新たなる脅威

変だなあ、とは思っていたのです。

しばらく前から、雑木の茂る山林に続いている工房の裏庭に、黒胡椒のような黒い粒々がたくさん落ちていることに気が付いてはいたのです。

こんな時期に種を落とす樹があるのかなあって…。

一昨年は ”アメリカシロヒトリの幼虫” が庭全体に、昨年は”モンクロシャチホコ” がサクランボの木に大発生した工房の庭。

いずれも片っ端から捕殺したのが功を奏したようで、この春は何年かぶりに虫食いの跡のないカタクリやスズランが花を咲かせ、やっと毛虫の脅威から解放されたかのように見えていたのです。

ところが!

工房の西側に植えてあるサクランボの木の下を通りかかった火曜日の午後、目の前の枝が丸坊主になっていることに気が付きました。

下を見ると、裏庭と同じ黒い粒々がたくさん落ちているではありませんか!

改めて木を見上げてよーく観察してみると、

いました!!

長さ10cmほど、太さは2cm位あるでしょうか

緑色の、毛がフサフサした大きな大きな毛虫が!!!

数は多くはありませんが、大きな毛虫があちこちの葉っぱに取り付いていました。

裏庭に行って山を見上げてみると、丸裸になった1本の木。そしてその枝には案の定…。

あの粒々は毛虫のフンだったようです。

育てている草花や樹木、野菜を食べられては大変と、はしごも使って手の届く限り捕獲しました。

何の幼虫なのか、家に帰って調べたところ、”クスサン” という蛾の幼虫であることが分かりました。毒は無いようですが、食欲旺盛で、栗や桜などの葉を好み、大発生時には農林業に大きな被害が出るようです。

よほどの虫でないと怖じ気づかない私でさえも写真を撮る気にはなれなかったクスサン。興味のある方は『幼虫図鑑』(外部リンク)などで調べてみてください。

新たなる毛虫の脅威にさらされた工房の庭。

見逃してしまった幼虫達の次の世代が孵化する来年の春が要注意です。忘れないで対処しなければ。

杏のジャムづくり-1
杏のジャムづくり-1

知り合いの方に、庭で成ったという杏をたくさん頂きました。

そのまま食べるよりもジャムにした方がおいしいとのことで、早速ジャムに。

皮は薄くてむく必要がないし、種はポロッと取れるので、とても簡単にジャムにすることができました。

杏のジャムづくり-2
杏のジャムづくり-2

レモン汁と砂糖を加えて、ヨーグルトにぴったりの、甘酸っぱいおいしいジャムになりました。

現在、ホームセンターで ”杏の苗” を物色中の私達です。(Ku)

いよいよ、明日からです。

いよいよ明日から、今年で3回目となる、地元淡路市サンシャインホールギャラリーでの展示会 『太田秀世 木工展』 が始まります。

昨日、近畿地方も梅雨入りしたようでお天気が少々心配ですが、天気予報によれば、さいわい期間中は大きなくずれはなさそうです。

会場が広く、また工房から近いので、大きな家具もたくさん展示しています。

鉄の金具の付いたチェスト、四方棚、本棚、こたつ、大きなベンチ、ダイニングチェアなどなど…。

楽しいコモノも加え、木の香りあふれる空間をゆっくりと楽しんで頂けるよう準備いたしました。

是非脚をお運びください。

注文製作や家具のリフォームなどもお気軽にご相談ください。

実を付けた”桑”の盆栽
実を付けた”桑”の盆栽

自宅の玄関先で育てている ”桑” の盆栽に実がつきました。

高さ15cmほどの小さな木なので実もそれなりに小さいのですが、紫色に熟れた実は濃厚な甘酸っぱい味がします。(Ku)

やめられない、止まらない…

工房の庭の ”カタバミ” 取りにはまってしまいました。

葉っぱは小さなクローバーみたいで、黄色い小さな花を咲かせる ”カタバミ”。

一見かわいらしいのですが、ほおっておくと芝生が負けてしまいそうなほど、どんどん繁殖してしまいます。

芝がまだあまり伸びていない今の時期、カタバミの生え際を探ると房のようにまとまって抜け、場所によっては、横に伸びている茎や根っこまでズルズルとつながって抜けてきます。

カタバミの生え際を探る
カタバミの生え際を探る

ズルズル抜けるのが面白く、庭もきれいになっていくので、取り始めると熱中してやめられなくなってしまいます。

まるで、毛づくろいをしているサルのように、庭にしゃがみこんで芝生を指でかきわけかきわけ取り続け、庭のあちこちに、抜いた ”カタバミ” の小さな山ができていきます。

抜いた ”カタバミ” の山
抜いた ”カタバミ” の山

”カタバミ” は、「絶えない」ということから、昔から家紋にも使われてきたそうで、根絶は不可能とのことですが、少しは勢いを弱めてくれればと、しばらくは ”芝生づくろい” に熱中するサルが出没しそうです。

そんな庭の脇に、

イチゴ発見!!
イチゴ発見!!

おいしそうに赤くなった ”イチゴ” 発見!!

以前、ブラックベリーの根元に植えたのですが、実がなってもダンゴムシに食い散らかされて、ほとんど私達の口には入らないので嫌になってしまい、ほったらかしにしているイチゴです。

植え替えなどの必要な手入れもしていないので、ほとんど実も付けなくなっていたのですが、今年は久しぶりにいくつか実を付けています。

貴重なイチゴと、初物の”ソラマメ”
貴重なイチゴと、初物の”ソラマメ”

運良く無傷で赤くなったイチゴ。

もうひとつ、ダンゴムシに囓られて穴の空いた小さな実といっしょに収穫しました。

さっぱりと甘い、イチゴらしい味でした。(Ku)

なぜこんなところにたくさんの豚の鼻が!?

テーブルに転がるたくさんの豚の鼻!?

なぜ、こんなところに…。

豚の鼻がいっぱい!?
豚の鼻がいっぱい!?

お隣のおばさんにいただいた ”オニグルミ”。

実を取り出した殻がなんとも不思議なかたちです。

まるで ”豚の鼻”。

お里の新潟のお友だちが、毎年地元の胡桃を送って下さるとのこと。

新潟では普段からいろいろなお総菜にクルミを使うそうで、そういえば、お隣のおばさんがときどき届けて下さるおいしいお総菜にもよくクルミが使われています。

よく見ると、殻の内部はとっても複雑な形で、表面は滑らかで…。

なんだか捨てることができなくて、何かに使えないかな、と思案中です。(Ku)

食欲の秋、芸術の秋、実りの秋

まんまるいきれいなお月様が、ぽっかりと空に浮かんだ ”中秋の名月” の木曜日。

お月見だんごの代わりに、冷たい ”白玉ぜんざい” を作りました。

月見”白玉ぜんざい”
月見”白玉ぜんざい”

もっちもちツルンツルンの白玉だんごは2人の大好物(簡単に作れるし…)。

お月様のことはすっかり忘れておいしくいただきました。

さて、食欲の秋は、芸術の秋。

10月の「たんばクラフト」、11月には倉敷での展示会が控えており、現在、新作の製作やコモノの補充などの準備を進めています。

製作中の”小椅子”
製作中の”小椅子”

これは、製作中の「小椅子」です。

実はこの春に”旋盤” を導入しました。

まだまだ使いこなすまではいかないのですが、これまで手作業で削りだしていた丸棒や、スツールの丸い座面などを、ずっと手際よく加工できるようになりました。

上の写真に写っている ”カノポス壺” のようなものは、旋盤で加工した小椅子の脚の部材です。これをさらに手道具で削り、刃物の跡を付けてざっくりと落ち着いた雰囲気に仕上げていきます。

涼しくなって仕事もはかどるようになりました。展示会に来て下さるお客様に喜んでいただけるよう、しっかりと準備していきたいと思います。

植木鉢で生ったりんご
植木鉢で生ったりんご

お隣の方が植木鉢で(!!)育てられているりんごの実をくださいました。

盆栽などでよく目にする”姫りんご”ではなく、直径6~7cmはある立派なりんごです。

今年は数は少ないけれど、大きな実がついたとのこと。

どんな味がするのか、いただくのが楽しみです(あ、やっぱり食欲の秋で終わってしまいました)。(Ku)

誰の口に入るのかな?

昨年の玉野での展示会の際、ギャラリーのオーナーさんに 「嫌いでなかったらどうぞ」とすすめて頂いた ”日本イチジク”。

実は2人とも 「生のイチジク=青臭い」 というイメージが強く、私達にとっては数少ない苦手な食べ物の一つだったのですが、出して頂いたものを見ると、やや緑色がかった小ぶりな実で、それまで見慣れていた大きくて濃い紫色のイチジクと随分様子が違うことに気が付きました。

「嫌い」と思っていたものが、好みの変化や、鮮度、料理の仕方などで、改めて試してみると、じつはすごくおいしくって、逆に好物になったものも多い私は、苦手な食べ物も、人にすすめられるのは ”チャレンジのチャンス?” と考えてできるだけ頂くことにしています。もちろん「あっ、やっぱダメだぁ~」ということもありますが、そんなことを恐れておいしいものを一生食べ逃すのはもったいないと思うのです。

このときもそんな気持ちに加えて、今まで知っていた ”イチジク” との見かけの違いに背中を押され、皮をむいてほおばってみると、

「おいしい~!!」。

イチジクの香りはするものの、青臭さは全く無く、柔らかく、ほどよい甘みと酸味が口の中に拡がり、独特のプチプチする食感もたまりません。いつのまにか2人とも出して頂いた1パック分をペロリと平らげていました。

オーナーさんのお話しによると、”日本イチジク” は、昔から日本にあったイチジクで、私達が苦手な ”西洋イチジク” とは種類が違い、岡山では笠岡などで栽培されているのだそうです。

”イチジク”、手で簡単に皮がむけて、種が無いので皮をむけば大きな実のかたまり。調べてみると水さえしっかりやれば、育てるのも難しくないとのこと。

これがおいしいとなれば、育てずになんとしましょう!!

その後もういちど、岡山の道の駅で ”日本イチジク” を買って「やっぱりおいしい!」ことを確認し、「日本イチジク栽培計画」を実行することに決定。

今年の春、探してみると近くのホームセンターで普通に苗木を売っていることが分かりました。”西洋イチジク” と間違えないようしっかり確認して ”日本イチジク” を2本購入。

ただ、植える場所がすぐに準備できないので、しばらく鉢植えにしておくことにしました。

まだ1mほどの苗木。今年は実は着かないだろうと思っていたのですが、ある日、片方の苗の枝の脇に小さな突起が出来ていることに気が付きました。その後少~しずつ大きくなり、現在こんな状態です。

ひとつだけ着いたイチジクの実
ひとつだけ着いたイチジクの実

今、直径3cmくらい。

この実は誰の口に入るのかな?
この実は誰の口に入るのかな?

私達以外にも、鳥や虫が狙っているはず。

誰の口に入るのかな?早い者勝ちだけど、フライングは許しません!!(Ku)