皮した抜け殻です。この後、脱皮を繰り返しながら成長し、最後に羽化をして成虫になり、数ヶ月後に次世代に命を引き継いで一生を終えるようです。

一人前のカマキリ
一人前のカマキリ

1cmにも満たない小さな躰ですが、ちょっかいをだすと一人前に威嚇のポーズをとります。狭い庭でも小さなカマキリ達にとっては脅威だらけの世界。このうち何匹が立派な成虫に育つのでしょうか。アブラムシや蚊、アオムシなどを食べてくれる益虫として私たちの庭で元気に成長してほしいものです。

実はもうひとつ卵を保護しているので、孵化の瞬間が観察できれば、と思っています。(Ku)