『引出棚』の納品

今回は、2週間ほど前に納品しました 『引出棚』 の紹介をさせて頂きたいと思います。

6月の淡路での展示会においでくださったお客様から、以前古い家を取り壊した際に保存しておかれた床の間の ”床板” と、”違い棚の棚板” を使って、息子さんが新築される家で使うことのできる何かを、というご相談をいただきました。

実際にご使用になる息子さんご夫婦のご希望で、床の間に置く小ぶりな 『引出棚』 を作らせていただくことになりました。

材料をお預かりして状態を確認したところ、”床板” はけやき材,”棚板” は栃材であることが分かりました。

”床板” のけやき材は大きかったのですが、反りのため、棚の側板としては十分な厚みをとることが出来なかったので、このけやき材は引出の鏡板として用い、側板は厚みのしっかりした ”棚板” の栃材を使って製作することになりました。

引出棚-1
引出棚(幅680×奥行300×高さ300mm)

側板に使用した”棚板” だった栃材は、もとの塗装を削り落とすときれいな木目が現れました。

引出のつまみはアクセントにウォールナットで製作しました。

新築の床の間に収まった『引出棚』
新築の床の間に収まった『引出棚』

新しい畳と木の香りでいっぱいの新築の家の床の間に、昔の家の床の間の材料で作られた棚が無事に収まりました。

結婚祝いではないのですが、マザーグースの幸せのおまじない「なにかひとつ古いもの」 と、「なにかひとつ新しいもの」 を兼ねた素敵な贈り物のお手伝いができてとても嬉しく思っています。(Ku)

月とお芋

刻一刻と台風19号が近づいてきています。

まだ雨は強くありませんが、風の音は少しずつ強くなってきました。

今回の台風19号は ”猛烈な台風” ということで、昨日の日曜日に仕事をして、今日は自宅で台風をやり過ごすことにしました。

風で飛びそうな物の片付けや工房の雨漏り対策など、ひととおりの備えはしたので、あとはできるだけ穏便に通り過ぎてくれることを願うばかりです。

さて、先週の水曜日は久しぶりに皆既月食を眺めることができました。

初めは、道ばたに双眼鏡とカメラを構える怪しい2人組み (そう、それは私たち!!) だけでしたが、皆既状態になった頃には、ご近所の方々も外に出て来られ、にぎやかなひとときになりました。

皆既月食(2014.10.8)
皆既月食(2014.10.8)

空にぽっかり浮かんだ赤銅色のお月さま。

何回見ても幻想的です。

次回は来年4月とのこと。またお天気に恵まれますように!

収穫したサツマイモ
収穫したサツマイモ

今年も ”干し芋作戦” は着々と進行中。

去年は収穫が遅かったためか、お芋が大きくなり過ぎて ”す” が入っていたり、蒸しても充分柔らかくならなかったりしたので、少し早めに収穫しました。

去年より少し少ないですが、2人で食べるには充分です。

これからしばらく熟成させてから、干し芋に加工するのですが、保存期間中はネズミやイタチの襲撃に要注意です。(Ku)