”干し芋作戦” は終盤を迎えました

昨年、芋作りから始めた ”干し芋作戦” は静かに着々と進行し、終盤を迎えました。

10月に収穫した干し芋用のさつまいも 「タマユタカ」達 は、ネズミの襲撃を避けるべく、オーバーハング状に設置したコンテナの中で約3ヶ月の熟成期間を過ごしました。

この間、自宅の台所で2回ほど、少しのお芋で試作をし、ほどよい蒸し時間や芋の厚さなどを探っておりました。

そして、晴天が2,3日続くと見込まれたこの月曜日、いよいよ干し芋への加工に踏み切りました。

土をしっかり洗い流すとともに、傷んだ部分を取り除き、蒸し器へ。

いもを蒸しています
お芋を蒸しています

普段家で使っている鍋ではとても追いつかないので、餅つきのときに使う大きな蒸し器とコンロを実家から借りてきました。

2段のセイロにおいもを詰め込んで、じっくり蒸すこと約2時間。

蒸し上がったおいも
蒸し上がったお芋

竹串がスッと通るようになったら蒸し上がり。

アツアツのうちに皮をむきます。

それはそれは熱いので、2人で 「熱っ!熱~っ!」 と大騒ぎ…

皮をむいたお芋
皮をむいたお芋

熱い間はきれいに切れないので、冷めるまで待ちます(この日はできるだけホコリが出ない作業をしました)。

切ってザルに並べたお芋
切ってザルに並べたお芋

冷めたら、1cmほどの厚さに切って、ザルに並べます。

切って並べているだけのはずなのに、なぜかときどき口が動き、お腹がふくれます。

2段のセイロで2回分のお芋は、おおきなザル6枚と、3段の干し網と、2人分のお腹いっぱいになりました。

お芋、干しています
お芋、干しています

あとはときどき裏返しながら、晴れた日に7日ほど干すだけ。

でも、山の中ならではのたくさんの敵が狙っているので油断大敵です。

干している間はカラスやノラネコにいたずらされないよう、しっかり網をかけて。夜間部屋に取り込んでいる間はネズミやイタチに食べられないよう扉や窓をしっかり閉めて。

順調にいけば来週早々においしい干し芋がたくさんできあがるはずです。

実はこの干し芋作りにはもうひとつおまけの楽しみが…。

それはまた後日ということで。(Ku)

またまた、冬のおやつ

ご近所から、長さが10cmほどもある、と~っても立派な干し柿をいただきました。

もちろんそのままいただいてもおいしそうだっったのですが、表面にちょっと(いやいや、たっぷり?)ブランデーを塗って一晩おいたものを、薪ストーブで炙ってみました。

薪ストーブで炙った”干し柿”
薪ストーブで炙った”干し柿”

強火の遠火でじっくりと、表面に少し焦げ目が付くぐらい焼いたものをほおばると…

ホカホカと温かく、甘~くねっとりとした食感とともに、ブランデーのよい香りが拡がり、

” う…うまい!!!”

そのまま食べるよりも柔らかく、甘みも強く感じました。焦げ目の香ばしさとブランデーの香りもたまりません。

機会があったら是非お試しください。(Ku)

冬のおやつ

穏やかだったお正月とはうって変わり、グッと冷え込む日が続いています。

昨日の朝は、工房に着いたときの気温が-1℃で、この冬一番の冷え込みでした。

小諸に住んでいた時は、真冬は-15℃くらいまで気温が下がったので、それに比べれば春みたいなものなのですが、やっぱり寒いです。不思議なものですね。

さて、冷蔵庫から ”たたきゴボウ” や ”数の子” などのお正月料理が少しずつ消えていくとともに、仕事も通常モードに戻って、私はボチボチと確定申告の準備を始めました。

帳簿の整理でゴチャゴチャした机も冬の風物詩?
帳簿の整理でゴチャゴチャした机も冬の風物詩?

1年にいっぺんしかしない計算は忘れてしまっていたりして、なかなか思うように進みません。

そして、冬といえば、薪ストーブでの楽しいおやつ。

薪ストーブで焼いた”あん餅”
薪ストーブで焼いた”あん餅”

昨日のおやつは、お正月の残りの ”あん餅” 。

お餅が柔らかくなるまでじ~っくり焼いて、アチチチッ、ハフハフ… と賑やかにいただきました。(Ku)

大粒の雹が…

ここ数日、今日はいいお天気かな、と思っていても一天にわかにかき曇り、冷たい雨が降り出したかと思えば、また晴れ間が見えたり… と、なんだか落ち着かない空模様が続きました。

金曜日(20日)の9:30頃、急に ”バラバラバラッ” っと作業場の屋根を叩く大きな音が…。

何事かと思って外を見てみると、白いツブツブしたものが目の前が真っ白になるような勢いで降っていました。

霰と雹で、あたり一面真っ白に…
霰と雹で、あたり一面真っ白に…

雪と違って溶けにくいためか、一瞬のうちに辺り一面真っ白に。

大粒のものを手に取ってみると…。

こんな大粒の雹が降りました
こんな大粒の雹が降りました

直径が1cmほどもあってびっくりしました。

降っていたのは短い時間だったのでじきに溶けてしまいましたが、思わぬ雪景色にいっそう寒さを感じてストーブの前に駆け戻りました。

納品させて頂いた”棚”
納品させて頂いた”棚”

昨日は、展示会などのこちらの都合でずっとお待ち頂いていた収納棚を納品させていただきました。

固定式の棚板1枚と、可動式の棚板3枚というご希望をお聞きし、ご指定の寸法でオイル仕上げ、ということで製作させていただきました。

お客様が若いときに購入され、とても大切に使い込まれたこだわりの食器棚の隣に設置させていただきました。

この棚もきっと、大切に使われ、色つやが深まるとともにお部屋にしっかり溶け込んでいくことでしょう。(Ku)

さつまいもの収穫

薪ストーブで焼いた干し芋がえらく美味しくて、手に入りやすい鳴門金時で作ってみたけれど、ホクホクしたお芋の質のためにあまり上手に出来なかったということを、今年1月13日の『干し芋に魅せられて』でご報告しました。

その後、干し芋に適した、もっとねっとりした種類のお芋を探してみたのですが、身近では販売されていないことが分かりました。

ならばと、干し芋に適したお芋を育てるところから始めることに。

このブログではサツマイモのことはほとんどお知らせしてきませんでしたが、実は ”干し芋作戦” は着々と進行中だったのでありました。

5月、干し芋に向いているという 「タマユタカ」 というサツマイモの苗をインターネットで取り寄せ、10本の苗を植え付けました。

それはそれは元気なサツマイモで、葉やツルが茂るわ、茂るわ…。隣に植えたカボチャの一部が負けてしまうほどの勢いでした。

周りの鳴門金時の畑で収穫が始まったので、私達も収穫をすることにしました。

今年は水不足や暑さのせいで地域によってはお芋の出来があまり良くないとか、葉やツルが茂りすぎるのはよくないとか、ちょっと心配でしたが…

収穫したサツマイモ
収穫したサツマイモ

掘り始めてみると、大きなお芋がゴロゴロと出てくるわ、出てくるわ…。期待以上の出来に2人とも口元ゆるみっぱなしで収穫しました。

結局、一輪車に8分方、重さにして20kgくらいでしょうか。

しばらく熟成させて甘みを増し、天日干しに適した冬になってから干し芋にするのがよいとのこと。これだけのお芋を干し芋にするのはなかなか大変そうではありますが、この冬のおやつに苦労することはなさそうです。(Ku)

食欲の秋、芸術の秋、実りの秋

まんまるいきれいなお月様が、ぽっかりと空に浮かんだ ”中秋の名月” の木曜日。

お月見だんごの代わりに、冷たい ”白玉ぜんざい” を作りました。

月見”白玉ぜんざい”
月見”白玉ぜんざい”

もっちもちツルンツルンの白玉だんごは2人の大好物(簡単に作れるし…)。

お月様のことはすっかり忘れておいしくいただきました。

さて、食欲の秋は、芸術の秋。

10月の「たんばクラフト」、11月には倉敷での展示会が控えており、現在、新作の製作やコモノの補充などの準備を進めています。

製作中の”小椅子”
製作中の”小椅子”

これは、製作中の「小椅子」です。

実はこの春に”旋盤” を導入しました。

まだまだ使いこなすまではいかないのですが、これまで手作業で削りだしていた丸棒や、スツールの丸い座面などを、ずっと手際よく加工できるようになりました。

上の写真に写っている ”カノポス壺” のようなものは、旋盤で加工した小椅子の脚の部材です。これをさらに手道具で削り、刃物の跡を付けてざっくりと落ち着いた雰囲気に仕上げていきます。

涼しくなって仕事もはかどるようになりました。展示会に来て下さるお客様に喜んでいただけるよう、しっかりと準備していきたいと思います。

植木鉢で生ったりんご
植木鉢で生ったりんご

お隣の方が植木鉢で(!!)育てられているりんごの実をくださいました。

盆栽などでよく目にする”姫りんご”ではなく、直径6~7cmはある立派なりんごです。

今年は数は少ないけれど、大きな実がついたとのこと。

どんな味がするのか、いただくのが楽しみです(あ、やっぱり食欲の秋で終わってしまいました)。(Ku)