めでたし、めでたし

干し芋、出来上がりました!!

去年は 「とにかく干す! 全部が乾くまでとにかく干す!」 ということだけ考えていたので、干し過ぎてちょっと硬い干し芋になってしまいました。

作りたいのは、表面はちゃんと乾いているけど、内部はしっとりしている、もちもちした食感の干し芋です。

乾燥不足だと保管中に傷んでしまうし、干し過ぎだと硬くなってしまうのが難しいところです。今年は、1枚1枚状態を確認しながら干し加減を調整しました。

そして…

出来上がった干し芋
出来上がった干し芋

ひっくり返したり、いったん缶にしまったり、また出して干したりと試行錯誤の末、どうにか、もっちりしっとりの、私たちの理想に近い干し芋が出来上がりました。

今年はお芋の出来もよかったのか、去年のものよりもずいぶん甘く柔らかく、おいしい干し芋になったような気がします。

ただ、まだ2年目で、上手にできた要因が特定しきれない(そもそもお芋の出来が良かっただけ?蒸し方を少し変えたのが良かった?などなど…)ので、来年また今年のような干し芋を再現できるかどうかがポイントです。

それはさておき、ここしばらくの私たちの ”おいしいおやつ”? が確保できて、めでたし、めでたし、です。

ストーブで焼いて
ストーブで焼いて

ストーブでちょっと焦げ目が付く位に焼いて食べるのが私たちのお気に入りです (あんまりお腹が空いたときは、私は焼かずにむしゃむしゃ食べてしまいますが…)。

もちろん”芋飴”も
もちろん”芋飴”も

もちろん、今年も芋飴も。

今年はお正月のお餅用の ”きなこ” がたくさん余っていたので、きなこを使いました。

煮詰める時の私の辛抱が足らなかったようでちょっと軟らかめですが、おいしい? 『げんこつ飴』 になりました。

今年も”春の足音”が。
今年も”春の足音”が。

私たちがお芋を蒸したり干したりつまみ食いをしたりしている間もちゃんと季節は進んでいたようで、今年も工房の庭の片隅に ”スノードロップ” が咲きました。

春もそう遠くはないようです。

葉っぱは鳥が、蕾は私たちが
葉っぱは鳥が、蕾は私たちが

工房の畑のブロッコリー。

どうも鳥が葉っぱをつつきに来ているようです。

さいわい鳥さん達は、私たちが食べる ”蕾” の方には興味が無いようです。

葉っぱは鳥さん達が、蕾は私たちが食べればみんな満足で、これも 『めでたし、めでたし』 です。(Ku)

今年もイカナゴ、解禁です!

3月になりました。

思いがけぬ2月の大雪から一転、工房ではウグイスの鳴き声が聞こえ始め、瀬戸内に春の訪れを告げる 『イカナゴの新子漁』 が2月28日にようやく解禁となりました。

この季節になると、ご近所さんと顔を合わせても、『どこどこのスーパーではいくらだった…』 とか、『ことしは少し多めに炊いて…』 などと、自然とイカナゴの話題で盛り上がります。

冬の冷え込みが厳しかったせいなのか、今年はイカナゴの産卵量が少なく、不漁が予想されているそうなのですが、我が家でも、様子を見つつ、少しでもいいので恒例の 『クギ煮』 を作り、春の味を楽しみたいなぁと話しています。

今春は3月19日~23日のあいだ、南あわじの 『そらみどう』 というギャラリーで展示会(※)を予定しております。以前よりご注文頂き、お待ち頂いているものの製作の段取りをたてながら、合間にコモノの補充などに追われ、少し慌ただしい毎日を送っております。

イチジクの植え替えや、畑の手入れもしなければ…

春は何かと忙しい季節です。(Hi)

※『そらみどう』 さんでの展示会の詳細は、ホームページに掲載いたしておりますが、来週このブログでもご案内する予定でおります。

展示会シーズンの幕開け

「芸術の ”春” 」 とはいいませんが、春は展示会シーズンの幕開けであり、冬の間コツコツと製作に励んでいた作家さんたちが、待ちかねたように作品を発表しはじめる季節です。

私達も来週末(4月6,7日)、今年最初の発表の場として、「三田手仕事展」に参加します(今年の展示会の予定はこちらをごらんください)。

三田手仕事展ご案内
三田手仕事展ご案内

今回で6回目を迎えるグループ展で、場所はいつもの古民家『縁』(兵庫県三田市 詳細はこちら)。

織り、染め、縫い物、革、陶器、漆、焼菓子、木工など12名の手づくり作家が、百年の時を経た落ち着いた空間で、心を込めて制作したこだわりの作品を展示販売いたします。

今回私達は、厨子、サイドテーブル、棚、椅子、スツールなどの家具と、定番の額、花入、木のボタン、スプーンなどの小物に加え、新作のトレイや小箱などの展示を予定しています(その他、ちょっと遊び心のある小物も制作中です。間に合うようにがんばります)。

また、ワークショップは、「ひのきで作る整理箱」を予定しています。文庫本,CD,布や玩具などの整理、収納に気軽に使っていただける丈夫な木箱です。組立は簡単ですので、是非チャレンジしてください。

桜の季節、お出掛けの際にはお気軽にお立ち寄りください。

つぼみのふくらんだ一才桜
つぼみのふくらんだ一才桜

我が家の桜(盆栽の「一才桜」)のつぼみも、だいぶふくらんできました。

普段は工房の庭に置いているのですが、家で花を観賞しようと持ち帰って来ました。

花が咲くのは今週半ばくらいでしょうか。(Ku)

ワカメの旬も、春なのです!

先週の半ば、淡路では春一番が吹きました。

もうとっくに吹いていると思い込んでいたので意外でした。時ならぬ南からの強い風と大粒の雨に、工房ではポタポタと雨漏りが…。機械など濡れては困るものは大慌てでシートで覆ったので、幸い大事にはいたりませんでした。

茎ワカメは湯通しすると鮮やかな緑色になります
茎ワカメは湯通しすると鮮やかな緑色になります

四方を海に囲まれた淡路島で春を告げる食べ物と言えば、先日ブログでも紹介させて頂きました“イカナゴのクギ煮”が有名なのですが、実はワカメもそうなのです。

年中口にするワカメに旬などあるのかと思われる方も多いかと思うのですが、ワカメは2月から5月にかけて収穫され、干したり塩漬けにしたりして『保存食』という形で季節に関係なく市場に流通しているのです。

今の時期、近所のスーパーでは獲れたばかりの“新鮮?”なワカメをカゴに盛って売っています。なかでも“茎ワカメ”は値段も安く、調理も簡単で、なおかつ食物繊維やビタミンなどが豊富、おまけに美味しいと4拍子揃った私達のお気に入りの一品です。

茎ワカメの甘酢づけ
茎ワカメの甘酢づけ

買って来た茎ワカメをよく洗い、軽く塩ゆですると最初は黒っぽかった茎ワカメが鮮やかな緑色に変わります。それをひたすら厚めにスライスし、生姜と一緒に 甘酢に漬け込むとできあがりです。

甘酢のさっぱりした味と茎ワカメのコリコリとした食感は毎日食べても大丈夫。大量に作り置きして毎日冷蔵庫から食卓へ少 しずつ運ばれ、しっかりと私達の胃袋へ収まっていきます。

“オバQのくち”のような、“豆”のような…
“オバQのくち”のような、“豆”のような…

今回の新発見は、茎ワカメの断面です。

真ん中で二層に分かれていて、“オバQのくち”のような、はたまた、“豆”のような…ちょっと愛嬌のある美しい形をしています。『このかたち、何かに活かせないかな?』と、しばらく眺めていたのですが、とりあえず、頭の引き出しへしまい込んで置くことに。きっと忘却の彼方へ去って行ってしまうことでしょう…。

春分の日、今年も南あわじにある酒蔵『都美人』の蔵開きへ行ってきました。

昔ながらの“天秤”しぼり
昔ながらの“天秤”しぼり
“天秤”でしぼられた新酒、薄く濁っていてこくがあるのに後味スッキリ
“天秤”で搾られた新酒、薄く濁っていてこくがあるのに後味スッキリ

蔵の中の見学やきき酒大会、試飲やクイズなどで半日、楽しく過ごさせていただきました。

合鴨君、ありがとう!!
合鴨君、ありがとう!!

恒例の合鴨の焼き鳥と鴨汁も美味しく呼ばれました。

なぜ焼き鳥と鴨汁が恒例なのかと言いますと、お酒造りに欠かせないお米を近くの農家の方が合鴨を使って無農薬で育てているからなのです。合鴨さんは田んぼで大活躍した後、焼き鳥や鴨汁となって私達の胃袋まで満たしてくれるのです。本当に感謝、感謝です。

さて、いま工房では小引出など注文の品をつくりながら、春からの展示会で発表する椅子の試作を行っているところです。どうぞご期待下さい。(Hi)

新芽! 新芽!! 新芽!!!

今、工房の庭は芽生えのラッシュを迎えています。

この冬は寒くなるのが早かったせいか、例年よりちょっと早く新芽が伸び始めました。

おきな草
おきな草

「おきな草」の新芽はフサフサの柔らかい毛に覆われています。

イワシャジン
イワシャジン

「イワシャジン」、枯れているのかと思っていたらちゃんと芽が出て来ました。

トキ草
トキ草

去年は大事な時期に毛虫に食べられてしまった「トキ草」。

毛虫が出てくる前にスクスク育ってネ!!

カタクリ
カタクリ

「カタクリ」 も毛虫とモグラの被害が大きかったのですが、思いのほか株が増えていました。

花が咲いた「トサコバ」
花が咲いた「トサコバ」

昨シーズン、雑草と勘違いして花が咲く前にうっかり抜いてしまった「トサコバ」。

心配していたのですが、無事に芽を出し、花を咲かせてくれました。

ウラシマソウ
ウラシマソウ
ユキモチソウ
ユキモチソウ

「ウラシマソウ」 と 「ユキモチソウ」 は親戚なので、芽もよく似ています。

こんなシンプルな芽があんな姿に育つなんて…。

大文字草
大文字草

「大文字草」の新芽はツヤツヤ。

コデマリ
コデマリ

「コデマリ」の新芽。ちょっとオレンジがかった明るい黄緑色がきれいです。

アジサイ
アジサイ

工房を開いた年に植えた「アジサイ」。すっかり大きな株になりました。

ブルーベリー
ブルーベリー

「ブルーベリー」、今年はたくさん実を付けてくれるかな?(Ku)

ホジホジ君にも春が来た!

冬の間、ほとんどおがくずの中で眠っていた我が家のリクガメ ”ホジホジ君” 。

ここ数日の暖かさで、昨日やっと自主的におがくずの中から出て来ました。

ホジホジ君にも春が来たようです。

お食事中のホジホジ君
お食事中のホジホジ君

工房の畑で収穫したブロッコリーの葉っぱを入れてやると、冬の間とは見違えるような活発さで食べ始めました。

きっと、とってもお腹が空いていたのでしょう。

もう少し暖かくなったら、大好きなタンポポを入れてあげるね。(Ku)