未来を信じて…

昨日、工房の周りの庭の植え込みの中に水仙の新芽を見つけました。

落ち葉の積もる庭の土を押しのけるように、“ツンツン”と頭をもたげたその姿は、冬の寒さに健気に立ち向かっていこうとする“力”そのもののようで、“頑張っていこうよ!”と励まされているような気になりました。

今日は総選挙。

これから多難な時代を生き抜いて行かなければならない私達の、大きな大きな“船”の舵取りを任せる人達を選ばなければならない大切な選挙です。

いろいろと争点が多くなりすぎて、何を優先すればよいのか、正直、迷いの尽きないところです。私達夫婦の間でも、折に触れて、様々な問題について議論の絶えない2週間でした。

ただ、耳あたりの良い言葉や勇ましいかけ声、具体性に乏しいキャッチコピーなどには惑わされずに、どのような社会になって欲しいのかをじっくりと考えて、貴重な一票を投じたいものだと考えています。

それにしても、ここに来てにわかに新しい政党が乱立し、いいようもない違和感を感じています。

このブログのタイトルを“未来を信じて…”といたしましたが、決して“日本未来の党”を信じて…、という意味ではありません。言葉のまま、素直に私達の目の前に拡がっている“未来”を信じたいという思い以外の何ものでもございませんので、くれぐれも誤解されませぬように。

先週は、民藝館展の講評のために東京へ行ってきました。

深夜バスを用いた2泊1日?の強行軍だったので、体力的には少々きつかったのですが、審査委員の方々の講評はどれも、真摯にものづくりに取り組んでいる人達の背中を力強く支えて下さる姿勢が一貫していて、とても励みになりました。

私の今回の出品作は“朝鮮棚”とよばれる李朝のものを参考にした飾り棚とスツール2種の計3作だったのですが、いずれも準入選でした。入選作品並びに準入選作品は東京駒場の日本民藝館にて12月23日まで公開されていますので、お近くの方、ご興味のおありの方は是非足を運んでみて下さい。

あまり時間の取れない東京行だったのですが、開業当初の姿が復元されたという東京駅舎を見学してきました。

東京駅舎
東京駅舎

東京駅舎は1914年に開業したのですが、1945年の東京大空襲によりその大部分が焼け落ちてしまい、いろいろと復旧工事をくり返して近年の姿になったそうです。このたび改めて、鉄筋レンガ造り3階建てへの大規模な復元工事が完了し、開業当初の姿が復元されたということです。

東京駅舎-夜景-
東京駅舎-夜景-

第一印象は、“気品の高さと優雅さ”でしょうか。日本の歴史的建造物、というとやはり木造建築の“質実剛健”という印象が強いのですが、レンガ造りの洋館建築を通して、西洋の技術や思想へ向かう登り坂を勢いよくのぼっていく当時の日本の姿を感じました。

ただ、駅舎の周囲には近代的で無表情なビルが立ち並び、その中に埋没してしまっているという感じで、さらには信号機や道路標識、ガードレール等が雑多に配置されていて、やむを得ないことなのは承知しているのですが、すこし残念な気がしました。

ホクホクの焼き芋です
ホクホクの焼き芋です

工房ではいま、秋の展示会でご注文頂きました椅子などの漆塗りの作業を進めながら、テーブルの製作に入ったところです。薪ストーブも大活躍で、こんな美味しそうな(実際に美味しかったのですが!!)焼き芋もおやつに楽しんでいます。(Hi)