あんなに寒かったのに、春はちゃんと来るものですね。

新年のご挨拶以来の投稿です。

淡路島も今年の冬は例年にない冷え込みでした。

雪こそほとんど降らなかったものの、日陰に張った氷は数日間凍りっぱなしという光景を、淡路に住むようになって初めて目にしました。

自宅の湯沸かし器にも寒さの影響が …

夜中に凍結してしまったのか、お湯が十分に出ず、「凍えそうな風呂上がり」を2,3回経験しました(しかも寒い日に限って…)。

これも初めてです。

今日の新聞の解説記事によれば、今年の冬の冷え込みは、地球規模の温暖化の影響なのだとか … 。暑くなるだけが  ” 温暖化 ” ではないことに、環境の複雑さ、繊細さを感じます。

そんな寒さに負けて冬ごもりをしていたわけではないのですが、気がつけば春はもう目の前に来ていたのですね。

しいたけ(3月13日)
しいたけ(3月13日)

工房の裏手に置いてある椎茸のホダ木。

火曜日に、「おいしそうだけど、まだ小さいね」と、とりあえず記念撮影。

それが2日後の木曜日には …

しいたけ(3月15日)
しいたけ(3月15日)

おお、食べ頃!!

早速、晩ご飯に頂きました。

しだれ梅も花盛り
しだれ梅も花盛り

工房の庭の「しだれ梅」も花盛りです(剪定の具合で、しだれていないのはご愛敬)。

 

さてここで、春の訪れを機にお知らせがあります。

太田秀世家具工房は、今年6月末に岡山へ移転することになりました。

岡山市北区建部町という場所に、自宅と工房を構えます。

早くお知らせをしなくては、という思いの一方で、いろいろと親切にしていただいているご近所の方々に、引っ越すことをなかなか言い出せなくて、ブログの更新もついつい後まわしにしてしまいました。

でも気がつけばもう3月も半ば。

あと3ヶ月ほどで本格的な移転作業に入らなければなりません。

先週末にご近所にご報告とご挨拶をし、本日このブログでもみなさんにお知らせすることにいたしました。

これまでも淡路~岡山は、仕事でよく行き来していましたから、逆に岡山に工房を移動しても、淡路や関西圏のお客様のご相談にもこれまでとほとんど変わらずに対応させていただけると考えております。

また、岡山へ移転後も、淡路や神戸近辺での展示会を定期的に行っていく予定です。

ご注文、ご購入品のメンテナンス等、これまでどおり遠慮なくご相談ください。

岡山への移住の経緯については、今後、少しずつこのブログでお伝えしていく予定です。

場所の選定、土地・家探し、改築工事の計画などなど、なにもかも初めてのことばかり、知らないことばかりでした。

情報を集め、戸惑いながら、無い知恵をしぼりながら、そしていろいろな人の力を借りて、どのように私たちが移住計画を進めてきたのか、そして今後、どんなふうに岡山での生活始めるのかをお伝えしていきたいと考えています。

長いお話になるかもしれませんが、どうぞご笑覧下さい。(Ku)

 

 

 

 

 

 

馬刀貝の・・・?

真夏へ向けてまっしぐらの、このところの暑さです。

先週末は、親戚のいる新舞子の浜へ ” 馬刀貝(まてがい) ” を獲りに行ってきました。

今年で3回目。

だいぶ要領もつかんで「大漁、大漁」と喜んだのですが、その後、いくつかの小さな不運が私たちを見舞いました。

1.工房の畑のナスが丸坊主に
月曜日の朝、ナスの木に目をやると、葉っぱがほとんどありません。
代わりに大きな大きな、それは大きな緑色のイモムシが数匹。

大きいものは優に10cmを越え、ピンセットで枝からはぎ取ると、 “カチカチ…” と音を出すではありませんか!!!
鮮やかなグリーンのイモムシが、大きな黒い歯を見せながら、カチカチと音を出して威嚇するのです。

かなり不気味です。

家に帰って調べたところ、背中に人の顔のような模様がある「クロメンガタスズメ」という蛾の幼虫のようです。

イモムシ退治後、ナスはまた小さな葉っぱが出始め、なんとか復活の兆しを見せています。

2.ADSLのモデムが故障
木曜日、パソコンでネットを使っての作業中、突然モデムの電源が切れてしまいました。
コードをあっちこっち差し替えてもウンともスンとも…。

NTTさんに連絡したところ、故障ということで次の日に交換していただけましたが、ネットから遮断された約1日、かなり不便でした。

3.夏風邪をひく
めったに風邪をひかない私が夏風邪をひきました。
食欲も全く落ちず、たいした風邪ではないのですが、鼻水と咳と、ちょっと頭がボー~っとした日々を過ごしました。

最初は夏バテかな、と思ったのですが、家族にうつったので(ごめんよ~~)、やっぱり風邪みたいです。

 

どれも回復、または回復傾向にあるのでたいしたことではないのですが、たまたまこの1週間に重なるように起こったので、我が家では「馬刀貝の呪い」ということになっています。

さて、毎年、南あわじ市の手作り雑貨・生活雑貨のお店「そらみどう」さんで開催される夏のイベントに参加させていただいているのですが、今年もその時期が近づいて来ました。

今回のテーマは「野の花を摘みに」です。

野の花を摘みにDM
野の花を摘みにDM

「野の花」と「木工」。

さて、どんな作品になりましたでしょうか。

イベントはこの22日(土)から始まります。

是非、お店にて作品を手に取ってごらんください。
(イベントの詳細は、そらみどうさんのホームページ「 http://soramidou.com/index.html(外部リンク)」でご確認ください。)

(Ku)

 

春なのに~

ここ数日は冬が逆戻りしたかのような冷え込みが続いていますが、標高の関係でちょっとだけ春の訪れが遅い工房の庭でも、着実に春の足音が聞こえています。

新芽を伸ばした「スズラン」
新芽を伸ばした「スズラン」

落ち葉の下から「スズラン」が芽を出し、

「ヒメコブシ」のつぼみがふくらみました
「ヒメコブシ」のつぼみがふくらみました

「ヒメコブシ」のつぼみも日ごとにふくらみ、

ちょっと遅い「しだれ梅」の花
ちょっと遅い「しだれ梅」の花

遅ればせながら、鉢植えにしている「しだれ梅」にも花が咲きました。

春です!!

淡路で春といえば、そう、「いかなごのくぎ煮」です!

ところが…

いつもなら、ご近所だけでなく、仕事の行き帰りの道沿いからも、どこからともなく、くぎ煮を炊く醬油の甘塩っぱいおいしそうな匂いが漂ってくるのですが、今年はそれが全くありません。

朝は海から、漁船のエンジン音や、スピーカーからの漁師さんの威勢のいい声がうるさいほど聞こえてくるはずなのに、静かなまま…。

この春は、例年にない不漁だとか。

早々に漁も打ち切られ、「いかなご」を入手することがほぼ不可能な状況です。

スーパーの店頭でも、材料のザラメや醤油などは山積みなのに、肝心の「いかなご」の姿は一匹も…。

当然価格も高騰し、この春は「くぎ煮」を断念せざるを得ませんでした。

” におい ” にも ” 魚の姿 ” にも全く触れることのできない、なんだか物足りない淡路の春を迎えています。

来年はどうなるのか、このまま「いかなご」が高級食材になってしまわないよう願うばかりです。

 

さて、気を取り直して、

春といえば、展示会シーズンの幕開けです。

今年は4月13日からの、サンコアさん(岡山県玉野市)での展示会からのスタートです。ホームページの「展示会情報」も更新しましたので、ご参照ください。

また後日改めて、このブログでもご案内させていただく予定です。

「いかなごのくぎ煮」がのっかったお弁当が食べられなくて寂しい春ですが、充実した展示会になるよう、あと少し、準備に励んでいきます。

(Ku)

 

気球に~乗って~ど~こ~まで行こ~~

以前(2011年)、知り合いの方に気球に乗せていただいたときのことをこのブログで紹介いたしましたが、そのときの感動が忘れられず、今年、また空中散歩を楽しんできました。

この季節、岡山の吉井川河川敷周辺は気球のフィールドになっており、お天気の穏やかな週末には、愛好家の方が気球を楽しまれているそうです。

先月、愛好家のみなさんが集まるイベントがあり、その際のフライトに声を掛けていただきました。

気球からの風景
気球からの風景

当日は、近くの工場の煙突から上る煙がほぼ真っ直ぐにあがるような、風がほとんど無い、とても穏やかなお天気でした。

静かに、でも力強く上昇する心地よさは気球ならではです。

いつの間にか空の上に…

いろいろな気球
いろいろな気球

カラフルなデザインも気球の楽しさのひとつです。

気球にもいろいろあるようで、上の写真中の青い気球は、人が乗る「カゴ」が無く、パイロットがひとり、ブランコのように気球にぶら下がるようなタイプです。

今回私たちが乗せていただいた気球
今回私たちが乗せていただいた気球

赤い気球が、今回私たちが乗せていただいた気球です。

高度によって異なる風向きを利用して移動する気球にとって、ちょっと穏やか過ぎるお天気だったため、パイロットの方は操縦に苦労されていましたが、その分、気球の奥深さにより興味をもちました。

ますます気球が好きになったので、機会があれば、また乗りたいと思っています。

(Ku)

新年あけましておめでとうございます

新年あけましておめでとうございます。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

あれよあれよという間に年末年始が過ぎ去り、今年も無事に仕事始めを迎えることができました。

2人とも健康に新たな年のスタートがきれたことに感謝し、今年もがんばりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

今年は、4月に最初の展示会を予定しております。さきほどホームページの 『展示会案内』 に、今年の展示会の予定を掲載いたしましたので、ぜひご参照ください。

話は変わりますが、一昨年、淡路島で「舌」や有機物の「紐」の付いた 『銅鐸』 がたくさん発見されて大きな話題になりました。

私たちもとても興味を持ち、発掘された実物の銅鐸の展示を見に行ったり、シンポジウムを聞きに行ったりしたのですが、昨年末、これに関するちょっと楽しい体験をしてきました。

出来上がった銅鐸と銅鏡のミニチュア
出来上がった銅鐸と銅鏡のミニチュア

バスターミナルでたまたま手に取った淡路の観光パンフレットで、「淡路文化史料館」(洲本市)で、『銅鐸・銅鏡鋳造体験』 というイベントが開かれること知り、2人で参加してきました。

『銅鐸』 もしくは 『銅鏡』 のどちらかのミニチュアを作るのですが、精巧な鋳型(耐熱ゴム製だそうです)や、低温で熔融する合金等があらかじめ準備されています。

作業内容は、「鍋で熔かした合金を鋳型に流し込む→冷めたら鋳型から取り出す→余分な部分を金鋸やニッパで切り取る→水研ぎペーパーおよび研磨剤で磨いて完成」 というもので、所要時間は1時間ほどでした。

銅鐸にはちゃんと「舌」が付き、銅鏡はピッカピカです
銅鐸にはちゃんと「舌」が付き、銅鏡はピッカピカです

『銅鐸』 は高さが約7cm、『銅鏡』 は直径が約5cmですが、銅鐸には本物同様、「舌」を付けることができ、振ると ” コロンコロン…” と音がしますし、手を真っ黒にしながら磨き上げた銅鏡にはちゃんと顔が映ります。

文様については、『銅鐸』 の方は簡略化されているそうですが、『銅鏡(三角縁神獣鏡)』 はかなり精巧に再現されているとのことで、ルーペで見ると、3体の神様や5体の獣などの細かい文様がきれいに現れています。

本物とは材料も違いますし、用意された鋳型で作っただけですが、古代の人々の暮らしについて興味がさらに深まった、とても楽しい体験でした。(Ku)

初収穫!!

おかげさまで先月のアイビーバザール出展をもちまして、今年の展示会は全て無事終了いたしました。 ありがとうございました。

師走に入り、街に出ればクリスマスソングが流れ、おせち料理の見本や鏡餅が並び、「年賀状の準備はすみましたか?」 などとせき立てられ、気ぜわしくなるばかりです。

「まだ、あと25回も寝なければお正月はやってこないのに … 。」 などと、街の喧噪を横目にちょっとのんびりしている私たちですが、人間の 「のんびり」 なんてたかがしれているようです。

10年程前に工房の庭に植えたユズに、今年やっと実が着きました。

初めて実を付けたユズの木
初めて実を付けたユズの木

工房を構えて来年の春で丸13年になります。

初めの1,2年のうちに植えた何本かの木の中の1本ですから、植えてからゆうに10年は経っています。

しかも、既にある程度の大きさの苗木を植えたのですから、まさに 『桃栗三年柿八年、柚子の大バカ十八年』 です。

『桃栗三年 … 』 のことわざは、「何事も、事を成すにはそれなりの年月がかかる」 という意味もあるそうです。

初収穫のユズ
初収穫のユズ

初収穫は8個。

なんだかとっても嬉しかったので、ご近所にもおすそ分けして、あとは何に使うか思案中です。

来年はいくつ生るかな? (Ku)